タントゥム エルゴ
聖体の秘蹟を賛美し、父と子と精霊を讃える歌です。
自筆譜が残っていないことから、古くは偽作と言われていましたが、モーツァルトのものであることが確実なパート譜の写しが見つかって、現在ではその疑いが晴れました。
1772年にザルツブルクで作曲されたものと考えられています。
2:Midi オッフェトリウム「女より生まれし者として」 ト長調 K,72
オッフェトリウム
1771年に作曲といわれていましたが、ザルツブルク大聖堂に残された唯一の写譜から、1770年代後半の作曲である可能性が指摘されています。
ホモホニックな部分や印象的な和声法など、特に合唱の扱いが見事な作品です。
3:Midi アンティフォナ「レジナ・チェリ」 変ロ長調 K,127
レジナ チェリ
キリストが復活したときの聖母マリアの喜びを記念する聖歌。
モーツァルトには3曲の「レジナ・チェリ」がありますが、今回は1772年に作曲した2番目のものを歌います。
イタリア・オペラを思わせるベル・カント唱法のソプラノ独唱を伴います。
4:Midi アヴェ ヴェルム コルプス ニ長調 K,618
アヴェ ヴェルム コルプス
モーツァルト最後の年、1791年の夏に作曲されました。
聖変化を賛美する聖体祝日のための歌です。
特定の言葉の強調、メロディーの緊張感、ハーモニーの切迫感など、ある種の深みに達したモーツァルト晩年の傑作の一つです。