レッスン模様

7月6日・合同練習。

今回のレッスンは会場を市民会館から4月に駅前にオープンしたばかりの「ウイング・ウイング」4階の音楽ホールで行なわれた。

ウイング・ウイングには出かけたことが無かったのでエレベーターで戸惑っているところに偶然にも合唱団のsさんに出会い、会場を教えていただいた。危うく時間を浪費するところだった。

会場の音楽ホールは、側面がガラス張りになっていて、ダンスなどの多目的ホールとなっているらしく、奥行きが狭くてピアノや合唱の声の響きが弱い。100名近い合唱団のレッスンにはちょっと不向きの会場だった。

おまけに、備え付けの椅子には御丁寧にもキャスターがついていて腰が不安定。ストッパーが無いので、歌う度に左右にスルスル、前後にユラユラとどうにも落ち着かない。

アヴェ ヴェルム、タントゥム エルゴ、レジナ チェリの順で歌う。音響設備の整っていない会場では、自分達の声の悪さや合唱の下手さがより一層際立ってしまうから歌いづらい。 やはり、日本人は日本語の歌を歌うべきだと、つくずく思う。

7月13日 レジナ・チェリ

レジナ・チェリの残り・アンダンテと、それに続くアレフロを一気に読み終えてしまった。

「え〜そりゃ〜ないよ!」と言いたい気分。まさか、そこまで進むとは思っていなかったので何の予習もしていなかった。

学生の頃から予習をしないことが私のモットー。こうなると、全くのお手上げ。パート練習の90分は、先生とメンバーの歌声を聞いているのみで、ただひたすら録音のカセットが回っていた。

それでも、歌詞だけはしっかり覚えた。「レズルレクスィトゥ シクディクスィトゥ アレルヤ」。ただこれだけ。この三つの言葉だけ。

ほとんどが、「アレルヤ」の繰り返しなのである。 アレルヤ・アレルヤ・アレルヤ…。なんだか楽しい気分になる。

青年モーツァルトは夢と希望に満ち溢れているかのようだ。

8月3日 ・合同練習

7月の2度のレッスンに参加できなかったので、約1ヶ月ぶりのレッスンとなった。

8月8日の指揮者・天沼裕子さんのレッスンに間に合うようにと急ピッチでレッスンを重ねてきたが、自分としても合唱団としても、まだまだの仕上がり状態だった。

まず初めに、アヴェ ヴェルムを歌う。これは、曲が短いことと、今までにも何度か歌ったことがあるので、まずまずの仕上がりと言える。

続いて、タントゥム エルゴ。この曲も短いので、一部に不安定なフレーズもあるものの、何とか歌っているといった感じ。

レジナ チェリは、オーケストラからの歌い出しのポイントがつかめない。 同様に、途中の2・3箇所の歌い出しが分からない。

レジナ チェリは、まだまだ曲をしっかりと覚えていないといった感じ。

最後に、オッフェトリウム。7月ニ入ってからレッスンを始めた曲だが、全く合わなかった。

メロディーも不安定だし、歌詞を付けると更に歌えない。4パートがばらばらで全くといって良いほど合唱にならなかった。

5月のレッスン開始から3ヶ月で4曲だから、まあ、何はともあれ歌えるようになったと言うべきなのか。

1週間前からの夏風邪で、咽が痛くて全く歌えなかった。

声を伸ばそうとしても途中で切れてしまうし、高い音を出そうとすると裏返ってしまうし、途中で何度も咳き込んでしまうし…と、さんざんなレッスンだった。

8月8日の天沼裕子さんのレッスンが楽しみだが、現在の合唱団の出来では、ちょっと恥ずかしい。

せめてそれまでには夏風邪を治して咽の調子を整えてレッスンに臨みたいが、果たして間に合うやら…

8月10日 合同練習

一昨日の天沼裕子さんの指導を思い返しながらレッスンが行なわれた。

4曲の中で最も仕上がりの遅れている第2曲・オッフェトリウムの1曲だけを歌う。

響きを大切にして声を伸ばし、一つ一つの音を長く保つように言葉を歌う。

できるようで、なかなか思うようにならないのが合唱である。

8月31日 合同練習

約1ヶ月ぶりにレッスンに参加する。7・8月は休日レッスンが多く、他の行事と日程が重なり、なかなかレッスンに出れなかった。

せめて合唱の録音テープだけでも聞けばいいのだが、自宅ではそれさえも思うようにはできないものである。



定期レッスンに参加しないと、せっかく暗譜した曲の記憶が薄らいでしまう。

第1曲のレジナ チェリを中心に歌う。 出席者は、各パート共に半数程度か。なかなかメンバーも揃わないようである。

フレーズを短く区切ってパートごとに歌う。 部分的にメロディーを忘れていたり、細かい音を外していたりする。

他のパートのレッスン中は手持ち無沙汰である。自分のパートに順番が回ってくるまでの5分・10分が退屈する。

他のパートへの先生の指摘を自分のパートのものとして受け止めればいいのだろうが、実際のところ、それはなかなか難しい。

各パート共に出席数が少ないためか、とても声が小さい。 特にソプラノ・アルトの女声は人数も多いのだから、もっと大きな声が出ても良さそうな気がするのだが…

9月14日 合同練習

前回「7日」のレッスンは台風18号の真っ只中で、とても合唱どころではなかった。

ところがである。あの状況でもレッスンに来られた方がおられたというから驚きである。

テナーが一人、バスに3名!女性パートはもっと多かったとか!やはり女性は強い!彼ら彼女らこそ真に合唱を愛する人たちである。

レッスンは前回同様、レジナ チェリを中心に行なわれた。 音程の確認、ラテン語の発声などについて詳細な指摘を受ける。

2週間もレッスンがあいたせいか、メロディーを忘れかけている。 台風ゆえに、「風とともに去りぬ」ではシャレにならない!

だがしかし、同じ箇所の繰り返しで曲がなかなか前に進まない。 週に1度っきりのレッスンなので、できれば4曲全部を歌いたい。

9月21日 タントム エルゴ

第3曲のタントゥム エルゴからレッスンに入る。 15小節目の歌い出しが分かりにくい。

テープのオーケストラは分かりやすいが、レッスンのピアノ伴奏は少し分かりづらい。 飛び出しを恐れるあまり、ちょっとひいてしまう。

べちゃっとした声にならないように、口腔で響かせてから発声する。

レガート、ドルチェ レガート、ソフト ドルチェ… いろんな用語が出てくるが良く分からない。柔らかくソフトに滑らかに歌うと言う意味か?こんな基本的なことも知らずに歌っているのが私の実態である。

続いて第2曲のオッフェトリウムに入るが、各パートともに追っかけっこするフレーズがうまくいかない。

不安な気持ちが先に立つ。まだまだメロディーも歌詞もしっかりと覚えていない証拠である。

みんなが作っている音楽、作曲家が意図した音楽の響きを考えて歌うようにと言われるが、自分のパートを歌うことに一生懸命で、他のパートの声を聞いているような余裕はないのである。

それぞれの曲の日本語訳を少しでも理解して歌うことも大切だ。 少しでも意味を理解して歌うのと、暗記した歌詞をただ歌うだけでは心の持ち様が全く違ってくる。

9月28日 オフェトリウム

第2曲のオフェトリウムを中心に練習する。

「シンコペーション」とは何ですか?

先生が時々口にされる言葉だが、意味が良くわからない。



4声が拍をずらして歌うフレーズのこと?リズムの強弱?音楽用語は難しいね。



暗譜の方はほぼできあがったが、4拍以上の休符があると次の歌い出しが難しい。



飛び出さないように、ちょっと控えめで歌っている。

10月5日 アヴェ ヴェルム コルプス

久しぶりにアヴェ ヴェルム コルプスを歌う。 ♪アヴェ ヴェルム コルプス ナトゥム デ マリア ヴィルジネ「めでたし、まことの御体、処女マリアより生まれた方。あなたは本当に苦しみを受け、犠牲となられた…」♪。

何度聞いても美しい曲である。まさに、「絹のスカーフ」である。

10月12日 ウイングウイングホールで。

ウイングウイングの4階ホールでレッスンが行なわれた。 ステージと階段状の客席も整備されており、4・500名程度の小じんまりとしたホールである。

4曲全曲の通し練習を行なう。 ホールの音響の関係化、合唱団の声が出ていないように感じられる。

音程を正確に、ラテン語の発音に注意するようにと先生の指示がある。

日本語と違って外国語の発音は難しい。 意識して歌っていないと自然と日本語の発音になってしまう。

歌うレッスンは勿論大切だが言葉の発声練習ももっと必要に思う。

10月17日 日曜日。

レジナ チェリ・タントゥム エルゴ・オッフェトリウム・アヴェ ヴェルム コルプスの順でレッスンが行なわれる。

通常は2時間の練習だが、休日は3時間と長く体力勝負である。 ダンスの帰りで1時間ほど遅れて到着。 踊り疲れたわけではないが、思うように声が出なかった。

週に1度のレッスン以外には声出汁をしていないので当然と言えば当然だ。 1時間ほど歌ってようやく少し声が出るようになった。

私の身体も古くなったエンジンと同じで、少し温めなければ調子が出ないようである。

先生のようなボリュームのある声を出すには、やはり日頃のボイストレーニングが必要なのだ。 音大の学生ならともかくも、自宅で大声で歌うわけにはいかない。 せいぜいで、お風呂で一節うなって悦に入るのが関の山である。

11月9日 タントゥム エルゴ・アヴェ ヴェルム コルプス

ずいぶんと歌っていないと思ったら、約1ヶ月ぶりのレッスン参加だった。 タントゥム エルゴ・アヴェ ヴェルム コルプスの歌唱法?について指導を受ける。

歌い出しだけはノンブレス。後の4部休符はブレスしても良い。 24小節の4拍目にテヌートをつける。

ドクメントゥムの”ド”にアクセント。同じく、アブの”ア”にアクセントを付ける。

アンティクムはノンアクセントで下にクレッセント。32から36までスラーでノンブレス。……

実に細かい。おそらくは、指揮者の天沼先生からの支持があったものと思われる。

皆は賢明に楽譜に書き込んでいた。おそらく譜面は真っ黒け状態では?

リハーサルも含めてレッスンは残り3回。これで間に合うのかと思う。 いくら楽譜に細かく書き込んであっても、いきなりそのように歌えるものでもない。

楽譜ばかりに視線を落としていては、ますます指揮者が見えなくなってしまうのではと思う。 できれば、こうした重要な指摘は、もう1ヶ月ほど前に頂きたいものである。

楽譜も読めない。指揮者も見えない私などは一体どうすればいいというのだろうか。 まぁ、私などは「その他大勢」の一人にすぎないのだが…などとすねてみたくなる。

11月16日

1週間ほど前からの風邪で、咽が痛くて声が出せない。 レッスンの前半は、ぼそぼそと小さな声で歌っていた。周囲は少し怪訝そうな顔。 演奏会まで残りわずかだし、無理はしたくなかった。

後半の30分に不通に声を出してみたが全く歌えなかった。声は伸びないし、高音域は全然出なかった。 演奏会で歌う曲の順番が少し変更となっていた。

1:タントゥム エルゴ・2:オッフェトリウム・3:レジナ チェリ・4:アンコールでアヴェ ヴェルム コルプスである。


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