5月18日・アヴェ ヴェルム コルプス。
アヴェ ヴェルム。この曲は、モーツァルト最晩年の作品とされている。
入団2年目頃にレッスンを受けたのでメロディーが記憶の片隅に残っていた。
アヴェ ヴェルムはm先生のお気に入りの1曲のようで、メンバーの皆さんは何度か歌っているようである。
私にとっては今年が初めての上演となる。
まず、ドレミで楽譜を読み、続けてラララで歌い、最後に歌詞をつけて歌う。これが通常のレッスンパターンである。
31小節・「エスト」のファの音がとりにくい。ファとかシの音は、どうにも苦手な音である。
が、以前に歌ったメロディーの記憶があるので比較的にスムーズに入っていくことができた。
アヴェ ヴェルム コルプスは46小節の小品だが、僅か1時間足らずで最後まで進んだ。
ポイントとなるフレーズを細かくチェックして、初回のレッスンで一応の仕上げとなったが、私には例年の如くテキスト楽譜の作製が待っている。
アヴェ ヴェルム コルプスは本当に素敵な曲だ。メロディーが実に美しく優しい。
m先生は、モーツァルトの音楽を「絹のスカーフのよう」と例えられる。
真にこの曲は、真綿でそっと包まれるような、ゆったりと静かで優しい、まるで子守唄のようでもある。
全体にもっと明るい声で歌おう!。
昨年の短調のレクイエムと違って、今年は長調の曲なのである。
音の天井を高く保ちながら、上あごに響かせるように声を作る。
声が一番良く響くポイントを探す。
声帯を伸ばして使う。
休符のときも力を抜かない。身体と歌の緊張感を維持する。
声が浮いてしまわないように、お腹でしっかりと支える。
何年経っても上達しない私達に、先生の指摘は今年も繰り返される。
指導者にとっても我慢の1年であろう。