connector(コネクター)


コネクターには色々な種類がありますが、マイクロ波領域では通常OSMやSMA(スマ)が
一般的なコネクタですが、KコネクタやVコネクタと呼ばれる周波数帯を現した、マイクロ波
専用のコネクタが有ります。                                     
しかし、従来の私たちが良く使用したN型やBNC型のコネクタも周波数によっては十分使
えます。                                                

SMAコネクター
  
SMAコネクターは、国内ではHRSシリーズヒロセ電機)が有名です。使用周波数は通常、
12GHz程度が多いのですが、18GHzでもメーカーで保証した物や、アマチュア的には24
GHzでも使用できる物も有ります。カシメが入ってない物は24GHzでも使用できると思って
良いでしょう。                                              

その他コネクタのの周波数はほぼ下記の表になります。

 N型  BNC型 TNC型  M型 
 10   4   3  0.2
(数字はGHz)

     ただし、この値もコネクタやメーカーによって異なりN型でも18GHz程度まで使用できる物も有ります。                                                     
ちゃんとしたN型コネクタならば10GHzで十分使用できると思って良いでしょう。      

注意 まやかしのコネクタ
最近安価なSMA−N等のコネクタを良く見かけるようになりました。アマチュアの小型のハンディトランシーバー
にSMAが利用されるようになったからでしょう。                                     
安価なSMAのコネクタは、1200MHzや2400MHz程度で使用するには何の問題も無いでしょうが、これを5GHz
や10GHzで使用する事には、ほとんどの場合はNGです。10GHzでは、まったく電力が通過しない物も見
られます。                                                            
安心して、マイクロ波で利用できる物は、コネクタにHRSやDDK・TDCの刻印があるものは大丈夫でしょう。  
HRSの物は、品番も刻印してあり、ほとんどの物が10GHz以上の使用をメーカーで保証しています。     
刻印の無い物で、ステンのメッキがいかにもピカピカ光った物は、避けたほうが良いと思われます。   


 SMAコネクターの入手方法
最近の小型トランシーバにはANT端子にSMAを使用しているものが多々有ります。      
そのせいか、SMAタイプのコネクタもたまに見かけるようになりましたが、いかんせんまがい物
が多く(SHF帯で無ければ、それで十分)手に入れるには、いわゆるジャンクを利用せざる得な
い状態です。                                                
前述のカシメが入っている物などは、基板用で0.3k程度変換コネクタでも1k以下で入手出来る
ようです                                                    




できれぱ、カシメの無い出来るだけ使用周波数が伸びている物を手に入れたい物です。     
どうしても入手が困難な場合は、北陸マイクロウェーブでお手伝いします。メールで連絡ください。


SMAコネクターの締め付けに付いて
UHF帯までの周波数と違いSHF帯では、ぼちぼちコネクターの締め付けでもトラブルが生じる
ことが有ります。                                             
10GHz位までは、そうでもないのですが24GHz辺りからは注意をしましょう。通常SMAの
締め付トルクは6kg/cm2と言われてますから、これに合ったトルクレンチを用意するのが一番
ですが、正常に勘合するコネクタでは、レンチ等を使用せず指だけで目一杯締めるとその程度
だと言うことだそうです。                                        
アマチュア的には、気にしなくて良いのかもしれませんネ。                    
 ※ カシメとは、タガネで打ったような打ち込み痕がある物です。N型は、カシメが有れば10GHzまで
無い物はもっと上の周波数まで使用できます。