antenna(アンテナ)
なんと言ってもアンテナは電波の出入り口です。
家ならば玄関にあたるこの部分がしっかりしてないと、後が(TRVが)どれだけ良いシステムでも、パッとしません。
御殿みたいなわけにはいきませんが、何とか人並みに成るように私も努力してるのですが・・・・
移動実験でズラッと並ぶいつものANT群(弥彦や医王山での実験風景)
コーリニア系
コーリアは2G辺りでもよく利用されている、高利得のANTです。
同軸ケーブルや同軸管を利用したものが、2G辺りまでは市販もされていますが、5G以上の物は、一般には市販されていません。
しかし、自作でも再現性も高く、10GHz程度まではセミリジットケーブルや基板等を加工して製作してみると面白いです。
同軸管を利用しての5Gコーリニア 大日方氏より分けていただいた基板でのコーリニア
たんにホーンといっても種類があり、通常は角錐ホーンをさす事が多いかもしれません。
円形ホーンやその他伝送モードによって名前わけした、コニカルホーンやモードホーンが有るようです。
角錐ホーン 業務用のコニカルホーン
その中でも上記写真に有るような、角錐ホーンは制作もしやすく、ぜひ制作してみるべきです。
角錐ホーンはその形状からピラミダルホーン(ピラミッドホーン)とも呼ばれています。
給電部に、変換器(トランスジューサー)等が必要になることも多いのですが、これも簡単に自作できますから、実験してみましょう。
パラボラ系の立体ANT
マイクロ波では、何といってもパラボラでしょう。その中でも焦点が中心線上にあるセンターフィードと呼ばれる物は取扱いも簡単で、最近はBS民生品が非常に安く市販されています。
市販のBSアンテナを利用した24Gと47Gのパラポラ
ただし、給電部は前述のホーンを利用するか、同軸系統の放射器であるシュペルトツプ放射器を10GHz程度までは利用する事になります。
MWAC製の5GとHMWC製の10Gのシュペルトップタイプの放射器
また、24G以上では放射器も円形パイプを利用したスリット型の放射器や、カセグレンやグレゴリンと呼ばれる焦点系の放射器を使用する事が通常となります。
スリットタイプの放射器トップとカセグレンに利用している放射器トップ
カセグレンの業務ANTを利用した47GHzのパラボラ
その他の空中線
その他最近ビーコンに、次のようなANTを利用してよい結果を得ています。
全方向ビーコン用アンテナと呼んでいますが、開口面を全方向に向ける用に工夫したホーンの変形といえます。
これらも、当初業務で使用されている物をスケールダウンやスケールアップした物で、当初制作前に汎用のラーメン鍋を2枚利用して実験を重ねました。
実験試作中段階の全方向ビーコンANTと試作品の完成品
上記のアンテナを元にアルミを削りだし、強化アクリルパイプに入れ何個か制作しました。大変良い結果が出ています。
現在、医王山の10G・牛岳の5G・佐渡5Gビーコンに利用されています。24G用も試作中
完成品の全方向アンテナと運用中の牛岳5Gビーコン