77GHz&up Band

旧75GHz帯と142GHz帯は周波数がかわってきています。


75GHzは、各局の努力によってJARDでの申請でも許可になるようになりました。
最近では、JAの局で世界記録も作られました。
今のところ、アマチュアバンドとして定義されているのはこのバンドを含め&upには3バンドのみとなります
それぞれの周波数は
              (1) 75,75GHz 75,5GHzから76GHzまで(2002年より77GHz帯と成りました)
              (2) 143GHz 142GHzから144GHzまで(2002年より135GHz帯と成りました)
              (3) 249GHz 248GHzから250GHzまで
となっています。
75GHzにおいては500MHz・142Gや248Gに至ってはそのバンド幅が2000MHzも有ります。こんな広いバンドですから行政からは注目されており、いつ没収の憂き目に遭うかもしれません。  (>_<)
現に142GHzにQRVの方には次回は132〜134GHzまたは135GHzにQRVするようにと通知が届いており、2002年度より135GHzが正式に免許されています。
従ってJAでの142GHz帯は無くなります
77Gは、比較的簡単に免許が降りることからQRVする方も多くなったのか、交信記録も100Kmを越しました。
しかし、135GHzはほんの一握りの方の報告が有りますが、これからのバンドです。また、248GHzに至っては正式免許の話もまだよく見えておらず、JA8CMY(増田OM)の実験が報告されている程度の現状です。
ただ技術の進歩は、アマチュアといえ日進月歩の今、今日にでも免許され、QRVのニュースが飛び交っているかもしれません。

業務でも使用例が少なく、実情の報告が少なく、これらのバンドはフロンティア精神の

「未知の開拓Band」なのでしょう。


「QRVは無理なのかなぁ???」

そんなことは、有りません。47GHzのところでも記述したように、レベル的には77Gも47Gも一緒と考えて差し支えないと思います。
47GHzは2倍のハーモニックス77Gは3倍や4倍のハーモニックスを利用するのが一番手っ取り早く、ダイオードも47Gで使えた物は77Gでも使えるようです。(無理やり)
現在77GHzで得られている出力は0dbm以下で、そのほとんどが−10dbm程度での実験に留まっています。
47G同様77Gもamp出来るか? が大きな課題です。

また、77Gともなると波長が4mmと1/4λで1mmとなります。精度も0.1mm程度では許されず、0.01mmの精度が要求されます。
この精度も、実際はANTの部分がほとんどであり、ANTの性能がQSOの成否に掛かってきます。
全国のマイクログループには、どのグループにもほとんど板金屋と呼ばれる加工屋さんが良く居られますが、このバンドでも彼らの活躍は目覚しい物で、QSOの成否を握っているようです。・・・・hi

放射器の例  導波管切替器

TR部分の製作も大変ですが、ANTに精力を注いだほうが良い結果が得られるかもしれません。また、ANTのタイプはカセグレンが多く使用されているのが現状のようです。

135Gや248Gは、本当に一部のスペシャリスト(マイクロ病原菌の発生源)で今のところ実験されているようです。
ダイオードの実装なども職人芸がいるようで、なかなか困難な世界です。
我々が簡単に今日マイクロウェーブを楽しめるのは、こんな諸先輩が居られるからで、今後もその恩恵にあずかりたい物です。

がんばれ!「マイクロの病原菌」たるOM諸氏