赤シャツの娘



人生、何度か思いもかけぬ出会いや巡り合わせというものがあるようである。何とはなしに紹介されて、一つの仕事に目途がついたところで、明らかになった意外な事実。これは、その中の一つといってもよいのではないだろうか。

夏目漱石の小説『坊っちゃん』の赤シャツのモデルとされる人が金沢出身で、その横地石太郎という人を父とする人が、依頼主であったのである。売買契約が了わり、引き渡しまでの間に遺留品の整理・撤去。この間にいろいろ発見し何点か複写させていただいた。

高校の授業で教える程のことではないかも知れないが、地元の小学校の授業の中で一度位は紹介されてもよいことではないだろうか。或いは「文学作品とモデル論」などもあるのかもしれない。文学は私の主要テーマではないが、時の経るまま、闇から闇に消えて行くのを傍観しているは何とも忍びがたい。そのような思いから、しかるべきサイトができるまで、これら数点を御紹介する。

漱石研究家・大久保純一郎氏の新聞記事
大久保夫妻から市川寿子(旧姓横地)さんへの葉書
アカシャツこと横地石太郎氏の大礼服姿
横地家の人々の写真
エピソード−−−工事中
マドンナと言えば若い世代には、アメリカのセクシャル女優のことかもしれない。もう少し前には、土井たか子社会党委員長のひきいるマドンナ旋風でオバタリアン議員のイメージもあったかもしれない。
しかしそれ以前はマドンナといえば日本では漱石の『坊っちゃん』のマドンナである。 渡辺格司著『ドイツ語語源漫筆』では
Dame はフランス語からの外来語で、その語源は lat.domina である。 frz.dame, ital.donna はそれからきたもので、これに『私の』という語を複合させて madame, madonna ができ、呼びかけの言葉としてもちいられていたが、madonnaJungfrau Maria にのみもちいられている。
とある。そのマドンナの本名が「玲子」や「節子」などではなく「ステさん」というのは・・・。

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