Talk in which it failed   失敗しました


いろいろとやって見ては、いっつも失敗しているのですが、意外と私だけじゃないかもしれませんから<・・・・・・おまえだけじゃ
この際、お恥ずかしい事例を公開しましょう・・・・・・hi


泥縄の創世記   ピーピーピー

・正直言いまして、マイクロ波に興味を持った15年くらい前には、ほとんど測定器等という物を持ってはいませんでしたし、ましてあんな高い物など買おうとはちっとも思いませんでした。
しかし、何とかして2GHzや5GHzに出て人より優越感を持とう等と言う、根性の曲がった持ち主だったので(今も一緒)意欲と好奇心だけは多少有った様でした。

金は無いがマイクロ波帯に出たい。」
と思って、何か良い方法は無いかと当時出ていたの「1200MHzハンドブック」や雑誌の製作記事を眺めていましたが、手っ取り早いのは高調波を利用した送信機の製作でした。
盛んに流行っていたのが、バラクタダイオードを真似たパラクタダイオードと言う物で、1ss1588等をパラにして無理やり高調波を取り出すという代物でした。
これは、今考えてみてもコストパーフォーマンスにおいては大変有効で、400MHzのタクシー機から1200MHzを取り出す時などは大変に便利な方法でした。(今も違った目的で良く利用します。)以外にも、場合によっては10Ghz程度まではこのダイオードとフィルターだけで結構な距離がQSO出来た物です。
受信はもちろんDBM等を利用したダイレクトミキサーだけで満足していました。・・・・・hi
このパラクタダイオードに1280MHzを加えると8倍波の10.24GHzを得られる事は周知の事実ですが、ご多分に漏れず、当局もやってみた一人です。
当然北陸の片田舎では相手も居る訳も無く、自宅の窓を開けてパラクタ送信機から10GHzと思われる電波を発射して、怪しい受信機で自分が移動して5km飛んだ・10km飛んだと喜んでいたのですが、ある日ローカルと夜なべにQSOしていると「最近1200MHzでアンカバーが出ていて困る」と言う話題の中で、どうも心当たりのある話が出てきました。
「とくに1280MHzでピーピーとキャリアのみ出ている事があるが、何だろうか??」
ゲッゲッ・・・・・・も・も・ もしかして  」

この様な実験をする時は、極力接続は短くしましょう。
よくある話ですが、お互いにQSO成功したが、実はIFで交信した・・・・・・と言う事になります。


発進・発信   三端子も発振

78M※※※等の三端子レギュレーターは大変便利なデバイスですが、実はこれも発振することがあるのです。

その1
ある時、24GHzのユニットを作り動作させると、ちゃんと動作しているのですが、消費電流が微妙に安定していません。
電流値が0.11Aになったり0.12Aになったり、時には0.1A程度と上がったり、下がったりのピコピコ状態です。「まぁ動いてるから良いか・・」とも思っていたのですが、どうもしっくりしません。
「デバイスが発振ぎみか」とてっきり思っていました。
確かに負荷をかけないと、電流は安定しています。しかし、多少電量を流すとピコピコと電流値が変化しだしました。
しかし、その波形は別にデバイスの発振を思わせるものでなく、「わからん・・・」と日にちばかり過ぎて、忘れかけていたある日。
「そりゃー三端子の発振じゃなぁ」・・・とまったく無線と関係の無い方からの助言
「たぶんな・・・」

@  ・弱った三端子を使っている・・・中古でボロじゃないか・・・・
A  ・電解コンの極性の逆接・・・・・・慌てるあほほど良くあるそう・・・
B  ・定格を考えず、無理使いしている。・・・・放熱フィンも使わず大電流を流している。
C  ・回路自体の高周波が回りこんでの発振・・・

等々、ありがたいお経を聞かせていただきました。   
@は、一応新品だったので考えられませんでしたが、C当たりは可能性が高そうで、ごまかしのフェライトを張ってみたりとしましたが、全然効果なし・・・電流もそんなに流しているわけでなく・・・まして、大電流など流しているわけもなく。
やはりAか・・・・そんな事はない・・・・はず・・・・だが・・・・
と成ってしまい、よくよく狭い所に苦労して付けたチップの電解コンを見てみると、ありゃりゃ、案の定「逆接続」となっていました。チップ電解コン(タンタルコン)は角型と丸型では黒い印の極性が異なっている場合が多々有るのです。
よくよく注意してハンダ接続せよとの神様が降された教訓と思って泣く泣く付替えしました。
付替え後は言うまでもなく、電流のピコピコ現象はすっきり止まりました。
私の場合は、電解コンの逆接というケアレスミスでしたが、電源回路がしっかりしていないと思いがけないトラブルが発生します。上記の@〜Cを心に留置いてしっかりと製作しましょう。
「弱った魚は目をみりゃ分かる・・・・「弱った回路は、三端子みりゃ分かる」・・・・ホンマ??


触れて、振れて 振り切れた・・・・ (☆-◎;)ガーン

もともと人と言う動物は、横着をこくために考えて進歩して来たようですが、その代償は大きく付く事も有るのです。

皆さんは回路の微調整、パワー調整や受信調整のさいに、ストリップラインのスタブ調整はどのようにしておられますか?
私の場合は、HPAの調整を微小銅片のついた竹串を片手にパワー計やスペアナとニラメッコをするのですが、ややも横着をこいて電源を入れたままでよく行います。
最近は、回路の集積度の高い基板ガ多く、またチップ部品などはボケてきた頭では基板上に置いた場所が見つからなくなる事がまれに有ります。・・・・眼もボケて来たのかなぁ ``r(^^;)ポリポリ

まぁ、という訳でやっているのですが、トリミングでパワーが上がっていくのは楽しい物です。発振せずパワーを上げる技術は自然に身について来ますが、痛い経験も膨大なデバイスの犠牲があっての事です・・・(^人^)ナンマイダァ

触れて

ホントにスタブとは不思議な物です。(キッチリした回路なら要らないはずですが)小さな銅片1つでパワーがビューンと上がります。当然ストリップラインに触れながら行うわけですが、ほとんどの場合は、デバイス際やカップリング際にこのスタプちゃんが鎮座するのです。
`s(・'・;) エートォ... やはり これは マッチングがとれてないのでしょうねぇ。  hi

振れて

当然パワーが出るとパワー計や検出器のメーターは振れます。また、スペアナなどのピークもグーンと上がります。
時には、レンジを切り替えなければ対応できないほど振れるでしょう。
ただ、良くあるのが思った以上にパワーが出た、メーカーのデーターシート以上(倍も出た)にうまく?パワーが出たぞ・・という場合は、これ以降の場合になる事がほとんどです。

振り切れた

スペアナを使っている方は目的以外の周波数を増幅することはないと思いますが、パワー計や検出器だけの場合は、パワーが予定以上に出た出たと喜んでいると時には次のようになります。・・・・・hi

・QSOをしてもシグナルリポートが何故か良くない・・・場合によっては下がった??
・HPAのケースがえらい熱い・・・こんなに熱くて良いのかなぁ (~Q~;) あっち〜 ??
・時間が経つと(QSOしていると)突然パワーが出なくなる??
そして

( ̄□ ̄;)!! ガーン  御愁傷様でした (^人^)ナンマイダァ

になってしまいます。 そうです 発振です  そうです・・・私が変なおじさんですぅ に成ります。
通常の場合は基板上の手かざしやケースの蓋で発見できるのですが、意地の悪い発振の場合は簡単にはわからない事も有ります。
デバイスが簡単に昇天した場合の方が痛手が少ない場合もあり、昇天しにくいデバイスを発振・不安定のまま長時間使用すると、ミキサーダイオードや受信側のFETまで道ずれにしてからお亡くなりになる事も有りますよぉ。

成ってしまった場合は、変なおじさんに成りきって下さい  hi  誰も助けてくれません 




@スーパーハンダマン
A頭が熱暴走
Bお手てがブラ ブラ ブラ パッちょん
C流せ電流・かけろ電圧
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく