(いしやーきいもーー、ヤキイモー)。
木枯らしが、身にしみる昨今、家の周囲で焼きイモ屋さんの売り声を耳にする事が多くなった。今では懐かしい冬の風物詩の一つかも知れません。
近くに、学校や病院など人の集まる施設が多いからかも知れませんが、朝から日暮れまで一日同じ場所に居座っています。
女の子なんかは、授業が身に入らないのではないだろうかなどと心配になったりもする。
あっ、女の子と断定してはまずいか。男の子だって美味しいものは美味しいし、食べれば、出るものも出るし…
以前は、どこかの家の庭先で、焚き火の中にイモを二つ三つ放り込んで焼いていたものだが、今では、そんな光景は見られない。
それどころか、庭先での焚き火すらも禁じられている時代だ。
栗より美味しい13里とも言われるヤキイモ。
今では、ヤキイモも高級品だ。
2、3年前の話だが、売り声に誘われてついつい買ってみたところ、千円札一枚で細いのが2本しか入ってなくてがっかりした記憶がある。
それ以来、ヤキイモは買っていないのだが、
時々、(こぼこぼーのヤキイモ)って言ってるけど、コボコボって分かるかな。地元の言い回しだと思うのだが、一般的には、(ほくほくの…)って言ってる。
(ボコボコのやきいもーー)って聞こえたりしたら大変だよね!!
それよりも何よりも、あの売り声は騒音としか思えない。壊れたレコーダーみたいに、ほっかほかのヤキイモ、おいしいヤキイモ…が、一日中繰り返されている。
家にいても、聞こえてくるのはヤキイモばかりで、もう、うんざりしている。
イモは、もうイーモーイーモーいい。