■7月1日「火曜日 PM7:00〜9:00」 10: オスティアス「われらが捧げまつる」
まず初めにラクリモーサとドミネ イエズを通して歌う。
ラクリモーサの9小節からの半音ずつの音階が相変わらず難しい。
オクターブの切り替えの音がピアノに合わない。我ながら何と音痴なのかと思う。
まぁ、皆で歌えば怖くないか!!
ドミネ イエズでは後半のフーガの部分の歌詞の発音が難しい。クワム オリム アブラエ プロミスィスティ…
まちがいなく、自分が日本人であることを納得させられた。
続いて第10曲のオスティアスに入った。
階名で読み、ラララで歌い、最後に歌詞をつけて歌う。
初めての曲だったが私も何とか歌うことができた。
実は、インターネットでパート別のMIDIをダウンロードして、自作のテキスト楽譜と照らし合わせて予習していたのである。
モーツァルトのレクイエムは名曲だから、こうしたMIDIのホームページも実に多い。
私がダウンロードしたファイルは合唱練習用のもので、特定の合唱パートだけ大きな音量で聞こえてくるように作られている。
私の場合は、バス音がセンターから大きなピアノ音で、他の合唱パートはピアノ音色で左から、オーケストラ・パートは右から小さな音で聞こえるようになっている。
このようにして、インターネットを利用することで自分の好きな曲を聞く事もできるし、MIDIファイルなどをダウンロードすることも可能だ。
まったく便利な世の中になったものである。
MIDIで歌えるようになった要因は実はもう一つある。
それは、パートの部分が比較的短いことである。
オスティアスでは、前半の53小節までが新しいメロディーだが、54小節からのクワム オリム アブラエ以降は歌詞もメロディーも前作のドミネ イエズと全く同じだ。
オスティアスの後半は繰り返しの部分なのである。
♪オスティアス エトゥ プレチェス ティビ ドミネ ラウディス オッフェリムス
フォルテとピアノを、高音と低音を交互に繰り返し歌う。ラクリモーサで出てきたような、かっこいいフレーズである。
うまく音が取れないが、私はこのようなメロディーが好きである。実にかっこいいではないか。
♪クワム オリム アブラエ プロミスィスティ エトゥ セミニ エユス
何度歌っても、やはり外国語の発音は難しい。
言葉の先頭の子音を丁寧に歌う必要があるのだが、これがなかなか音にならないのだ。
歌う前に、先ずは歌詞の発音練習の必要があると思うのだが、そんな時間は無いか?
かの国の人が私達の合唱を聞いて、いったいどのように感じるのだろうかと思う。
おそらく、日本の童謡や唱歌を、ウイーン少年少女合唱団が歌っているのを聞いているようなものかもしれない。
と思いたいが、残念ながら、彼らのレベルに、とうてい及ばないことは明らかである。
♪オスティアス エトゥ プレチェス ティビ ドミネ。
曲調も全体的に、のどかで、ゆったりとしたメロディーの流れであり、各パートの和音の響きが重なり合って美しい局だ。
♪ファク エユス ドミネ デ モルテ トランシーレ アド ヴィタム。
それゆえに、歌詞の一言一言を丁寧に歌う必要がある。
ゆったりとした曲のため、途中でブレスできないのが辛いところである。
フレーズの終わり頃になると息が続かなくなって苦しいが、ここを辛抱して声を出さなければならない。