■6月3日
♪コンフタティス マレディクティス 呪われた者達が口をふさがれ。
♪ターンタターンタターンタターンターン。
第5曲のレックス トレメンデと同じリズムで男声が歌いだす。
8分音符にアクセントを置いて少し強い調子で歌う。
バスとテナーの声が重なるのではなくて激しくぶつかり合っているような音にも聞こえる。
同じリズムの繰り返しで、その激しさが強調されているかのようだ。
♪フラムニス アックリブス アッディクティス。
8分音符と16分音符の繰り返しのリズムにラテン語をきっちりと歌いきることが日本語とちがって難しい。
早口言葉ではないが、16分音符内に外国語を収めることは結構難しいものである。
入団当初は、本当に口が回らず苦労させられた。もっとも、今でもほとんど進歩の跡は見られないのだが…
6月10日
コンフターティスとラクリモーサを中心にレッスンが行なわれる。
コンフターティスでは、アクセントを置く言葉で音が途切れないように、子音をもっと丁寧に、はっきりと。母音も緊張を保ちながら響かせるようにとアドバイスを受ける。
やはり、ラクリモーサは難しい。5小節のむせびの音や、9小節からの半音ずつ上がってゆく音がなかなか上手くとれず思うように歌えない。
自分だけが難しく感じているのかと思ったが、どうやら他のメンバーも同じのようで一安心。
この箇所はバスだけが他のパートと違った動きをするようで、より一層の音程の正確さが必要のようだ。
M先生の言葉:
わくわく、どきどきしながら歌いなさい。
もっと泣きなさい。
声を縦長に、もっと演技して声を作りなさい。
音程は自分で作る。人の声に合わせようとすると音が下がってしまう。