吉本隆明1993年著作リスト


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刊行形態 Magazine Article
著者 吉本隆明
著者 上原隆
刊行年月 1993
標題 戦後五〇年ほど掘りつづけてきた場所
掲載誌(紙・書)名 思想の科学
巻 8
号 1/2
掲載頁 8-17
収録年月日 1992年11月17日
区分 インタビュー
キーワード 大衆/柳田国男/折口信夫/日本人/論理
見出し・語録 「日本人とは何か」という問題は、「大衆とは何か」という問題を掘
りつづけたところにあり、その最先端の問題なのだ。

刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 百人一首の遊び 掲載誌(紙・書)名 短歌研究 巻 50 号 1 掲載頁 12-15 掲載年月日 1993.1 区分 随筆 キーワード 百人一首/短歌/音韻
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イメージ論1993―(四)私小説は悪に耐えるか 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 2 掲載頁 352-361 区分 イメージ論 キーワード 私小説/不幸/幸福/家庭内暴力/車谷長吉 見出し・語録 「九割を上廻る人々がじぶんは中流の生活意識で、平穏で中庸な生活 をしているとかんがえるようになっている社会で、特異な表情をした「私」があった り、特別にひどい不幸が重なりあったりする「私」が、物語をつくれたり、それが鑑 賞できたりする由緒などありえないからだ。だからこそこの作家は近親へのむきだし の悪意をうりにだすか、「私」の周辺の世界を説話にするところに、かろうじて「私 小説」を成り立たせてているのだといえる。」「普通の私小説は「私」を主人公にし て近親や近縁との日常生活でのかかわりを描くことを本性としているが、この作家に とっては近親や近縁のなかには動物や植物も生きものとして含まれるし、関係という 概念のなかには狂気もまた正気とおなじ資格で入りこんでくる。するとわたしたちが 普通説話や伝承のようにみなしているみなしている世界もまた「私小説」の概念にふ くまれることになっている。」 「車谷長吉の「私小説」の特色がどこにあるかはとてもはっきりしている。この作家 が固執している「私」の悪作を描くことが延命できるかどうかは、すこしでも平穏に 慣れてしまえば、さざ波ひとつ立てない油膜がすうと表面をふさいでしまう現在に、 どう耐えていくかということと同義だというべきだ。」 注記等 「偶然性や感傷性は社会の実生活を動かしている要因には違いない。だから こそ小説作品を形成する初源にあるものだ。この要因は通俗小説の読み物のなかに滑 りこむこともできれば、大作品の必然の展開をひらく鍵として繰りこまれることもあ りうる。文学はもとをただせばこういうものだったという本性にはこの偶然性と感性 が抜きさしならない迫真力として存在しており、これが通俗的な読み筋として展開さ れるか、大作品の必然の歯車を動かす潤滑油や動力になるかは作者の資質や宿命的な 手腕にかかっているというほかはない。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 宮沢賢治 詩と童話(1)―『春と修羅』第一集― 掲載誌(紙・書)名 ちくま 号 263 掲載頁 4-16 収録年月日 1992.7.29 区分 講演 キーワード 宮沢賢治/『春と修羅』 注記等 「本稿は、日本近代文学館主催、読売新聞社後援により、読売ホールで開催 された「昭和の文学・作家と作品」における一九九二年七月二十九日の講演「宮沢 賢治―「春と集羅」(一〜三集)「グスコーブドリの伝記」「銀河鉄道の夜」―」 のテープ・リライトを整理・加筆したもので、三回に分載の予定です。次回は、 四月号。――編集部」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 わたしの本はすぐに終る 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 3 掲載頁 244-253 区分 創作 キーワード 詩
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 夏目漱石:「門」「彼岸過迄」「行人」 掲載年月日 1993.2.7 区分 作家論 キーワード 夏目漱石/「門」/「彼岸過迄」/「行人」 注記等 未見、第六〇回紀伊國屋セミナー(新宿・紀伊國屋ホール)における講演
刊行形態 Journal Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 茂吉短歌の初期―『赤光』について― 掲載誌(紙・書)名 國文學:解釈と教材の研究 巻 38 号 1 掲載頁 28-36 区分 詩人論 キーワード 斎藤茂吉/『赤光』/短歌/写生 見出し・語録 「茂吉の『赤光』のなかの、いちばんいい作品の部類をひろいあつめ てみた。もはや何故いい作品なのかという問いをたててみても、視覚像やイメージ の異化の効果だということができない。写生の確かさといっても意味をなさない。 だから仕方なしに感性とこころとが結びついてかもしだしている音韻とリズムとが、 短歌形式のいちばんふかいところでひとつの声調をつくってゆるぎがないとでもい うほかない。ただ茂吉が写生だ、写生だと言ってきたように、あとから想起して作 られた歌ばかりなのに、イメージを現在形の時称で表現している特色は見事にあら われている。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 テレビ的事件(2)―象徴になった婚約―:消費のなかの芸(13) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 20 掲載頁 116-117 区分 時評 キーワード 皇太子/小和田雅子/お妃選び 見出し・語録 「わたしたちもまだメタフィジカルには払底しきれているとはいえな い男女の性愛に介在する差異の権力、ということだった。」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:矢負いガモと連合赤軍;判決に重たい気分、人間救う「感情 の混同」 掲載誌(紙・書)名 北日本新聞 出版地 富山市 掲載頁 11 掲載年月日 1993年3月2日 区分 時評 キーワード 矢負いガモ/連合赤軍事件=最高裁判決 注記等 永田洋子と坂口弘は死刑。植垣被告は懲役二十年。罪状は仲間十二人をリン チ殺害したこと、浅間山荘にたてこもって銃撃戦をおこない、警官らを三人殺害した ことの二つ。
刊行形態 Audiovisual Material 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 内的コミュニケーションをめぐって 出版社 スペースイマ 出版地 横浜 形態 CD 区分 講演 キーワード コミュニケーション/乳胎児期 注記等 リテレール・レクチャーブック(約70分)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 テレビ論:吉本隆明の連続誌上講義(第一回) 掲載誌(紙・書)名 FiLo 号 18 区分 インタビュー キーワード テレビ/メディア/映像 見出し・語録 最後に残るメディア/テレビ的現実/ボーダーラインの世界へ/交換 価値から贈与価値へ 注記等 「映像の高度化と、解釈の多様性がもたらすのは、精神医学者がいうボーダ ーライン、境界線を知らない内に越境していたり、そこから引き返していたりするっ てことが(これから)大きな問題になるんじゃないでしょうか。」Hyper Stack Maga zine「フィロ」No.18所収
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イメージ論1993―(五)輪郭は作れるのか 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 4 掲載頁 298-307 区分 イメージ論 キーワード 多和田葉子/「ペルソナ」/「犬婿入り」/丸谷才一/『女ざかり』/ 輪郭/中流/感受性 見出し・語録 「...まれにみる耐え方がこの作品にはあるとおもえる。それをひ と口にいってしまえば輪郭をつくろうとしない文体によってあらわされた非現実と 非実在の感覚とイメージだといっていい。」「なぜこんなことになるのかといえば 「ペルソナ」の作者とはまったく対照的に、輪郭のくっきりした安定した物語の世 界を、安定した位置から描くことが文学作品をつくることだと確信しているからだ。」 「わかりきった輪郭のはっきりした世界なのだが、べつの意味では作者のモチーフら しきものがじつにわかりにくい作品だともいえる。」
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 追悼私記 出版社 JICC出版局 出版地 東京 区分 追悼文 キーワード 人間論/死/追悼 見出し・語録 中上健次=比類のない文学思想/井上光晴=井上光晴の声/今西錦司 =ただ一度の出会い/小山俊一=純乎とした覚者の死/小川徹=天と地がすこし寂 しく/菅谷規矩雄=弔辞/美空ひばり=偉大な哀しさ/手塚治虫=昭和の死を象徴 する死/昭和天皇=最後の偉大な帝王/磯田光一|鮎川信夫=ひとの死、思想の死 /三浦つとむ=かがやかしい独学像/鮎川信夫=別れの挨拶/島雄敏雄=戦後世代 のおおきな砦/黒田喜男=倫理が痩せ細らせた/ミシェル・フーコー=現存する世 界最大の思想家が死んだ/橋川文三=告別の言葉/小林英雄=批評という自意識/ J・P・サルトル=「静かな絶望」のなかの死/対馬忠行=駆け抜けた悲劇/遠山啓 =西日のあたる教場の記憶/平野謙=平野さんの神々/竹内好=反近代の思想/村 上一郎=哀辞/岸上大作=時代の風圧の証し/三島由紀夫=重く暗いしこり /岩淵五郎=現存するもっとも優れた大衆が死んだ/吉本政枝=姉の死 注記等 「現在でも、ひととひととの関係は、あるばあい痛切〈切実〉でありうる。 だが痛切〈切実〉な言葉がその関係を媒介することはありえない。それは言葉がイ ロニーや羞かしさを伴わないでひととひととのあいだの痛切〈切実〉に割りこむこ とが不可能になっているからだ。別の言い方をすれば、現在では言葉はその程度の 信用度しかなくなっている。言葉がまったく信じられると思いこんでいるものも、 言葉をまったく信じているふりをしているものも、あとを断たないが、それこそ真 っ先に消失しなくてはならない倫理のひとつだとおもえる。死の痛切〈切実〉はい よいよ瞬間的になってゆき、すぐに忘れられ、土砂を被せられてしまう。」(あと がき)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 絶望的かつ楽天的な日本の思想書:思想書(日本)ベスト50 掲載誌(紙・書)名 リテレール別冊:読書の魅惑 巻 2 掲載頁 6-13 区分 書評 キーワード 思想/書物/日本
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 吉本隆明、寺山修司を語る 掲載年月日 1993.4.10 %9 講演 キーワード 寺山修司/作家論 注記等 未見。早稲田奉仕園レセプションホールにおける講演。平成5年4月10日 午後2時。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 吉本ばななをめぐって 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 12 号 5 掲載頁 5-16 区分 作家論 キーワード 吉本ばなな/作家/小説 見出し・語録 「この『キッチン』の新しさは雄一とみかげと雄一の母(父)親の三 角関係の新しさであり、それは桜井みかげを感覚存在としての作者とみなしたばあい の作者の新しさであり、それは同時に作品のあたらしさになっていることだ。」 「このフィクション[作品の「私」=作者の〈私〉]の成り立つ瞬間をこわして 「私」が桜井みかげにかえりながら、なお作者の〈私〉と合致しようとする願望が 『キッチン』の第二部である「満月」という作品の主題なのだ。」「作者はほんと うにつぐみに死をこえた悪をやらせたかったにちがいない。でも文学はどうやって も悪に耐えきれずに倫理の果てのところでぐちゃぐちゃになってしまう。文学が表 現できる悪は文学が表現できる善とおなじことで不可能なのだ。現実の世界のじっ さいの場面は、どんな善もどんな悪も許容している。許容できそうもない善や悪は、 ひとの眼にふれないように覆いをかけたり、やりすごしたりしてくれる。現実は寛 容なのだ。だが文学は言葉であり、言葉は無際限の寛容さをもたない。いいかえれ ば境界をつけられた現実のことを言葉と読んでいるのだ。」 「この作家のオカルト的な場面は二つにわけられる。ひとつは幻覚ではないのに、 いいかえれば視覚の病気ではないのに、見えないはずのものが見える場面が作られ ようとしている。もうひとつは肉体がすこしでも触れあうときには聞えないはずの ものが聞え、伝達されるという場面が作られようとしている。これを作者の不可能 なものへの願望のあらわれとすれば、それが可能だった時期への固着と受け取れる。 つまりは乳胎児期に対する固着だ。ほんらいならばこの種の察知や内コミュニケー ションへの願望や可能性は、役立たないままわすれられてしまう。だがこの作家は 誇張していえば、ひとつの作品にかならずひと場面はこういうオカルト的な個所をも うけている。[中略]この作者にとってオカルト的な場面は作品の転換点を象徴して いるようにみえる。そうまでいえないばあいには喩の構造として、このオカルト的な 特徴は乳胎児期の視聴覚を象徴している。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 『磯野家の謎』東京サザエさん学会/編;消費の中の芸(14) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 21 掲載頁 116-117 区分 書評 キーワード 『サザエさん』/マンガ/長谷川町子 見出し・語録 「一面ではこんな本を作ったということが、世も末だという気がする 。また他の一面では学問とか学会とかいうとアカデミックな主題を高級めかして調 べたり研究したりするものだという学者の常識や、学問をそう思い込んでいる一般 大衆の常識に、一矢をむくいているという意味で、結構なことだともいえる。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 宮沢賢治 詩と童話(2)―『春と修羅』第二集・第三集― 掲載誌(紙・書)名 ちくま 号 265 掲載頁 12-20 区分 講演 キーワード 宮沢賢治/『春と修羅』
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 山折哲雄 刊行年月 1993 標題 死の概念の変遷 掲載誌(紙・書)名 思想としての死の準備 出版社 三輪書店 出版地 東京 掲載頁 9-81 区分 対談 キーワード いのち/ホスピス/言葉/死 見出し・語録 歌のとおりに死んだ西行/死への移行の仕方が変わってきた/近代詩 歌に繋がった良寛の病苦/リアルな死だけで済むのか/価値のある死とだらしない 死/自然死のごとき自死を/「脳死」論議で本当に問われているもの/人間という 概念を変える契機/聖なる心臓交換の物語/仏教に現れた臓器のイメージ/日本人 は自然のことばを聴いている/死を目前にして歌を詠む/医者のなかの歌人がどう 考えるか/死の境界を乗り超えるための作法/リズムのあることばは自然の声と同 じ/日本人のことは本当はまだ分からない/死の場面で持つ性の意味/親和できる 雰囲気を求める日本人/日本と西欧は段階が異なる/理想的な漱石の死に方/自然 のもの音に包まれる最期/良寛と雪のイメージ/論議を単純な場所に/技術の自己 展開の延長線でいいか/曖昧さのなかに希望を残す/気配を察する文化のよさ
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 著者 安原 顯 刊行年月 1993 標題 諸悪の根源は民主・平等の思想:一億総中流の中の苛立ちをどうするか 掲載誌(紙・書)名 図書新聞 出版地 東京 掲載頁 2-4 掲載年月日 1993.5.8 区分 対談 キーワード 日本/大衆/中流意識/政治課題/選択消費 見出し・語録 「今、ぼくが本気で着目し、分析しているのは、9割1分の中流意識 をもつ大衆の所得、消費支出、貯蓄、生活意識、文化観念の動向です。また、この 動向に正確に対応できる動きをする政治の動きがあるかどうかです。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イメージ論―1993(六)お伽話の距り 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 6 掲載頁 256-265 区分 イメージ論 キーワード お伽話/風俗/現在 見出し・語録 「わたしたちはここでお伽話ということの普遍的な特性につきあたる ような気がする。その特性は物語を神話の方へ凝縮させる力を解体させるとともに、 現実の社会にあり得べきことのようにおもわれる解体の仕方をも、かならず避けて しまおうとする特性なのだ。お伽話の作者たちはいずれも無意識や無意図でしか現 実に触れたくないという願望で共通している。[中略](風俗の)表面のちがいの 方へもゆけるし、不変な無意識の核の方へもゆける中間の意識層に眼を注いでいる かぎり、わたしたちはこの二色の感性がそれほどちがっているとはおもえないこと になる。お伽話の層はそこの領域を占めようとする特性をもっている。」 注記等 出久根達郎『佃島ふたり書房』、野中柊『チョコレット・オーガズム』、山 田詠美『ぼくは勉強ができない』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 倫理の匂いもある完璧な掌篇:わが古典;太宰治『黄金風景』 掲載誌(紙・書)名 リテレール 号 5 掲載頁 70-71 区分 書評 キーワード 太宰治『黄金風景』/倫理 見出し・語録 「ここにはわたしたちが思春期を過ぎる頃には、もう汚染された空気 にまみれて忘れてしまったような、初々しい内省力の鮮やかな描写がある。またわた したちが一般に深刻だとおもったり、高度だとおもったりしている心の動きの世界が、 単純だが根源的であるような心ばえに敗れてしまい、そのことから文学はもともとこ んなところから発生したものだと思わせる貯水池のあることを、読み手に喚起させる。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 起源論:ハイ・イメージ論(4) 掲載誌(紙・書)名 リテレール 号 5 掲載頁 216-242 区分 イメージ論 キーワード 言語/母音/旧日本語/乳児期/「あわわ言葉」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 宮沢賢治 詩と童話(3)―『グスコーブドリの伝記』『銀河鉄道の夜』 掲載誌(紙・書)名 ちくま 号 267 掲載頁 16-24 区分 詩人論 キーワード 宮沢賢治/童話
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 田原克拓 刊行年月 1993 標題 時代の病理 出版社 春秋社 出版地 東京 区分 インタビュー キーワード 個人/乳胎児期/老齢化/脳死/臓器移植/教育/新新宗教/病理 見出し・語録 〈個〉としての病理現象/〈社会〉問題としての病理現象/転換期に おける病理の行方/母系社会における男女の二重性 注記等 心の「核」=乳・胎児期、中間層=幼児期、表面層=思春期前期/人類とい う絶望的な存在/〈無意識の均質化〉の時代/〈不安〉はどこからくるか/「オナ ニー」のイメージ/思春期の課題/母親の胎内で刷り込まれるモノ/資本主義自体 のカウンセリングを必要とする時代/病気をどこに委譲するか/精神と肉体の老齢 化は平行しない/〈寝たきり〉老人への誤った理解/母親がつくる身体図式/聴覚 映像/「言語以前の言語」の段階/欲望の形成と「生命の糸」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 猫の話、そのほかの話:連載インタビュー8 掲載誌(紙・書)名 ミッドナイト・プレス 出版地 和光市 掲載頁 20-22 掲載年月日 1993.5.31 区分 インタビュー キーワード 猫
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 中上健次私論 区分 作家論 キーワード 中上健次 注記等 未見。昭和文学会春季大会「中上健次の文学」における講演。1993年6月5日 国学院大学常盤松二 号館二階中講堂(渋谷駅)。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 安原 顯 刊行年月 1993 標題 諸悪の根源は民主・平等の思想 掲載誌(紙・書)名 ふさけんな!:まだ死ねずにいる日本のために 出版社 図書新聞 出版地 東京 掲載頁 115-159 区分 対談 キーワード 情況/日本/大衆/中流意識/政治課題/選択消費 見出し・語録 進むも地獄後退しても地獄/労働組合から社会党は手を引け/選択消 費の我慢だけで政府は潰れる/米の自由化をすべき根拠/政治家、企業ともに度し がたいバカ/北方領土は「国境なき社会」に/日本の命運を担う団塊の世代/PKO 賛成派、反対派を叱る/民衆は政治醜聞に本当に怒っているか/人工が増大すれば バカが増える/経済現象とは自然現象なのだ/景気回復の力は減税にはない/この 不況は第三次産業革命への徴候/「開かれた皇室」の解体が進む
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 大友克洋『AKIRA』1〜6;消費のなかの芸(15) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 22 掲載頁 114-115 区分 書評 キーワード 大友克洋『AKIRA』/劇画
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 UNTACなど認められない:情況との対話 第四回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 7 区分 時評 見出し・語録 『中田さんが自己犠牲的にカンボジアへ赴いたこと、そして彼の父親 がPKO批判せずに息子の意思を継ぐと言ったことことに大いに抵抗を感じている。と いうのも、「民主主義の種」をまくには、公的なことに対する「私的なことの尊重を、 じぶんにとっても他人にとってもためらいなく択ぶという意思をもつこと」が前提と なるからである。』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イメージ論1993―(七)奇妙な世界に行く 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 8 掲載頁 249-259 区分 イメージ論 キーワード 清貧/無所有 注記等 中野孝次『清貧の思想』、遠藤周作『深い河』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 辛棒づよい人たちの政治劇:情況との対話 第五回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 8 掲載頁 46-50 区分 情況論 キーワード 政治改革/転換期/大衆 見出し・語録 「現在、あまり変りばえのしない選挙案や政治資金の規制案をめぐっ て、敏感な若手の議員政治家たちが立ち騒いでいるのは、保守にしろ進歩左翼にしろ 、じぶんたちの掲げているスローガンの大部分はすでに企業や国民大衆によって不用 とされていることに気づきはじめたからだとおもえる。それは近代以降、わが国では じめて政治家(政治運動家を含めて)が存立の基盤に疑いをもちはじめたことを意味 している。」
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 太宰治『お伽草子』『斜陽』『人間失格』:昭和の文学〈戦後〉・作家と作品 収録年月日 1993.7.28 区分 作家論 キーワード 太宰治/『お伽草子』/『斜陽』/『人間失格』 注記等 未見。日本近代文学館主催・夏の文学教室(よみうりホール)における講演
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 物語の中のメタファ:短歌における寺山修司の思想 掲載誌(紙・書)名 情況 巻 4 号 8 区分 作家論 キーワード 寺山修司 注記等 講演
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 総選挙の話:情況との対話 第六回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 9 掲載頁 50-56 区分 情況論 キーワード 政治構造/日本近代政治史の転換/労働組合
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 『マディソン郡の橋』はどうか;消費のなかの芸(16) 掲載誌(紙・書)名 カット 号 23 掲載頁 112-113 区分 書評
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 著者 吉田 純 刊行年月 1993 標題 吉本隆明パネル展 収録年月日 1993.9.20〜10.2 内容 吉本隆明30年間の歩みを吉田純の写真でたどる。あわせて吉本隆明全点フェア。 区分 アルバム 注記等 八重洲ブックセンター創業15周年記念の催事のひとつ。1993年9月2 0日〜10月2日五階特設会場。吉本隆明・吉田純サイン会/9月20日17時 30分〜18時30分。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 経済連環系の話:情況との対話 第七回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 10 掲載頁 92-97 区分 情況論 キーワード 企業/就職/産業/高次化 見出し・語録 「大胆なことをいってみれば、産業の高次化は自然な必然性だという ことだ。そしてこの方向性は貧困から離脱する方向でもある。わたしにはこの経済 原則は数学の公理にちかいものにみえる。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イメージ論1993―(八)ビジネス書の内と外 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 10 掲載頁 296-306 区分 イメージ論 キーワード ビジネス書/政治権力/官僚制度/ユートピア/先進地域国家/民間企 業体/国民大衆/地方分権 注記等 小沢一郎『日本改造計画』、中上健次『異族』
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:料理・人・味;客との間で成り立つもの;頑固おやじの専制権力 掲載誌(紙・書)名 共同通信配 掲載年月日 1993.3 注記等 未見
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:不況の話;国民がにぎる決定権、先進地域の新たな段階 掲載誌(紙・書)名 共同通信配信 掲載年月日 1993.5 注記等 未見
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:言葉なき物語;悪びれぬ配慮と親和感;ロシアでの寛斎ショー 掲載誌(紙・書)名 共同通信配信 掲載年月日 1993.7 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 小びとたちの大騒ぎ:情況との対話 第一回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 4 掲載年月日 1993.4
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 不況とはなにか:情況との対話 第二回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 5 掲載年月日 1993.5
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 不況とはなにか(続):情況との対話 第三回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 6 掲載年月日 1993.6
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:金丸信 保釈の日 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.4.4
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:「信」と「不信」の閉鎖回路 山崎浩子の場合 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.5.2
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:PKO有情 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.6.6 区分 情況論 キーワード PKO/人間の尊厳 見出し・語録 「人間の尊厳といった立派な言葉は、卑小なわたしにはふさわしくな いので、あまり使いたくないのだが、この際は使わしてもらう。人間の尊厳というに は二つ意味があるとおもう。ひとつはどんな公共の大事があっても、個人の私的な存 立に反するときには、かならず個人の尊厳の方を択ぶということだ。この意味からい うと中田武仁さんの言う人間の尊厳という言葉は、わたしの理解を越えている。国連 のボランティア要員としてカンボジアに出かけることは、人間の尊厳とかかわりある とはおもえない。どうしてかといえば、国連がPKO(平和維持活動)として加盟し ている国々のボランティア要員や兵士や自衛隊や文民警察官をカンボジアに派遣して カンボジア国民の統一選挙を監視するということが、人間の尊厳を守ることと一致す るかどうか、疑問のあるところだからだ。ここでもう一つの人間の尊厳の意味がやっ てくるはずだ。カンボジア国内の問題で、カンボジア国の尊厳と国連加盟の諸国の尊 厳がくらべられるところでは、カンボジア国の尊厳の方を択ぶべきだというのは自明 のことだ。人間の尊厳ということに大切な中心点があるとすれば、より大きな公共性 とより小さな公共性が問題のとき、また大事件の公共性とつつましい私的なものとが くらべられたり、どちらかを択ばなければならない場面にぶつかったときには、いつ もより小さな公共性とか、つつましいもの、私的なものを択ばなくてはならないとい うことは、人間の尊厳のいちばん大切な中心点とおもえるからだ。わたしの考えでは どうしてもそうなる。」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:政治改革の話 解体・再編に内包するモチーフ 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.7.4
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 胎児という時期 掲載誌(紙・書)名 自由時間 掲載年月日 1993.4 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 「鳩よ!」休刊に寄す 掲載誌(紙・書)名 鳩よ! 掲載年月日 1993.6 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 メディアの進展と既存経済学からの脱却 掲載誌(紙・書)名 [テレビ環境]マス・イメージの変容 掲載年月日 1993.6 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 北山修 刊行年月 1993 標題 精神の起源をめぐって 掲載誌(紙・書)名 imago 掲載年月日 1993.6 区分 対談 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 茂吉の短歌を読む 掲載誌(紙・書)名 波 巻 27 号 7 掲載頁 38-45 掲載年月日 1993.7 区分 作家論 キーワード 斎藤茂吉/短歌 見出し・語録 茂吉の短歌の近代性/調べが伝える意味/風土性と生活感情/小さな 調べの傑作 注記等 (五月十四日、斎藤茂吉追慕全国大会の講演をまとめました)文末注記
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 世界認識の臨界へ 出版社 深夜叢書社 出版地 東京 区分 インタビュー集 キーワード 詩/都市/生活/思想/大衆/言葉/情況/世界/人間/表現/国家/ 成熟/日本語 見出し・語録 リンゴ泥棒の一党/都市と詩/生活と思想をめぐって/大衆社会にお けるエクリチュールの運命/現代における言葉のアポリア/世界認識の臨界へ/成熟 と死と生き延びるもの/永遠性と新しさ―現代において名文とは何か?/あとがき/ 著作リスト
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 角川春樹について 掲載誌(紙・書)名 俳句 巻 42 号 9 区分 情況論 キーワード 俳句/芸術/コカイン/文学 見出し・語録 コカイン容疑/屈指の俳人/芸術の立場「文学や芸術に立場が考えら れるとすれば、たったひとつしかない。それはあらゆる悪もデカダンスも受けいれ、 包みこんでしまうという立場だ。この立場はときとして法や政治や社会的な常識や 良俗やこころの健常からはみだしたり、それらのものと背反したりすることがあり うる。だがそれは文学や芸術の価値をおとしめるものではない。」 注記等 産経新聞 平5.9.5「社会風景論」より転載
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 古井由吉 刊行年月 1993 標題 心の病の時代:〈特別対談〉 掲載誌(紙・書)名 中央公論文芸特集 巻 10 号 3 掲載頁 226-238 収録年月日 1993.7.19 区分 対談 キーワード 病い/境界域/精神/異常性/遊び 見出し・語録 息子が病んで戻ってくるイメージ/境界のこちら側とあちら側/個と しての対応の限界/”一回休み”のある社会を/真実一本やりの厳しさ/個と無限 の間のバリアー 注記等 (一九九三年七月十九日「ほり川」で)文末注記
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 シモーヌ・ヴェイユの現在 収録年月日 1993.1.23 キーワード シモーヌ・ヴェイユ 注記等 評論家吉本隆明氏の講演「シモーヌ・ヴェイユの現在」(主催・森集会)が 23日午後1時半から兵庫県芦屋市の同市民センター301号室である。ヴェイユ はフランスの女性哲学者で、キリスト教信仰について深い洞察力を示した。森集会 は笠原芳光京都精華大教授らによる聖書研究の会。受講料1500円。問い合わせ 先=078(882)4949、森集会。共同「学芸=関西情報クリップ」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 私と卵 掲載誌(紙・書)名 卵の思い出、Qの創刊20号記念特集/出水市のマルイグループ キーワード 食生活/卵 見出し・語録 「何日=いつ=かゆで卵をたくさん作って思う存分に食べてみたいも のだという願望」を抱いていたのに、買える環境と「気構え」ができて実行したら十 個もいかないうちに「口のなかの乾いた感じは極限に達し」、結局「なあんだ、こん なものかと気落ちがした」。目標があり行き着こうと努力もした。到着したらラクタ ンが待っていた。卵が貴重品だった時代、メダカはどこにでもいた。卵がダース単位 で安売りされる時代、メダカは簡単には見られなくなった。卵に責任はないが、吉本 が思想家であるから言うわけでもないけれど、卵でテツガクをしたくなる。キョウよ りアシタが良くなければならない道がいつまで続くのかと思いたくなる。 注記等 食を編集の柱にしたQが創刊二十号を記念し「私と卵」の特集号を組んだ。 Qは、ニワトリと卵を商売にしているマルイグループ=本部・出水市=の広報誌。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 女性をめぐるエピソード:情況との対話 第八回 掲載誌(紙・書)名 サンサーラ 巻 4 号 11 掲載頁 96-101 区分 情況論 キーワード 平均寿命/女性/夏目漱石/結婚/離婚
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 笠原芳光 刊行年月 1993 標題 ブッダの実在性から究極の宗教的倫理まで 掲載誌(紙・書)名 宗教の森 出版社 春秋社 出版地 東京 掲載頁 39-58 区分 対談 キーワード 仏教/親鸞/ブッダ/浄土/オウム真理教/倫理 見出し・語録 ブッダがいなくても仏教的思想は生まれた/親鸞の実在性/教義のな かに入り込んでいる親鸞の個人的リアリティ/共同思想としての仏教/瞑想に倫理性 を付加したブッダの偉大さ/オウム真理教の倫理性/小仏教思想家への関心/宗教一 般の究極的な倫理とは何か
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 三枝昂之 著者 夏石番矢 著者 大西泰西 刊行年月 1993 標題 短詩形文学 百年のパラダイム 掲載誌(紙・書)名 「新潮」10月臨時増刊 区分 座談会 キーワード 短歌/俳句/川柳 注記等 臨時増刊の標題『短歌 俳句 川柳 1001年:1892〜1992』
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:サムサノ夏 圧迫される気分と労働 ;災厄つづきに不吉感も 掲載誌(紙・書)名 共同通信配信 掲載年月日 93.08.28 区分 情況論
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 日本的なものとは何か 掲載年月日 1993.10.16 注記等 未見。国際日本文化研究センターが、毎年行っている国際研究集会の第7回 「日本文化と宗教―宗教と世俗化」と題する公開講演会が、10月16日、京都市 下京区の京都東急ホテルで開かれる。講演は久野昭同センター教授の「心の鬼」、 フランソワ・マセ・フランス国立東洋言語文化研究所教授の「古代日本人の世界賛 歌」、文芸評論家、吉本隆明氏の「日本的なものとは何か」    
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 尾崎健一 著者 山下悦子 刊行年月 1993 標題 尾崎豊は殉教者か 掲載誌(紙・書)名 宝島30 巻 号 掲載頁 収録年月日 1993.10 区分 鼎談 キーワード 尾崎豊 見出し・語録 父に見せていたもう一つの顔/誤解をする権利と受ける義務/システムに翻弄され た「単独者」/中上健次との類似性/「八〇年代的感性」とのギャップ/亡き母へ の想い/「尾崎豊」という苦悩/なぜ彼は悩まなければならなかったか/フェミニ スト尾崎豊 注記等 「吉本隆明資料集26」に収録。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 北山修 刊行年月 1993 標題 こころから言葉へ 出版社 弘文堂 出版地 東京 区分 対談 キーワード 精神医学/文学 見出し・語録 まえがき 吉本隆明 1精神の起源をめぐって 「こころ」をどう描くか/精神分析学の特徴/出産外傷―バラバラになった「ここ ろ」/生後一年間の意味/文字以前の言葉・言葉以前の言葉/二つの問題/胎児の 内コミュニケーション/胎内体験の異常と精神の病/日本語の発生/非製造業が主 体となることの意味/「いる」ことの保障/乳幼児が体験する環境/「すること」 と「いること」/濁音から清音へ/必然的に時間は早まる/「本当の自分」はどこ に/追いかける自分か、のんびりした自分か/遅れていく救護班/自然死の必然と 自己治療 2タブーの構造 精神医学の立場・文学の立場/山の人と平地の人/精神科医の時間の使い方/正常 と異常の境界/「こころ」の風邪/身体イメージのギャップ/正常・異常の状況依 存性/タブーの構造/天皇制の精神療法論/心的な解決/原初に遡る/禁止・抑圧・ 自己規制/「言ってやろ」の歌/葛藤を味わうこと/一身にして二世を生きる/総 中流化社会―新しい対応が求められる兆し?/九十九パーセントの中流意識/ビジ ネスとしての文学と医療 3世代を超えて 重い言葉・軽い言葉/ポスト・モダンの言語状況/言葉の重さに傷つく/団塊世代 の評点/〈意味の牢獄〉から抜け出る/見えない格子/言葉の重さの受け止め方/ 語られぬ時代/屈折を生きながらえる道/総中流化社会の病理/愛の階級闘争/家 庭の崩壊・育児の可能性/全部が〈点〉になる/再後の砦としての育児/ベビー ブーマーの育ちと老後/本当に「かたまり」だったのか?/老後に露呈するものは 何か?/母親的な介護/子供の時間を切らないこと/創造性を紡ぎ出す育児/居場 所の提供/若い世代に/無限の軽みへ/「まともであること」の評価 編注 幻想論の実験―あとがきにかえて 北山修
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:言葉がこわす話 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.8.1
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:角川春樹について 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.9.5
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:古都の話 〈古代的〉と〈現代的〉の二重性 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載年月日 1993.10.3 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 岩井克人『貨幣論』築摩書房;消費のなかの芸(17) 掲載誌(紙・書)名 カット 号 24 区分 書評
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イザイホーの象徴について 掲載誌(紙・書)名 イザイホー:沖縄・久高島/吉田 純写真集 出版社 ジュンフォト出版 出版地 東京 注記等 未見
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 「転向」の解体 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 12 号 12 掲載頁 6-24 収録年月日 1993.10.8 区分 転向論 キーワード 転向 見出し・語録 転向の概念を壊す/中東湾岸戦争再論/中野重治の「近代性」/二十 世紀的マルクス主義の崩壊/必然力をめぐって/不愉快のリアリティー/ヒューマ ニズムの無効性/国家は考えているほど絶対的じゃない/東洋の家族概念 注記等 インタビュー・笠井潔/撮影・三東犀
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 イメージ論1993―(九)擬人化の世界 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 90 号 12 掲載頁 292-302 キーワード イメージ論 見出し・語録 免疫系/胸腺/言語/自己表出/遺伝子 注記等 多田富雄『免疫の意味論』青土社
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:コメ論議の風穴 川崎さんの行為の意味 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 掲載頁 14 掲載年月日 1993.11.12 区分 時評 キーワード コメ問題
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:ゴミ当番の感想 半透明袋の官僚主義;民衆への心理的脅迫 掲載誌(紙・書)名 共同通信配信 掲載年月日 1993.10.28 区分 時評 注記等 未見
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 清岡卓行の大連 掲載誌(紙・書)名 清岡卓行大連小説全集 上巻 出版社 日本文芸社 出版地 東京 区分 作家論 キーワード 清岡卓行/大連 注記等 月報
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 芹沢俊介 刊行年月 1993 標題 「外側の文学」としてのビジネス書 掲載誌(紙・書)名 「ビジネス書」、時代の欲望 出版社 時事通信社 出版地 東京 掲載頁 173-231 区分 対談 キーワード ビジネス書/文学情況 見出し・語録 「ビジネス書」の情況論=八七〜九三年、世界はどう動いたか・ビジ ネス書にみる時代の欲求・「外側の文学」としての充実度/見えてきた新しい現実= 時代を読む四つのポイント・「消費」の意味の転換・「服部君射殺事件」からみえる もの・「世界性」の方に振れる倫理感・現われはじめた新しい共同性/高度資本主義 の近未来=超ー円高ドル安の世界イメージ・「不況」をとらえなおす・決着点が近づ いてきた/「日本的資本主義」とは何か=世界的レベルで進む棲み分け・贈与経済と 外国人労働者・「日本的」ということの混血性・権力主体不在の権力システム・「東 洋資本主義」のなかの日本・西欧的制度のアジア的運用・「日本的」とは制度の問題 ではない
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 作者の資質の根をあらわにした短編:短編小説ベスト3 掲載誌(紙・書)名 リテレール 号 7 掲載頁 88-90 区分 書評 キーワード 夏目漱石『夢十夜』/芥川龍之介『蜜柑』/太宰治『駆込み訴え』 見出し・語録 「第三夜」「これらの総体は、ほんとをいえば母親に殺されたじぶん が、じぶんの子どもとしてじぶんの罪を背負っているということになるにちがいな い。漱石とはなにかが、とてもよく象徴化されて夢にあらわれている。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 1993年単行本・文庫本ベスト3 掲載誌(紙・書)名 リテレール 別冊 号 4 掲載頁 16 区分 書評 キーワード ジョン・ファウルズ『アリストス』/多田富雄『免疫の意味論』/佐貫 利雄『日本経済・新論』 見出し・語録 「わたしたちが文学作品はいま面白くないと言っているとき、作品が 外部の世界のお祭りじみた賑いを模倣しているか、内部の世界の孤独な拡散を模倣 しているにすぎないことを意味している。この三冊はいずれも賑いに類するが模倣 はない。」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 社会風景論:プロ野球よ何処へ行く 岡田選手に幸いあれ 掲載誌(紙・書)名 産経新聞 出版地 大阪 掲載年月日 1993.12.10 区分 時評 キーワード プロ野球/FA(フリー・エージェント)制/巨人/落合
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 解説 横溢する生命エネルギーとの交換 掲載誌(紙・書)名 岡本かの子全集 出版社 築摩書房 出版地 東京 巻 第八巻 掲載頁 481-491 区分 作品論 注記等 『女體開顕』
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 猫の話、そのほかの話:連載インタビュー9 掲載誌(紙・書)名 ミッドナイトプレス 出版地 和光市 掲載頁 16-18 掲載年月日 1993.12.24 区分 インタビュー キーワード 猫 注記等 「今回で一区切りして、来年、単行本として、『なぜ、猫とつきあうのか』 を刊行する予定である。」 (ミッドナイトボイス/岡田)
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 〈非知〉へ:〈信〉の構造「対話篇」 出版社 春秋社 出版地 東京 区分 対談 キーワード 倫理/宗教
刊行形態 Journal Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 情況への発言―ひそかな経済工学― 掲載誌(紙・書)名 試行 号 72 掲載頁 2-15 区分 情況論 キーワード 不況/消費動向/景気後退/第三次産業/消費/井上ひさし『コメのは なし』 見出し・語録 「おれがみたところ、いちばん簡単で明瞭なことは第三次産業に労働 人口の半分以上が移ってしまった地域国家の社会経済は、別の言葉では消費支出が 所得の半分以上になっているということだ。そして消費支出のうち選択消費がまた 半分以上になっているということだ。これは二重の意味をもっている。所得が消費 の過半量を含むということは、労働によって得られる労賃には生活の再生産のため に必要だという意味とは別の意味が与えられることだ。これはもうひとつ消費支出 のうち半分以上が選択できる消費に使われているという条件を加えると、消費は所 得の固有部分をつくりあげているといえる。消費支出は固有所得であり、とくに選 択的な消費支出は固有所得の固有部分をつくっている。消費支出つまり過半量の固 有所得をもとにして所得が考えられるところでは、所得の格差と総量には不可避的 な意義がなくなってしまい、格差も総量も任意的な意味しかもたなくなってしまう。 もし所得の格差と総量に欲望の倫理が対応するものとすれば、この欲望の倫理は解 体されるよりほかない。この事態は重要だが、この重要さはこれからつきつめられ るほかに、その多角的な意味をとりだすのがいまのところ難しい。やっと事態はさ ぐりあてられつつあるといっていい。」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 時代という現場:田中角栄元首相の死;最後にして最大のアジア型政治家 掲載誌(紙・書)名 新潟日報 出版地 新潟市 掲載頁 14 掲載年月日 1993.12.29 区分 時評 キーワード 田中角栄/ロッキード事件/アジア型政治家 見出し・語録 「ひとりの偉大な人物でも死ぬことはおおく偶然にしかすぎない。そ れなのに何となく時代全体の象徴の意味をもつように思えることがある。わたしは 田中角栄の死は、コメの部分的な自由化をさきがけとする戦後第二次農業革命の幕 あけ、いいかえれば、アジア型農村の終えんを象徴するもののようにおもって、こ の文章を書く気持ちに誘われた。」 注記等 大田修氏(長岡市)より頂いたコピーに拠る。1994.1.7
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 背景の記憶 出版社 宝島社 出版地 東京 区分 短章集 キーワード 少年期/家庭/生活
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 私と生涯教育 収録年月日 1993.10.3 区分 講演 キーワード 生涯教育 注記等 未見、主催文京区教育委員会、会場文京区女性センター。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 山折哲雄 刊行年月 1993 標題 神々の原像 掲載誌(紙・書)名 神と王権のコスモロジー 出版社 吉川弘文館 出版地 東京 区分 対談
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 宮城賢 英文全訳 刊行年月 1993 標題 Ten Poems for Transposition Takaaki Yoshimoto Translated by Ken Miyagi 出版社 宮城賢自家版 区分 詩集 注記等 未見。
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 吉本隆明徹底トーク ハイ・イメージ論 199X LIVE in  OSAKA 収録年月日 1993.9.18 区分 講演 キーワード ハイ・イメージ論 注記等 未見、主催書砦梁山泊。
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 私の京都観 収録年月日 1993.10.28 区分 講演 キーワード 京都 注記等 未見。
刊行形態 Generic 著者 吉本隆明 刊行年月 1993 標題 私の実朝像 出版社 兵庫県(財)兵庫現代芸術劇場 収録年月日 1993.2 区分 解説 キーワード 源実朝 見出し・語録 「敗戦のあと心身ともにどん底の生活を体験し、じぶんなりに知識の迷路や欠乏をくぐり抜けた 手触りから、どうやら生の方へ秤を傾けてきたところで、あのふたりの文学者から与えられた実 朝像は、いったいどんな因子から成り立っていたのか、あらためてかんがえてみようと思いたっ た。そうすればきっと自分が傾倒してやまなかった小林秀雄や太宰治のあのときの心事もわかる と同時に、わたし自身の敗戦後の歩みや変化の過程もわかるにちがいない。それがわたしの実朝 論のモチーフのうち、いちばん大きなものだといってよかった。」 注記等 兵庫舞台芸術第二回公演「実朝出帆」[1993/2月13日(土)〜28日(日)Bunkamura シアターコクーン]パンフレット

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「吉本隆明1993年著作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp 2000.02.14 改訂:2012.08.20