吉本隆明1991年著作リスト


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刊行形態 Journal Article
著者 吉本隆明
著者 中田平[訳]
刊行年月 1991
標題 L′Illusion commune-4-
掲載誌(紙・書)名 金城学院大学論集
巻  143
掲載頁 p47〜101
区分 共同幻想論
キーワード Illusion/commune
注記等 未見。

刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 フェリックス・ガタリ/高岡幸一訳『機械状無意識』(新・書物の解体学〔49〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 1 掲載頁 p340〜341 掲載年月日 1991.1 区分 作品論 キーワード フェリックス・ガタリ/『機械状無意識』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 中沢新一 刊行年月 1991 標題 「超近代」という時代 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 号 99 掲載頁 113-125 区分 対談 キーワード ソ連/東欧問題 見出し・語録 社会主義の敗戦処理。民衆の意識や生活の高度化に対する前衛性の崩壊。西 欧とソ連における社会主義国家権力の、敗北の後退期、解体期の影響と日本。アフリカ的 段階。オウム真理教。倫理とは欠如、欠乏の問題。欠如が半分なくなったときの倫理とは 何か。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 伊藤隆/広瀬順晧編『牧野伸顕日記』(新・書物の解体学〔50〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 2 掲載頁 p244〜245 掲載年月日 1991.2 区分 作品論 キーワード 『牧野伸顕日記』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 「遠野物語」の意味 掲載誌(紙・書)名 国文学 解釈と教材の研究 巻 36 号 3 掲載頁 p116〜138 掲載年月日 1991.3 区分 作品論 キーワード 遠野物語/柳田国男 注記等 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 ダニエル・パウル・シュレーバー/渡辺哲夫訳『ある神経病者の回想録』(新・書物の解体学〔51〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 3 掲載頁 p324〜325 掲載年月日 1991.3 区分 作品論 キーワード ダニエル・パウル・シュレーバー/『ある神経病者の回想録』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 わたしにとって中東問題とは 掲載誌(紙・書)名 中央公論 巻 106 号 4 掲載頁 104-115 区分 情況論 キーワード 「夢」としての日本国憲法第九条/「夢」は現状の戦争や戦争反対と衝突する /日米構造協議の米国案による屈辱感/ソ連邦の内部で進行しつつある事態/ポスト湾岸 戦争 見出し・語録 日本国憲法第九条を積極的に主張することだけが、現在の資本主義「国」と 社会主義「国」を超えて未来へ行けるだだひとつの細い通り道だ。このほかに世界中のど んな国家も未来へ行けるはずがない。 注記等 1991年2月23日 「中東湾岸戦争私論」として『大情況論―世界はどこへいくのか』(弓立社 1992.3.16)へ収録 「わたしは、戦争の放棄についてずっと「夢」をみていることになる。また社会主義は自 分の頭脳のなかにしかないもので、世界のどこかの国家が実現していると思ったことは一 度もない。もともと承知のうえでみてきた「夢」だから、むしろ「夢」が理念だといった 方がいい。「夢」はやがて醒めるだろうが、「夢」の理念は醒めたうえでみている「夢」 だから、この上醒めることはない。ただ油断をしているとだまされるだけだ。」P.106-7 「わたしの「夢」が憲法第九条を集約的ないスローガンとして、イラクのフセインの挑戦 的なクウェート侵略を根底的に否定し、批判するのは、フセイン体制のカリスマ的な独裁 が、アラブ・オリエントの神がかった宗教的民族主義を一歩も抜け出ていないからだ。ま たアメリカに主導された国連の武力決議によって戦争に突入したアメリカのやり方を徹底 的に否定し、批判するのは、かってアジアに植民地をもつフランス、イギリス、オランダ を糾合して、天皇と軍部の日本を経済封鎖して大陸からの撤兵を迫り、太平洋戦争に追い 込んだやり方と寸分もちがっていないからだ。そしてわたしの「夢」が、平和を守り、戦 争に反対すると称する社共を主体とする進歩派、市民主義の平和団体その他文学者たちの 言動とまったくちがうところは、中東戦争でのフセイン体制とブッシュ体制を徹底的に批 判し、否定することは、そのままバルト三国の独立要求を武力で制圧しているゴルバチョ フ・ソ連体制や、天安門事件の学生と民衆の弾圧をやった中国の体制を徹底的に批判する ことにつながっているという確乎とした認識に基づいていることだ。どんな理由をつけて も国家が強大な武装力を行使して他国や自国の民衆を弾圧し殺戮し、要求を押し通してし まう事態は、憲法第九条に照して批判し、解体されなくてはならない。もちろんこう主張 するとき、わたしはじぶんが後ろめたさやためらいを感じるのを知っている。それがどこ からくるのかをいわなければ「夢」を語っている間はいいが、いざ実際に理念の戦場に赴 こうとしても、ゆくことができない。またかりに赴いたとしても、戦場を右往左往して、 そのうちに「夢」をしぼませるだけだ。」P.108 「日本の保守政府がアメリカに無条件に追従せざるを得ない根拠を、わたし自身に納得い くように説明しようとすれば、わたしなら日米構造協議の米国案(日本改造計画)に理由 を求めるとおもう。作年(一九九0年)の春ごろに公開された構造協議の米国案の内容 は、正確に日本の社会経済の構造を分析したうえで、弱点や問題点を完膚ないまでに指摘 し、その矯正を勧告していた。わたしはそれをみて衝撃をうけた。理由はここまで正確に 日本の社会経済は分析しつくされているのかという驚きにつきている。もう少しつけ加え れば、この米国案にもられた勧告をみて、ここまでアメリカからいわれなくてはならない のかという一種の屈辱感に似たものを感じた。じつはこんどの中東戦争に対する戦費の供 与について、ここまで日本政府はアメリカの言うなりに追従しなければならないのかとい う思いで、わたしたちが感じた屈辱感とまったく瓜二つであった。この二つの屈辱感は深 い関連があるのだ。わたしはかくべつナショナリストではないが、この二つの屈辱感は、 わたしの「夢」のなかでは敗戦の体験につながっている。何がそんなに屈辱感なのか、日 米構造協議の米国案で、わたしがひどいもんだと実感した条項を、すこし拾いあげてみ る。 (1)日本政府は公共投資を国民生産(GNP)の約10%に増額すべきだ。 (2)都市の社会資本(住宅・下水道・交通)や、都市「間」交通、国際輸送、情報ネット ワークへ資金をふりむけて整備し、地方公共費や農業への資金を減額すること。 (3)農地とそれ以外の土地の評価との乖離を、とくに都市部で少なくすること。 (4)遊休地と生産性の高い土地の売却益を区別し、税制も変えること。 (5)土地所有者が住居を売却したとき、所得税を一回分免除すること。 (6)都市部の農地に対する免税制度を廃止すること。 (7)都市部の遊休地や農地を、住宅・商業用地へ転換させるのに好ましい状況をつくるこ と。 (8)借地、借家法を改正して、農家や地主が所有地を住宅・アパートにしやすい条件をつ くること。 (9)輸送港、航空貨物の処理施設・倉庫・道路網が不充分だから充実すべきだ。 (10)空港が不充分で国際航空貨物がコスト高になっている。関西新空港、中部新空港、広 島・北九州空港を新設すべきだ。 (11)大店法を撤廃すべきだ。 (12)製造業者がさまざまな形で流通業に影響力を行使するとか、国内市場をまもり、国内 企業だけの排外的な競走を企図したりなど、反競走とか反独占禁止とかの慣れ合が行われ ている。これをやめ外国企業の市場参加を自由に開かれたものにすべきだ。 (13)返済回数を固定しない銀行系のクレジットカードを許可すべきだ。 (14)銀行の現金自動支払機を24時間作動させるべきだ。」P.109-110 「作年末ソ連・東欧で起った事態の集約点は二つしかない。ひとつは強大なソ連邦の権力 と軍隊の武装力によって維持されてきた東欧圏、そのひとまわり内側にあるバルト三共和 国をはじめとするソ連邦の各共和国とのあいだに、どこまで国家権力の委譲が行われ、ど こで連邦と共和国のあいだで権力の均衡に達し、どこまで解体が進めばソ連邦による武力 弾圧がはじまるか。また極端なところまでいってソ連邦がまったく解体するかどうかとい うことだ。もうひとつはどうにもならないほど矛盾をさらけだした、土地国有制と農業国 営について、どこまで私有制を認めるか、どこで私有制に制限をもうけるか、あるいは完 全な私有制に移行し、ソフホーズ、コルホーズをまったく解体してしまうかという問題だ といってよい。」P.112 「日本の社会経済の問題は集約すれば土地問題と住宅問題に帰せられる。これは都市部で は何とかして大衆の住宅が安く入手できるようにすべきだという課題に、農村部では、い まより縮小された農家で、何とかして農業自由化に伴う生産性の高い農業を営み、質の良 い農業生産物をつくり出す課題としてあらわれる。米国案は確実にこの課題の集約点を包 みこんでいる。わたしは敗戦後すぐ昭和二十一年(一九四六)にアメリカ占領軍の主権で 行われた第一次、第二次の農業改革案をすぐにおもいおこした。地主の土地を有価で没収 し、小作農家を自立させるという明治の地租改正以後はじめての画期的な農業革命を、ア メリカ占領政策はやってのけた。今度の構造協議米国案のようなものは、本来ならば社 共、新左翼が中心で提起されやってのけるべきはずのものだ。だが社共、新左翼はそれど ころではない。すでにずっと以前から農業とともに保守反動的な農本主義に転落してい て、とうてい米国案のように、日本の社会経済構造の問題点にメスを入れ切開する意欲な ど失っていた。現在ソ連でハードなスターリン主義を保守派と呼ぶのと同じような意味 で、日本の社共や新左翼や同伴の市民主義団体、進歩的知識人たちは、保守派に転落し、 スターリン主義を離脱しようと自己転換をとげたことなど一度もないのに、この時代をや り過ごせるものだと錯覚している。そればかりではない。ソ連と同じように保守反動を強 化しつつさえあるのだ。」P.110
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 「手毬」瀬戸内寂聴--エロスに融ける良寛 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 88 号 5 掲載頁 p240〜243 掲載年月日 1991.5 キーワード 手毬/瀬戸内寂聴/エロス/良寛 注記等 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 母型論(ハイ・イメージ論〔1〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 5 掲載頁 p340〜343 掲載年月日 1991.5 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 母型
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 連環論(ハイ・イメージ論〔2〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 6 掲載頁 p356〜359 掲載年月日 1991.6 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 連環
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 斎藤すみ子、大野道夫。坂出裕子、彦坂美喜子 刊行年月 199106 標題 詩的な喩をめぐって 掲載誌(紙・書)名 歌人集団・中の会 十周年記念「フェスタ・イン・なごや」記録集 出版社 六法出版社 出版地 区分 座談会 キーワード 短歌/喩 見出し・語録 注記等 (1990.10.14 原題は「詩的な喩の問題」[講演] における「公開質問」)『吉本隆明資料集27』に収録。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 大洋論(ハイ・イメージ論〔3〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 7 掲載頁 p252〜255 掲載年月日 1991.7 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 大洋
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 太宰治を思う 掲載(紙・書)名 鳩よ! 巻 9 号 7 掲載頁 区分 作家論 キーワード 太宰治 見出し・語録 注記 『吉本隆明資料集 21』に収録。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 思想を初源と根底とから否定する:解説=テキストを読む 掲載誌(紙・書)名 偶像の黄昏/アンチクリスト 出版社 白水社 出版地 東京 掲載頁 295-304 区分 思想家論 キーワード ニーチェ/キリスト教
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 異常論(ハイ・イメージ論〔4〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 8 掲載頁 p276〜279 掲載年月日 1991.8 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 異常
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』論。:消費のなかの「芸」(1) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 8 掲載頁 118-119 区分 書評
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 「芸」としてみた中東戦争:消費のなかの「芸」(2) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 9 掲載頁 118-119 区分 情況論 キーワード 中東湾岸戦争
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 病気論〔1〕(ハイ・イメージ論〔5〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 9 掲載頁 p244〜247 掲載年月日 1991.9 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 病気
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 ソ連・激変:こんど起こったこと〈上〉 掲載誌(紙・書)名 北日本新聞(共同通信社配信) 出版地 富山市 掲載頁 11 掲載年月日 平成3年(1991)9月3日 区分 情況論 キーワード ソ連/クーデター/ソ連共産党/「絶体の矛盾」歴史に登場 見出し・語録 ポーランド「連帯」反抗の動きが三年程前に示した、政治的に絶体の矛盾が 国際共産党の本拠地ソ連にも飛び火した。新連邦条約調印を前日に控え、国家の解体の影 に怯えた保守派がクーデターに走ったが、民衆の支持をえられずかえってソ連共産党の解 体の速度を速める結果となった。 注記等 1991年8月19日ソ連邦共産党首脳によるクーデターに対する論評『大情況論』へ 収録
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 ソ連・激変:こんど起こったこと〈下〉 掲載誌(紙・書)名 北日本新聞 出版地 富山市 掲載頁 11 掲載年月日 平成3年(1991年)9月4日 区分 情況論 キーワード 社会主義の条件/労働の本質/土地所有/農業問題/「農業」「土地所有」カ ギ:マルクスの主張を錯覚 見出し・語録 ソ連共産党解党と、ソ連邦を構成する共和国独立の動きは、国家解体の兆候 からほど遠いし、社会主義に不可決の条件からもほど遠いが、近代民族国家が開かれてゆ く為の歴史的意義あるものとして評価される。ゴルバチョフは共産党の膜を透かしてしか 民衆が見えないのに対し、エリツィンはかなり自在に民衆の心を見ている。ソ連邦の緊急 の課題である農業問題と土地問題への対処の仕方に彼らの具体的な姿がはっきり見えてく る。社会主義イコール国有や公有の錯覚を解かない限り、ソ連邦問題の解決の糸口はな い。 注記等 国家についての社会主義の条件は、(1)国家が民衆に対して開かれていて、いつ でも民衆の無記名の直接投票でリコールできる法律をもつこと、(2)国家機関が占有す る軍隊をもたないこと。『大情況論』へ収録
刊行形態 Journal Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 情況への発言:〈切実なもの〉とは何か 掲載誌(紙・書)名 試行 号 70 掲載頁 2-24 区分 情況論 キーワード 住宅問題/土地所有/農業問題/科学技術/エコロジー/中東問題 見出し・語録 倫理、道徳、善あるいはその反対物を構成するのは「欠如」と「段階」の二つの要素だ。 注記等 思いきった現実化と思いきった抽象化によって、しこりの配置を破壊してしまう否 定性。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 夏石番矢 刊行年月 1991 標題 俳句表現のアポリア―俳句は言葉の家庭内暴力だ― 掲載誌(紙・書)名 俳句空間 号 17 掲載頁 114-125 区分 対談 キーワード 俳句 見出し・語録 俳句の起源/日本語自体の分からなさが俳句の問題/言葉の家庭内暴力/言 葉以前の言葉/和歌の延長でも詩の類推でもダメ! 注記等 東京:弘栄堂書店
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 渦巻ける漱石(3)―『それから』― 掲載誌(紙・書)名 ちくま 号 238 掲載頁 28-35 掲載年月日 1990 区分 作家論 キーワード 夏目漱石/『こころ』 見出し・語録 漱石の宿命とそれへの反発の仕方/三角関係/明治の知識人の社会的宿命/ 代助を造形した漱石/二葉亭四迷/石川啄木
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 安原顯著『「編集者」の仕事』を読んで:修羅場を知った編集者 掲載誌(紙・書)名 週刊読書人 出版地 東京 掲載頁 3 掲載年月日 1991年11月25日 区分 書評 キーワード 安原顯/編集
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 ヴェーユの現代性 掲載誌(紙・書)名 シモーヌ・ヴェーユ:その劇的生涯 編集 稲葉延子 出版社 春秋社 出版地 東京 掲載頁 121-154 翻訳 稲葉延子 区分 インタビュー キーワード シモーヌ・ヴェーユ/Simone Weil 見出し・語録 戯曲の感想/アンドレ・ヴェーユについて/ヴェーユのどこに惹かれたのか /ヴェーユにたいする現在の関心/バタイユのヴェーユ観/ヴェーユの〈痛み〉の思想形 成/初期ヴェーユとドイツ問題/ユダヤ人問題について/最後のヴェーユ
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 辻井 喬 刊行年月 1991 標題 『智恵子抄』の愛の真実 掲載誌(紙・書)名 鳩よ! 巻 9 号 10 掲載頁 38-42 区分 対談 キーワード 恋愛/高村光太郎/詩 見出し・語録 超モダンな先駆的恋愛/文学史上から見て特異な恋愛詩集/智恵子より光太 郎のほうが幸せだった
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 思想を初源と根底とから否定する:解説=テキストを読む 掲載誌(紙・書)名 偶像の黄昏/アンチクリスト 出版社 白水社 出版地 東京 掲載頁 295-304 区分 思想家論 キーワード ニーチェ/キリスト教
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 黒澤明『夢』『八月の狂詩曲』など。:消費のなかの芸(3) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 10 掲載頁 118-119 区分 映画評 キーワード 映像/儀式化 見出し・語録 「黒澤明の映画監督史のなかで『生きる』という作品を、壮年の偏執の入口 だとすると、この『夢』のオムニバスの後半は老年の偏執の出口にあたっている。ひとそ れぞれに生涯の思い込みや偏執もあるし、そのときどきの風俗の話題もあるものだ。だが 残念なことに『生きる』にも『夢』にも共通して固執された黒澤明の偏執には、黒澤明の 自己史のかかわりがない。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 病気論〔2〕(ハイ・イメージ論〔6〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 10 掲載頁 p390〜393 掲載年月日 1991.10 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 病気
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 中島みゆきという意味 掲載誌(紙・書)名 鳩よ! 巻 9 号 11 掲載頁 32-33 区分 歌手論 キーワード 中島みゆき/産声/声変わり 見出し・語録 「彼女の歌の音調が、この第二の産ぶ声の時期の記憶の色合いを喚起してく れるからだということだった。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 中島みゆき 刊行年月 1991 標題 〈感覚〉から〈心〉に入る歌 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 11 掲載頁 p193〜202 掲載年月日 1991.11 区分 対談
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 Mr.ホーキング、出番です。:消費のなかの芸(5) 掲載誌(紙・書)名 Cut 号 12 掲載頁 118-119 区分 書評 キーワード 宇宙論/ブラックホール 注記等 『ホーキング宇宙を語る』『ホーキングの最新宇宙論』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 語母論(ハイ・イメージ編〔7〕) 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 10 号 11 掲載頁 p390〜393 掲載年月日 1991.11 区分 ハイ・イメージ編 キーワード 語母
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 高村光太郎[講談社文芸文庫版] 叢書名 講談社文芸文庫 出版社 講談社 出版地 東京 区分 詩人論 キーワード 高村光太郎 見出し・語録 目次/高村光太郎=『道程』前期/『道程』論/『智恵子抄』論/詩の註解 /戦争期/敗戦期/戦後期/小論集=「出さずにしまった手紙の一束」のこと/詩のなか の女/高村光太郎鑑賞/高村光太郎の世界/高村光太郎私誌/春秋社版『高村光太郎選 集』解題=1.端緒の問題/2.〈自然〉の 置/3.成熟について/4.崩壊の様式について/ 5.二代の回顧について/6.高村光太郎と水野葉舟/7.彫刻のわからなさ/ 著者から読者へ 吉本隆明/解説 北川太一/作家案内 月村敏行/著書目録―吉本隆明  作成・月村敏行 注記等 「本書は、1973年2月勁草書房刊『吉本隆明全著作集8』を底本とし、多少ふり がなを加えた。」
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 栗本慎一郎 刊行年月 1991 標題 加速する変容 掲載誌(紙・書)名 加速する変容 出版社 扶桑社 出版地 東京 掲載頁 12-104 区分 対談 キーワード 社会主義国/構造主義/段階論/情況 見出し・語録 I ソ連・東欧がつきさすもの=社会主義国の敗戦処理/人々の生理的熱狂が起きる時/真 の社会主義と隆盛期を過ぎた資本主義/体制の違いではなく偶然の問題/制度への処理の 仕方の違い/「制度」を議論することの不毛さ加減 II ポストモダンをめぐって=構造主義の限界と制度で押えこめない欲望/倫理の本音と建 て前の解放/モラルにむかうサブカルチャー/文明思想としてのエコロジーに対する疑問 /人を殺さないおたく族/両村上、吉本ばななの「自由」/村上春樹と村上龍の表現世界 III 縄文と弥生=アジア的からアフリカ的段階へ/多くの人口を維持するための農耕社会/ 産業の高次化あるいは複雑化/産業構造の変化では捉えきれない人口増/工業社会から脱 工業社会への転換点/弥生的問題と東北の不利/中間に制度をつくれなかった東北/農業 に決着をつけられなかった東北/技術への高次な認識/マルクス主義をも抱えこむ天皇制 /異なる価値体系を持たない中国と韓国/技術は社会に必ず採り入れられるか/情報を処 理しえないシステム IV 九十年代の日本=「ニッポンの終焉」と日本人/自分なりの考えを持つという立場/シ ステム的思考と科学的理論の実践 対談を終わって=吉本隆明、栗本慎一郎 注記等 (司会=産経新聞編集委員 田中紘太郎) 初出「産経新聞」1990年1月・8日〜12日付(抄)
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 ほんの5gの賭け 掲載誌(紙・書)名 パチンコのための夜想曲集 出版社 大和書房 出版地 東京 掲載頁 35-39 区分 風俗論 キーワード パチンコ 注記等 『王様手帳』平成1年6月号掲載
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1991 標題 情況としての画像:高度資本主義下の[テレビ] 出版社 河出書房新社 出版地 東京 区分 テレビ時評 キーワード テレビ 見出し・語録 テレビはどこへゆくか/スポーツ視たまま/映像の共同体/報道番組氈^報 道番組/年末と年始の祭り/エコロジー談義氈^視聴率はどうか/ハイビジョンをめ ぐって/美空ひばり氈^テレビCMはいま/視聴者の言ってみるだけ/エコロジー談義 /テレビの話芸/ソウル・オリンピックの画像/ドキュメントの画像/視線論/昭和天皇 の死/Mr.マリック論―手塚治虫論/テレビのよさといかがわしさ/ドキュメント性とド ラマ性/報道番組。/天安門事件/美空ひばり/「現在」化と大衆/あとがき 注記等 初出「TBS調査情報」一九八七年九月号〜一九八九年九月号

「吉本隆明1991年著作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp/2002.10.8 最終更新日:2012.08.25