吉本隆明1989年著作リスト


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刊行形態 Magazine Article
著者 吉本隆明
刊行年月 1989
標題 《ハイ・イメージ論》表音転移論(2)
掲載誌(紙・書)名 海燕
巻 8
号 1
掲載年月日 1989.1.1
区分 ハイ・イメージ論
キーワード 音韻/地域語/方言/訛り

刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 行くカネ来るカネ:私の体を通り過ぎたおカネ 掲載誌(紙・書)名 週刊文春 掲載頁 132-136 掲載年月日 1989.1.5 区分 インタビュー 見出し・語録 「日本を代表する思想界の巨人は語る 資本主義がもたらした豊かさを私は否定しない」 親に遠慮している割に、本代と偽って、「カネオクレ」/奉仕だと思っていた動員で高額の給料を もらい、唖然/私にだってあった「おカネの黄金時代」。ところが本人は/明日食べる米に困る人 がいなくなった豊かさの評価を 注記等 取材・構成 佐山一郎
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 笠原芳光(聞き手) 刊行年月 1989 標題 天皇制とポスト・モダン 掲載誌(紙・書)名 春秋 掲載年月日 1989.1 区分 インタビュー 注記等 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 昭和天皇の死:視線と解体 掲載誌(紙・書)名 TBS調査情報 掲載年月日 1989.1 区分 テレビ時評 注記等 未見。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 磯田光一の仕事 掲載誌(紙・書)名 永井荷風 叢書名 講談社文芸文庫 出版社 講談社 出版地 東京 掲載頁 367-375 区分 解説 キーワード 作家論/磯田光一
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 著者 山折哲雄 刊行年月 1989 標題 昭和天皇とその時代 掲載誌(紙・書)名 (共同通信配信) 掲載年月日 1989.1 区分 対談 注記等 未見。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 〈信〉の構造 part3 掲載誌(紙・書)名 全天皇制・宗教論集成 出版社 春秋社 出版地 東京 区分 宗教論 キーワード 天皇制/宗教と政治 見出し・語録 序 天皇制および日本宗教の諸問題 天皇観の変遷/初期天皇制の成立過程/宗教としての天皇制の起源/制度としての天皇制/元号の 問題について/天皇制論への批判的現在―山口昌男、上野千鶴子、柳田国男、折口信夫/民俗・自 然宗教の発生点/新興宗教と天皇制/〈死〉について 国家と宗教の間 共同体論について 天皇および天皇制について 宗教としての天皇制 南島論―家族・親族・国歌の論理 南島の継承祭儀について―〈沖縄〉と〈日本〉の根柢を結ぶもの 家族・親族・共同体・国家―日本〜南島〜アジア視点からの考察 共同体の起源についての註 新興宗教について 天皇(制)論の難かしさ 触れられた死 告別 姉の死など/ある編集者の死―岩淵五郎/三島由紀夫の死/母の死/村上一郎の死/竹内好の死/ 遠山啓さんの死/死のサルトル/ミシェル・フーコーの死/橋川文三の死/鮎川信夫の死/島尾敏 雄の死 あとがき インタビュー前後(2)―笠原芳光 初出誌一覧 注記等 ISBN4-393-33125-7
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》表音転移論(3) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 2 掲載年月日 1989.2.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 体内言語/遺伝子/ATLウィルス・キャリアー
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 『ダンス・ダンス・ダンス』の魅力 掲載誌(紙・書)名 新潮 号 1989年2月号 掲載頁 229-240 掲載年月日 1989.2 区分 作品論 キーワード 村上春樹/『ダンス・ダンス・ダンス』 見出し・語録 1.主人公「僕」の魅力 2.登場する女性の魅力 3.その他の魅力 4.物語としての魅力
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 情況への発言:《エチカ》の闘争 掲載誌(紙・書)名 試行 号 68 掲載頁 2-36 掲載年月日 1989.2.10 区分 情況論 キーワード 原子力発電/忌野清志郎/大前研一/ベイトソン/蓮見重彦・柄谷行人『闘争のエチカ』/ 浅田彰『構造と力』 注記等 社会主義の最小の必要条件(1)国家はもし存続しているあいだは、かならず「開かれ」ていること。 いいかえれば一般大衆の無記名直接投票でいつでも国家はリコールできる法的なまた機関的な装置を もっていること。(2)一般大衆の無記名直接の意志表示の決定なしに動かせるような軍隊(国軍) をもたないこと。(3)国家はもし存続しているあいだは、ほんとうに一般大衆の無記名直接の同意 なしに可能であるような国家財産をもたないこと。(一般大衆の利益に還元されない剰余価値を国有 化しないこと)。(4)一般大衆の無記名直接の利益を増大させるものでないかぎり、生産手段を国 有化しないこと。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 心的現象論――了解論―― 掲載誌(紙・書)名 試行 号 68 掲載頁 138-148 掲載年月日 1989.2.10 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 98 原了解以前(4) 99 原了解以前(5)
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 『試行』の立場 掲載誌(紙・書)名 書物の現在 編集 安原顯 出版社 風の薔薇 出版地 東京 掲載頁 149-175 区分 講演 キーワード 試行/同人誌/雑誌発行 注記等 1987.10.29横浜市教育文化センターにおける講演
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 吉本隆明全対談集 出版社 青土社 出版地 東京 巻 11 区分 対談 見出し・語録 1986.1〜10 日本精神の深層 梅原 猛 地名や枕詞に残るアイヌ文化/“縄文語”の問題と「逆語序」/柳田国男の考えていた「山の民」/ 「日本国」と「日本人」の歴史の違い/循環の死生と楕円の精神構造 大川[すみだがわ]いまむかし 小林信彦 佃橋と柳橋/隅田川といえば花火/一銭蒸気と水上警察/下町の住み良さと住みにくさ 音楽機械論 坂本龍一 現代の音楽工場見学 曲ができるということ/生理的快感が決める日本バンタム級七 /平均律の採用/十二平均律という 格子/ミキサーによる音づくり/脳のディスクをとりかえたい/即興演奏によるパターン/作品数に ついて/レコードからCDへ ムジカ・コンビナトリアの新たな探究 吉本隆明“ニューウェイブ”を聴く/始まりも終りもない音楽/雑音=ノイズの音楽/ケージは“物 語”を壊した/“オリエント中毒”/人間=機械系の感覚/ウィンダム・ヒルとアート・オブ・ノイ ズ/前川清「雪列車」/七五調的な音律/美空ひばりを二人で聴く/中島みゆきの歌は情報量が少な すぎる/ユーミンは言葉をメロディに近づける/矢野顕子の「おもちゃのチャチャチャ」/音楽の力 量/ロックン・ロールは嫌い 電子音額作曲のためのプログラム アニメーションづくりの要領でリズムをプログラムする/リズムを試行錯誤しながらつくる/ベース を加える/音がないことで緊張感がたかまる/カタルシスを与える/微妙な変化を組み合わす/音色 とリズムで曲の八割が決まる/アレンジの重要性/吉本隆明による作曲/吉本隆明の曲は奇しくもア ジア的音階/日本語と音楽/作曲の構成/最初の音楽の記憶/欧日の音楽受容差/クイズ番組と日本 人/日本人は音楽の意味性を求めない/アレンジ/音楽のイデオロギッシュな側面/無根拠な音づく り/音と文化的コンテクスト/リュウイチ・サウンド円熟/坂本龍一の“音の憧れ”はどこにあるの か/「エキジビション」は実験的ではなく快楽的/非人間的強引さがNコ要/音楽批評の不在/音楽の 時代は終わっている/コンピューターの出現で無意味になったもの/言葉のなくなった人間は考えら れるか/多層化する“大衆”/音楽は宗教 遊びと精神医学 町沢静夫 遊び、芸術、精神医学 遊べない気質の人々/遊びとエロスとの関係/うつ病者と遊び/日本的母子甘えあい/老人の遊びの 内面にあるもの/三島由紀夫の場合/三島とニーチェの類似性と差異/太宰治と道化/ヘンリー・ミ ラーの破壊力とデカダンス/人類史から見た病者/進化からみた二大精神病気質/共同体における病 者の位置 フロイト、ユング、そして人生 リビドー論について―――吉本の立場/日本人の近親相姦の特徴/課題としてのフロイトの表現/ラ カンの鏡像段階と言葉/アメリカ、フランスの精神分析の動向/転移、逆転移、そして日本人の治療 関係/「死の本能」と文学者/フロイト派の特性について―――激しい権威争い/ユング派のもつ自 然体の雰囲気/神秘主義のあやうさ/臨済宗管長の自殺をめぐって/ユングと東洋宗教の親和性/詩 人の神秘的な非合理体験/思想家の生き方について/日常性に収れんしない生き方―――サルトルの 場合/フーコーの「平民的なもの」/何のために生きるか/逸脱して生きていること モードのダイナミクス 山本耀司 ファッション批評と女性の原感覚/自然なさばきのよさ/民族性と国際性をつなぐ力量/選ばれた少 数のためのファッション?/〈贅沢〉について/裸体とファッション/“ファッションの死”/極限 のファッション 変容する世界像と不断革命 竹田青嗣 高度消費社会と大衆の原像/死と永続革命の問題/ポストモダニズムと天皇制/歴史の意識化と無意 識の歴史/不断革命の地平へ 〈知〉のパトグラフィー 町沢静夫 芥川龍之介・宮沢賢治 近代文学の読まれ方/二十世紀のおおいなる病/古代的心性の世界/身体の東洋と西洋/リアルな現 実には湿度がある/娑婆苦の軛/芸術至上主義の破綻/賢治の作品の現代性/生活感情の世界へ/自 然・生活・信仰/芥川的感受性が好まれる/文学に思想性は必要か/現代の「もののあわれ」/「私」 という現象 横光利一・太宰治 なぜ、文体の冒険か/民衆の無意識の流れにのった悲劇/高村光太郎の軌跡/家族主義経済大国の裏 側/一糸乱れぬ共同体の脆さ/小林秀雄の問題性/アウトサイダーゆえに見えてきた/西欧を身につ けた初めての作家/太宰の精神症状/超自我規制の強さ/ボーダーライン・パーソナリティと甘え/ 死ぬまで青春/太宰のニヒリズム・三島のニヒリズム/戦後体験のインパクト/復讐の文学/過剰な るサービス精神/太宰はなぜ若い人に受けるか/美学の時代へ あとがき 吉本隆明 初出一覧 注記等 日本精神の深層 「中央公論」1986年1月号 大川いまむかし 「東京人」1986年1月創刊号 音楽機械論 『音楽機械論』1986年1月 遊びと精神医学 『遊びと精神医学』1986年1月 モードのダイナミックス 「ユリイカ」1986年3月号 変容する世界像と不断革命 『不断革命の時代』1986年3月 〈知〉のパトグラフィー 『〈知〉のパトグラフィー』1986年10月
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 〈信〉の構造 part1 掲載誌(紙・書)名 全天皇制・宗教論集成 出版社 春秋社 出版地 東京 区分 宗教論 キーワード 仏教 見出し・語録 序〈信〉についてのメモ 1 日本仏教の諸問題 2 歎異鈔に就いて 親鸞和讃 無門関研究 3 和讃 その源流 西行小論 良寛詩の思想 僧としての良寛 幻想としての人間 〈石〉の宗教性と道具性 〈死〉ななぜあるか 4 親鸞について 『最後の親鸞』のこと 『増補 最後の親鸞』をめぐって 興福寺奏状のこと 親鸞の一念多念 絵になる親鸞・絵にならない親鸞 親鸞における言葉 『最後の親鸞』以後 教信沙称の定 親鸞の教理について 現代のむなしさと不信は越えられるか あとがき インタビューを終えて 山崎龍明 初出誌一覧 注記等 本書は昭和58年刊行の『〈信〉の構造 吉本隆明全仏教論集成1944.5〜1983.9』の第八刷で、 「新興宗教について」、「国家と宗教のあいだ」、「宗教としての天皇制」の三論考を「part3」に移 行し書名を変えて新装版としたもの。これで『〈信〉の構造』全三巻が完結した。 ISBN4-393-33125-7
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 南島論序説:基調報告(琉球孤の喚起力と南島論<第1回「文蠣」プンポヘテム>) 掲載誌(紙・書)名 文藝 巻 28 号 1 掲載頁 p208〜226 掲載年月日 1989 区分 講演 キーワード 南島論/琉球孤 見出し・語録 1.東京論と南島論 2.普遍的な言語からみた南島 3.自然、神話、祭儀の段階論 注記等 1988.12.2(沖縄タイムス・ホール)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 嵩元政秀 著者 比嘉政夫 著者 上原生男 著者 赤坂憲男 著者 渡名喜 明 刊行年月 1989 標題 それぞれの南島論:パネルディスカッション(琉球孤の喚起力と南島論<第1回「文蠣」プンポヘテム>) 掲載誌(紙・書)名 文藝 巻 28 号 1 掲載頁 p228〜259 掲載年月日 1989 区分 パネルディスカッション キーワード 南島論/琉球孤
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》表音転移論(4) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 3 掲載年月日 1989.3.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 地名/普通名詞/固有名詞
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》舞踏論(1) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 4 掲載頁 170-179 掲載年月日 1989.4.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 土方巽/カフカ/言葉/定型/舞踊/暗喩/舞踏
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 ハイ・イメージ論 I 出版社 福武書店 出版地 東京 区分 ハイ・イメージ論 キーワード ハイ・イメージ 見出し・語録 映像の終りから/ファッション論/像としての都市/映像都市論/多空間論/地図論/人工都市論/ 像としての音階/連結論/走行論/形態論 注記等 ISBN4-8288-2298-4
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 吉本隆明全対談集 出版社 青土社 出版地 東京 巻 12 区分 対談 見出し・語録 1986.11〜1986.12+補遺 吉本隆明の現在 芹沢俊介 『吉本隆明全集撰』の刊行/本は商品たり得るか/衆参同時選について/労働組合のいま/“大衆の 原像”の揺らぎ/死について/ハイ・イメージ論/世界視線から見つめる/グルメブームと欲望/自 然死ともう一つの死/不死の時代/岡田有希子の自殺/枠の崩壊/自然発生的な詩、そうでない詩/ 吉本隆明の演歌 言葉・映像・都市 菅谷規矩雄 〈言葉〉と〈もの〉/究極映像/自然的農村・自然的都市の解体/都市と視線の経験/都市と詩の間隙 フィクションの殺戮 三上 治 不可解な帰郷/理念が殺戮する/半アジアの迷妄の産物/象徴社会主義体制/テレビ的事件/畏怖の処理 都市とエロス 出口裕弘 出自としての下町/谷崎型と荷風型/シオランの衝撃/三島由紀夫の不毛性/老いということ/フーコー の『言葉と物』/シオランとパリ/森有正のパリ/思想領域におけるフランス/バタイユの独創性/近親 姦の禁忌/フーコー最後のモチーフ/歌舞伎町ののぞき部屋/意味の重さ、感覚の重さ/時間概念変換 付、「難しい時代」のくぐり方 ブランショとバタイユ/『旅愁』と『帰路』の間/難しい時代のくぐり方/小林秀雄の批評 僕らが、愛してゆくこと 老いてゆくこと 詩を書くこと 谷川俊太郎 下町・山の手/老いる/「一夫一婦制」は壊れてゆくだろう/「死」の問題の解けるとき/『記号の森の 伝説歌』/読者に期待する、読者に絶望する/現代詩に欠けているもの 漱石的主題 佐藤泰正 文明の中の漱石 いま、漱石とは?/明治以降の全問題を象徴/初期作品の問題点/戦後作家としての漱石/三角関係と 文明論/漱石の狂気/漱石の病跡/漱石の時代と現代 無意識の中の漱石 方法としての〈夢〉/第三夜/第九夜/第七夜/第四夜他/作家としての漱石の誕生/意識と自然の問 題/「文学論」をめぐって/漱石の文学者像 漱石の場合 文学史の中の漱石/漱石と鴎外の問題/制度としての結婚/漱石の描いた女性/夫婦の眼――道草/自 然・天・神/晩年の漱石――良寛との共通性/漱石の漢詩と明暗/漱石の最後の場所――明暗の意味 おわりに〈現在〉の中の漱石 重くなる現代の苦悩 補遺 江戸のチャンチキ 三社の祭り 田村隆一 立ち向うときは生涯に一度/三社祭りの宮出しの場/祭りのコミュニティ/フィナーレ/宮入り 小林秀雄の批評の原理 饗庭孝男 小林秀雄体験について/何かここに道がある/感性に対する誠実さ/「明瞭なのは苦痛だけだ」/ 全部にせものだ、全部「意匠」だ/「魂」と「精神」の問題/正宗白鳥との論争/「夢」と実生活/ 「戦争」と「文学」とドストエフスキー/“私”という問題について/「伝統とは何か」へ/小林 秀雄と保田与重郎/太宰治と小林秀雄/『実朝』と『右大臣実朝』/戦後の小林秀雄をどう捉える か/『感想』と『本居宣長』/「批評」の原理と「哲学」の間/小林秀雄の意味 知識人と大衆 ローレンス・オルソン 外側の眼と内側の眼/絶望について/履歴について/大衆について/知識人について/柳田国男と 折口信夫 なぜイエスか 田川建三 なぜ歴史的イエスか/信仰にとって歴史的事実とはなにか/内面の原理は普遍的か/観念の世界は常 に信仰へと帰着するか/「暗さ」はイエスに起因するか/ヨーロッパ的内面世界とはなにか/アジア 的という概念をどうとらえるか/〈自由〉と〈唯一者〉はどう関連するか/なぜ原始キリスト教か 定型・非定型の現在と未来 岡井 隆 『天河庭園集』の新たな試み/『戦後詩史論』の視点/創作と生理的年令/若い人たちのおもしろさ/ 年令と意識的に対する/近代リアリズムの誤解/昭和期のアンチテーゼ/詩の時間、短歌の時間/音数 律と表現 宗教の体験 笠原芳光 迷妄と知識の同居/天皇の信仰の矛盾/信と不信/マルクスは明るい/習慣としての付き合い/分かち 難い習慣と国家権力/仏教の本質論からくる自然/信と不信の止揚 作家への視点 山田有策 「批評」と「研究」/作家と〈語り部〉/概念定義の不毛性/「批評」と「研究」の相違/〈字を書く こと〉の現象学/作品詩の概念 表現意識の変容 鈴木志郎康 わかりにくい詩からわかりやすい詩へ/若い世代の詩の様相/詩人の時間と意義/現代詩の否定性と 日常性 科学の普遍性を問う 長崎 浩 科学的思考からの〈離脱〉/〈物質〉をどう規定するか/関数的思考の登場/氾濫する機能主義のなかで 高村光太郎と現代 北川太一 光太郎読者の変化について/『選集』の編集意図/光太郎研究のむずかしさ/光太郎の現在性/戦中の 光太郎/単線でない人間の生涯/『選集』の増補部分について/「月報」について あとがき 吉本隆明 初出一覧 注記等 吉本隆明の現在 「新刊展望」1986年11月号 言葉・映像・都市 「現代詩手帖」1986年11月号 フィクションの殺戮 「早稲田文学」1986年11月号 都市とエロス 『対話都市とエロス』1986年11月号 僕らが、愛してゆくこと 老いてゆくこと 詩を書くこと 「鳩よ!」1986年12月号 漱石的主題 『漱石的主題』1986年12月号 江戸のチャンチキ三社の祭り 「野性時代」1976年8月号 小林秀雄の批評の原理 「理想」1976年10月号 知識人と大衆 「現代思想」1977年10月号 なぜイエスか 「現代思想」1978年11月号 定型・非定型の現在と未来 「読書人」1978年11月6日号、13日号 宗教の体験 共同通信社配信 1978年11月15・17日 作家への視点 「解釈と鑑賞」1981年6月号 表現意識の変容 「現代詩手帖」1981年8月号 科学の普遍性を問う 「中央公論」1981年10月号 高村光太郎と現代 「春秋」1982年1月号
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》舞踏論(2) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 5 掲載頁 222-231 掲載年月日 1989.5.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 言葉/身体/舞踏化/暗喩
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 知の岸辺へ:吉本隆明講演集 出版社 弓立社 出版地 東京 区分 講演 見出し・語録 I 国家と宗教の間/共同体論について/家族・親族・共同体・国家――日本〜南島〜アジア視点からの考察 II 文芸批評の立場からの人間理解の仕方/フロイトおよびユングの人間把握の問題点について III 言葉の根源について/文芸批評とはなにか/文学の現在的課題/「文学の現在的課題」資料 IV 古代歌謡論/「古代歌謡論」参考資料/詩と古典 V 親鸞について/近松論――劇の思想 VI 谷川雁論――政治的知識人の典型/連合赤軍事件をめぐって/戦後思想の退廃と危機――〈戦争が露出し てきた〉 あとがき 講演メモ 注記等 ISBN4-89667-121-X
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 言葉からの触手 出版社 河出書房新社 出版地 東京 区分 詩集(断片集) キーワード 生命/現在/境界 見出し・語録 1気付き 概念 生命 2筆記 凝視 病態 3言語 食物 摂取 4書物 倒像 不在 5思い違い 二極化 逃避 6言葉 曲率 自由 7超概念 視線 像 8思考 身体 死 9力 流れ 線分 10抽象 媒介 解体 11考える 読む 現在する 12噂する 触れる 左翼する 13映像 現実 遊び 14意味 像 運命 15権力 極 層 16指導 従属 不関[イナートネス] あとがき 注記等 ISBN4-309-00568-3
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》瞬間論 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 6 掲載頁 236-245 掲載年月日 1989.6.1 区分 ハイ・イメージ論 見出し・語録 「瞬間の束である私の現在[ゴチ]はここまでやってきて、おおきな混沌に出あうことになる。むしろ 混沌をつくりだすことで、感覚と行為のあいだに書くという言語行為を介在させているのだといった 方がいい。わたしたちはここまで感覚と行為から成り立つ瞬間の束を、線状の過去と線状の未来との 時間の出あいのように一義的に言ってきたが、書く(記述)という現実の行為と純粋の言語行為とが 分割され、二重化したところで、ほんとは混沌とした回路をつくり出していることになる。感覚の像 [イメージ]のかわりに現実の感覚を純粋の言語行為とむすびつけてみたり、感覚の像[イメージ]を書 く(記述)という現実の行為に連結して瞬間の回路をつくってみたり、また本来の感覚の像[イメー ジ]と純粋の言語行為とをむすびつけたり、といったことを自在にやりながら、わたしの瞬間を成り 立たせたりしている。〈感覚〉〈感覚の像〉、〈行為〉と〈書く(記述)行為〉、〈書く(記述) という現実の行為〉〈純粋の言語行為〉といった要素のあいだに故意に自在に混沌とした回路をつ くりだすことで、表現の瞬間をつくりあげている。そのためにわたしたちはあるひとつの文学作品 を読みながら、この作品は書かれている(記述されている)のではなく話されているのだと思いこ むこともありうるし、作品が言語行為であるのに、登場人物がたちが実際にやっている現実的な行 為を見ていると錯覚しながら読んだりしている。また言語行為をたどる体験なのに、実際に現実の 世界で体験しているよりももっと喜んだり哀しみを感じたり、汗を流したりしながら読んでいるこ ともありうる。この根本的な理由は、書く(記述)という行為が、現実的な行為と純粋な言語行為 とに分割し、二重化されたときに、作者によって意識してつくり出された混沌にその根拠をおいて いる。」 「わたしたちが言いたかった場面は、もうすこしさきまでたどることができそうにおもえる。ひと つはわたしたちが純粋な言語行為とみなしたものが何を意味し、どこから生まれ、どこへ行こうと するものなのかということだ。もうひとつは瞬間の束が感覚と行為の回路を感覚行為としてほんの すこしの過去でもなく、ほんのすこしの未来でもない現在に収斂させてしまうことがありうるかと いうことだ。わたしたちがここでいう純粋の言語行為がどこから生まれ、何を目指すかを、現実的 なものとしていうことは難かしいが、抽象された本質としていうことはそんなに難しいとは思えな い。そう言ってよければ、〈聴く〉ことと〈視る〉ことの統合を最終目的として目指して、いずれ にせよ〈触る〉ことと〈味わう〉こととが同じであった生命(体)の初源の感覚行為からはじまっ たものだ。そしてそこに根拠をおくもののようにおもえる。もうひとつ感覚行為としての現在に収 斂するものもまた〈触る〉ことと〈味わう〉ことが分離できない口腔の感覚と行為にゆきつくとい っていい。」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 「世界視線」を提示:普遍的な現代把握へ;「ハイ・イメージ論」を連載中 掲載誌(紙・書)名 北日本新聞 出版地 富山市 掲載年月日 1989年6月7日 区分 インタビュー キーワード イメージ論 見出し・語録 土地との代謝関係/自然の中に都市包括/旧来の人間主義否定 注記等 (共同通信社配信)
刊行形態 Personal Communication 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 未来に生きる親鸞 開催年月日 1989.6.7 形式 講演会 区分 講演 キーワード 親鸞 注記等 東京北区青年サミット主催 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 佐々木幹郎 刊行年月 1989 標題 漂白者の地誌:萩原朔太郎をめぐって(萩原朔太郎--詩と詩語と<特舜>) 掲載誌(紙・書)名 国文学:解釈と教材の研究 巻 34 号 7 掲載頁 6-23 掲載年月日 1989.6 区分 対談 キーワード 詩人論/萩原朔太郎 見出し・語録 朔太郎の声/生理感覚と言葉/「月に吠える」と「氷島」の間/朔太郎の蕪村論/ 磯田さんの朔太郎論/地誌的に、前橋そして河内 注記等 (平成元年2月14日)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》モジュラス論(1) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 7 掲載頁 198-210 掲載年月日 1989.7.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード モジュラス(法)/物語/書誌小説/大江健三郎『キルプの軍団』/中上健次『奇蹟』 /停滞/境界
刊行形態 Journal Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 論理の体温―理路の神と恩寵の神の総合 掲載誌(紙・書)名 哲学 号 7 別誌名 季刊哲学 注記等 未見。
刊行形態 Personal Communication 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 講座「吉本隆明・農業論パート2」 主催者 「修羅」同人会主催 掲載年月日 1989.7.9 形式 講演会(10:00〜17:00) 区分 講演 注記等 新潟・長岡短期大学の教室にて。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 琉球弧の喚起力と南島論 出版社 川出書房新社 出版地 東京 区分 南島論 キーワード 沖縄県/琉球/南島 見出し・語録 第一部=基調報告 南島論序説・・・・・・吉本隆明 都市論と南島論/体内言語からみた南島/方言の空間分布からみた南島/段階論――自然/段階論― ―神話/段階論――祭儀 第二部=パネルディスカッション それぞれの南島論・・・・・・嵩元政秀・比嘉政夫・上原生男・赤坂憲男・吉本隆明・渡名喜 明 隔たりから確認する/天皇制の無化から国家の無化へ/高地性集落と国家の形成/世界都市・那覇/ 権威の根拠・権力の基盤・国家をどう開くか/象徴天皇制の終焉 第三部=後論 南島論、あらたなる胎動・・・・・・赤坂憲雄 海のしらべからの返書・・・・・・上原生男 文化の基層をみきわめるために・・・・・・比嘉政夫 グスク論――その性格をめぐって・・・・・・嵩元政秀 琉球王権のコスモロジー・・・・・・渡名喜 明 うふゆー論序説・・・・・・高良 勉 覚書 吉本隆明 注記等 「本書は、1988年12月2日、沖縄県那覇市沖縄タイムス・ホールにおいて開催された、シン ポジウム《吉本隆明を聴く――琉球孤の喚起力と「南島論」の可能性》(主催=雑誌『文藝』・沖縄 実行委員会、後援=尚学院、沖縄タイムス社)の記録をもとに、構成されたものである。」(目次裏注記) ISBN4-309-00575-6
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 宮沢賢治 叢書名 近代日本詩人選 13 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 詩人論 キーワード 宮沢賢治 見出し・語録 第I章 手紙で書かれた自伝 第II章 父のいない物語・妻のいる物語 第III章 さまざまな視線 第IV章 「銀河鉄道の夜」の方へ 第V章 喩法・段階・原型 第VI章 擬音論・造語論 付 擬音表・造語表 年  譜 テキストおよび参考文献 あとがき 注記等 ISBN4-480-13913-3
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》モジュラス論(2) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 8 掲載頁 200- 掲載年月日 1989.8.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 高橋源一郎『ペンギン村に陽は落ちて』/反転/構築/作品事象
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 南島論:新連載評論1 掲載誌(紙・書)名 文藝 巻 28 号 3 掲載頁 p244〜259 掲載年月日 1989.8 区分 南島論 キーワード 南島論/琉球孤 見出し・語録 I 前提
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 岡本かの子 掲載誌(紙・書)名 マリ・クレール 巻 8 号 8 掲載年月日 1989.8 区分 講演 注記等 1989年3月10日、川崎市市民ミュージアムにおける講演。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 太田省吾 刊行年月 1989 標題 時代をどう超えるか 掲載誌(紙・書)名 水の希望:ドキュメント転形劇場 編集 弓立社+転形劇場 出版社 弓立社 出版地 東京 掲載頁 17-52 区分 対談 キーワード 演劇/詩/批評 見出し・語録 批評と詩/グラビアの詩/時代を超える/テンポを創造した/〈何が演劇〉なのか/目にみえない型 「いつだって誰だって演技者であり得るし、直接購読者でもあり得るようなことができるはずです。」 注記等 '89.1.9 於・白水社 「新劇」'89.3
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 伊豆半島:気になる♂♀の気になるスケジュール 掲載誌(紙・書)名 週刊宝石 掲載頁 83 掲載年月日 89.8 区分 聞き書き キーワード 避暑 見出し・語録 「東海岸は若い人が多いが西海岸は家族連れに人気だとか。今夏も吉本隆明一家は1日から10日ま で、いつもの西伊豆土肥の定宿、中浜屋に避暑旅行。『民宿に毛がはえたような小さな宿で、食べ 物はおいしいけど何もかまってくれないんです。そこがいいんで、ゴロゴロして推理小説読んだり、 泳いだりするだけです。地震?大丈夫ですよ。素人が考えるほど突然に来るわけじゃないと思うし ぼくは日本の地震予知能力を信頼してますから(笑)。いっしょに行くのは長女のほう、下の子 (ばななさん)は勝手に世帯をもってやってますから、向こうの都合で来るか来ないか(笑)』」 注記等 写真あり
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》モジュラス論(3) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 9 掲載頁 182-194 掲載年月日 1989.9.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 私小説/自伝/現在/庄司肇『ギンギラギン』/色川武大『狂人日記』
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 『銀河鉄道の夜』の人たち 掲載誌(紙・書)名 ちくま 掲載年月日 1989.9 区分 作品論 キーワード 宮沢賢治 注記等 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 松岡祥男(聞き手) 著者 粟島久憲(聞き手) 著者 倉本 修(聞き手) 刊行年月 1989 標題 ロングインタビュー 吉本隆明 掲載誌(紙・書)名 而シテ 号 20 掲載年月日 1989.9 区分 インタビュー
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 山折哲雄 刊行年月 1989 標題 神々の原像 掲載誌(紙・書)名 歴史読本 臨時増刊 掲載年月日 1989.9 区分 対談 注記等 未見。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 斉藤愼爾の句作について 掲載誌(紙・書)名 俳句の現在 斉藤愼爾集「秋庭歌」  出版社 三一書房 出版地 東京 区分 解説 注記等 未見。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 梅原 猛 刊行年月 1989 標題 対話 日本の原像 叢書名 中公文庫 出版社 中央公論社 出版地 東京 区分 対談 キーワード 日本/文化/親鸞 見出し・語録 日本精神の深層 地名や枕詞に遺るアイヌ文化/“縄文語”の問題と「逆語序」/柳田国男の考えていた「山の民」/ 「日本国」と「日本人」の歴史の違い/循環の生死と楕円の精神構造 ロゴスの深海――親鸞の世界 親鸞にひかれた初め/親鸞の言葉/一遍の嘘/法然と親鸞/向こうから来るもの/なぜ親鸞は常陸へ 向かったか/なぜ親鸞は京都へ帰ったか/日本の原宗教と浄土教/聖徳太子と親鸞/日本人の信仰/ 現代と親鸞 注記 吉本隆明 遥かなる世界からの眼を 梅原 猛 注記等 初出誌 日本精神の深層 「中央公論」昭和61年1月号 ロゴスの深海 「歴史と人物」昭和59年5月号 注記 書下し 遥かなる世界からの眼を 書下し ISBN4-12-201643-6
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 像としての都市:吉本隆明・都市論集 出版社 弓立社 出版地 東京 区分 都市論 キーワード 都市/ハイ・イメージ 見出し・語録 序にかえて――わが東京 I 都市論 変容する都市と詩 ハイ・イメージ論 イメージの世界都市 都市論・I ――付・都市問題からみた天皇制 都市論・II ――付・日本人はどこから来たか II [写真]谷中界隈の民家 撮影=吉田純・吉本隆明 都市はなぜ都市であるか――都市にのこる民家覚え書 都市に関するノート 非芸術の論理 修景の論理 集落の論理 III [写真]1970東京の民家 撮影=吉本隆明 東京についてのノート 鴎外、漱石の見た東京 ぼくの見た東京 佃島界隈 佃んべえ/佃ことばの喧嘩は職業になりうるか/水辺の記憶――洲崎(遊廓)の方と 大川(隅田川)の方 谷中界隈 うえの挿話/私の町――谷中・団子坂・駒込吉祥寺 山の手 書評『私説東京繁昌記』小林信彦/写真・荒木維惟 あとがき 初出誌一覧 注記等 ISBN4-89667-126-0
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》エコノミー論(1) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 10 掲載頁 228-236 掲載年月日 1989.10.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 自由/制約/疎外/現実の映像化/生産と消費の否定性/凝縮と反復 見出し・語録 「現実の方が主観がつくる自由の規定性よりもっと過剰な自由を許容しているようにみえることは、 さしあたり現実の映像化にあたっている。また心身の行為そのものに、制約や疎外が貼りついて離 れないとおもえることは、わたしたちの映像化された観念が現実と同じ属性をもった状態とみなす ことができる。こういう現実化と映像化との同一化の核心にあるものは、ふたつだ。ひとつは、規 定できるかぎりでの現実(これはまちがいなく現実だと呼べる条件)よりも過剰になり、重畳され た現実は、かならず映像化される(映像とおもわれて現実を離脱する)ということだ。もうひとつ は、構築された物の体系からできた現実が、天然(物の起源)を内包するところでは、差異を介し て映像化が生じるということだ。わたしたちはこのふたつの特異点によって、現実と映像との同一 化された、そしてふたつの要素が交換可能になった集積体に、あたらしい自由の舞台をみているこ とになる。何をなすべきかという問いが消滅して、その同じ場所にどう存在すべきかという問いが 発生するのはそのためなのだ。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 吉本隆明氏に聞く――「ほんとうの詩、うその詩」など 掲載誌(紙・書)名 midnight press:ミッドナイト・プレス 号 4 掲載頁 2-8 掲載年月日 1989.10.31 区分 インタビュー キーワード 詩/イメージ/言葉/流行歌/デカダンス 注記等 (89.9.18)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 松岡祥男 刊行年月 1989 標題 テレビはもっと凄いことになる 掲載誌(紙・書)名 TBS調査情報 掲載年月日 1989.10 区分 対談 注記等 未見。
刊行形態 Personal Communication 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 無頼派作家・坂口安吾を語る 出版社 桐生文化センター 掲載年月日 1989.10 区分 講演 注記等 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》エコノミー論(2) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 11 掲載頁 234-243 掲載年月日 1989.11.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 市場/労働力の所有者とその表出者(生産者)との分裂/資本の所有者(貨幣の所有者) としての資本家 見出し・語録 「市場での労働力の売り手である労働者と買い手である経営者との差異は、たんにより多い売り手で 同時により少ない買い手である者(労働者)と、より多い買い手で同時により少ない売り手である者 (経営者)との差異にすぎない。もっとはっきりした画像でいえば、表層で労働力の売り手であり、 同時に深層で貨幣の買い手である者(労働者)と、表層で労働力の買い手であり深層で貨幣の売り手 である者(経営者)との差異にすぎない。さまざまな意味で、この市場で仲介の役目を負うことにな る中間管理者(係長、課長、部長、局長等)が、この市場が混乱や対立や紛争になったときと[傍点 あり]惑うのは、労働力の所有者と表出者(生産者)としての自分にとって、どちらが表層でどちら が深層か判断しにくい場面に出逢うからだ。このばあい表層で労働力の売り手である者(労働者) よりも表層で労働力の買い手である者(経営者)の方にちかづくにつれ、給付される貨幣の量が逓 増する傾向にある。そんな画像もつけ加えなければ、正確さを欠くことになるだろう。だがしかし、 労働力の表出者(生産者)としての労働者も、労働力の表出者(生産者)としての経営者も、この 市場から弾きだされることも共通しているし、さまよってゆく場所が消費市場で、そこでは貨幣を 消費して、喰べたり、遊んだり、休息したりして身体や精神を養う(生産する)ことも共通してい る。貨幣の所有者(資本の所有者)だけは、論理的な像だけからいえば、労働力の所有(者)と表 出(者)(生産者)との分裂を体験しなくてもいいことになる。かれが消費市場で貨幣を消費して 喰べたり、遊んだり、休息したりして身体を養う(生産する)ことは、そのまま貨幣を生産する行 為と同一になっている。あるいはべつの言い方で、かれは消費市場で貨幣を消費せずに喰べたり、 遊んだり、休息したりして身体を養う(生産する)ことができるといってもおなじだ。なぜならそ の消費市場でも、かれは資本の所有者と等価だとみなすことができるからだ。いままで述べてきた ところから、いくつかの記憶していい画像がのこされる。そして読者はどうか記憶していてほしい とおもう。 (1)労働力市場では労働力の所有者である売り手(労働者)よりもその買い手(経営者)の方が よりよい給付を受ける傾向がある。しかし売り手(労働者)から買い手(経営者)への移行の中間 (仲介者)は連続的であって、断続的でも対立的でもない。 (2)労働力の市場では、労働者も労働力の表出者(生産者)と労働力の所有者(労働者、経営者) や貨幣の所有者(資本の所有者)に分裂する。 (3)労働力の表出者(生産者)としては労働者も経営者も、労働力市場の外に弾きだされて消費 市場にさまよい出て身体を養う(生産する)ほかにすることはない。これとべつの挙動をとり、消 費市場での消費がそのまま貨幣の生産行為でもありうるのは、資本の所有者だけだ。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 南島論:新連載評論2 掲載誌(紙・書)名 文藝 巻 28 号 4 掲載頁 p256〜270 掲載年月日 1989.11 区分 南島論 キーワード 南島論/琉球孤 見出し・語録 II 表出としての神話
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 山本七平 刊行年月 1989 標題 天皇―その位置を考え直す 掲載誌(紙・書)名 仏教・別冊2 掲載頁 2-28 掲載年月日 1989.11 区分 対談 キーワード 天皇制 見出し・語録 仏教と関わりあってきた天皇/現人神主義をどう受けとめてきたか/現人神という共同幻想の下に/ 変革思想の基底にあるもの/アジア的専制君主と天皇/法王としての天皇イメージ/母系性か双系制 か――天皇家を貫くもの/日本の原イメージをどうみるか/天皇像のゆくえ――立憲君主制の中の役 割/天皇をなぜ自らの問題にするのか/名誉と虚栄――シンボル天皇のゆくえ農耕型社会と運命を共 にする天皇制/おそろしいエコロジストの発想 注記等 (平成元年8月21日)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 中上健次 著者 三上治[司会・構成] 刊行年月 1989 標題 天皇および家族をめぐって(特別対論-前-) 掲載誌(紙・書)名 すばる 巻 11 号 11 掲載頁 p130〜161 掲載年月日 1989.11 区分 鼎談 キーワード 天皇/家族 注記等 未見。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 佐藤正英 刊行年月 1989 標題 親鸞における善と悪 掲載誌(紙・書)名 現代 巻 23 号 11 掲載頁 162-171 掲載年月日 1989.11 区分 対談 キーワード 親鸞 見出し・語録 悪をしたっていいという論理/いまここで殺さなくとも/「殺し返したい」をどう救うか/善をめぐ る戦時中の疑問/みんな善人にすぎない!?/煩悩のさかんな男として/信仰してもしなくても同じ /「死にたくない」とあがいて
刊行形態 Personal Communication 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 宮沢賢治の宗教と文学 開催年月日 1989.11.2 形式 講演会 区分 講演 キーワード 宮沢賢治 注記等 東京・文京区立鴎外記念本郷図書館にて。
刊行形態 Personal Communication 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 宮沢賢治における宗教と文学 開催年月日 1989.11.12 形式 講演会 区分 講演 キーワード 宮沢賢治 注記等 笠原芳光らによる神戸の「森集会」で行われた。 未見。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 鮎川信夫 刊行年月 1989 標題 鮎川信夫、吉本隆明全対談 掲載誌(紙・書)名 鮎川信夫全集 第8巻 編集 三好豊一郎 出版社 思潮社 出版地 東京 区分 対談
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 《ハイ・イメージ論》エコノミー論(3) 掲載誌(紙・書)名 海燕 巻 8 号 12 掲載頁 206-214 掲載年月日 1989.12.1 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 経済人としての人間/経済人としての理想像
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 中上健次 著者 三上治[司会・構成] 刊行年月 1989 標題 文学および家族をめぐって(特別対論-後-) 掲載誌(紙・書)名 すばる 巻 11 号 12 掲載頁 p264〜288 掲載年月日 1989.12 区分 鼎談 キーワード 文学/家族 注記等 未見。
刊行形態 Journal Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 象徴天皇制と高度資本主義社会――日本人の場所 掲載誌(紙・書)名 神奈川大学評論 号 5 区分 講演 注記等 未見。
刊行形態 Journal Article 著者 吉本隆明 著者 中田平[訳] 刊行年月 1989 標題 L′Illusion commune-2- 掲載誌(紙・書)名 金城学院大学論集 巻 133 掲載頁 p67〜100 区分 共同幻想論 キーワード Illusion/commune 注記等 未見。
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1989 標題 ふたつの出来事(下):ほしい自己解体の意識;圧力装置としてのテレビ;「やらせ」問題 掲載誌(紙・書)名 北日本新聞(共同通信社配信) 出版地 富山市 区分 テレビ時評 キーワード テレビ/報道番組 見出し・語録 正義はぶった発言/制作者の錯覚/極論すればテレビの画像はすべて大なり小なり 「やらせ」でないものはない/自分たちが作っているテレビ画像を、自分たちで相対化できる高 度な映像理念と、自己解体の意識をもたぬかぎり、この種の出来事が後を断つことはありえない のだ

「吉本隆明1989年著作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp 2004.01.31