吉本隆明2015年著[遺]作リスト


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刊行形態 Book
著者 吉本隆明
刊行年月 1501
標題 「反原発」異論
編集 宮下和夫
出版社 論創社
出版地 東京
区分 科学技術論
キーワード 科学/原子力/反原発/環境
見出し・語録
悲劇の革命家 吉本隆明最後の闘い  副島隆彦
I  3・11/以後
絶えずいつでも考えています
精神の傷の治癒が最も重要だ
吉本隆明「東北」を想う
科学技術に退歩はない
これから人類は危ない橋をとぼとぼ渡っていくことになる
東京にいると、暗いんです
風の変わり目ーー世界認識としての宮沢賢治
科学に後戻りはない
八十七歳は考え続ける
吉本隆明「反原発」異論
「反原発」で猿になる

II  3・11/以前
詩と科学との問題(a)
[対論]科学の普遍性を問うーー長崎浩・吉本隆明(b)
原子力エネルギー利用は不可避(c)
科学技術を語る(d)
科学技術の先端(e)
原子力・環境・言葉(f)

[付論]自然科学者としての吉本隆明 奥野健男

編者あとがき  宮下和夫

注記等 
3・11/以後の初出
on reading 本を開けば:吉本隆明さん(2)絶えずいつでも考えています(朝日新聞2011.3.20)
精神の傷の治癒が最も重要だ(「文藝春秋」2011年5月特別号)
吉本隆明「東北」を 想う」(「飢餓陣営36」2011夏号所収)
科学技術に退歩はない(毎日新聞(東京夕刊)2011.5.27)
これから人類は危ない橋をとぼとぼ渡っていくことになる(『思想としての3・11』河出書房新社2011年
6月刊所収)
「東京にいると、暗いんです」(「震災後の言葉:8・15からのまなざし」日本経済新聞社刊2012年4月所
収)
「風の変わり目ーー世界認識としての宮澤賢治」(青土社「ユリイカ」第43巻8号2011年8月)
科学に後戻りはない(「日本経済新聞」 2011年8月5日号)
八十七歳は考え続ける(青春出版社「BIG tomorrow」第32巻9号2011年8月)
吉本隆明「反原発」異論(オークラ出版「撃論」Vol.32011年11月)
「反原発」で猿になる(「週刊新潮」第57巻1号2012 年1月)

3・11/以前の初出
詩と科学との問題(「詩文化」第8号[通巻29号]1949年2月)
科学の普遍性を問う[長崎浩との対談](「中央公論」第96巻3号1981年10月)
原子力[エネルギー] 利用は不可避(『婦人画報』1986年8月号)
科学技術を語る[聴き手・小浜逸朗・高野幸雄](『テオリア』第6号1987年10月31日発行)
科学技術の先端[社会風景論](『産経新聞』1994年3月6日)
原子力・環境・言葉ーー苦しくても倫理的避難を越えて(『原始力文化』1994年10月号)

刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0501 標題 浄土と老齢 掲載誌(紙・書)名 独特老人 編集 後藤繁雄 叢書名 ちくま文庫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 掲載頁 504-527 区分 インタビュー キーワード 親鸞/「正定の位」/死/老齢化 注記等 2001年5月語りおろし。元版は2001年12月筑摩書房より刊行。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1501 標題 心と生命について 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集2 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 見出し・語録 I 物語について(1994年6月12日) 無意識のレベルで小説を書く/リズムの心地よさ/地形の認識と形態の認識/日本文学における典型的 形態新式/漱石の形態認識/漱石を超えていない現代の作家たち/日本人の九割が「考えている人」に なった現代/つくられる無意識/物語における反復の重要性 心について(1994年9月11日) 生命について(1994年12月4日) 遺伝子と宇宙的な生体リズム/三木成夫の生体論/生命体としての人間の特徴/人間は植物と動物と人 間からなる/生命体の問題を押さえ切った人/生と死をぎりぎりに追い詰める/無意識の世界/生命論 における倫理/臨死体験・二重人格/哲学者・宗教家の考え/現在の生命論 ヘーゲルについて(1995年4月9日) ヘーゲルの考え方/ヘーゲルの法哲学/法と国家/日本の憲法/法概念の拡張/ヘーゲルの歴史哲学/ 段階という考え方/ヘーゲルの論理学 フーコーについて(1995年7月9日) 全方位的な思想/ヘーゲルとの接点/国家と市民社会/国家以前の法・宗教/宗教とイデオロギー/知 の考古学/宗教と普遍的倫理/考古学的な層と段階/近代日本の原罪/マルクス主義系統の枠外の人 II 甦えるヴェイユ[1](1992年12月19日) 幼年時代のヴェイユ/ラジカルな社会主義者だった学生時代/トロツキーとの論争/「国家を開く」/ 実際に肉体労働者になる/工場体験によってえた覚醒/日本的な転向との相違点ーー思想の徹底性/ス ペイン内乱に参加/戦争とは何か/宗教体験が思想に与えた影響/最後のヴェイユ 甦えるヴェイユ[2](1992年12月20日) 古典劇の理解の仕方/革命思想の契機/工場体験で得たもの/精神労働と肉体労働/九割以上の人が中 流意識を持つ日本/ヴェイユの宗教思想/ヴェイユの思想は未来に耐えうるか 良寛について(1988年11月19日) (1)僧としての良寛 (2)良寛の書 楷書/草書 日本人の死生観 I(1986年11月16日) 未開時代の死後の観念/仏教伝来で死の観念は変わった/キリスト教の影響/死生観が類型化できなく なった現代/死は究極の問題/宗教が希薄な時代の救済とは 日本人の死生観 II(1986年11月17日) 死ぬ瞬間の構造/臨死体験/自分を見る自分ーー高次映像の出現/文学作品の三つの要素/『銀河鉄道 の夜』/島尾敏雄「夢屑」 III 子供の哲学(1988年11月1日) 「子供」という概念/二つの重要な時期(乳児期・思春期)/人間に対する信頼が生まれる乳児期/多 大な影響を与える母親の態度/幼児期の遊びの持つ意味/児童期/思春期/ルソーの幼児期/ルソーの 児童期/三島由紀夫の幼児期/乳幼児体験の克服 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・物語について:ブックセンター・リブロ池袋店 吉本隆明と時代を読む 第2回、未掲載 ・心について:筑摩書房『ちくま』1995年1〜2月号 ・生命について:『吉本隆明全講演ライブ集7』2004年7月所収 ・ヘーゲルについて:(原題:ヘーゲルの読み方):筑摩書房『ちくま』1995年9〜11月号 ・フーコーについて(原題:フーコーの読み方):筑摩書房『ちくま』1996年6〜8月号 ・甦えるヴェイユ:企画・デビルポワアル/稲葉延子・伊藤洋・高嶋進、未掲載 ・良寛について:埼玉県日高町[現・日高市]・武蔵町自治会、未掲載 ・日本人の死生観 I:日本看護協会北海道支部北空知地区支部、未掲載 ・日本人の死生観 II:月曜談話会(北海道滝川市)、未掲載 ・子供の哲学:本郷青色申告会、未掲載
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 11501 標題 写生の物語(下)/実朝論 叢書名 吉本隆明資料集 142 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 詩論 キーワード 詩歌 見出し・語録 写生の物語16「おふでさき」の世界(『短歌研究』1997年1月号) 写生の物語17「おふでさき」の解体(『短歌研究』1997年2月号) 写生の物語18賢治の短歌(『短歌研究』1997年3月号) 写生の物語19中也と道造の短歌(『短歌研究』1997年4月号) 写生の物語20法然歌(『短歌研究』1997年5月号) 写生の物語21『草根集』の歌(『短歌研究』1997年6月号) 写生の物語22江戸期の歌1(『短歌研究』1997年7月号) 写生の物語23江戸期の歌2(『短歌研究』1997年8月号) 写生の物語24江戸期の歌3(『短歌研究』1997年10月号) 写生の物語25短歌の現在(『短歌研究』1997年11月号) 実朝論ーー詩人の生と死をめぐってーー(『展望』1969年9月号) (筑摩総合大学公開講座・紀伊国屋ホール1969年8月5日・12日) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1502 標題 農業のゆくえ 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集3 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 見出し・語録 I 人間の死・自然の死・農業の死(「ヘッドウオーター」4号1988年3月5日発行) 1古典的エピグラム抄 2自然はいつ死ぬか 3農業はいつ死ぬか II 「農村」の終焉ーー〈高度〉資本主義の課題(1987年11月8日) (一)農家経済 (二)農業の生産構造の変化 (三)円高の農業への影響 (四)対立中の二傾向の批判 日本農業論(1989年7月9日) 現在の課題/米価と自由化問題/保守対進歩の構図/一般大衆の原則/農業にとってのマルクス/ソビ エトの農業/農業の理想像/農家の現在/農業の未来 農業からみた現在(1991年11月10日) 1ソ連 国家と政治/農業と土地制度/社会主義の三つの柱 2アメリカ 憲法第9条/日米構造協議/バブル経済 3日本 米の貿易自由化/未来の農業像 III 安藤昌益の「直耕」について(1998年9月25日) 「日本アンソロジー」ということ/安藤昌益のめずらしさ/「直耕」思想の普遍性/現在、農業で問題 になっていること/「大衆の原像」と安藤昌益/偉大の向こうにある無名の領域/目に見えない価値と しての精神の深さ/親鸞の考え方/「直耕」は価値概念の源泉 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・人間の死・自然の死・農業の死:双葉社「ヘッドウオーター」4号1988年3月5日発行 ・「農村」の終焉ーー〈高度〉資本主義の課題:『吉本隆明全講演ライブ集5』2002年12月発行 ・日本農業論:『吉本隆明全講演ライブ集5』2002年12月発行 ・農業からみた現在:『吉本隆明資料集111』2011年12月発行[「農業から見た現在」(講座「吉本 隆明・農業論」第3回)講演記録@Webサイト「高屋敷の十字路:隆明網]1996年9月公開とは違う 音源を活字化して収録 ・安藤昌益の「直耕」について:「日本アンソロジーについて」[1998年9月25日文教区立鴎外記念本 郷図書館第260回文学講演会]、『資料・米沢時代の吉本隆明についてーその十』齋藤清一、2009年3月
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 太田 修 刊行年月 1502 標題 農業論拾遺 ー世界認識論ー 出版社 修羅出版部 出版地 長岡 区分 対談 キーワード 農業 見出し・語録 はじめに 総選挙のゆくえ 農業論の波紋 小沢一郎の『日本改造計画』 九条問題について 国民大衆の大原則 農業政策について 第二次産業、第三次産業について 転換期の問題 解体したロシア 解体ロシアの文化的波紋 ヨーロッパ問題 社会主義は可能か 東アジアについて 中国社会主義のゆくえ アジア的について 第二次農地改革 日本農業のゆくえ 第二次農業改革の眼目 おわりに 注記等 1993年10月19日と11月15日の2回に渡って吉本宅にて録音。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1503 標題 知識人ーその思想的課題/宿沢あぐり「吉本隆明年譜」2 叢書名 吉本隆明資料集 143 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 講演 キーワード 知識人 見出し・語録 日本文学の現状(『情況への発言』1968年8月刊所収) 《質疑応答》(1966年10月22日東京都立大学付属高等学校) 自立の思想的拠点(『情況への発言』1968年8月刊所収) (関西学院大学1966年10月29日) 知識人ーその思想的課題(『情況への発言』1968年8月刊所収) 《質疑応答》(関西大学1966年10月29日) 吉本隆明年譜[1951-1959]  宿沢あぐり 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1503 標題 日本経済を考える 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集4 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 経済/産業/農業/労働/価値 見出し・語録 I 〈戦後〉経済の思想的批判(1974年6月18日) I 世界的インフレの背景 農業問題とは何か/自然性と人為性の矛盾 II 高度成長と経済共同体的な概念の登場 第一次高度成長と安保闘争の意味/経済共同体的な概念の登場/経済共同体としての国家という考え方 III 現在における経済思想的課題 さまよえる農業問題/経済現象は裸ではない/純粋な消費者など存在しない/あらゆる問題を経済問題 に還元してはいけない 時代はどう変わろうとしているのか(1986年7月12日) (一)労働者のイメージ 労働者になるとはどういうことか/中流意識が大半を占めている現在 (二)究極のイメージ 思い描ける究極のイメージ/給与と消費には究極のイメージがない/究極のイメージができつつある商 品/究極映像/世界像(水平視線と垂直視線)/人口都市ーーハイ・イメージの具象化/「脱」という こと 現代を読む PART2(1993年12月20日) 1新しい時代へ 2不況問題 3消費問題 4米問題 5政治課題 日本経済を考える(1988年3月12日) 1経済学は支配の学 2円高ドル安の問題 3大多数は景気がよくない 4知ることが重要 5農業問題 6農業問題の本当に重要なこと 7問題は何か 高次産業社会の構図(1989年10月5日) 一日本の高次産業社会のイメージ 現在を象徴するもの/第一次産業の問題 二何が問題なのか 問題点のデータ/第二次産業、第三次産業、第四次産業/第三次産業の本質/高次産業社会はいい社会か 三私の立場ーー「脱」という立場 近代国家の枠を超える力ーー米問題と核査察から考える(1994年3月29日) 米騒動から日本の農業問題を考える/北朝鮮の核査察問題から国軍の廃棄を考える/国を開くということ と政治認識の最終課題 II 「現在」ということ(1985年3月30日) 現在をどう生きるか(19959月3日) 価値の浮遊性  価値が本体から離れている/疑わしくなった善悪の基準 核実験をめぐる価値の浮遊性  核実験の論理/自分は傷つかない百パーセント正義派/大江健三郎の進歩したところと進歩しないところ 不況をめぐる価値の浮遊性  不況を判断する基準/個人消費を主体にした判断が最も正確 オウム真理教をめぐる価値の浮遊性  疑わしい市民社会の論理/オウム真理教の教祖は相当凄い人だ/麻原彰晃は造悪論 関西大震災をめぐる価値の浮遊性  試される復興の仕方/現在の課題 現在(いま)と言う時代=状況論ーー消費資本主義経済と労働組合の当為(1995年6月9日) 空洞化の意味/労働組合の主体性/円高の意味/政府をリコールするには/そして、労働組合の役割/いま、 労働組合が考えること/究極的な労働組合のイメージ III 休暇が取れない日本(2003年11月14日) 労働組合の意味/労働組合の転換点/労働者の究極の目的 日本社会の現在(1990年11月17日) 第三の敗戦ーー日米構造協議/日本が完璧に分析されている/中東問題対応に見る各国の古い構図/世界で 最も進歩している憲法第9条に従うべきである/ソ連・東欧問題とエリツィンの改革/政府は小さいほうが いい/現代日本を経済構造からとらえる/消費社会の特徴/「消費税反対」に隠されている問題がある 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・〈戦後〉経済の思想的批判:1974年蒼氓社発行のパンフレット『自立と日常』に掲載 ・時代はどう変わろうとしているのか:群馬県庁労働組合主催「〈現在を語る〉連続市民講演会」第9回、 未掲載 ・現代を読む PART2:煥乎堂主催「煥乎堂文藝講座」、未掲載 ・日本経済を考える:『吉本隆明全講演ライブ集12』2006年3月所収 ・高次産業社会の構図:『吉本隆明全講演ライブ集12』2006年3月所収 ・近代国家の枠を超える力ーー米問題と核査察から考える:『日本の境位をさぐる』四谷ラウンド1995年 10月刊所収 ・「現在」ということ:『現代詩手帖』思潮社1985年7月号掲載 ・現在をどう生きるか:『現在をどう生きるか』ダーインク1999年7月刊所収 ・現在(いま)と言う時代=状況論ーー消費資本主義経済と労働組合の当為:1995年電気連合書記労組の パンフレットに掲載 ・休暇が取れない日本:東京労働基準協会連合会主催「長期休暇取得推進2003東京大会」での講演、未掲 載 ・日本社会の現在:文京区明るい選挙推進協議会・文京区選挙管理委員会主催「白ばらセミナーーー講演と 映画の会」での講演、未掲載
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1503 標題 埴谷雄高さんの死に際会して 掲載誌(紙・書)名 素描 埴谷雄高を語る 叢書名 講談社文芸文庫 出版社 講談社 出版地 東京 掲載頁 160-163 区分 インタビュー キーワード 埴谷雄高 注記等 『増補 追悼私記』(洋泉社1997年刊)に、「悲哀を悲劇にまで高めた一徹さ 原題・埴谷雄高 さんの死に際会して 『群像』97・4」として収録(筑摩文庫版も同様)済み。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1503 標題 吉本隆明全集8:1961ー1965 出版社 晶文社 出版地 東京 区分 全集 キーワード 見出し・語録 文庫版まえがき 選書のための覚書 序 第 I 章 言語の本質  1 発生の機構  2 進化の特性  3 音韻・韻律・品詞 第 II 章 言語の属性  1 意味  2 価値  3 文字・像  4 言語表現における像 第 III 章 韻律・撰択・転換・喩 1 短歌的表現 2 詩的表現 3 短歌的喩 4 散文的表現 第 IV 章 表現転移論  第 I 部 近代表出史論(I)   1 表出史の概念   2 明治初期   3 「舞姫」・「風流微塵蔵」    4 「照葉狂言」・「今戸心中」   5 「武蔵野」・「地獄の花」・「水彩画家」  第 II 部 近代表出史論(II)   1 自然主義と浪漫主義の意味   2 「それから」・「ヰ]タ・セクスアリス」   3 「網走まで」・「刺青」・「道草」   4 「明暗」・「カインの末裔」・「田園の憂鬱」  第 III 部 現代表出史論   1 新感覚の意味   2 新感覚の安定(文学体)   3 新感覚の安定(話体)   4 新感覚の尖端  第 IV 部 戦後表出史論   1 表現的時間式   2 断絶の表現   3 断絶的表現の変化   4 断絶的表現の頂点 第 V 章 構成論  第 I 部 詩   1 前提   2 発生論の前提   3 発生の機構   4 詩の発生   5 古代歌謡の原型  第 II 部 物語   1 問題の所在   2 物語の位相   3 成立の外因   4 折口説   5 物語のなかの歌   6 説話系   7 歌物語系   8 日記文学の性格   9 『源氏物語』の意味   10 構成  第 III 部 劇  第 I 篇 成立論   1 劇的言語帯   2 舞台・俳優・道具・観客   3 劇的言語の成立   4 劇的本質   5 劇の原型   6 劇の構成  第 II 篇 展開論   1 「粋」と「侠」の位相   2 劇の思想   3 構成の思想(I)   4 構成の思想(II)   5 展開の特質  第 VI 章 内容と形式   1 芸術の内容と形式   2 文学の内容と形式   3 註   4 形式主義論争  第 VII 章 立場  第 I 部 言語的展開(I)   1 言語の現代性   2 自己表出の構造   3 文学の価値(I)  第 II 部 言語的展開(II)   1 文学の価値(II)   2 理論の空間   3 記号と像 あとがき 角川文庫版のためのあとがき 文庫版あとがき[ソフィア文庫] 索引 解題〈間宮幹彦〉 注記等 月報:岡井隆「『言葉からの触手』に触れながら考えたこと」、ハルノ宵子「混合比率」
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1504 標題 中原中也・立原道造/小林秀雄を読む 叢書名 吉本隆明資料集 144 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 講演 キーワード 三木成夫/中原中也/立原道造/小林秀雄 見出し・語録 三木成夫『ヒトのからだ』に感動したこと(三木成夫『ヒトのからだ』1997年7月10日刊解説) 中原中也・立原道造〜〜自然と恋愛(『吉本隆明全講演ライブ集』第16巻2007年1月刊所収) 一中原中也 強固な閉じられた自分の世界/絶対感情をもとに考える/宮沢賢治の恋愛感情/立原道造の恋愛感情/自然 詩人/五官でとらえる自然/自然感情の段階/昭和の詩の新しさ/ダダやシュールレアリズムの影響/「ト タンがセンベイ食べて」/なぜ中也がおもしろいか/「サーカス」/倫理的な表現ーー言葉の異化作用/異 化作用/昭和の不朽の古典詩人/中也の中期以降の変化ーー生活をうたうこと即倫理的になること/中也の 本質は自然詩人/中也の三角関係/自伝的自画像 二立原道造 自然を具象物としてうたわない詩人/「追憶」「忘却」/立原道造の喪失の恋愛/倫理の転換点/立原道造 の人間関係/生活を書くか抽象を書くか/解決しなければならない問題 (日本近代文学館主催「夏の文学教室 日本文学の100年 恋愛をめぐって」1996年7月24日) 文芸批評とはなにか(『三田文学』1970年8月号) (三田文学創刊60周年記念文芸講演会・慶応義塾三田校舎・1970年5月9日講演) 小林秀雄を読むーー自意識の過剰(『白熱化する言葉』1986年10月1日刊所収) 1批評の起源 2初期からの離脱 (寺子屋教室公開講演会1984年3月16日) 小林秀雄と古典(『かながわ高校国語の研究』第20集1984年10月17日発行) 一古典意識 イ『徒然草』 ロ『一言芳談抄』 ハ『平家物語』 二伝統と自然 (神奈川県高等学校教科研究会国語部会1983年5月26日講演) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1504 標題 吉本隆明 最後の贈りもの 出版社 潮出版社 出版地 東京 区分 談話、インタビュー、講演 キーワード 詩歌/短歌/俳句 見出し・語録 はじめに  吉本隆明 最後の贈りものーー「詩歌の潮流」 新海 均 I 詩歌の潮流 神話についての二つの見解/日本語を簡略化する/「匂う」と「さす」の独特な言葉づかい/日本語はむず かしくない/詩歌の起源をたずねて/歌謡の祖型/親鸞及び国学に見る「自立の思想」/俳句の成立と〈破 れ〉/現代詩は西洋詩との等価性を獲得できるか/〈民族性〉と〈世界性〉をどう接続するか II 短歌のゆくえ 吉本隆明に聞く 短歌のゆくえ 聞き手・道浦母都子 『無援の抒情』から『花やすらい』へ/万葉に匹敵する茂吉の歌の秘密/西行の「命なりけり」と小林秀雄 の批評眼/西行の「地獄絵」をどう読むか/生地・天草と、谷川雁のこと/現代詩にはもう取り柄がないの か/グローバルという勘違い/「芸術的価値なんか考えない」/短歌にも迫り来る危機 花海棠と吉本隆明 道浦母都子 III 詩と古典 IV 俳句のゆくえ 小学生のころ、「将来、技術工になる」と/私塾の今氏乙氏先生/「荒地」の詩人たち/なぜ俳句がおこっ たのか/芭蕉はどう詠んだか/「俳句が一行の詩」なら、詩を書いたほうがいい/自立性を保てば他ジャン ルとの交流ができる/素人と専門家の違い おわりに 詩人思想家の〈詩魂〉 松崎之貞 注記等 初出等 ・詩歌の潮流:2009年4月14日及び5月11日に行われ談話。未発表。 ・短歌のゆくえ:2009年1月19日、本駒込の吉本宅でおこなわれたインタビュー。未発表。 ・花海棠と吉本隆明(道浦母都子):「現代詩手帖」2012年5月号に掲載。 ・詩と古典:思潮社公開講座「現代詩」第1期1974年7月2日。『知の岸辺へ』、『語りの海2古典とは なにか』収載。 ・俳句のゆくえ:「俳壇」2006年8月号所収「聞き書きーー詩歌の潮流 第8回 詩歌のゆくえ(聞き手・ 田中利夫」を改題。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1504 標題 イメージ論・都市論 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集5 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード マス・イメージ/ハイ・イメージ/都市 見出し・語録 I マス・イメージをめぐって(1985年7月30日) 「マス・イメージ論」への手厳しい批評/芸術の〈行きがけ〉と〈帰りがけ〉/CMの自己表現/作品解体/ 現在の無意識のシステム/アングラが失われた イメージ論(1986年5月29日) 文学をイメージの表現として考える試み/究極イメージとはどのようなものか/人間が死を前にして体験す る高次映像/概念を映像に変換する試み/村上春樹『パン屋再襲撃』におけるイメージの扱われ方/村上龍 『POST』の場合/イメージ論から都市論への展開/高次映像が実現する場所/世界視線/ランドサットの 映像がもたらすもの/世界視線と日本の神話/人工都市は可能か/「脱」という理念の必要性 ハイ・イメージを語る(1987年5月16日) イメージの「交換」と「限界」/都市のイメージ論/急激に変化している都市の特徴/都市の膨張と収縮/ イメージと現実が転倒する/制度の象徴として都市空間をとらえる/ファッションの問題ーー『東京女子高 制服図鑑』の持つ意味/ファッションの究極イメージ/ファッション写真の日本と欧米の違い/ビートたけ し事件ーー三島事件との近似性 ハイ・イメージ論と世界認識(1993年9月18日) 世界の中の日本の位置/教育ストックという概念/第三次産業化する社会/選択消費と個人/成長する都市 と衰退する都市/理想の農業と理想の都市/「ハイ・イメージ論」のモチーフ II 普遍映像論(1988年6月3日) イメージ論の基になったもの/ドストエフスキーにおける死の意味/ドストエフスキー作品の魅力/作品に 散りばめられた死の体験のイメージ/島尾敏雄の小説にある死のパライメージ/反復の持つ意味/夢と文学 作品のイメージの違い/価値論とイメージ論/都市をパライメージでとらえる イメージとしての都市(1989年11月12日) 1アジア的都市と西洋的都市 2人工都市とは何か 3都市と脱イデオロギー 4都市の実験 5イメージの力 映像都市の生と死(1991年7月27日) 一 映像都市という概念 二 いかにして資本主義社会から離脱していくか III つくば、都市への課題(1990年5月18日) アジア的都市の特徴/都市はどこから始まるか/都市の成長と衰退/国家が産業都市を規制する割合い/ 都市の成長とは/世界の産業分担/都市が極端に成長する/産業の高次化/人口都市は可能か 都市論としての福岡(1990年9月30日) 一 福岡をどうとらえるか 1日本社会の経済構造(産業構造) 2福岡とは何か 3もっと細かく福岡社会を 4消費と生産は同じ 5都市論は国家論と同じ 6福岡社会は西欧型とアジア型とアフリカ型の混淆 7理想的な都市とは何か 二 都市論の一般的な課題 1どんな要因で都市は大きくなったり小さくなったりするのか 2適正規模の都市と産業構造 3都市とは何か 4福岡社会へのサービス 5福岡社会がモデルになりうること わが月島(1992年10月31日) 一 発生の順序と根拠 i 埋立の順序 ii 埋立の根拠 二 初期月島とはなにか i 石川島造船所を発生地とする大小工場のネットワーク地帯 ii 東京の植民地的な工業地帯として発展した新開地 iii 貧困な初期地域 三 月島の現在プラン (1)東京フロンティア計画(都)とその批判 (2)「南関東大都市地域整備計画」(国土庁) コメント 都市美の伝統と現在(1992年5月28日) 都市論の基本的な柱/都市と建築の対応/伝統的な建築美の元にあるもの/伝統的な建築と現代の建築/ 理想の建築・都市をつくるには 私の京都観(1993年9月28日) 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・マス・イメージをめぐって:『吉本隆明資料集』第82号2009年1月[別音源使用] ・イメージ論:京都精華大学主催アセンブリ・アワー、未掲載 ・ハイ・イメージを語る:京都書院主催、未掲載 ・ハイ・イメージ論と世界認識:『吉本隆明全講演ライブ集17』2007年4月所収 ・普遍映像論:京都精華大学主催アセンブリ・アワー、未掲載 ・イメージとしての都市:産経新聞社『正論』1990年4月号掲載 ・映像都市の生と死:ボディサットヴァ文化研究所主催シンポジウム、未掲載 ・つくば、都市への課題:リブロつくば店主催、未掲載 ・都市論としての福岡:『パラダイスへの道'91』 ・わが月島:『吉本隆明全講演ライブ集』ビデオ版第2巻2004年8月所収 ・都市美の伝統と現在:第2回ノスタルジック・ジャパン・フォーラム、未掲載 ・私の京都観:京都新聞社主催、平安建都1200年記念事業「京都BE-WELLフォーラム」第二回、実施報告書
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1505 標題 あの頃二人は/戦後思想の系譜 叢書名 吉本隆明資料集 145 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 江東往還:わが街 江東(『週刊新潮』1997年6月26日) 日本のジャーナリズムを考える 安原顕・吉本隆明(『KOUDANSYA ニュース』1997年9月号) 少年犯罪の顔写真掲載は人権侵害か/新聞やテレビに期待するものはない/日本人が無事ならいいのか/個人 攻撃にもルールがある/正義派ぶるのはやめてくれ(1997年7月29日・山の上ホテルにて) 称名ホテルの一夜(『想い出のホテル』1997年9月3日刊所収) 僕が考える「純愛のゆくえ」(『コスモポリタン』1997年9月2日号) 男と女が互いに本音で生きる時代に、純愛はよみがえる/純愛かどうかは、その恋が無意識かどうかでわかる 私と文春文庫(『文春文庫12月の新刊』1997年12月) (資料集註ー『わが「転向」』の文庫本刊行に際して) 私の好きな歌(『新潮』1998年1月号) たけしへの手紙(『新潮45』別冊『ビートたけし全記録』1998年2月号) あの頃二人は:奥野健男追悼(『群像』1998年2月号) 戦後思想の系譜 笠原芳光・吉本隆明(『木野評論』[京都精華大学情報館発行]第29号1998年3月) 戦争と民主主義/天皇と天皇制国家/近代史観の問題/産業経済的な視点から「個人」を/「心の問題」につ いて/流行の文学とその倫理性/再び戦争について(進行=鈴木隆之1997年10月15日) ニュースキャスターはダメなのばっかりですよ 阿川佐和子・吉本隆明(『週刊文春』1998年3月26日号) 自著への想い35選(『アフリカ的段階について』1998年5月30日刊付録) 太宰治を読む〈その生と死と再生〉(『週刊小説』1998年6月26日号) 初めて太宰を読んだ頃/ぼくが会った時の太宰/太宰文学を生み出した二重の挫折/太宰作品の読まれ方/ 作家太宰治の倫理観/現在の視点から読み返す/愛着のある二つの作品 詩人としての高村光太郎と夏目漱石(講演集『情況への発言』1968年8月刊所収「質疑応答」は未収録) (東京大学三鷹寮1967年10月24日) 高村光太郎についてーー鴎外をめぐる人々ーー(『吉本隆明全著作集』第8巻1973年2月15日刊所収) (文京区鴎外記念本郷図書館1968年3月7日 評論生活を総括(『夕刊フジ』1998年1月12日) 本と人:『遺書』の吉本隆明さん語る(『Do Book』1998年2月号) フィクションとしての遺書/死についての考え (文・野田香織) 「ばななさんのお父さん」でこっちの株が上がったりしてね:PeOPLe(『週刊ポスト』1998年3月27日号) (文・中山清美) 豊かな「人類史の母体」を示す(『毎日新聞」1998年6月9日) 「達成感、久方ぶり」/「人類の原型」を象徴/「南北問題」の矛盾/過去と未来 同じ方法で探る/日本に 残る贈与制 老人力(『AERA』1998年11月9日号) (藤生京子) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1505 標題 国家と宗教のあいだ 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集6 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 国家/宗教/ナショナリズム/社会 見出し・語録 I 廣松渉の国家論・唯物史観(1995年6月r4日 ) 25年目の全共闘論ーー『全共闘白書』を読んで(1995年1月18日) 関心のあった回答項目/社会主義の有効性/私[わたくし]的な現れ方/外国人労働者について/第三次産業的な自主 活動を/労働組合の必要性/憲法の問題/安保条約、PKO、国連/根柢的な「白書」の読み方 ナショナリズムーー国家論(1967年10月21日 ) 現在の国家論は無効だ/エンゲルスの国家論批判/家族が共同性に転化する契機/現在の国家論の問題意識/国家とは 共同的な幻想である/世界タイトルは奪取しなきゃいけない 「ナショナリズム」について(1965年11月30日 ) 日本を外から見る/国家を幻想の共同性としてとらえる/対幻想の本質/大衆と知識人 現実存在としての我々(1968年11月3日 )  全的存在の喪失感 人間存在の結節点  共同体としての国家 認識への接近とは  家族形態における性/感性としての人間/非感性的世界の把握 真の自由を求めて  国家・法・経済機構/変質した現代の自由/自由を救済するもの II 社会現象になった宗教(1993年3月13日 ) 宗教が社会現象になるとき/幸福の科学の場合/オウム真理教の場合/統一教会の場合/現在における宗教のあり方 わが情況的オウム論(1995年7月8日) より普遍的倫理へ  サリン事件の感想に抑制が働く理由/サリンによる無差別殺傷の意味/生と死は同じだという観点/消滅を免れて いる浄土教/人間的倫理と浄土的倫理/浄土教の概念を変えた親鸞/仏教解体運動に到達した浄土教/麻原の予言と 第三次世界大戦/高く評価できるヨーガ修行者・麻原/麻原とかっての反核運動との類似/みんなどこかでけっ躓い ている/社会の曲がり角に現れたサリンと大地震/普遍的な倫理は何なのか/固定した価値観を持つマス・コミ/い つか徹底的にオウム・サリンと大地震を問題に III 消費が問いかけるもの(1995年2月19日 ) 消費資本主義社会とは/潜在的な権力は大衆の手に/リコール権を明文化する/レーニンができなかったこと/憲法 第九条/日本の社会の特徴/「死」に対する三つの条件/「死後」の社会をイメージする/消費がいまの社会を解く 鍵/好景気と不況を測るものさし/親鸞の「死」の見方/「死」の場所から見えるもの いま、どんな時代なのか(1984年4月11日 ) 社会と人間が解体するとはどういうことか/スタグフレーションと国家の社会への管理度/経済社会的な概念が解体 する/イメージの産業が増大する/人間というものの定義とは/社会経済現象の限界が見えてきた/歴史の無意識が 出てきた/現在の世界の本当の問題/二つの切実極まる問題 普通に生きること(2003年9月13日 ) 吉本隆明、四十歳のころ 「(アルバイトと原稿料の)両方の収入の額がちょうど同じくらいになったとき、どっちかに決める以外ないという ことで、考えて書くほうに決めたわけです」 まず、価値のある生き方とは何か 「レーニンという人が、(マルクスを指して)世界最大の思想家であったと弔辞の中で言っているんです。僕が決め た考え方からすると、一番価値が低い生き方を貫いた人だというふうになるわけです。それでいいじゃないかと思っ たわけです。それでそういうふうにしようと」 百点満点の価値ある生き方はない 「何かをひざにかけて、一日黙りこくって細工ものをしている、何かのデザインを描いたり、染織物をしたりして、 一日終わるーー日常ありふれたことなんですけど。そういうことで一日を送っているような人がテレビなんかに出て くると、これは偉い人だよ、たいしたもんだよと思って、おれも真似したいもんだなと思うわけです」 「書くこと」は百点を目指すコミュニケーション 「しゃべることより書くことのほうが相手に通じるかもしれないという考え方を今でも僕は思っているわけです」 文学は自己慰安を本質としている 「借金を支払うために自分は小説家になったんだと公然と言っている文学者が出てきた。いわゆる文学なるものが重 大な転換期に遭遇しているとしか僕には思えないんです」 ゼロの価値観を主張するということ 「自分で自分を評価してゼロではないという人は、やはりゼロという人と真っ正直に正面からぶち当たって対立して、 そして対立していることを公然と言ったほうがいいと思います」 現代は反対の価値観を所有するものと徹底的に対立していい時期 「価値観がゼロであろうが、百であろうがどちらでも、一人一人の個性に従って自分の本音を言ったってだれからも とがめられる筋合いはない、というのが今の社会。それは別に遠慮することはないと僕は思っています」 だれからも批判される筋合いはないという考え方 「だれか文句を言うやつがいたって、「そんなのはおまえなんかが言う筋合いじゃねえ、おまえなんかがおれにそう いう批判的なことを言うだけの器じゃねえだろう」とでも言っておけばそれで済んじゃいます。それは大いに言った ほうがいいんじゃないでしょうか」 国家とは何かーー無意識中の日本国 「それはどちらがいい悪いじゃなくて、これは世界の地域を二分しますと、大体そういうふうに言えるので、どちら がいい悪いということはないのです」 “偉大”の向こうにあるもの 「“偉大な人たちの存在する領域の向こうにもっと偉大な無名の領域がある”シモーヌ・ヴェイユは、偉大という意 味を知っていたと思います」 現代社会と青年(1991年11月16日 ) 現在ということ/思春期の病像/登校拒否・校内暴力・いじめ/家庭内暴力ーー戸塚ヨットスクールの論理/乳胎児 期の問題/母乳栄養度/生きるということの眼目 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・廣松渉の国家論・唯物史観:『情況』1995年8・9合併号掲載、後に『廣松渉を読む』1995年 情況出版刊 に収録。 ・25年目の全共闘論ーー『全共闘白書』を読んで:1995年プロジェクト猪刊の同名書に収録、後に『吉本隆明 全講演ライブ集9』に収録。 ・ナショナリズムーー国家論:早大独立左翼集団主催の講演で雑誌等未掲載。 ・「ナショナリズム」について:滋賀大学経済学部第5回大学祭における講演で、雑誌等未掲載。 ・現実存在としての我々:上智大学創立55周年、ソフィア再記念講演会での講演で、「上智大学新聞」1968 年11月15日号に掲載。 ・社会現象になった宗教:川崎市立麻生図書館講演会での講演で、雑誌等未掲載。 ・わが情況的オウム論:プロジェクト猪主催のシンポジウム講演に加筆して、『尊師麻原は我が弟子にあらず』 1995年徳間書店刊に収録。 ・消費が問いかけるもの:紀伊國屋書店主催の講演で、『J.ボードリヤール×吉本隆明 世紀末を語る』1995 年紀伊国屋書店刊に収録、後に『吉本隆明全講演ライブ集12』に収録。 ・いま、どんな時代なのか:同志社大学における講演で、『月刊チャペルアワー』120号に掲載。 ・普通に生きること:「ほぼ日刊イトイ新聞」創刊5周年記念講演会における講演で、DVD版『智恵の実をた べよう。300歳で300分』2003年VAP制作、及び単行本『智恵の実をたべよう。』2004年ぴあ刊に収録。 ・現代社会と青年:千葉県立佐倉高校PTA主催の講演会。同校PTA「会報」38号1992年3月号に掲載。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0505 標題 非行としての戦争 掲載誌(紙・書)名 戦争はどのように語られてきたか 出版社 河出書房新社 出版地 東京 掲載頁 149-155 区分 キーワード 戦争 注記等 初出:「人間の科学」1963年10月号
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1506 標題 情況の根源から 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集7 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 情況/政治/国家/共同体 見出し・語録 I 現代における政治過程にとってその自立とは何かーーその過程の観念的考察(1968年10月16日) 国家ーー平和における幻想的領域/学園闘争の外部情況からの見方/〈自立〉とその社会的位相/思想的課題の 現実情況/おわりに‥‥‥ 共同観念の〈文化〉と創造(1970年5月25日) 〈文化〉創造の背景/個々の創造者の背負う〈きつさ〉/本格的な理論の構築へ 思想的課題としての情況(1971年6月5日) (一)現在ある膨大な壁 (二)文化の後向き性 (三)壁に穴をあける 根柢への出立に向けて(1972年1月17日) 〈共同体形成〉と権力/幻想と非幻想との狭間あるいは〈共同体‥‥‥〉/生活思想と「自立」/〈南島論〉ー ー〈情況〉に横たわるもの/〈紙のうえに書かれる‥‥‥〉 情況の根源から(1976年6月18日) II 思想の自立とは何か(1967年11月4日) (一)羽田闘争の思想的意味 (二)観念的な領域と世界の掴み方 国家・共同体の原理的位相(1971年12月19日) (一)最終的な問題が現われた (二)大衆を価値観の源泉とする (三)否定すべき大衆芸術論・第三世界論 (四)エロチシズムの問題 究極の左翼性とは何かーー吉本批判への反批判(1987年9月13日) III 『試行』 の立場(1987年10月29日) 「知」の流通 『試行』刊行三十四年…現在(1995年2月10日) (一)『試行』創刊時の原則 (二)出版界へのアンチテーゼとして (三)「帰りがけ」が持つ強さ (四)自主流通の困難さ (五)価格破壊が起こる理由 (六)消費過剰社会の特徴 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・現代における政治過程にとってその自立とは何かーーその過程の観念的考察:「駒沢大学新聞」178号1971年 10月15日掲載。 ・共同観念の〈文化〉と創造:「中央大学新聞」914号1970年5月26日掲載。 ・思想的課題としての情況:『吉本隆明講演集:根柢への出立に向けて』赤燈社刊に収録。 ・根柢への出立に向けて:「高崎経大新聞」69号1972年4月26日掲載。 ・情況の根源から:「乾坤」創刊号1976年8月に掲載。 ・思想の自立とは何か:立正大学での講演、雑誌等未掲載。 ・国家・共同体の原理的位相:『吉本隆明講演集:根柢への出立に向けて』赤燈社刊に収録。 ・究極の左翼性とは何かーー吉本批判への反批判:『いま、吉本隆明25時』弓立社刊等に収録。   ・『試行』 の立場:『書物の現在』書肆風の薔薇1989年2月刊に収録。   ・「知」の流通 『試行』刊行三十四年…現在:地方小出版流通センター主催の講演、雑誌等未掲載。  
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1506 標題 国家・家・知識人・大衆/宿沢あぐり「吉本隆明年譜」(3) 叢書名 吉本隆明資料集 146 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 情況とはなにか(『同志社評論』創刊号1967年1月8日発行) (同志社大学1966年10月30日) 国家・家・大衆・知識人(『大阪市大新聞』第294号1966年11月10日、第295号11月25日発行、「質疑応答」は未収録) 《質疑応答》 (大阪市立大学1966年10月31日) 現代とマルクス《質疑応答》(中央大学学館シリーズ講座1967年10月12日) 講演は『吉本隆明資料集』第127集収録。 吉本隆明年譜[1960〜1962] 宿沢あぐり 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1506 標題 吉本隆明全集9:1964ー1968 出版社 晶文社 出版地 東京 区分 全集 キーワード 見出し・語録 I   この執着はなぜ   告知する歌 II   カール・マルクス   二十一世紀のマルクスーー文庫版のための序文ーー   マルクス紀行   マルクス伝   マルクス年譜ノート   ある感想 III   自立の思想的拠点   頽廃の名簿   詩論について   思想的弁護論ーー六・一五事件公判についてーー   戦後思想の荒廃ーー二十年目の思想状況ーー   佃んべえ   情況とはなにか   ポンチ絵のなかの思想   なぜ書くか   中共の『文化革命』についての往復書簡ーー内村剛介様ーー   沈黙の有意味性について   異常性をいかにとらえるか   幻想としての人間   新体詩まで   文芸的な、余りに文芸的な   個人・家族・社会   学生について IV   鮎川信夫論ーー交渉史についてーー   高村光太郎私誌   ある編集者の死[岩淵五郎]   ひとつの死[岩淵五郎]   実践的矛盾についてーー竹内好をめぐってーー   一つの証言[江藤淳]   メルロオ=ポンティの哲学について   島尾敏雄『日を繋けて』   橋本進吉について V   30人への3つの質問   再刊・復刊を望む本   はじめの志 *   試行小説集『序曲』[広告文]   梶木剛『古代詩の論理』[広告文]   桶谷秀昭『土着と情況』[帯推薦文]   奥野健男『現代文学の基軸』[帯推薦文]   磯田光一『比較転向論序説』[帯推薦文] *   成立の過程についてーー「詩論について」註ーー   『自立の思想的拠点』あとがき   『情況への発言 吉本隆明講演集』あとがき   「試行」第13〜26号後記   略年譜[1966年講談社刊『われらの文学22』] 解題〈間宮幹彦〉 注記等 月報:鹿島茂「違和感からの出発」、ハルノ宵子「小さく稼ぐ」
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1507 標題 物語と人称のドラマ:作家論・作品論(戦前編) 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集8 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 作家/作品 見出し・語録 I 倫理と自然の中の透谷(1994年6月4日) 素朴な初期の倫理観/キリスト教が与えた影響/類のない倫理観の達成/自然観の出発点/文学館の形成へ/厭世詩人 としての自然のとらえ方/透谷の恋愛観/恋愛を文学の中心に置く 透谷と近代(1994年11月5日) 透谷の自然観/透谷の恋愛観/透谷とキリスト教 鴎外と東京(1992年11月8日) 「鴎外漁史とは誰ぞ」ーー文学者か軍医か/「雁」「青年」ーー谷中ナショナリズムと傾斜/「大発見」「藤鞆絵」に みる鴎外の意地/衛生学からーー都市計画・上下水道/衛生学からーー街路樹・兵食・公娼 太宰治と森鴎外ーー文藝雑話(1975年7月18日) 落語と鴎外と太宰治/オイレンベルグ「女の決闘」/太宰の作りかえた「女の決闘」/太宰の芸術と女性観/「女の決 闘」の解体のさせ方/鴎外とオイレンベルグ/「女の決闘」と通俗性/鴎外の史伝小説のモチーフ 國男と花袋(1990年9月8日) 『遠野物語』と『蒲団』の接点ーー柳田國男と田山花袋の文学(1992年11月13日) 「蒲団」の物語性/柳田國男と田山花袋の別れ道/過去を遡ることと未来へ行くことは同じ II 芥川龍之介 芥川における下町(1994年11月6日) 下町への愛憎/下町から離脱して行く/下町的な芥川/夏目漱石を模倣/晩年の不安な芥川 岡本かの子ーー華麗なる文学世界(1989年3月10日) 室生犀星(1988年3月26日) (一)文体の問題 (二)古典物語とは何か(「かげろうの日記遺文」) (三)晩年犀星にあるもの (i)老肉体(「われはうたへどもやぶれかぶれ」) (II)男女の無惨(「餓人伝」のこと) 太宰治論ーー物語のドラマと人称のドラマ(1988年5月14日) I 生と死の境を越え易い資質 II 人称のドラマ III 文学・芸術イコール倫理ということ 感想ひとつふたつ(1988年5月14日) ユニークな〈話体〉の作家/太宰治のサービス精神/売文の最小限のモラルーー旅芸人の精神 III わたしの茂吉観(1993年5月14日) 茂吉の短歌の近代性/調べ・擬声語が伝える意味/茂吉の声調論/小さな調べの傑作 中原中也・立原道造ーー自然と恋愛(1996年7月24日) 一 中原中也 強固な閉じられた自分の世界/絶対感情をもとに考える/宮沢賢治の恋愛感情/立原道造の恋愛感情/自然詩人/五官で とらえる自然/自然感情の段階/昭和の詩の新しさ/ダダやシュールレアリズムの影響/「脳髄のモーターのなかに」/ 「トタンがセンベイ食べて」/なぜ中也がおもしろいか/倫理的な表現ーー言葉の異化作用/異化作用/昭和の不朽の古 典詩人/中也の中期以降の変化ーー生活をうたうこと即倫理的になること/中也の本質は自然詩人/中也の三角関係/自 伝的自画像 二 立原道造 自然を具象物としてうたわない詩人/「追憶」「忘却」/立原道造の喪失の恋愛/倫理の転換期/立原道造の人間関係/ 生活を書くか抽象を書くか/解決しなければならない問題 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・倫理と自然の中の透谷:上智大学図書館での講演。雑誌等未掲載、初収録。 ・透谷と近代:小田原市立図書館での講演。雑誌等未掲載、初収録。 ・鴎外と東京:文京区立鴎外記念図書館での講演。『全講演ライブ集10』収録。 ・太宰治と森鴎外ーー文藝雑話:文京区立鴎外記念図書館での講演。『全講演ライブ集10』収録。 ・國男と花袋:群馬県邑楽郡邑楽町長柄公民館での講演。「國文学 解釈と教材の研究」1992年2月号掲載。 ・『遠野物語』と『蒲団』の接点ーー柳田國男と田山花袋の文学:館林市三の丸芸術ホール(田山花袋記念館5周年記念 講座 第3回)での講演。「吉本隆明資料集116」収録。 ・芥川龍之介 芥川における下町:東京都北区田端文士村記念館での講演、初収録。全巻予約特典CDに音声収録。 ・岡本かの子ーー華麗なる文学世界:川崎市市民ミュージアムでの講演。「マリ・クレール」1989年8月号ほかに収録。 ・室生犀星:日本近代文学館での講演。「高原文庫」3号ほかに収録。 ・太宰治論ーー物語のドラマと人称のドラマ、感想ひとつふたつ:弘前市での講演と発言。『吉本隆明[太宰治]を語る』 ほかに収録。 ・わたしの茂吉観:上山市市民会館での講演。「波」『余裕のない日本を考える』に短縮版掲載。本書は斉藤清一氏によ る復元版で「資料・米沢時代の吉本隆明9」に収録。 ・中原中也・立原道造ーー自然と恋愛:日本近代文学館での講演。『全講演ライブ集16』収録。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1507 標題 日本アンソロジーについて/未来への手がかり 叢書名 吉本隆明資料集 147 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 日本アンソロジーについて(斎藤清一監修『日本アンソロジーについて』を底本にし、引用は『思想のアンソロジー』に 拠りました。) はじめに/安藤昌益について/ハーバート・ノーマンの『忘れられた思想家』から/「直耕」という概念についてーー 『自然直営道』から/農業で基本的なこと/「大衆の現像」とは/シモーヌ・ヴェイユの生き方から/Aでもなく非Aで もないものという考え/精神のなかの「深さ」ということ/詩のはじめ、歌のはじめ/片歌から和歌へ/「関の孫六」と は/「八雲立つ」と「やつめさす」と/アイヌの『神謡集』から/二人の問答から一人の和歌へ (文京区鴎外記念図書館第260回文学講演会1998年9月25日) 死について語る(『月刊 ナーシング・トゥディ』1998年12月号) 死に様を見る/嫌な病院/死を決めるもの/死の幅/向こう側 未来への手がかり 鶴見俊輔・吉本隆明(『北日本新聞』1999年1月1日号) 不透明な時代から 鶴見俊輔・吉本隆明(『北日本新聞』1999年1月5日、7日、8日掲載) 特殊 聞き手 木村俊介(木村俊介『奇抜の人』1999年2月刊所収) ホームページを開くにあたって(インターネット光芒社「吉本隆明の世界」1999年2月23日) (1997年9月18日吉本宅にてインタビュー収録) 近松論ーー劇の思想(『展望』1975年1月号) (大東急記念文庫主催「近松門左衛門の世界」1974年11月10日講演) 北村透谷と近代(『敗北の構造』1972年12月15日刊所収) (早稲田大学第15回早稲田祭1968年11月2日講演) 谷川雁論ーー政治的知識人の典型(『谷川雁ーー論 政治的知識人の典型』1972年8月10日刊) (1972年4月7日山手教会講演) 「保存版」は文庫で、関心のある情報はスクラップックに(『AMUSE』1999年1月13日号) 吉本さんの話(『近況』第1号[川上春雄発行]) (1999年1月13日 電話で会話) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1507 標題 思想の機軸とわが軌跡:思想表出篇 出版社 文化科学高等研究院出版局 出版地 東京 区分 インタビュー キーワード 見出し・語録 1 六十年安保闘争と『試行』の創刊前後 2 戦後文学と言語表現論ーー『言語にとって美とはなにか』へ 3 共同幻想・民俗・前古代 4 フーコーの考え方 5 開戦・戦中・敗戦直後ーー『マチウ書試論』を中心に 6 政治と文学をめぐって 7 心的現象・歴史・民族 8 初期歌謡から源氏物語まで 9 親鸞とその思想 10 マス・イメージと大衆文化 11 ハイ・イメージと超資本主義、宮沢賢治そして柳田國男  12 天皇制とプレ・アジア的段階 13 わが少年時代と「少年期」 14 詩的創造の世界 15 批評とは何か 16 丸山真男について   吉本思想の、「前」へ向かう根源を語る  I 母型論と大洋論  II 〈心的なもの〉の根源へーー『心的現象論』の刊行を機に 編者あとがき    注記等 ・1〜16は1995年〜2000年に「週刊読書人」に全225回掲載され、その後補足して「吉本隆明戦後を語る」全12巻に収録。 ・「母型論と大洋論」は1996年2月収録で「季刊iichiko 39号」と「吉本隆明の文化学」に収録。 ・「〈心的なもの〉の根源へーー『心的現象論』の刊行を機に」は『週刊読書人』2007年6月15日号に掲載。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 山本哲士 刊行年月 1507 標題 思想を読む 世界を読む:吉本隆明×山本哲士 対話篇1981〜2007;高度資本主義の変貌を根源から解読する思想・理論 の定位 出版社 文化科学高等研究院出版局 出版地 東京 区分 対談 キーワード 見出し・語録 I 教育から思想を語っていく  1 吉本隆明 初めて「子育ちと教育」を語る 学校は通過するだけでいい  2 教育・学校・思想 II 「アジア的ということ」とジェンダー  3 〈アジア的ということ〉と〈対幻想〉 III 戦後思想と現代思想  4 戦後思想史から現代思想史へ:戦後50年を考える  5 フーコーと革命を語る  6 〈幻想〉と〈意志〉の関係 IV 高度資本主義への変貌と思想の機軸  7 「開かれた国家」への情況と本質の関係世界  8 国家と言語ーー『ハイ・イメージ論』を語る[1]     都市の変貌と超資本主義  9 国家と言語ーー『ハイ・イメージ論』を語る[2]     日本語・言語を考える本質論軸ーー国家以後と国家以前 V 近代を超える歴史時間  10 小林秀雄の近代批評  11 歴史時間の巨視化と思想  12 『心的現象論』を書いた思想的契機  [補]<尽妬なもの>の根源へ(+高橋順一)  [資料]著者自筆による「心的現象論」のはしがき。[2008年に書かれたが単行本未収録]  山本哲士「吉本思想を引き継いで理論地平を開く」 編集後記 注記等 初出等  ・吉本隆明 初めて「子育ちと教育」を語る 学校は通過するだけでいい=「教育の森」1981年9月号 ・教育・学校・思想=『教育・学校・思想』1984年、日本エディタースクール出版局 ・〈アジア的ということ〉と〈対幻想=『性・労働・婚姻の噴流』1984年、新評論 ・戦後思想史から現代思想史へ:戦後50年を考える=「週刊読書人」1995年1月6日号 ・フーコーと革命を語る=2001年収録。「吉本隆明が語る戦後55年(4)」所収 ・〈幻想〉と〈意志〉の関係=2001年収録。「吉本隆明が語る戦後55年(5)」所収 ・「開かれた国家」への情況と本質の関係世界=2001年収録。「吉本隆明が語る戦後55年(6)」所収 ・都市の変貌と超資本主義=2002年収録。「高度資本主義国家・国家を超える場所」所収 ・日本語・言語を考える本質論軸ーー国家以後と国家以前=2002年収録。「高度資本主義国家・国家を超える場所」所収 ・小林秀雄の近代批評=「季刊iichiko 71号:特集・小林秀雄」2001年刊、所収 ・歴史時間の巨視化と思想=2003年収録。「吉本隆明が語る戦後55年(12)」所収 ・『心的現象論』を書いた思想的契機=「季刊iichiko 94」2007年刊、所収。 ・<尽妬なもの>の根源へ(+高橋順一)=鼎談。「週刊読書人」2007年6月15日号 ・山本哲士「吉本思想を引き継いで理論地平を開く」=書き下ろし
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1508 標題 物語とメタファー:作家論・作品論(戦後編) 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集9 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 作家/作品 見出し・語録 I 芥川・太宰・三島の「自殺の運命」(1986年12月9日) なぜ人は作家となるか?/なぜ作家は自殺するのか?/「ぼんやりした不安」の正体は?/芥川の「天才」はどこにある か?/太宰の「素質」はどこから来たか?/なぜ情死を繰り返したか?/三島の性格的悲劇は?/なぜ兵隊ごっこをした か?/天才の弱点はどこにある?/三人の共通しているのは? 『死霊』 について I(1976年5月10日 『死霊』 について II(1976年5月11日) ドストエフスキーの影響/政治運動の挫折が生んだ作品/観念の権化としての登場人物たち/虚体論に憑かれた人物/全 面否定のオルガナイザー/極限の未来から世界を認識しようとする者たち/遠い未来の眼/観念の世界のドラマ 『死霊』 について III(1976年5月15日) 観念の極端化・徹底化/三輪与志と「虚体論」/無限の未来に置かれた眼/「死者の電話箱」/「あちら側に預けておく」 /日本の思想小説 中上健次私論(1993年6月5日) 中上健次の初期作品について/善悪を超える「文学」/「十九歳の地図」に描かれた孤独/中上作品におけるメタファー としての匂い/「一番はじめの出来事」にみる神話性/中上文学の二つの足/「枯木灘」が持つ意味と可能性 II 荒地派について(1988年8月30日) 詩について(1966年7月9日) 物語性の中のメタファー(1993年4月10日) 短歌の物語性/物語性とメタファーの結晶/既視感と自分の帰る場所/「思い込み」の過剰 『神の仕事場』をめぐって(1995年6月14日) 一行の物語と普遍的メタファーーー俵万智、岡井隆の歌集をめぐって(1987年10月3日) 個の想像力と世界への架橋(1982年11月13日) III 文学の戦後と現在ーー三島由紀夫から村上春樹、村上龍まで(1995年7月24日) 第一次戦後派と三島由紀夫/古典主義的資質と手法/生い立ちの物語『仮面の告白』/輪廻転生という概念/浄土の規模 の善と悪/幼児体験と同性愛的性向/主題としての天皇制的イデオロギー/文化的天皇という概念/左翼性と右翼性の分 かれ目/文学者と政治、文学と実行/『源氏物語』と『豊饒の海』/〈現在〉を象徴する龍、春樹/『風の歌を聴け』の 鮮明な比喩/生活の中でのリズムの発見/『羊をめぐる冒険』の試み/村上龍の強力な対象選択力/『料理小説集』の見 事さ 作品に見る女性像の変遷(1997年7月21日) 北村透谷の女性観/「粋」の本質/透谷の恋愛/独歩・藤村の恋愛/鴎外の場合/漱石の場合/岡本かの子の場合/谷崎 潤一郎の場合/男性の理想像・女性の理想像/宮沢賢治・太宰治・埴谷雄高 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・芥川・太宰・三島の「自殺の運命」:第16期足立区区民大学公開講座での講演。「新潮45」1987年2月号掲載、 ・『死霊』 について I:北海道大学クラーク会館での講演。実行委員会のパンフに収録。番町書房「作家の世界 埴谷雄 高」に再録。 ・『死霊』 について II:東北大学川内記念講堂での講演。詳細不明のガリ版に収録。今回のは新稿。 ・『死霊』 について III:京都大学時計台ホールでの講演。雑誌等未掲載、初収録。 ・中上健次私論:國學院大學常盤松二号館二階中講堂での講演。雑誌等未掲載、初収録。 ・荒地派について:神奈川県・関東学院大葉山セミナーハウスでの講演。雑誌等未掲載、初収録。 ・詩について:京浜詩の会での講演。「京浜詩59号」掲載。国文社刊「宮城賢詩集」に収録。 ・物語性の中のメタファー:早稲田奉仕園レセプションホールでの講演。「情況」1993年8・9合併号に収録。「雷帝  創刊終刊号」に再録。 ・『神の仕事場』をめぐって:新宿区・日本出版クラブ会館での講演。砂子屋書房刊『岡井隆歌集「神の仕事場」を読 む』に収録。 ・一行の物語と普遍的メタファーーー俵万智、岡井隆の歌集をめぐって:新宿区・日本出版クラブ会館での講演。「現 代詩手帖」1987年12月号に補筆して収録。 ・個の想像力と世界への架橋:千代田区・一ツ橋講堂での講演。雁書館の『現代短歌シンポジウム全記録』に収録。 ・文学の戦後と現在ーー三島由紀夫から村上春樹、村上龍まで:有楽町・よみうりホールでの講演。朝日出版社刊『埴 谷雄高・吉本隆明の世界』収録。 ・作品に見る女性像の変遷:有楽町・よみうりホールでの講演。雑誌等未掲載、初収録。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1509 標題 近代の果て、現在の果て/日本文化の特質 叢書名 吉本隆明資料集 148 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 近代の果て、現在の果て 聞き手 山折哲雄(『近代日本文化論9 宗教と生活』1999年3月25日刊所収) 一 「第二の敗戦」のなかで 二 比較のなかの近代化と宗教 三 国家をどう開くか、宗教の役割は何か 四 オウム事件再論 親鸞、そして死 山折哲雄・吉本隆明(アエラMOOK『親鸞がわかる』1999年5月10日刊所収) 超長寿者の生/不定な生死/往生の主体/倫理の解除/人はどこまで救われるのか/信と不信の着地点 交友を絶つ決定的な“その日”(『新潮45』1999年6月号) 不況と「リストラ」の話(『群像』1999年6月号) テレビばっかり観てるぜ! 聞き手 田近伸和(『サイゾー』1999年6月号) 日本文化の特質:断想風に(『書の宇宙19 変相の様式・流儀書道』1999年6月25日刊所収) 日本の文化的な感性の特色/良寛の書が指さす日本文化の特質 敗戦の日本人にとっての意味(『草思』第9号1999年8月15日) 高度消費社会への過渡期(『宝石』1999年8月号) 私のなかの少年(『児童心理』1999年9月号) 正義感をもった悪ガキ/いじめと「秘密」/親と子の信頼/五十五点の子育て/老人と少年 色彩論(『敗北の構造』1972年12月15日刊所収) [東京YMCAデザイン研究所一般教養講義・1969年] 思想としての身体(『敗北の構造』1972年12月15日刊所収) [日本医科大学 第12回千駄木祭 1969年10月29日講演] 身体論をめぐって(『心とは何か』2001年6月15日刊所収) [紀伊国屋ホール1985年10月18日講演] 少年はあくまでも少年なんですよ(『ぴあ』1999年7月5日号) [取材・文 八木賢太郎] 時制こだわり文体づくり(『山梨日日新聞』1999年7月8日号) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1509 標題 詩はどこまできたか 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集10 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 作家/作品 見出し・語録 I 孤立の技法(2009年6月20日) 瀬尾育生 あいさつ(略) 自分に向かって書いていくーー詩を書き始めた頃/「芸術言語」ーー芸術という概念を拡張する/萎縮が過剰になって いる/時間に対する耐えかた/ 詩はどこまできたか(1995年4月20日) II 若い現代詩ーー詩の現在と喩法(1982年9月26日) 〈若い現代詩〉について(1982年12月8日) 現在の詩のふたつの方向/荒川洋治の言葉の使い方/日常語による詩/詩と散文の接近/言葉を見つめるところから生 まれる詩/現実を離れた言葉の世界の構築 現代詩の思想(1979年3月7日) 最近の「海」に現代詩の特集/現代詩の思想を現在に引き寄せる/「言葉という思想」/「身体という思想」/老いに どう対処するか/対自然観/ 詩のゆくえ(1972年3月25日) III 過去の詩・現在の詩(1980年3月26日) 詩の新しさ古さ/万葉集・古今集の例 戦後詩の体験(1976年10月7日) 明治大正の詩(1957月日不明) IV 詩的な喩の問題(1990年10月14日) 1素朴な疑問から 2擬音と乳児語について (1)擬音の世界 (2)乳児語の世界 3音韻のリズム化〈韻律化〉の世界 戦後詩における修辞論(1977) 1喩とはなにか 2直喩 3暗喩 4無定形な喩 (1)否定を含む喩 (2)不可能な喩 (3)不調和をつくる喩 5言葉という思想 芸術と疎外(1964年1月18日) 驚嘆すべき芸術論ーーヘーゲルの「美学」/大衆社会における「疎外」/マルクスの「疎外」と現存性の論理/マルク ス主義的芸術論/「自己表出」と現実のかかわり/「自己疎外に対して芸術は何を果たしうるか 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・孤立の技法:思潮社主催、明治生命安田ホールでの講演。『現代詩手帖』2009年8月号に掲載。『現代詩手帖』20 12年5月号特別附録CDに音声収録。 ・詩はどこまできたか:慶應義塾大学文学部・講座「芸術と文明」でにおける講演。『三田文学』1995年秋季号に掲 載。 ・若い現代詩ーー詩の現在と喩法:思潮社主催による西武劇場での講演。『現代詩手帖』1982年11月号掲載、 ・〈若い現代詩〉について:無限アカデミー現代詩講座での講演。雑誌等未掲載。 ・現代詩の思想:無限アカデミー現代詩講座での講演。『無限ポエトリー』7号に要旨掲載。全文は雑誌等未掲載。 ・詩のゆくえ:紀伊国屋ホールでの講演。『現代詩手帖』1972年5月号に掲載、 ・過去の詩・現在の詩:無限アカデミー現代詩講座での講演。雑誌等未掲載。 ・戦後詩の体験:『ひびき』同人会主催、仙台労働福祉会館での講演。『磁場』10号に掲載。『吉本隆明資料集63』 に収録。 ・明治大正の詩:日本文学学校での講義。1958年飯塚書店刊『現代文学講義1』に掲載。 ・詩的な喩の問題:歌人集団・中の会主催、中京大学文学部での講演。1991年六法出版刊『「フェスタ・イン・なご や」記録集』に収録。 ・戦後詩における修辞論:京都精華短期大学での講演。1978年発行『木野評論』9号に収録。 ・芸術と疎外:ICU祭における国際基督教大学学生会館講堂での講演。雑誌等未掲載。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1509 標題 吉本隆明全集10:1965ー1971 出版社 晶文社 出版地 東京 区分 全集 キーワード 見出し・語録 I 心的現象論序説 はしがき I 心的世界の叙述 1心的現象は自体としてあつかいうるか 2心的な内容 3心的内容主義 4〈エス〉はなぜ人間的な構造となるか 5新しいフロイト批判の立場について II 心的世界をどうとらえるか 1原生的疎外の概念を前景へおしだすために 2心的な領域をどう記述するか 3異常または病的となにか 4異常と病的とは区別できるか 5心的現象としての精神分裂病 6心的現象としての病的なもの 7ミンコフスキーの『精神分裂病』について III 心的世界の動態化 1前提 2原生的疎外と純粋疎外 3度(Grad)について 4ふたたび心的現象としての精神分裂病について 5感官相互の位相について 6聴覚と視覚の特異性 7原生的疎外と純粋疎外の関係 IV 心的現象としての感情 1感情とはなにか 2感情の考察についての註 3感情の障害について 4好く・中性・好かぬ V 心的現象としての発語および失語 1心的現象としての発語 2心的な失語 3心的現象としての〈概念〉と〈規範〉 4概念障害の時間的構造 5規範障害の空間的構造 6発語における時間と空間の相互転換 VI 心的現象としての夢 1夢状態とはなにか 2夢におおける〈受容〉と〈了解〉の変化 3夢の意味 4なぜ夢をみるか 5夢の解釈 6夢を覚えているとはなにか 7夢の時間化度と空間化度の質 8一般夢の問題 9一般夢の解釈 10類型夢の問題 VII 心像論 1心像とはなにか 2心像の位置づけ 3心像における時間と空間 4引き寄せの構造 I 5引き寄せの構造 II 6引き寄せの構造 III 7引き寄せの構造 IV 8引き寄せの世界 あとがき 全著作集のためのあとがき 角川文庫版のためのあとがき 索引 共同幻想論 角川文庫版のための序 全著作集のための序 序 禁制論 憑人論 巫覡論 巫女論 他界論 祭儀論 母制論 対幻想論 罪責論 規範論 起源論 後記 II 春秋社版『高村光太郎選集』解題 一 端緒の問題 二 〈自然〉の位置 三 成熟について 四 崩壊の様式について 五 二代の回顧について 六 高村光太郎と水野葉舟ーーその相互代位の関係 七 彫刻のわからなさ 解題〈間宮幹彦〉 注記等 月報:芹沢俊介「永久に消えない疑問」、ハルノ宵子「めら星の地より」 ・「心的現象論序説」および「共同幻想論」は角川ソフィア文庫版を底本とし、初出、単行本、全著作集版等を咬合してあ らたに本文を確定。 ・「春秋社版『高村光太郎選集』解題」は講談社文芸文庫版を底本とし、初出、単行本、全著作集版等を咬合してあらたに 本文を確定。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1510 標題 知識人の自立の問題/宿沢あぐり「吉本隆明年譜」(4) 叢書名 吉本隆明資料集 149 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 自立的思想の形成について(『岐阜大学新聞』第164号1968年1月17日発行) (岐阜大学1967年10月30日) 調和への告発(『情況への発言』1968年8月刊所収) (明治大学1967年11月1日) 個体・家族・共同体としての人間(『情況への発言』1968年8月刊所収 質疑応答は未収録) 《質疑応答》 (東京医科歯科大学1967年11月2日) 知識人の自立の問題 岡本清一・宍戸恭一・吉本隆明(『同志社学生新聞』第245号1963年2月17日) インテリ論の視点/科学としての人間学/現在状況の把握 吉本隆明年譜[1963〜1966] 宿沢あぐり 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1510 標題 芸術表現論 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集11 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 芸術/表現 見出し・語録 I 表現論(1966年5月14日) 現実と表現/構造というもの 表現論〈続〉(1966年7月2日) 毛沢東を世界思想として読む/世界思想の動向性 文学の原型について(1980年8月15日) 日本の物語の最初の原型/物語の淵源としての「古事記」/人間の生死と物語のかかわり/ハイデッガーの死のとらえ方/ サルトルのハイデッガー批判/現代文学において「死」はどう考えられているか/物語の「作者」とは何か/作者と作中人 物の関係/堀辰雄の小説における「死」の意味/死の考察が現代文学の基層 物語の現象論(1981年11月21日) 1作品の語り手 2作者・語り手・登場人物 3表現様式の現在性 顔の文学(1994年11月24日) 解剖学的な顔/言葉と声/角田忠信説/立花隆の臨死体験説/古典物語の二大別/顔を立てる、立てない/顔の文学/文学 が表わす男女関係/四億年を通りすぎる胎児 II 文学の現在(1975年10月16日) 1古典から現在へ 2中世から見える未来 3シャーマンとは何か 4古井由吉と小川国夫 5大衆小説の問題 6現在の文学作品をどう理解したらいいのか 文学の新しさ(1982年1月21日) 『窓ぎわのトットちゃん』は単なる童話ではない/『窓ぎわのトットちゃん』の現在性/「夢で会いましょう」の新しさ/ 筒井康隆の作品の場合/現実上の虚構のイメージ/イメージが肥大化する現在/カフカの「変身」/現代の「管理のされ方」 /新しい文学ーー高橋源一郎の出現/現代文学の倫理性 III 装幀論(1985年11月1日) 装幀の原理的な分け方/装幀とは何か 舞踏論(1989年2月22日) 土方巽の不具者論/土方巽のメタファーの意味 色材論 I(1975年11月20日) 色の概念 色材論 II(1975年12月4日) 眼の構造 (i) 色の知覚の生理 (ii) 色の知覚の精神現象 色の物性論 分子状態と色 色材論 III(1975年12月11日) 原理的な関心を与える色材/水準の問題/課題の課題 建築のための数学概論(1971年12月13日) I 集合1 II 集合2 III 「ド・モルガンの法則」 IV 順序 V 可能性の集合 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・表現論:"'66コミューン春"での講演で、2006年刊「アナキズム」8号に掲載。 ・表現論〈続〉:"'66コミューン春"での講演で、2006年刊「アナキズム」8号に掲載。 ・文学の原型について:高知市での講演で、「高知新聞」に要旨が掲載され、全文公開は今回が初。 ・物語の現象論:早稲田大学文学部文芸専攻課外講演会での講演で、「早稲田文学」1982年4月号に掲載。 ・顔の文学:本郷青色申告会での講演で雑誌等未掲載。 ・文学の現在:京都精華大学での講演で、「而シテ」5号(白地社1976年6月30日発行)に掲載。 ・文学の新しさ:京都精華大学での講演で雑誌等未掲載。 ・装幀論:東京・INAXギャラリーでの講演で雑誌等未掲載。 ・舞踏論:ボディサットヴァ文化研究所での発言で雑誌等未掲載。 ・色材論 I・II・III :多摩美術大学芸術材料学の3回の特別講義で、「磁場」7〜9号(国文社1976年1、4、7月発行)掲載。 ・建築のための数学概論:東京YMCAデザイン研究所建築科での6回の講義で、雑誌等未掲載
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1511 標題 江藤さんの特異な死/贈与の新しい形 叢書名 吉本隆明資料集 150 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 江藤さんの特異な死(『文藝春秋』1999年9月号) これは隙がなさすぎるぜ/小林秀雄を超えるために/問題意識が似ていた/「実感」を核として/抜きん出たラジカルさ 「大衆の原像」を求めて(『讀賣新聞』1999年10月6日、7日、8日) 〈上〉情況との対話 〈中〉思想の源流 〈下〉文学と行動 (聞き手 鵜飼哲夫) 贈与の新しい形 聞き手 赤坂憲雄(『東北学』第1号1999年10月25日発行) 「段階」という歴史観/文明の外在史と内在史/果たして人類に国家は必要か/「南島論」の次なる展開/新しい贈与制 あの一言がオレを変えた:心に深く残る人生の出会い(『BIG tomorrow』1999年11月号) 失業中は、自分だけダメな人間のように思えて‥‥‥/いざとなれば何でもできる。その覚悟が道を拓く (取材・文 村上敬) 2000年を前に 加藤典洋・吉本隆明(『毎日新聞』1999年12月21日、22日、3日掲載) 〈上〉「誤り」からの出発 〈中〉文学をめぐる模索 〈下〉「不変」と「変化」の分裂 カリスマ的(『抒情文芸』第93号2000年1月10日) 田近さんは、日本で屈指のインタビュアーだ(田近伸和『苦悩する科学』2000年2月10日刊序文) 本当の国防とは、核保有国に対して、「核を無くせよ」と言いつづける勇気だ。(『通販生活』2000年2月春号) 考えるべきいちばんのポイントとはなにか(『私は臓器を提供しない』2000年3月22日刊所収) 「気持ちが悪い」ことの根拠/移植を簡単にやってはいけない根拠/反対・賛成することのいちばんのネック/なにが思案の しどころか/固定することでしか賛成、反対は言えない/カッコいい論理だけではなにも解決しない/本当に個別的な課題と はなにか 私のテレビ日誌(『放送文化』2000年5月号) ドラマの質は玉石混淆/心が和む『四国八十八か所』 (談)(文 古木杜惠) 中学生の教科書(『中学生の教科書』2000年6月15日発行所収) 〈国語〉 旅上 萩原朔太郎/母 宮沢賢治/はるかぜ 中原中也/わがひとに与ふる哀歌 伊東静雄 〈社会〉 一、社会とは何か ニ、社会と国家の関わりはどうなっているか   第一類型/第二類型 三、今に至る社会と国家の由緒 四、国家の話 五、社会生活 六、給料生活 七、総まとめとして あとがき シモーヌ・ヴェーユの意味(『春秋』1979年11月号) (梅光女学院大学1979年7月14日講演) ホーフマンスタールの視線(『而して』第10号1980年8月30日刊所収) (京都精華大学1979年11月15日講演) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子 ・中学生の教科書:『中学生の教科書 美への渇き』2000年6月四谷ラウンド刊所収。後に『中学生のための社会科』2005 年市井文学刊に加筆して収録。角川文庫版『いまを生きるための教室 美への渇き』は2012年刊。 ・シモーヌ・ヴェーユの意味:『<仁>の構造2』1988年春秋社刊に収録。 ・ホーフマンスタールの視線:1995年刊の中公文庫「語りの海3」に収録。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1511 標題 芸術言語論 叢書名 吉本隆明〈未収録〉講演集12 編集 宮下和夫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 講演 キーワード 芸術/表現 見出し・語録 I 芸術言語論(2008年7月19日) 敗戦の衝撃/古典経済学から芸術言語論へ/言語と沈黙/表現とは何か/精神と表現の型/森鴎外と「半日」/夏目漱石と「三 四郎」/開かれた普遍性へ/芸術の価値/太宰治と「善蔵を思う」/時間をかけるほど芸術的表現は価値を増大するか/第三列 音を中心とした日本語の音 構成表 II 戦後文学の発生(1980年11月29日) 戦後文学の発生を象徴する作品/太宰治『御伽草子』の民話性/谷崎潤一郎『細雪』ーー古典的物語/古い世界を描いた船橋聖 一『悉皆屋康吉』/戦後文学のもうひとつの傾向/埴谷雄高『死霊』の世界/椎名麟三『重き流れの中に』/戦後文学と戦争体 験/戦後文学発生期の課題を現在化する/リルケ『マルテの手記』年の問題/文学作品の本質は物語性/死の体験と戦後文学 現代文学の条件(1981年7月3日) 文学作品をどう読んだらいいのか/登場人物・語り手・作者/現代文学の高度な達成/登場人物・作者・語り手・読者/遠藤周 作の「沈黙」/高い感銘、低い感銘/私小説の問題/宇野千代の私小説/現代文学の幅/意味を作ろうとしている作家たち/物 語のパターンを作り上げていくエンターティナーたち/エンターティナーたちの古さ/救済してしまわないことが大事/システ ムの無意識をどう取り出すか/ 文学論ーー文学はいま(1987年9月12日) 村上龍『愛と幻想のファシズム』/山田詠美『MAMA USED TO SASY』/村田喜代子『鍋の中』 現代文学のゆくえ(1992年10月5日) バブル崩壊後の日本の情況/「世界負担」が増大している/経済的な引き締めを余儀なくされている/現代小説に描かれるしら けた性行為/自分の行為を客観的に見てしまうもう一人の自分/臨死体験との共通性/イメージの世界と現実世界が交換可能に なっている/ものの手ざわり感が失なわれている現代/正常と異常の境界が曖昧になっている/精神異常を描いた小説ーー村上 春樹『TVピープル』/新井素子『おしまいの日』に描かれた日常世界の破綻/九割の人間が中流意識を持つ現在/健全な文学は 可能か III 文芸雑感ーー現代文学の情況にふれつつ(1985年9月7日) 「究極イメージ」の出現/「究極イメージ」から文学をとらえ直す試み/古井由吉の作品について/大江健三郎「いかに木を殺 すか」について/純文学作品にはイメージの集約点がある/文学作品におけるイメージの入口と出口/イメージの集約点がない 作品たち/大衆文学の現在 「かっこいい」ということーー岡田有希子の死をめぐって(1986年5月4日) '92文芸のイメージ(1992年11月3日) 現代消費社会の特徴/バブルがはじけても生活はさほど変わらない現代/純文学の登場人物には異常者が多い/新井素子『おし まいの日』ーー正常の境界をひそかに越えている登場人物/中流意識が国民の大部分を占めている現在の意味/健全な人物を描 いた作品が持つやりきれなさ/村上春樹の最近の作品についての不満/現代文学の課題 新・書物の解体学(1992年11月24日午後) 書評のあり方/健康な文学と健康でない文学/伊集院静の「受け月」/通俗性と甘さ/健康でない小説/本当の健康さと本当で ない不健康さ/境界性人格障害 付 「芸術言語論 その2」レポート 日下部正哉 「芸術言語論 その2」講演メモ(K) 解題 宮下和夫 注記等 初出 ・芸術言語論:「ほぼ日刊イトイ新聞」10周年記念企画による昭和女子大学人見記念講堂における講演で、ほぼ日刊イトイ新聞 より『芸術言語論ー沈黙から芸術までー』(2008年7月19日コンプリートセット)としてDVD化され、NHKエンタープライズ からも販売され、2009年1月4日にNHKのETV特集で放映された。 ・戦後文学の発生:宮城学院女子大学での講演で未発表のまま、初収録。 ・現代文学の条件:下関市の梅光女子大学での講演で未発表のまま、初収録。 ・文学論ーー文学はいま:品川で開催された24時間ライブ「いま、吉本隆明25時」での講演で、1988年弓立社刊「いま、吉本 隆明25時」に収録。ほかにカセット本(弓立社)とビデオ(インタービジョン)も出された。 ・現代文学のゆくえ:東急bunkamura主催文芸講演会での講演で、未発表。 ・文芸雑感ーー現代文学の情況にふれつつ:下関市の梅光女子大学での講演で未発表のまま、初収録。 ・「かっこいい」ということーー岡田有希子の死をめぐって:マガジンハウス主催「鳩よ!セミナー」での講演で、白倉由美著 『サクリファイス』1989年スケール発行に収録。 ・'92文芸のイメージ:下関市の梅光女子大学での講演で未発表のまま、初収録。 ・新・書物の解体学:前橋市の煥乎堂主催の講演会での講演で未発表のまま、初収録。 ・「芸術言語論 その2」レポート:吉本宅からのライブ中継による講演で紀伊国屋ホールにて上映。音源が見つからないので 日下部正哉氏のメモと記憶による再現レポートを収録。 ・「芸術言語論 その2」講演メモ:「芸術言語論 その2」の会場で配布された吉本本人によるメモ。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 ハルノ宵子(追想・画) 刊行年月 1512 標題 開店休業 叢書名 幻冬社文庫 出版社 幻冬社 出版地 東京 区分 エッセイ キーワード 食 見出し・語録 正月支度  天草×東京[ハルノ宵子] 味についてあれこれ  黄金時代の味[ハルノ宵子] アジア的な香辛料  命の粉[ハルノ宵子] 豚ロース鍋のこと  白菜ロース鍋論争[ハルノ宵子] かき揚げ汁の話  恐怖の父の味[ハルノ宵子] 大福もちの記憶  塩梅[ハルノ宵子] 食欲物語  落ちていたレシート[ハルノ宵子] 老人銀座と塩大福  「老人銀座」の夕暮れ[ハルノ宵子] 酒の話  酒飲みのつぶやき[ハルノ宵子] 海苔のこと  天草の青海苔[ハルノ宵子] 甘味の不思議  物書き根性[ハルノ宵子] クリスマスケーキまで  クリスマスの思い出[ハルノ宵子] せんべい話  塩せんべいの謎[ハルノ宵子] 土産物問答  ぼてぼて茶[ハルノ宵子] 七草粥をめぐる  七草粥の唄[ハルノ宵子] 節分センチメンタル  節分蕎麦[ハルノ宵子] あなご釣りまで  血は争えない?[ハルノ宵子] 焼き蓮根はどこへ  焼き蓮根の悔恨[ハルノ宵子] 父のせつないたい焼き  父のせつない煮魚[ハルノ宵子] カレーライス記  アン・ハッピーカレー[ハルノ宵子] じゃがいも好きの告白  じゃが芋人生[ハルノ宵子] 月見団子狩り  どろぼう自慢[ハルノ宵子] 恐怖の「おから寿司」  アジフライの夏[ハルノ宵子] あごを動かす食べ物  噛むということ[ハルノ宵子] 魚嫌いの私  魚嫌いのワケ[ハルノ宵子] ラーメンに風情はあるのか  ラーメン新習慣[ハルノ宵子] 老いてますます  老人の王道[ハルノ宵子] 陸ひぢき回想  気の毒な野菜[ハルノ宵子] 陸ひぢき迷妄  「うこぎ」迷妄[ハルノ宵子] 猫の缶詰  フランシス子と父[ハルノ宵子] 虎といつまでも  最強の呪い[ハルノ宵子] ままならないこと  レジ袋おばさん参上![ハルノ宵子] 飲み物を試す  実験好き[ハルノ宵子] 焼きそばのはじめとおわり  戻れない時間の味[ハルノ宵子] 野菜の品定め  有機ジレンマ[ハルノ宵子] 甘味の自叙伝  おっぱいと血[ハルノ宵子] 塩せんべいはどこへ  坊主になったせんべい屋[ハルノ宵子] 猫との日々  必要悪[ハルノ宵子] 鬼の笑い声  ボヤキ部屋[ハルノ宵子] 梅色吐息  最後の晩餐[ハルノ宵子] 氷の入った水[ハルノ宵子] 文庫版あとがき(ハルノ宵子) 解説 平松洋子    注記等 元版は2013年4月にプレジデント社から刊行された。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1512 標題 TVを読む/マルクスはヘーゲルを超えたか 叢書名 吉本隆明資料集 151 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 TVを読む1〜23(『朝日新聞』2000年4月3日〜2001年3月25日) 事件の根幹に迫れ/季節の変わり目に/外れたプロ野球予想/境界喪失、事件死にも/深夜番組で見た健康器 具/少年たちの行為について/選挙前の風景に考える/国民の成熟ぶりを見くびるな/薬物取り扱いの恐ろし さ/普通の生活 無視するな/時代を逆行させる暴挙/無意識のナショナリズム/素人予想超えた活躍/消費 社会が産むフリーター/少年法改正にみる幼稚さ/田中知事のした「善いこと」/腰砕け反乱劇のお手柄/ 「不況脱出」安易に語るな/守るに値する小さな希望/エコノミストは真実語れ/人は暗いうちは亡びない/ 「引き出し」症候群にこそ注目を/デフレは悪いことじゃない 書斎と茶の間から見たテレビ 取材・構成 日比野 研(『TV MAN UNION NEWS』第417号1983年11月1日発行) 〈映像〉はどこへ行くのか 取材・構成 日比野 研(『TV MAN UNION NEWS』第472号1988年4月1日発行) 考えるということ 聞き手 後藤繁雄(『季刊アンフィニシュッド』2000年6月30日発行) ひとつの感想ーー「十七歳ということについて」を読んで(『山梨日日新聞』2000年8月3日) 日本資本主義にさからう“独立左翼”:時代の証言(シリーズ20世紀の記憶『60年安保・三池闘争』2000年9月刊) 「6月行動委員会」の結成/全学連主流派は日本で初めての独立左翼/安保闘争は戦後日本の資本主義秩序へ の最後の反抗/「民族独立行動隊」なんて歌わねえ、歌わねえ/六・一五こんなところでくたばるのはいやだ と思ってました/「インターナショナル」も歌わねえぞ/“独立左翼”運動の世界への影響/安保闘争体験か ら学んだこと(取材・構成 三上治) マルクスはヘーゲルを超えたか 長谷川宏・吉本隆明(『思想読本 ヘーゲル』2000年10月刊所収) ヘーゲルとマルクスの差異/宗教と国家/アジア的社会の意味するもの/制度という問題/市民社会と国家/ 個の共同性/アジア的国家観/ヘーゲルの死角/超モダンの国家体制/法の純化は可能か/残される迷妄性 (2000年9月22日) 週刊新潮掲示板『富永太郎詩集』(創元社)(『週刊新潮』2000年10月19日号) 「将たる器」の人ー島成郎さんを悼むー(『沖縄タイムス』2000年10月22日) 大人になるということ(『プレジデント』1999年9月号) (文 深町泰司) 自分の実感から解決の糸口をーー『僕なら言うぞ!』(『毎日新聞』1999年10月24日) 【大井浩一】 今昔訪ね歩き 明石町ーー鏑木清方 随筆「築地川」の舞台をめぐって(『Let's』1994年12月号) エキゾチックタウンの象徴であった「金の十字架」/故郷、築地・明石町を生涯愛した鏑木清方/運搬船の水路 は道路に、そして憩いの水路は水の町の面影残る公園に/静けさと刺激が同居したなぜか不思議なウォーターフ ロントへ (構成・文/野村始子) 編集ノート 注記等 挿画 ハルノ宵子 ・TVを読む1〜23:「吉本隆明のメディアを疑え」に組み込まれている。 ・考えるということ:後に筑摩書房から後藤本「独特老人」として2001年に刊行されたものとほぼ同じ内容だが、 文体構成が大幅に違っていて、現在はちくま文庫(2015年1月刊)で読める。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1512 標題 吉本隆明全集11:1969ー1971 出版社 晶文社 出版地 東京 区分 全集 キーワード 見出し・語録 I 島はみんな幻 〈不可解なもの〉のための非詩的なノート II 情況    収拾の論理/基準の論理/機能的論理の限界/機能的論理の位相/    機能的論理の彼岸/非芸術の論理/修景の論理/畸型の論理/倒錯    の論理/集落の論理/異族の論理/芸能の論理/あとがき III   内村剛介への返信   行動の内部構造ーー心的行動と身体的行動ーー   実朝論ーー詩人の生と死をめぐってーー   情況への発言ーー書簡体での感想ーー[一九六九年八月]   天皇および天皇制について   山崎和枝さんのこと   都市はなぜ都市であるかーー都市にのこる民家覚え書ーー   色彩論   新興宗教について   解説ーー平岡正明『地獄系24』ーー   三番目の劇まで   情況への発言ーー恣意的感想ーー[一九七〇年一〇月]   思考話   南島論ーー家族・親族・国家の論理ーー   文学における初期・夢・記憶・資質   情況への発言ーー暫定的メモーー[一九七一年二月]   『死霊』考   詩的喩の起源について   南島の継承祭儀についてーー〈沖縄〉と〈日本〉の根柢を結ぶものーー   情況への発言ーーぎれぎれの批判ーー[一九七一年一〇月]   書物の評価   感性の自殺ーー井上良雄についてーー IV   内村剛介について   対談「思想と状況」まえがき   『埴谷雄高作品集』推薦のことば   鮎川信夫自撰詩集を推す *   『国家の思想』編集・解説関連   「南島論」講演資料   現代名詩選   戦後名詩選 *    増補版のための覚書   『試行』第二七〜三四号後記   店頭購読者への予告   直接購読者の皆さん 解題〈間宮幹彦〉 注記等 月報:磯崎新「「東京原人」吉本隆明」、ハルノ宵子「でたらめな人、文を書く」

「吉本隆明2015年著[遺]作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp 2015.12.24