吉本隆明2010年著作リスト


*ページ内を検索する(Firefox1.5〜、Netscape Navigator4.0/4.0.6〜)


刊行形態 Magazine Article
著者 吉本隆明
刊行年月 1001
標題 おいしく愉しく食べてこそ(37)塩せんべいはどこへ
掲載誌(紙・書)名 dancyu 
巻 20
号 1
掲載頁 5
掲載年月日 2010.1.1
区分 エッセイ
注記等 撮影/中島博美

刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1001 標題 視線と解体 叢書名 吉本隆明資料集 92 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 対談 キーワード テレビ 見出し・語録 視線と解体(『TBS調査情報』1987年9月号〜1989年9月号) 1はじめにテレビはどこへゆくかを見ておこう 2スポーツ番組をめぐって 3テレビ世界はハーレム 4報道番組を評論する 5続報道番組を評価する 6さらば思い入れの時代よ 7真空時間帯の彼方へ 8視聴率四十%番組とは 9テレビは何処へ行くか 10美空ひばりの偉大さとは 11テレビCMのいまは 12視聴率のなぞ 13反原発論は成り立ちうるか 14テレビ・タレントの前線 15オリンピックの印象記 16「はるかなるジャパンロード」まで 17わたしたちの幻想の根拠 18天皇の死とテレビ 19テレビ的事件 20大きい印象と小さい印象 21デラックス特番 22尚続く孤独と対立の日々 23中国民衆がもった希望 24天才だけが演ずる悲劇 25国家の「現在化」革命に対する反動 「視線と解体」の連載を終えて 対談=吉本隆明/松岡祥男(『TBS調査情報』1989年10月号)  編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1002 標題 おいしく愉しく食べてこそ(38)猫との日々 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 20 号 2 掲載頁 5 掲載年月日 2010.2.1 区分 エッセイ 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 聞き手/糸井重里 刊行年月 1002 標題 2010年、吉本隆明が「人はなぜ?」を語る。 掲載誌(紙・書)名 BRUTUS 2010年2月15日号 巻 31 号 3 掲載頁 92-97 掲載年月日 2010.2.1 区分 インタビュー 見出し・語録  “問う”ということがあれば、答えは半分やってもらったようなもので、“答える”ことが易しくなる んです。  桁違いになれば、桁違いなんだから考えなくていい。最初から大きなことで混乱して論議するというの は、僕みたいな簡単主義者からすると、滑稽ですよ。  自分に解けない難問が出てきたら、飛び越しちゃう。で、その続きは何なの?と問われる間もなく、飛 び越す。とにかく飛び越すところに自分の身を置くんです。 長い年月で築き上げてきた人間の形は変わらない。/唯心論も唯物論もない。それは両方必要である。/ 「お前は何だ?」と問われたら、「俺はもの書きだ」と答えます。/太宰治が好きなのは、自問自答の塊 だから。/幻影を無限に肥大化させる本駒込の富士山。/死というイメージは年齢によって変わっていく。 /解決する、ではなく、飛び越すという選択。 注記等 photo/Kazumi Kurigami 「ブルータス No.679 ほぼ日と作った、吉本隆明特集」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1002 標題 おいしく愉しく食べてこそ(39)鬼の笑い声 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 20 号 3 掲載頁 5 掲載年月日 2010.2.6 区分 エッセイ 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1002 標題 宮沢さんのこと 掲載誌(紙・書)名 『資料・米沢時代の吉本隆明について』追加号 編集 齋藤清一 出版社 齋藤清一 出版地 米沢 掲載頁 41-50 区分 講演 キーワード 宮沢賢治 見出し・語録 注記等 第19回宮沢賢治賞贈呈式 記念講演 2009年9月22日 花巻なはんプラザ
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1002 標題 吉本さんの「受賞のひとこと」(贈呈式で配布のパンフレットに掲載) 掲載誌(紙・書)名 『資料・米沢時代の吉本隆明について』追加号 編集 齋藤清一 出版社 齋藤清一 出版地 米沢 掲載頁 50-51 区分 受賞コメント キーワード 宮沢賢治 見出し・語録  ここ数年来、「なにかコトバ」を書けと読者に言われると宮沢賢治の言葉を自分なりにアレンジして好き な文句を書いてきました。次のようなものです。   ほんとうの考えと   うその考えを分けることができれば その実験の方法さえ 決まれば‥‥‥   宮沢賢治より     吉本隆明記  わたしの特に好きな宮沢賢治の言葉は「その実験の方法さえ決まれば」のなかの「実験」というコトバの 使い方です。  そこからなかなか離れられないで居ります。 注記等 第19回宮沢賢治賞贈呈式 パンフレット 2009年9月22日 花巻なはんプラザ
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1002 標題 特集ワイド:詩人であり思想家、60年安保の偶像 谷川雁、再びの息吹 掲載誌(紙・書)名 毎日新聞(東京夕刊) 出版地 東京 掲載頁 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100226dde018040011000c.html 掲載年月日 2010.2.26 区分 取材談話 キーワード 谷川雁 見出し・語録  お香がたかれた座敷、床の間の花瓶には大ぶりの梅。詩人で思想家の吉本隆明さん(85)は暖かな日 が差す自宅に招き入れてくれた。「聞きたいことは何でも聞いてくださいよ」と意気軒高だ。 「谷川雁は僕のことを普通の人という意味で『お前は庶民だ、庶民だ』と言ってましたよ。僕は逆に『お 前は毛沢東主義者(小作農らによる革命支持派)じゃないか。毛沢東のどこがいいんだ!』って言い返し てましたよ。はははっ」 「誰が書いたものも、はやり廃り、毀誉褒貶(きよほうへん)がつきまとう。だけど、谷川雁の影響力に は持続性がある。ただの流行で終わる人ではない。これまでにも何度か影響力が出た時期がありましたが、 今もその一つだと思います。第一に言えることは詩や散文のリズム感です。彼独自の情念の動き、思想の 動きがある。読者はそのリズム感でもって、彼の人間性や思想に共鳴し、感銘し、影響を受けるのだと思 います。日本の詩人として芸術的な出来栄えは一級品です」 「詩や散文のリズム感を広い意味に解釈して、行動にもリズム感があるとすれば分かりやすい。政治運動、 サークル活動、文芸的な関心も自分のリズムに従って意図的にやっていたと思います」 注記等 取材:中山裕司 URL:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100226dde018040011000c.html
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1003 標題 心と身体の物語/共同体への視点と文学 叢書名 吉本隆明資料集 93 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 現在について(『知的新人類のための現代用語集2』1987年9月25日刊、序文) 『寿歌西へ』について(北村想『空想と科学 北村想のすべて』1987年9月22日刊) 心と身体の物語(『教育と医学』1987年10月号) 磯田光一の批評(磯田光一『萩原朔太郎』1987年10月20日刊、解説) モダンな隠遁者(『現代詩手帖増刊 磯田光一』1987年12月増刊) 一行の物語と普遍的メタファー――俵万智、岡井隆の歌集をめぐって(『現代詩手帖』1987年12月号) 井上英一「情報と像」(『いま、吉本隆明25時』1987年2月25日刊、所収) 前登志夫「吉野の桜」(『いま、吉本隆明25時』1987年2月25日刊、所収) エロス・死・権力 竹田青嗣・吉本隆明(『オルガン』第4号1988年3月) 対幻想という概念をめぐって/エロスの世界へのあこがれ/エロスの世界における不条理性/救済として のエロス/意味としてのエロス/フェミニズムへの違和感/批判の根拠として 共同体への視点と文学 古橋信孝・吉本隆明(『國文學』1988年3月号) 共同体の側から読む/初期歌謡論の展開/神話と共同体/源氏物語の作者/歌の問題と個性/俵万智の投 げかけた問題/日本語の詩/アジア的ということ/国家をつくらない社会/ギリシャ神話、日本神話、そ して沖縄の歌謡 高村光太郎の存在(『高村光太郎全集(第2刷)』筑摩書房1976年、内容見本) 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 中沢新一 刊行年月 1003 標題 〈アジア的なもの〉と民主党政権の現在 掲載誌(紙・書)名 中央公論  巻 125 号 4 掲載頁 132-141 掲載年月日 2010.3.10 区分 対談 キーワード アジア的/民主党/レーニン/三浦つとむ/中国 見出し・語録 民主党はどこまで行くか/純粋な思想家の持つ危険性/レーニンの「民営化」論/「官」という〈アジア的〉問 題/新興国・中国の「三国志」的な混沌/これから日本が直面するもの 注記 2009年11月6日収録 撮影◎薈田純一
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 1003 標題 白川静伝説 ――『白川静著作集』内容見本―― 掲載誌(紙・書)名 白川静読本 編集 出版社 平凡社 出版地 東京 掲載頁 330-331 区分 推薦文 キーワード 白川静 見出し・語録 注記等 1999年、平凡社
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1004 標題 ハイ・イメージ論(初出)4 叢書名 吉本隆明資料集 94 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 幾何論/自然論/分散論/パラ・イメージ論 見出し・語録 ハイ・イメージ論4 幾何論(1) (『海燕』1987年12月号) 幾何論(2) (『海燕』1988年1月号) 幾何論(3) (『海燕』1988年2月号) 自然論(1) (『海燕』1988年3月号) 自然論(2) (『海燕』1988年4月号) 自然論(3) (『海燕』1988年5月号) 分散論(1) (『海燕』1988年6月号) 分散論(2) (『海燕』1988年7月号) パラ・イメージ論 (『海燕』1988年8月号) ミニコミ誌の意義とは何か(『水情報』1988年5月号) 吉本隆明さん 安吾を語る:孤独な無頼派(『桐生タイムス』1989年10月16日号) 優れた芸術作品(白川静『孔子伝』(中公叢書)1972年11月30日刊帯文) 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1004 標題 マタイ伝を読んだ頃 掲載誌(紙・書)名 考える人 号 32 掲載頁 82-85 掲載年月日 2010.4.3 区分 インタビュー キーワード 聖書/マタイ伝 見出し・語録 終戦の日、沖へ泳ぐ/自己嫌悪から、聖書を読む/地獄の子/あなたには関係ない/「マチウ書試論」を書く 注記 2010年2月19日、東京・本駒込
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1005 標題 新・書物の解体学2 叢書名 吉本隆明資料集 95 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 書評 キーワード 見出し・語録 新・書物の解体学13ジル・ドゥルーズ 宇野邦一訳『フーコー』(『マリ・クレール』1988年1月号) 新・書物の解体学14ジル・ドゥルーズ 岡田弘・宇波彰訳『意味の論理学』(『マリ・クレール』198 8年2月号) 新・書物の解体学15P.E.デ=ヨリセン=デ=ヨング他 宮崎恒二・遠藤央・郷太郎訳『オランダ構造人 類学』(『マリ・クレール』1988年3月号) 新・書物の解体学16I.プリゴジン/I.スタンジェール 伏見康治・伏見譲・松枝秀明訳『混沌からの秩 序』(『マリ・クレール』1988年4月号) 新・書物の解体学17丸山健二『さすらう雨のかかし』(『マリ・クレール』1988年5月号) 新・書物の解体学18田村隆一『詩集』(『マリ・クレール』1988年6月号) 新・書物の解体学19高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』(『マリ・クレール』1988年7月号) 新・書物の解体学20J=N.カプフェレ 吉田幸男訳『うわさ』(『マリ・クレール』1988年8月号) 新・書物の解体学21ライアル・ワトソン 内田美恵ほか訳『スーパーネイチャーII』『ネオフィリア』 『水の惑星』(『マリ・クレール』1988年9月号) 新・書物の解体学22赤坂憲雄『王と天皇』多木浩二『天皇の肖像』(『マリ・クレール』1988年10 月号) 新・書物の解体学23イーフー・トゥアン 山本浩訳『空間の経験 身体から都市へ』(『マリ・クレー ル』1988年11月号) 新・書物の解体学24ジェレミー・キャンベル 中島健訳『チャーチルの昼寝 人間の体内時計の探求』 (『マリ・クレール』1988年12月号) 新・書物の解体学25スティーヴン・ジェイグールド 渡辺政隆・三中信宏訳『ニワトリの歯』(『マ リ・クレール』1989年1月号) 新・書物の解体学26アラン・ブルーム 菅野盾樹訳『アメリカン・マインドの終焉』(『マリ・クレー ル』1989年2月号) 新・書物の解体学27中沢厚『石にやどるもの』(『マリ・クレール』1989年3月号) 新・書物の解体学28丸山健二『水の家族』(『マリ・クレール』1989年4月号) 新・書物の解体学29丸山静『熊野考』(『マリ・クレール』1989年5月号) 新・書物の解体学30鷲田清一『モードの迷宮』(『マリ・クレール』1989年6月号) 新・書物の解体学31山本昌代『デンデラ野』(『マリ・クレール』1989年7月号) 『世界認識の方法』註 『われらの文学22』とびら[自筆の揮毫および署名のコピー] 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1006 標題 宮澤賢治の生き方を心に刻む:巻頭言 掲載誌(紙・書)名 サライ  巻 22 号 7 掲載頁 20-23 掲載年月日 2010.6.10 区分 談話 キーワード 宮沢賢治 見出し・語録 賢治と向き合う時間は、精神がなごみ、沈潜され、真剣になることができる 困っている民衆に無償で奉仕する/ひとつの考え方に拘泥しない 安易な日々を清新なものに立ち返らせ、困難に立ち向かう勇気を与えてくれる 注記 取材・文/佐藤俊一 撮影/小倉雄一郎 切り絵/林家今丸
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1006 標題 父の像 叢書名 ちくま文庫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 作家論 キーワード 父/父性/子 見出し・語録 はじめに 好きな文学者の父の像  夏目漱石  森鴎外  芥川龍之介と有島武郎  宮沢賢治と太宰治 父の像 あとがき 解説 清岡智比古 注記 本書は1998年9月、筑摩書房より刊行された。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 津森和治[聞き手] 刊行年月 1006 標題 資本主義の新たな段階と政権交代以後の日本の選択:吉本隆明氏へのインタビュー 掲載誌(紙・書)名 別冊Niche[ニッチ]  巻 2 掲載頁 7-44 掲載年月日 2010.6.10 区分 インタビュー キーワード 資本主義/贈与価値論/ファシズム/ウルトラナショナリズム/民営化/国家論/民主党 見出し・語録 「超資本主義」という時代+「贈与価値論』について/ファシズムとウルトラナショナリズムの違い/反 グローバリズムと毛沢東戦略の有効性/世界金融恐慌と第四期段階の資本主義/アメリカ金融資本の破綻 と日本の選択+民営化の本質論/共同幻想としての国家論の地平+逆立する関係をめぐって/政権交代と 鳩山民主党政権の行方/理念としての自由・平等・相互扶助/左右に片寄らない民主党への期待/思想と しての政治 吉本氏へのインタビューをおえて 津森和治 注記 2009年12月4日:吉本隆明氏のご自宅で収録
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1006 標題 書物の解体学 叢書名 講談社文芸文庫 出版社 講談社 出版地 東京 区分 書評 キーワード 文芸書 見出し・語録 ジョルジュ・バタイユ  〈序〉  〈近親相姦〉  〈不運〉(一)  〈不運〉(二) モーリス・ブランショ  〈死〉  〈法〉と〈言葉〉 ジャン・ジュネ  〈風景〉  〈煉獄〉 ロートレアモン  〈歌〉  〈倫理〉 ミシェル・レリス  〈性・母・資質〉  〈聖〉の概念 ヘンリー・ミラー  〈初期〉  〈虚無〉  〈社会〉  〈論理〉 ガストン・バシュラール  〈物質〉  〈想像力〉 フリードリッヒ・ヘルダーリン  〈神話〉〈自然〉〈愛〉  〈頌〉 カール・グスタフ・ユング  〈夢〉(一)  〈夢〉(二)  〈神話〉(一)  〈神話〉(二) 参考資料[あとがき 吉本隆明] 著者から読者へ[自分の限度 吉本隆明] 解説[吉本隆明は作動しつづける] 三浦雅士 年譜 高橋義忠 著作目録 高橋義忠  注記 本書は、中公文庫『書物の解体学』(中央公論社かん、1981年12月)を底本とし、また『吉本隆明全著 作集(続)8』(勁草書房かん、1978年12月)を参照しました。
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1006 標題 60年安保 半世紀目の問い 掲載誌(紙・書)名 朝日新聞(朝刊)  出版地 東京 掲載頁 11 掲載年月日 2010.6.14 区分 談話 見出し・語録 吉本隆明氏 評論家、詩人/暮らしから判断、大衆の力示す  デモ隊が国会に突入した6月15日、僕が学生さんたちと行動をともにしたのは、「学生主体で闘います」 という表明に共感したからです。一番純粋で、独占資本と国家権力との闘いによって社会を変えていこうとす る方向を、強力に指していた。  個人的にはアメリカに異議申し立てをする最後の機会とも思ってました。戦争中、軍国少年だった僕の中に、 日本を敗北に導いた国だという思いが尾を引いていて、そのアメリカに一矢を報いたかった。  あのときに起きた学生・大衆の自発的な行動の渦は、戦後初めて本格的に実現した、ある種の社会革命だっ たと思います。その意味をまったく理解せず、闘争を統制しようとした既成左翼のイデオローグを、僕は批判 しました。  でも、条約成立を阻止することはできなかった。敗北でした。  社会にとって、あの闘争の意義は、上からの指令があろうがなかろうが行動する、大衆の力を示したことだ と思いますね。といって、革命を望むわけではない。自分の日々の暮らしから、考える。  その後の高度成長が政治への無関心を招いたという批判がありますが、いいんじゃないですか。政治や外交 の問題を考えるためだけに、インテリさんはいるんだから。  日本は、このところ衰退の一途をたどっていると思います。政治もどんどん悪くなっている。実行力、交渉 力が必要です。カネの問題で批判されたけど、小沢一郎さんが100人を超す国会議員を引き連れて中国へ行 った。あれだけですよ、民主党政権がアメリカに衝撃を与えたのは。  ただ政治の劣化が、大衆迎合のせいだとか衆愚政治のせいだとかは思いません。なりゆきに従ってしまう面 もあるけど、暮らしに密着して確かな判断もする、それが大衆です。インテリの批判で政治がよくなるわけで も何でもないでしょ。皆、同じ重みの一票を持つんですから。  昨年の政権交代も、大衆の力の現れじゃないですか。生活が苦しくなり、先行きが見えないことに、反応し た。何かを変えようとしている点で自民党よりは進歩的な、民主党を選んだ。もう革命なんかなくても、政権 交代している。大きなところでみれば、進歩といえるんじゃないでしょうか。  民主党政権がどの方向へ行くのか、まだわからない。でも一方向に向かっていないということは、それだけ 政治に様々な人々の考え方を許容する土壌、間口が広がったともいえる。半世紀をかけ、日本社会が獲得した ものだと思います。 注記等 まとめ・藤生京子 撮影・安藤由華 asahi.com URL: http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201006140176.html
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1006 標題 人間の死 自然の死 農業の死 叢書名 吉本隆明資料集 96 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 人間の死 自然の死 農業の死(『ヘッドウォーター』第4号1988年3月5日刊所収) 1古典的エピグラミム抄/2自然はいつ死ぬか/3農業はいつ死ぬか ことばの力、うたの心 辺見じゅん・吉本隆明(『野生時代』1988年4月号) 郷土の与える影響/人生の真空地帯/文学としての反戦/花の歌人、西行/共同幻想としての短歌 世紀末のゆるやかな大革命(『Intelligence』1988年4月号) 知識でもって立つことの孤独さ(『清水幾太郎集』(新評論)内容見本 1988年5月) 西川徹郎さんの俳句(秋桜 COSMOS別冊『西川徹郎の世界』1988年7月10日発行) イメージが脳梁を渡る:倫理と明晰さと論理について 養老孟司・吉本隆明(『哲学』第4号1988年8月30日 発行) 視野像と概念の中間に生じるイメージ/位置情報の保存の仕方/倫理は運動系、感情は知覚系に近い、論理と倫 理、形式と内容の接点/音楽は「真空沈黙」の世界/末梢性の音痴と絶対音感/視覚の明晰さと音の明晰さは直 交/竪に超える、横に超える(1988.6.9) 農村の終焉―――〈高度〉資本主義の課題(『吉本隆明全講演ライブ集』第5巻2002年12月25日刊所収) 1農業の構造と變化 農家の経済/農業の生産構造の変化/農業とエコロジー/農業人口と戸数/都市と農村の対立/円高の農業への 影響 2対立の構図 竹村健一の農政改革論/農業革命/大前研一の農政改革論/自然史の必然性/農村反動革命/国家を開くこと (1987年11月8日、「修羅」同人主催、新潟県長岡市での講演) 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1006 標題 母校生誕百周年万才 掲載誌(紙・書)名 米沢工業会誌  号 147 掲載頁 7 掲載年月日 2010.6.14 区分 記念文 キーワード 米沢高等工業学校 見出し・語録 遊学の地米沢へ/自然とよき友とのめぐり合い/米沢高等工業学校の百周年万才 注記 筆者紹介・齋藤清一 写真5葉添付。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 北村 肇[聞き手] 刊行年月 1006 標題 吉本隆明、八十五歳の現在[いま]:インタビュー 掲載誌(紙・書)名 週刊金曜日  巻 18 号 22 掲載頁 24-27 掲載年月日 2010.6.18 区分 インタビュー キーワード 見出し・語録 民主党が「静かな革命」を実現できるかどうかです 下町っ子は、ある種の「自立の思想」を持っているんです(北村) 物書きは、お布施をもらうようなものだと思って書いています(吉本) 普天間問題も本質的な話になっていない/新しい考え方が出てくるのは時代の絶対情況です/書くことの創造性 と永続生/「よせやい」と自分に言い聞かせています 注記 東京・本駒込の自宅にて 撮影/竹内美保 構成・まとめ/山村清二
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1007 標題 ハイ・イメージ論(初出)5 叢書名 吉本隆明資料集 97 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 ハイ・イメージ論 キーワード 段階/普遍喩/視線/表音転移 見出し・語録 ハイ・イメージ論5 段階論 (『海燕』1988年9月号) 普遍喩論 (『海燕』1988年10月号) 視線論 (『海燕』1988年11月号) 表音転移論(1) (『海燕』1988年12月号) 表音転移論(2) (『海燕』1989年1月号) 表音転移論(3) (『海燕』1989年2月号) 表音転移論(4) (『海燕』1989年3月号) エリアンの詩とうた(『吉本隆明全講演ライブ集』第8巻2004年12月10日刊所収) 行くカネ来るカネ(『週刊文春』1989年1月5日号) 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 電子書籍 著者 吉本隆明 刊行年月 1007 標題 悲劇の解読 叢書名 ちくま学芸文庫 出版社 筑摩書房 出版地 東京 区分 作家論 見出し・語録 序 太宰治 小林秀雄  付 『本居宣長』を読む 横光利一 芥川龍之介 宮沢賢治  付 童話的世界 あとがき 文庫版のためのあとがき 解説 世界に届く回路 加藤典洋 初出一覧 著者略年譜 注記等 この作品は1979年12月10日、筑摩書房より刊行された。 1985年12月4日、ちくま文庫版が刊行された。 ISBN:9784480083760
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1007 標題 やっぱり詩が一番:作家から 掲載誌(紙・書)名 読売新聞(朝刊)  出版地 東京 掲載頁 11 掲載年月日 2010.7.25 区分 談話 見出し・語録 HONライン倶楽部:吉本隆明の巻 詩から出発 戦後論壇の中心 注記等 読者からの投書のまとめ・堀内佑二
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 聞き手 橘川俊忠 刊行年月 1007 標題 柳田国男から日本、普天間問題まで――戦後第四期の現在をめぐって―― 掲載誌(紙・書)名 神奈川大学評論  号 66 掲載頁 35-52 掲載年月日 2010.7.30 区分 インタビュー キーワード 柳田国男/戦後第四期の現在 見出し・語録 柳田国男との出会い/ネズミの記憶と『ねずみの浄土』/島尾敏雄と戦争/歴史観の修正と反省/二・二六 事件、三島由紀夫、村上一郎/戦争と大義名分、国家という問題/戦争と自己主張、隙間/『共同幻想論』 『遠野物語』『古事記』/自分に対する問いと存在理由/戦後第四期の現在/沖縄、普天間、徳之島 注記 インタビューは、2010年6月21日、吉本隆明氏の自宅で行われた。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1008 標題 岡本かの子/「新しい」という映画 叢書名 吉本隆明資料集 98 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 古井由吉『槿』(古井由吉『槿』(福武文庫)1988年7月15日刊解説 ) 森山公夫の場所(森山公夫『狂気の軌跡』1988年9月20日岩崎学術出版社刊推薦文) スピード時代の芸術――「瞬間」と「永遠」のはざまで J=F・リオタール・吉本隆明(『マリ・ クレール』1988年9月号) 漱石論としての位置(盛忍『漱石への測鉛』1988年11月10日勁草書房刊序文) 異境歌小論:前登志夫について(『現代短歌 雁 第9号』1989年1月刊) 天皇制とポスト・モダン 聞き手 笠原芳光(春秋』1989年1月号)  天皇制と農耕社会との対応/存続の二重化――偉大な最後の帝王/何が存続するのか――失われ ていく地域固有性の意味/ポスト・モダンとは何か――サブ宗教的なものの流行/〈未知〉は、ど うしたら解けるか/緊急の課題と永遠の課題の同時性 『試行』の立場(『書物の現在』1989年2月20日水声社刊所収) いそいで岡本かの子(『「岡本かの子の世界」展』川崎市民ミュージアム・図録。1989年2月発 行所収) 岡本かの子:華麗なる文学世界(『マリ・クレール』1989年8月号) 「新らしい」という映画(『映画芸術』第357号1989年3月号) 横溢する生命エネルギーとの交歓(『岡本かの子全集8』(ちくま文庫)1993年12月6日刊解説) 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 聞き手・福島泰樹 刊行年月 1008 標題 詩と境界:中也詩、賢治詩をめぐって 掲載誌(紙・書)名 中原中也研究 号 15 掲載頁 2-13 掲載年月日 2010.8.31 区分 インタビュー キーワード 中原中也/宮沢賢治 見出し・語録 小林秀雄、長谷川泰子/三者三様の体験/「朝の歌」「臨終」/宮沢賢治、中原中也/才能以外のもの/二 度目の宮沢賢治 注記 [2010.夏]
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 よしもとばなな 刊行年月 1009 標題 書くことと生きることは同じじゃないか 掲載誌(紙・書)名 新潮 巻 107 号 10 掲載頁 188-198 掲載年月日 2010.9.7 区分 対談 キーワード 見出し・語録 家族という集団の特殊性/古くて新しい男と女の「問題」/混乱した日本社会をどう考えるか/いい小説には、 自分が書かれている/人生で最大のよろこびとは/ 注記 2010.6.4
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1010 標題 南島論 叢書名 吉本隆明資料集 99 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 南島論 キーワード 南島歌謡/沖縄/祭儀/神話/天皇制/国家/方言 見出し・語録 南島論序説(『文藝』1989年2月春季号) 都市論と南島論/体内言語からみた南島/方言の空間分布からみた南島/段階論――自然/段階論――神話/ 段階論――祭儀[1988年12月2日・那覇市] 南島論 前提(『文藝』1989年8月秋季号) 南島論 表出としての神話(『文藝』1989年11月秋季号) おもろさうし(『沖縄いろいろ事典』1992年2月20日刊所収) おもろさうしとユーカラ(新潮古典文学アルバム別巻『ユーカラ おもろさうし』1992年3月10日刊所収) イザイホーの象徴について(吉田純写真集『沖縄・久高島 イザイホー』1993年1月19日刊解説) それぞれの南島論 嵩元政秀・比嘉政夫・上原生男・赤坂憲雄・吉本隆明・渡名喜明(司会)(『文藝』198 9年2月春季号) 隔たりから確認する/天皇制の無化から国家の無化へ/高地性集落と国家の形成/世界都市・那覇/権威の根 拠、権力の基盤/国家をどう開くか/象徴天皇制の終焉[1988年12月2日・那覇市] 南島歌謡研究の方法と可能性(対談) 玉城政美・吉本隆明(玉城政美『南島歌謡論』1992年12月刊栞) この本のモチーフをめぐって――オモロの対句部と反復部――/『初期歌謡論』の発見――片歌と東歌の構造―― /歌謡の分類と、詩歌の移りゆき/ウタの原型を求めて――『おもろさうし』・記紀歌謡・『詩経』――/ウ タと社会(シマ)の相関/ウタの形式・歌形の研究/南島歌謡研究と折口信夫――時間差の構造――〈アジア 的〉ということと〈ウタ〉/柳田国男の空間感覚/ウタの新旧と音数律[1987年12月3日、四谷・長崎寮に て テープ起こし・構成・田場由美雄] 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 内容見本 著者 吉本隆明 刊行年月 1010 標題 推薦不要の弁 掲載誌(紙・書)名 田村隆一全集【全6巻】[内容見本] 出版社 河出書房新社 出版地 東京 区分 推薦文 見出し・語録 「詩人・田村隆一は、現在の日本列島のなかで、推薦の言葉など必要としない希有の文学者ではないだろうか。」
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1010 標題 再見・竹内好:生誕100年/上 吉本隆明さんが語る 掲載誌(紙・書)名 毎日新聞(東京朝刊)  出版地 東京 掲載頁 [http://mainichi.jp/enta/art/news/20101019dde018040058000c.html] 掲載年月日 2010.10.19 区分 談話 見出し・語録  日本の中国認識高めた思想家  武田泰淳と文学研究  竹内さんは作家の武田泰淳さん(1912〜76)とともに、戦前から新しい中国文学と中国思想を研究した人 です。竹内さんは見た目も豪傑風でしたし、思想のうえでもきっぱりと物を言いました。対照的に武田さんのほう は複雑なことをボソボソ話し、おとなしくて内向的な人でした。  吉川幸次郎さん(1904〜80)ら京都の中国文学者とは違って、竹内さんたちは新時代の中国文学を対象に しました。だから、京都の人たちのことを「腐れ儒者」などと評していました。いわば、みんな儒学者ばかりで、 中国の古典はよく研究するけれど、現代の中国、毛沢東の中国には関心ももたず、発言もしない。発言するのはこ の2人だけで、それ以前の中国文学者の中に新しいことをやる人はいませんでした。特に竹内さんの場合は、毛沢 東があこがれの対象で、毛沢東と運命をともにしたところがあります。  つまり、中国の現代文学を日本的に研究したのは彼らが最初で、それは中国にもないタイプの新しさだったと思 います。日本の外国文学研究は昔から欧米の文学が中心でしたが、西欧的なものを踏まえて中国文学を研究すると いう意味での現代性は、たぶん同時代の中国人よりも竹内さんたちのほうが持っていたのではないでしょうか。  一貫して毛沢東支持  そういえば、60年安保の時、全学連を率いた島成郎さん(元ブント書記長で精神科医、1931〜2000) は「いわゆる進歩的な知識人の中で共感できるのは、竹内さんと鶴見俊輔さん(1922年生まれ)、吉本さんの 3人だ」と話していました。進歩系の中でもちょっと変わったところのある3人が、彼らの考え方には合う感じが あったのでしょう。島さんたちは従来の学生運動家とは違うタイプで、日本の左翼インテリの型にはまらなかった ですから。  3人が変わっていたのは、旧来の左翼に対しても遠慮なく発言したことです。私もそうでしたが、毛沢東に忠実 に従っていた竹内さんはなおさらでした。後から見れば、毛沢東が文化大革命を起こしてトウ小平らの改革をつぶ したのは誤りだったわけですが、毛沢東を支持する竹内さんは当時、紅衛兵の過激な活動も応援していました。ト ウ小平的な政策に反対したのは、それが共産主義の堕落と見えたためでしょう。  竹内さんと武田さんは、中国を含めた東洋的なものに対する認識を、西欧並みのレベルにまでもっていったとい えます。これは2人の大業績で、彼らによって初めて、現代の中国、同時代の中国が大きなイメージで日本人の知 的な要素の中に入ってきたといえます。  中国の民族的多様性  中国は国土が広いだけでなく、民族もきわめて多様です。先史時代の南北アメリカや、中近東とも交渉してきま した。そうした多民族性を考えれば、中国がアジア的かどうか簡単には言えません。毛沢東の失敗は、一つには彼 があまりに漢民族的で、大きな視野で世界を考えることができなかったことにあります。まして日本人には、なか なか理解できないところでした。  そういう中国の複雑さを日本人でよく把握できたのが、竹内さんと武田さんでした。竹内さん自身はヨーロッパ の文学や思想の影響を受けていますし、日本対中国、日本人対中国人といった比較に関しては突出した思想家です。 ただ、難しいのは、毛沢東を支持していても、竹内さんの目には中国の多様性が映っていたわけですから、どこに 向かって本当のことを言ったらいいかが自分でも決まらなかったのではないでしょうか。竹内さんの思想に東洋的 な狭さを感じたのは、そういう点です。  竹内さんが語った「アジア主義」は「アジアのナショナリズム」という意味に当たると思います。竹内さんが生 きていて、21世紀のアジアの現状を見たとしたら、「アジア主義」とは言わないでしょう。やっと中国も産業的 には資本主義と同じレベルに行き着いたけれど、「こんなのは社会主義でも何でもない」と竹内さんは言うと思い ますね。毛沢東も生きていたら、こう言うでしょう。「何だ、こりゃ。こんなものになるとは思わなかった」と (笑い)。 注記等 聞き手・大井浩一
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 1010 標題 ひとり 叢書名 15歳の寺子屋 出版社 講談社 出版地 東京 区分 授業 キーワード 寺子屋 見出し・語録 編集部から皆さんへ 「寺子屋」開講 1時間目 ひとりっていうのは悪いもんじゃないぜ 2時間目 才能ってなんだろうね 3時間目 人生にどっちが正解ってことはないんだぜ 4時間目 特別授業 5時間目 恋愛って難しい 6時間目 大人になるってどういうこと 「寺子屋」を終えて 注記等 ISBN978-4-06-216565-5
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1011 標題 ハイ・イメージ論(初出)6 叢書名 吉本隆明資料集 100 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 ハイ・イメージ論 キーワード ハイ・イメージ論 見出し・語録 ハイ・イメージ論6 舞踏論(1)(『海燕』1989年4月号) 舞踏論(2)(『海燕』1989年5月号) 瞬間論(『海燕』1989年6月号) モジュラス論(1)(『海燕』1989年7月号) モジュラス論(2)(『海燕』1989年8月号) モジュラス論(3)(『海燕』1989年9月号) 文芸雑話 ―太宰治と森鴎外― 落語と鴎外と太宰治/オイレンベルグの「女の決闘」/太宰の作りかえた「女の決闘」/太宰の芸術と女性観/「女の 決闘」の解体のさせ方/鴎外とオイレンベルグ/「女の決闘」と通俗性/鴎外の史伝小説のモチーフ(『吉本隆明全講 演ライブ集』第10巻2005年9月15日刊所収) 人物日本列島・吉本隆明:人物ウイークリー・データ(376)(『週刊宝石』1989年8月3日号) 気になる♂♀の気になるスケジュール(『週刊宝石』1989年8月) 松岡祥男宛書簡(2002年10月7日消印) 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1012 標題 大失敗 警官隊から逃げ込んだ所は警視庁 掲載誌(紙・書)名 文藝春秋 巻 88 号 15 掲載頁 324-326 掲載年月日 2010.12.1 区分 談話 キーワード 安保闘争 見出し・語録 「話し終わってしばらくしたころでしょうか、警官隊の襲撃が突然始まりました。頭は俺のいちばんの武器だから、頭 だけは警棒で殴られないように、一生懸命逃げました。でも、これを越えれば、警官の包囲網を突破できるはずだと思 い、二メートルぐらいの塀を乗り越えたら、そこは何と桜田門の警視庁でした。そこで建造物侵入の現行犯で逮捕され、 三日間留置されました。官庁街の地理も知らないで闘争に参加するなんて、といわれればそれまでで、弁解の余地もな い失敗です。逮捕されようがされまいが、全学連主流派と行動をともにすることで、僕は文筆業界から干されることを 覚悟していました。  それで書く場所を確保しておくために僕と谷川雁さんと村上一郎さんの三人で雑誌を始めたのです。それが翌年、創 刊し、九七年まで続けた『試行』です。」 注記 12月号特別企画:安保と青春;されどわれらが1960
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1012 標題 『15歳の寺子屋 ひとり』吉本隆明:戦後思想界の巨人・吉本隆明が15歳たちに向き合って語った寺子屋授業 掲載誌(紙・書)名 ダ・ヴィンチ 巻 17 号 12 掲載頁 87 掲載年月日 2010.12.6 区分 取材談話 キーワード 授業/寺子屋 見出し・語録 注記 取材・文=瀧 晴巳 写真=川口宗道
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 1012 標題 時代をどう超えるか 叢書名 吉本隆明資料集 101 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 対談 キーワード 見出し・語録 不易流行の太宰治(『初出 太宰治全集』筑摩書房内容見本1989年4月) 漂泊者の地誌―朔太郎をめぐって(対談)佐々木幹郎・吉本隆明(『國文学』1989年6月号) 朔太郎の声/生理感覚と言葉/『月に吠える』と『氷島』の間/朔太郎の蕪村論/磯田さんの朔太郎論/ 地誌的に、前橋そして河内 論理の体温:理路の神と恩寵の神の総合(『哲学』第7号1989年7月15日刊所収) 荒木経惟写真集『写真論』(荒木経惟写真集『写真論』1989年8月31日刊解説) 時代をどう超えるか(対談)太田省吾・吉本隆明(『水の希望』1989年8月5日刊所収) 批評と詩/グラビアの詩/時代を超える/テンポを創造した/〈何が演劇〉なのか/目にみえない型 賢治・短詩型・南島論(対談)岡井隆・吉本隆明(『現代詩手帖』1990年1月号) 平明さと難解さの意味するもの/言葉と抽象/日本語の音・「軒言葉」/南島論・初期歌謡/文語詩人・ 宮沢賢治/父親との関係/“影の言葉”と文語詩/近世の学者の方法・文化的自意識の成果/異言語間に 連続をみる可能性/賢治の元型的イメージ 編集ノート 注記 挿画 ハルノ宵子
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 1012 標題 「昭和」に収まらない才能 掲載誌(紙・書)名 朝日新聞(東京夕刊)  出版地 東京 掲載頁 4 掲載年月日 2010.12.25 区分 談話 見出し・語録  証言 美空ひばりに関する著作がある(文芸評論家)吉本隆明さん(86) 注記等 「昭和史再訪 平成元年(1989年)6月24日 美空ひばり死去」の囲み記事

「吉本隆明2010年著作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp 2012.08.12