吉本隆明2008年著作リスト


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刊行形態 Magazine Article
著者 吉本隆明
刊行年月 0801
標題 おいしく愉しく食べてこそ(13)せんべい話
掲載誌(紙・書)名 dancyu 
巻 18
号 1
掲載頁 5
掲載年月日 2008.1.1
区分 エッセイ
注記等 撮影/中島博美

刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0801 標題 自作を語る 第12回 「反核」異論 掲載誌(紙・書)名 SIGHT(「ロッキング・オン・ジャパン」1月増刊号、第22巻第1号通巻第325号) 巻 34 号 Winter 掲載頁 192-199 掲載年月日 2007.12.31 区分 インタビュー キーワード 反核運動 見出し・語録 「反核運動」と全体主義 注記等 インタビュー・撮影=渋谷陽一
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 中沢新一 刊行年月 0801 標題 『最後の親鸞』からはじまりの宗教へ 掲載誌(紙・書)名 中央公論  巻 23 号 1 掲載頁 102-117 掲載年月日 20078.1.1 区分 対談 キーワード 親鸞/宗教/思想/文化 見出し・語録 唯物論と宗教の衰退/浄土教の教えとは何か/浄土教の解体者・親鸞/「アフリカ笛段階」の射程/親鸞教の精 髄/思想文化の底にあるもの/日本文化と「もののあはれ」/芸術、名づけようのないもの
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0801 標題 長老猫の黒ちゃんへ:'08年男・年女よりの年賀状 掲載誌(紙・書)名 うえの  号 585 掲載頁 8 掲載年月日 2008.1.1 区分 年賀状 キーワード 猫 見出し・語録 「新年おめでとう  黒ちゃんもわたし同様にテーブルやソファの上で眠りおけている時間が多くなりましたね。でも外猫が黙って 家のなかに入り込んだり、庭で家猫の悲鳴がきこえたりすると、残りの家猫に率先して皆で追いはらったりして 長老ぶりを発揮して、なかなか頼もしいかぎりです。その上、わたしが眠っている背中をなでてやると、十年も 前と同じように尻尾を左右に振って、ときどきつかんだりわざとつかみそこなったりする動作に応じて遊びに乗 ってくれたりします。まるで人の言葉や気持ちをわかってくれるような気がして、流石に長老のかしこさだな、 と感心しています。お互いに老齢ですが、まだまだおもしろい遊びを考えて新しい年をすごしましょう。黒い猫 でも白い猫でも黄ぶちの猫でも「ネ年」の年男と仲よくとは、日本国の家訓ですからね。」 注記等 題字、筆者直筆。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 0801 標題 「情況への発言」全集成1:1962〜1975 叢書名 MC新書024 出版社 洋泉社 出版地 東京 区分 情況論 キーワード 試行 見出し・語録 情況への発言 『試行』第6号(1962年10月)〜第44号(1975年11月) 新書版のためのあとがき 解説『試行』とはなにか 松岡祥男 注記等 ISBN978-4-86248-215-0
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0801 標題 産業循環の速さと日本的情緒とのギャップが人を不安にさせる 掲載誌(紙・書)名 週刊ダイヤモンド 巻 96 号 4 掲載頁 36-37 掲載年月日 2008.1.26 区分 インタビュー キーワード 生活状況/欧米化/産業循環 見出し・語録 日本の古典的な戦後は終わった。生活思想が欧米化する過度期にあり、僕らはいらだちに駆られている/日本は 敗戦の惨めさを我慢強さや情緒で乗り切った 注記等
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 0801 標題 日本語のゆくえ 出版社 光文社 出版地 東京 区分 講義録 キーワード 芸術言語論/芸術的価値/共同幻想論/神話/歌謡/現代詩 見出し・語録  まえがき 第1章 芸術言語論の入口  芸術言語論までの道のり  表現転移論のポイント  『源氏物語』を読む  『言語にとって美とはなにか』のモチーフ  場面転換と「喩」  西欧詩との等価性につぃて  等価性をめざす詩人たちの苦闘  古典につながる立原道造の詩  立原道造と「歌枕」  芸術の世界性  日本人の尻尾について  小説における「話体」と「文学体」  芸術の価値は「自己表出」にある  「第二芸術論」をめぐって 第2章 芸術的価値の問題  価値論とはなにか  芸術言語の価値について  思想家・三浦つとむ  マルクスの自然哲学  三浦つとむの言語論の特徴について  言語空間の構造化  『三四郎』を読む  『彼岸過迄』をめぐって  『銀河鉄道の夜』と「世界視線」  視線の変換について  島尾敏雄作品における体験と変容  幻想空間の意味  経済的価値と芸術的価値の分岐点  茂吉短歌の到達点 第3章 共同幻想論のゆくえ  国家とはなにか  「人間」を捨象した「政治と文学」論  『共同幻想論』の契機  『共同幻想論』の骨格  遠野の特異性  「天つ罪」と「国つ罪」  語り部の役割  日本の特性  『共同幻想論』のゆくえ  昭和天皇の短歌をめぐって  いざというとき何をするか  「個」を抜いた芸術はありえない 第4章 神話と歌謡  神話と朝廷  天皇制はどこへゆくか  神話時代の天皇  天皇の起源  神武東征はあったか  統治の原型について  神話と歌謡  国学が掻き立てた日本人の自意識  天皇制と芸術性  神話に転用された詩歌  古典を読む二重性  天皇制と女性の役割  天王陵の調査を望む  片歌から短歌へ  俳句における主観と客観   第5章 若い詩人たちの詩  若手詩人の詩は「神話」に使えない  「無」に塗りつぶされた詩  水無田気流『音速平和』をめぐって  渡辺玄英『火曜日になったら戦争に行く』について  この「無」をどう読むのか  「自然」を失った現代詩の脱出口はどこにあるのか  なぜ詩のなかで思考しないのか  現代のわからなさ 註  注記等 ISBN978-4-334-97532-6 編集協力/松崎之貞 註作成/編集部(第1章〜4章)・田中理恵子(第5章)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0802 標題 おいしく愉しく食べてこそ(14)土産物問答 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 2 掲載頁 5 掲載年月日 2008.2.1 区分 エッセイ 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0802 標題 心的現象論 了解論 III 叢書名 吉本隆明資料集 72 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 心的現象論 キーワード 了解論 見出し・語録 心的現象論(第49回) 了解論 18(『試行』第63号 1984年11月25日) 83 了解の変容(1) 84 了解の変容(2) 85 了解の変容(3) 心的現象論(第50回) 了解論 19(『試行』第64号 1985年7月15日) 86 了解の変容(4) 87 了解の変容(5) 88 了解の変容(6) 心的現象論(第51回) 了解論 20(『試行』第65号 1986年2月25日) 89 了解の変容(7) 90 了解の変容(8) 91 了解の変容(9) 92 了解の変容(10) 心的現象論(第52回) 了解論 21(『試行』第66号 1986年11月25日) 93 了解の変容(11) 94 了解の変容(12) 心的現象論(第53回) 了解論 22(『試行』第67号 1987年12月10日) 95 原了解以前(1) 96 原了解以前(2) 97 原了解以前(3) 心的現象論(第54回) 了解論 23(『試行』第68号 1989年2月10日) 98 原了解以前(4) 99 原了解以前(5) 心的現象論(第55回) 了解論 24(『試行』第69号 1990年5月30日) 100 原了解以前(6) 101 原了解以前(7) 心的現象論(第56回) 了解論 25(『試行』第70号 1991年5月10日) 102 原了解以前(8) 103 原了解以前(9) 104 原了解以前(10) 心的現象論(第57回) 了解論 26(『試行』第71号 1992年5月30日) 105 原了解以前(11) 106 原了解以前(12) 心的現象論(第58回) 了解論 27(『試行』第72号 1993年12月30日) 107 原了解以前(13) 108 原了解以前(14) 109 原了解以前(15) 情況への発言 東北語と西南語の脱音現象について(『試行』第73号 1995年5月25日) 心的現象論(第59回) 了解論 28(『試行』第73号 1995年5月25日) 110 民族語の原了解(1) 111 民族語の原了解(2) 112 民族語の原了解(3) 心的現象論(第60回) 了解論 29(『試行』第74号 1997年12月20日) 113 民族語の原了解(4) 114 民族語の原了解(5) 115 民族語の原了解(6) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0802 標題 「日本語のゆくえ」出版:吉本隆明氏に聞く 掲載誌(紙・書)名 神戸新聞 出版地 神戸 掲載頁 掲載年月日 2008.2.25 区分 談話 キーワード 『日本語のゆくえ』/芸術言語 見出し・語録 言論の自由考え抜く:自然との関係に詩の伝統 芸術は「自己表出」/消えた作家の存在感
刊行形態 Electronic Material 著者 吉本隆明 著者 糸井重里 刊行年月 0802 標題 2008年吉本隆明 出版社 東京糸井重里事務所 出版地 東京 形式 html 区分 対談 キーワード 見出し・語録 敵も味方も、同じ時代。 2008-02-19 アメリカのドラマを見れば、そりゃ早い。 2008-02-20 「非いろいろ」に進んでる。 2008-02-21 とにかく民主党を見てるといい。 2008-02-22 人気者はいつも「根拠地型」の保守と決まってる。 2008-02-25 あまり遠くを見なくても、世界の動きは占える。 2008-02-26 町の人、吉本隆明。 2008-02-27 注記等 「ほぼ日刊イトイ新聞」 http://www.1101.com/2008yoshimoto/index.html
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0803 標題 おいしく愉しく食べてこそ(15)七草粥をめぐる 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 3 掲載頁 3 掲載年月日 2008.3.1 区分 エッセイ 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0803 標題 大きい猫と小さい子供の話 掲載誌(紙・書)名 猫びより  巻 7 号 2 掲載頁 20-21 掲載年月日 2008.3.10 区分 エッセイ 注記等 写真・画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0803 標題 文芸時評・上(『空虚としての主題』初出) 叢書名 吉本隆明資料集 73 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 文芸時評 見出し・語録 〈文芸時評・1〉書き出しの現象論(『作品』1980年11月号) 〈文芸時評・2〉抽象的と具象的(『作品』1980年12月号) 〈文芸時評・3〉イメージの行方(『作品』1981年1月号) 〈文芸時評・4〉背景のしくみ(『作品』1981年2月号) 〈文芸時評・5〉感性による否認(『作品』1981年3月号) 〈文芸時評・6〉固執された意味(『作品』1981年4月号) 〈文芸時評・7〉持続された思惟(『作品』1981年5月号) 「文学者」という画像―「近代文学」復刊に寄せて―(『館報 近代文学館』第60号号1981年3月15日発行) 川端要壽のこと(川端要壽『墜ちよ! さらば』1981年6月刊 序文) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 0803 標題 「情況への発言」全集成2:1976〜1983 叢書名 MC新書026 出版社 洋泉社 出版地 東京 区分 情況論 キーワード 試行 見出し・語録 情況への発言 『試行』第45号(1976年4月)〜第61号(1983年9月) 新書版のためのあとがき 解説 根源的な指向性 松岡祥男 注記等 ISBN978-4-86248-237-2 「document吉本隆明1」および「DOCUMENT1」(いずれも弓立社刊)に分割収録の「アジア的ということ」 全7回を一括収録
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0803 標題 自作を語る 第13回 マス・イメージ論 掲載誌(紙・書)名 SIGHT(「ロッキング・オン・ジャパン」4月増刊号、第22巻第6号通巻第330号) 巻 35 号 Spring 掲載頁 164-177 掲載年月日 2008.3.31 区分 インタビュー キーワード マス・イメージ論 見出し・語録 「時代」という名の作者 注記等 インタビュー・撮影=渋谷陽一
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0804 標題 おいしく愉しく食べてこそ(16)節分センチメンタル 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 4 掲載頁 5 掲載年月日 2008.4.1 区分 エッセイ 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0804 標題 吉本隆明:視力が衰えた今も、活字拡大機を使って書に向かう;この人の書斎が見たい! 掲載誌(紙・書)名 PLAYBOY[日本版]  巻 34 号 4 掲載頁 20-21,50-51 掲載年月日 2008.4.1 区分 聞き書き 見出し・語録 「万年筆だったと思います。今はいろんな制約があるんで、割に太く駆けるボールペンを主として使って います」 「汚くても構わなくなっちゃうというのはわかる気がします。面倒くせえや、書くこととは直接関係ねえ やと思って放っとく気持ちはわかりますね。学者さんみたいにきちっとして、音もなく静かな環境じゃな きゃ何もできないという人もいるでしょうけど、物書きはそんなことはないんじゃないですかね」 「僕らみたいな年寄りで言うと、小学校の頃とか(旧制の)府立化学工業の時はやっぱりそうでしたね」 「今までの活字拡大機ではちょっとボケちゃって駄目なので、新しいのに取っ替えたんです。簡単な操作 なんですけど、書くことを主体にしている僕みたいな人間向けには考えられていないから大変なんですよ。 脇のほうから突っ込んで書くというようにしかできていないんです。それでやるとボールペンの影が大き く出ちゃって影を薄くする操作もしなくちゃいけない。文章だけ書く仕事はできるだけ敬遠しつつあるん ですが、時々はやらないと商売にならない。片手で平仮名を打てるキーボード配列に改良した装置をまず 一丁、俺に使わせろということで事業家の人に注文しているんですけど、なかなか素早くはやってくれま せん。書く段のことをわかってくれないとうそこのところで一番引っかかちゃう。もちろん商売として成 り立つところまで行ってもらいたいんだけど、それは末のまた末というか(笑)。だからあんんまり能率 は良くないですね、今のところ」 「それは平気です。書斎らしい書斎というのはこの建て売りに来てからだけですから。猫さんたちが仕事 しているときに入ってきても全然気にならないです。テレビが点いていても別に障害には思わない。静か にそっとしないと仕事ができないということはないです。深夜の割にはテレビもよく見ていると思います ね。引き込まれると面白くて、つい明け方になっちゃうことがよくあるんです(笑)」 注記等 No.399 佐山一郎=文 ヤスクニ=写真
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0804 標題 文芸時評・下(『空虚としての主題』初出) 叢書名 吉本隆明資料集 74 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 文芸時評 見出し・語録 〈文芸時評・8〉さまざまな自然(『作品 特別号1』1981年6月) 〈文芸時評・9〉「私」および「彼」の位置(『作品 特別号2』1981年7月) 〈文芸時評・10〉「私」小説に出あう(『作品 特別号3』1981年8月) 〈文芸時評・11〉物語を超えて(『作品 特別号4』1981年9月) 〈文芸時評・12〉嫌悪としての描写(『作品 特別号5』1981年10月) 〈文芸時評〉小説の条件(『海燕』1982年1月号) 「均質化時代」への入口で 聞き手 小笠原賢二(『週刊読書人』1982年1月4日・11日合併号) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Electronic Material 著者 吉本隆明 著者 糸井重里 刊行年月 0804 標題 日本の子ども 出版社 東京糸井重里事務所 出版地 東京 形式 html 区分 対談 キーワード 子供 見出し・語録 責任が取れるのは、誰? 2008-04-28 いじめを解決するのは? 2008-04-29 いじめられた子の親はどうすればいいか? 2008-04-30 先生は何をするのか? 2008-05-01 「ふつう」がわからないときは? 2008-05-02 豊かさに誰が気づくのか? 2008-05-03 教育の行く先は? 2008-05-04 家族の問題に法律は必要か? 2008-05-05 両親から学んだことは? 2008-05-06 子どもはどこから学んでる? 2008-05-07 吉本さんの子育ては? 2008-05-08 我慢を学ぶには? 2008-05-09 注記等 「ほぼ日刊イトイ新聞」 http://www.1101.com/nihonnokodomo/index.html
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0805 標題 おいしく愉しく食べてこそ(17)あなご釣りまで 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 5 掲載頁 3 掲載年月日 2008.5.1 区分 エッセイ 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0805 標題 深い共感が導き出した稀有な記録 掲載誌(紙・書)名 内村剛介ロングインタビュー −生き急ぎ、感じせく――私の二十世紀− 編集 陶山幾朗 出版社 恵雅堂出版 出版地 東京 掲載頁 1-2 区分 前書き キーワード 内村剛介 見出し・語録  この本は陶山幾朗がインタービュアとしてロシア文学者内村剛介に真正面から問いを発して、それにふ さわしい真剣な答えを引き出すことに成功している稀有な書だ。周到な準備と確かなロシア学の知識・内 村剛介への深い共感とが、おのずから彼の少年期からの自伝とロシア学者としての知識と見識の深い蓄積 を導き出していて、わたしなどのような戦中に青少年期を過した者には完璧なものと思えた。わたしのよ うな戦中派の青少年にとって日本国のロシア文学者といえば二葉亭四迷から内村剛介までで象徴するのが 常であった。そして実際のロシアに対する知識としてあるのはトルストイ、ドストエフスキイ、ツルゲー ネフ、チェホフのような超一流の文学者たちの作品のつまみ喰いと、太平洋戦争の敗北と同時にロシアと 満洲国の国境線を突破してきた、ロシア軍の処行のうわさだった。中間にノモンハン事件と呼ばれるロシ ア軍と日本軍の衝突があったが、敗戦時のロシア軍の処行については、戦後になって木山捷平の作品『大 陸の細道』が信ずるに足りるすぐれた実録を芸術化したものと思えた。あとは当時の新聞記事のほか何も 伝えられなかったに等しい。  太平洋戦争の敗戦とともにロシアの強制収容所について文学者が体験を語っているものは、内村剛介が 時として記す文章から推量するほかなかった。わたしはおなじ詩のグループに属していた詩人石原吉郎の 重苦しい詩篇をよんでそんなに苦しいのならロシアの強制収容所の実体をはっきり書いてうっぷんをはら せばいいではないかと批判して、その後詩の集りに同席したことがあるが、お互いに一言も口をきかずに 会を終えたことがあった。彼にはわたしの批判が浅薄に思えたのだろう。わたしは彼の晩年の二つの詩 「北条」「足利」をよんだとき、はじめて石原の胸の内が少しく理解できるかもしれないと感じた。  陶山幾朗という無類の、いわば呼吸の出しいれまで合わせてくれるようなインタービュアを得て、この 本は出来上っている。少し誇張ととられるかも知れないが、わたしには親鸞と晩年の優れた弟子唯円の共 著といっていい記録『歎異抄』を思い浮べた。わたしなどには内村剛介が十一年のロシア強制収容所生活 中だけでなく、帰国のあと現在にいたるまでロシア学についての専門的な研鑽を怠っていないことがわか って、たくさんの啓蒙をうけた。どうか健康であってもらいたいものだ。  わたしがこの本につけ加えることは何もないに等しいが、この本がふれていないことと言えば、後藤新 平満鉄総裁のもとで副総裁であった中村是公は夏目漱石の大学時代の心を許した悪童仲間で、是公から新 聞を発行して助けてくれないかといって訪れている。漱石は胃病が思わしくないと断っている。それなら ただ見て歩くだけでいいから遊びにこいといわれて『満韓ところどころ』の気ままな旅を是公のおぜん立 てでたのしんだ。公的な集りには一切かかわらなかったが、南満各地に散らばった悪童仲間に会い、二葉 亭の故地も訪れていることがわかる。漱石のこの旅は『趣味の遺伝』に尾をひき、強いて言えば小説『こ ころ』につながっている。 注記等 ISBN978-4-87430-040-4 http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-87430-040-4.html
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0805 標題 垣間見えた鮮やかなロシアの大地 掲載誌(紙・書)名 内村剛介著作集 全7巻 陶山幾朗 編集・構成[内容見本] 編集 陶山幾朗 出版社 恵雅堂出版 出版地 東京 区分 推薦文 キーワード 内村剛介 見出し・語録 「内村剛介は、はじめその無類の饒舌をもってロシアとロシア人について手にとるように語りうる人間と して私の前に現われた。以後、ロシア文学の味読の仕方からウオッカの呑み方に至るまで、彼の文章や口 舌の裂け目から、いつも新鮮な角度でロシアの大地が見えるのを感じ、おっくうな私でもそのときだけは ロシアを体験したと思った。  私のような戦中派の青少年にとって、実際のロシアに対する知識としてあったのはトルストイ、ドスト エフスキイ、ツルゲーネフ、チェホフのような超一流の文学者たちの作品のつまみ喰いだけと言ってよか った。太平洋戦争の敗北期にロシアと満洲国の国境線を突破してきたロシア軍の処行のうわさが伝えられ たが、戦後、ロシアの強制収容所に関して書いたり語ったりしている文学者の記録について、私はもっぱ ら彼が記す文章から推量してきた。  内村剛介にとって十一年に及んだ抑留のロシアは、この世の地獄でありまた同時に愛すべき人間たちの 住むところでもあったが、この体験をベースとした研鑽が作り上げた彼のロシア学が、ここに著作集とな って私たちを啓蒙し続けてくれることを期待したい。」 注記等 http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-87430-041-1.html
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0805 標題 太宰治「駆け込み訴え」:豊かな読書 掲載誌(紙・書)名 徳島新聞(朝刊) 出版地 徳島 掲載頁 12 掲載年月日 2008.5.11 区分 談話 キーワード 太宰治『駆け込み訴え』/内的悲劇性 見出し・語録 軽さの裏あふれる悲劇性 注記等 共同通信配信
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 0805 標題 「情況への発言」全集成3:1984〜1997 叢書名 MC新書028 出版社 洋泉社 出版地 東京 区分 情況論 キーワード 試行 見出し・語録 情況への発言 『試行』第62号(1984年5月)〜第74号(1997年12月) 新書版のためのあとがき(註記を含む) 解説 不抜の思想 松岡祥男 注記等 ISBN978-4-86248-254-9
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0805 標題 源氏物語論(初出) 叢書名 吉本隆明資料集 75 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 文芸時評 見出し・語録 源氏物語論 第1部(『国文学―解釈と鑑賞』1981年5月号) 第2部(『国文学―解釈と鑑賞』1981年7月号) 第3部(『国文学―解釈と鑑賞』1981年9月号) 第4部(『国文学―解釈と鑑賞』1981年12月号) 与謝野晶子訳『源氏物語』[談話記事](『クロワッサン』1985年3月) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 おいしく愉しく食べてこそ(18)焼き蓮根はどこへ 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 7 掲載頁 3 掲載年月日 2008.6.1 区分 エッセイ 見出し・語録 「健康も病気も、その治療もしだいに精神化していく。凶悪と呼ばれている現代の犯罪ですら、法律の問題 よりも精神病理の問題のように思えることが多い。凶悪犯行の瞬間以外の時間はすべて健常であるか、健常 以外のときは凶悪犯罪者である者が、検事と弁護士の間で争っている法廷では、お笑い芸人のような役割を 演じることとなる。もちろん、この場面のテレビ放映はない。西田哲学的にからかえば、絶対的矛盾の自己 同一風景なのだ。」 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 小川国夫さんを悼む 掲載誌(紙・書)名 群像  巻 63 号 6 掲載頁 306-307 掲載年月日 2008.6.1 区分 追悼文 キーワード 小川国夫 見出し・語録 「宗教は人間の精神活動の始原にあるものだ。始原がなければ人間の精神活動は無い。現在でもいずれかの 歴史的な段階の宗教に依存する人たちが存在するのも、唯物論や唯脳論に執着する人々が存在するのも当然 で、倫理的にそれを片づけるわけには行かない。  小川国夫さんの描いた新約聖書の主人公はこの種の宗教の教義の争いや党派性のせめぎ合いと全くかかわ りがなかった。焼津の磯辺の小屋で無口のまま漁網の破れをつくろっている漁師さんが何故か寂かな光を発 している。その光は感じるものには感じられるが、誰にも見えるわけではない。これはわたしなどにはどん なにしてもわかりえない世界だ。わたしにも沈黙の世界はある。だがその世界は自己問答と近縁者の間の問 答と社会や共同体や国家のあいだの問答にしかすぎない。小川国夫さんが本気になるとこういう世界がある のだ。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 「二大政党制」で凡庸な政治家に九条改正されたらかなわない 掲載誌(紙・書)名 週刊現代  巻 50 号 21 掲載頁 17-18 掲載年月日 2008.6.7 区分 談話 キーワード 状況論 見出し・語録 「「83歳の“巨人”の情況論、健在なり」 注記等 写真・有
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 吉本隆明さんに聞く:団塊世代なぜドストエフスキー;自立せぬから、すがる;定年後の不安重ねるな 掲載誌(紙・書)名 東京新聞(朝刊) 出版地 東京 掲載頁 26-27 掲載年月日 2008.6.7 区分 インタビュー キーワード ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』/戦後革命/全共闘世代/団塊世代 見出し・語録 当時のロシアも今の日本も似て非なるもの/文学“青年”よ これからだ 注記等 聞き手:田原牧
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 猪瀬直樹 刊行年月 0806 標題 ナショナリズムと戦後五十年 掲載誌(紙・書)名 日本の信義:知の巨星十人と語る 出版社 小学館 出版地 東京 掲載頁 64-77 区分 対談 キーワード 戦後/三島由紀夫/橋川文三/六十年安保/小沢一郎/村山首相/天皇制/ナショナリズム/ 戦中派/大衆消費社会 見出し・語録 60年安保はナショナリズムの運動だった/罵倒された三島由紀夫は気の毒だった/大衆消費社会が官僚の 管理を超え始めた 注記等 初出:「ミカド、三島由紀夫、そして小沢一郎の「戦後50年」」(「週刊ポスト」第26巻45号 1994年12月2日号) 対談:94年11月
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 遥かな米沢ロード 掲載誌(紙・書)名 資料・米沢時代の吉本隆明について―その九 編集 齋藤清一 出版者 齋藤清一 出版地 米沢 掲載頁 2-6 区分 紀行文 キーワード 米沢時代 見出し・語録 [原文稿縮小印刷] 注記等 初出:『卒業五十年記念るつぼ』1994年10月1日発行
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 昭和十七年から十九年のこと 掲載誌(紙・書)名 資料・米沢時代の吉本隆明について―その九 編集 齋藤清一 出版者 齋藤清一 出版地 米沢 掲載頁 7 区分 随筆 キーワード 米沢時代 注記等 初出:『親和會』(山形大学工学部応用化学科親和會会誌)1957年4月発行
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 米沢時代のこと 掲載誌(紙・書)名 資料・米沢時代の吉本隆明について―その九 編集 齋藤清一 出版者 齋藤清一 出版地 米沢 掲載頁 8 区分 随筆 キーワード 米沢時代 注記等 初出:『白い国の詩』1987年12月号(通巻376号)東北電力株式会社広報室発行
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 講演 茂吉について 掲載誌(紙・書)名 資料・米沢時代の吉本隆明について―その九 編集 齋藤清一 出版者 齋藤清一 出版地 米沢 掲載頁 65-78 区分 講演 キーワード 斎藤茂吉 見出し・語録 はじめに/茂吉の短歌の近代性/調べが伝える意味/風土性と生活感情/小さな調べの傑作 注記等 (註)この講演は1993(平成5)年5月14日、午後2時30分より、財団法人斎藤茂吉記念館主催第19回 斎藤茂吉追慕全国大会の記念講演として上山市市民会館大ホールで開催されたときのものです。 [中略]  また、この講演の要旨は「茂吉の短歌を読む」という題で、1993年(平成5)年の『波』7月号に掲載 され、その後、「斎藤茂吉の歌の調べ」という題で、1995(平成7)年10月、株式会社コスモの本発行の 『余裕のない日本を考える』に収録されました。(文責 齋藤清一)
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 初期詩篇 叢書名 吉本隆明詩全集1:1941-1950 出版社 思潮社 出版地 東京 区分 詩集 見出し・語録 I 1941〜1944 II 呼子と北風 1943 III 草莽 1944 IV 哀しき人々 1945 V 「時祷」詩篇 1946〜1947 VI 1946〜1950 VII 詩稿IV 1946 VIII かなしきいこひに 1947 IX 白日の旅から 1947 X 詩稿X 1948 XI 残照篇 1949〜1950 「失楽園」から――吉本隆明の初期詩篇 城戸朱理 解題 別冊 吉本隆明年譜[7](高橋義忠編) 注記等 ISBN978-4-7837-2346-2
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 よみがえるヴェイユ 掲載誌(紙・書)名 春秋  号 500 掲載頁 12 掲載年月日 2008.6.25 区分 思想家論 キーワード シモーヌ・ヴェイユ 見出し・語録  シモーヌ.ヴェイユは、ロシア革命の時期に西欧先進国の場所からロシア革命に批判を加えることが できた唯一の女流の革命思想家だった。  トロツキイが亡命の途次にフランスのヴェイユ家に立ち寄った折に、トロツキイに向かって「ロシア は労働者の国ではない」と批判を加えたと伝えられている。トロツキイはこれに対して「労働者が直接 政権にたずさわっていなくても、労働者が支持しているかぎり、それは労働者の国家と言えるのだ」と 答える。ヴェイユはまたこれに応じて「それならば資本主義の国家だって労働者は支持しているではな いか」と反論する。  一見すると言葉尻をつかまえているだけのようであるが、すぐれた政治思想の持ち主であるヴェイユ とトロツキイには論争の本質がどこにあるかは、充分すぎるほどわかっているはずであった。だが、立 場上からトロツキイは「お前は反動だ」と答えるほかなかった。  トロツキイは亡命先のメキシコで暗殺され、ヴェイユは見神体験などを契機にフランスカトリシズム に移行する。  トロツキイが政治革命を捨てなかったように、ヴェイユの「移行」の根底にはいつも革命思想があっ た。これは東洋的後進地域で通例であるような「転向」二段階復帰とははるかに異質のものであった。 中世の宗教家親鸞は浄土思想を中心に三度考え方を変化させた自己の思想の姿を「三願転入」という言 葉で明確にしている。 注記等 春秋社の本棚「私の一冊」
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 物語の現象論・若い現代詩 叢書名 吉本隆明資料集 76 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 見出し・語録 吉本隆明氏を囲んで――講演「『生きること』について」後に――(『近代文学散歩特集号』1981年11月) 物語の現象論(『早稲田文学』1982年4月号) 色の重層(『is』増刊「色」1982年6月20日発行) 伊東聖子『新宿物語』(三一新書1982年8月15日発行・推薦文) 古井由吉について(『古井由吉 作品1』川出書房新社1982年9月・月報) 若い現代詩(『現代詩手帖』1982年11月号) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0806 標題 銀座の思い出 掲載誌(紙・書)名 不機嫌の椅子:ベスト・エッセイ2008 編集 日本文藝家協会編 出版社 光村図書出版 出版地 東京 掲載頁 129-133 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 初出:「銀座百点」627号(2007年2月号)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0807 標題 おいしく愉しく食べてこそ(19)父のせつないたい焼き 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 8 掲載頁 5 掲載年月日 2008.7.1 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0807 標題 「蟹工船」と新貧困社会:これこそ「第二の敗戦」だ;若者たちが感じる絶望感はよくわかる。だが―― 掲載誌(紙・書)名 文藝春秋  巻 86 号 8 掲載頁 182-188 掲載年月日 2008.7.1 区分 談話 キーワード 貧困/小林多喜二『蟹工船』/第二の敗戦期/格差社会/ロストジェネレーション/プロレタリア 文学/ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』/横光利一/武田泰淳/石原慎太郎/村上春樹/葛西善蔵/ コミュニケーション/沈黙 見出し・語録 本当の飢えを知っているのか/本格小説の系譜とは/中国の租界政策が格差の元凶/言葉の根幹は沈黙だ
刊行形態 Newspaper Advertisement 著者 吉本隆明 刊行年月 0807 標題 『心的現象論』について 掲載誌(紙・書)名 週刊読書人 出版地 東京 掲載頁 1 掲載年月日 2008.7.4 区分 広告文 キーワード 心的現象論 見出し・語録 「わたしはこの『心的現象論』で自分なりの「還元」を試みようとした。それはつづめていえば、自分なりに 本稿の試み以前に成立させていた〈幻想論〉と架橋することであった。うまくできているかどうか、わたし自 身にもまったくわからない。しかし兎にも角にも夢中になってやった。」著者 注記等 「文化科学高等研究院出版局」広告
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0807 標題 日本近代文学の名作 叢書名 新潮文庫 出版社 新潮社 出版地 東京 区分 作品論 見出し・語録 はじめに 夏目漱石『こころ』 高村光太郎『道程』 森 鴎外『高瀬舟』 芥川龍之介『玄鶴山房』 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 江戸川乱歩『陰獣』 横光利一『機械』 川端康成『雪国』 保田輿重郎『日本の橋』 吉川英治『宮本武蔵』 中野重治『歌のわかれ』 谷崎潤一郎『細雪』 小林秀雄『無常という事』 坂口安吾『白痴』 太宰治『斜陽』 柳田国男『海上の道』 折口信夫『日琉語族論』 中原中也『在りし日の歌』 萩原朔太郎『月に吠える』 岡本かの子『花は勁し』 志賀直哉『暗夜行路』 田山花袋『田舎教師』 島崎藤村『春』 二葉亭四迷『平凡』 構成者後記 注記等 ISBN978-4-10-128923-6 2000年4月から2001年3月まで「毎日新聞」に連載されたものを単行本化(毎日新聞社、2001年刊)した元版の文庫化
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 0807 標題 心的現象論本論 出版社 文化科学高等研究院出版局 出版地 東京 区分 心的現象論 キーワード 眼/身体/関係/了解 見出し・語録 眼の知覚論  1. 眼の構造(1)  2. 眼の構造(2)  3. 眼の構造(3)  4. 眼の構造(4)  5. 眼の構造(5)  6. 〈変形〉の構造 身体論  1. 古典ドイツの身体論について  2. 二、三の現代的身体論について  3. フロイトの身体論  4. フッサール・ヤスペルス・ビンスワンガーの身体論  5. 手と足  6. 肉体  7. 年齢  8. 性器  9. 了解系の形成  10. 関係づけの形成  11. 身体という了解?関係系  12. 不具・傷害・病気(1)  13. 不具・傷害・病気(2)  14. 不具・傷害・病気(3)  15. 不具・傷害・病気(4)  16. 不具・傷害・病気(5)  17. 不具・傷害・病気(6)  18. 不具・傷害・病気その心的世界(1)  19. 不具・傷害・病気その心的世界(2)  20. 不具・傷害・病気その心的世界(3)  21. 身体像の起源(1)  22. 身体像の起源(2)  23. 頭部像・手足像の起源 関係論  24. 〈関係〉とはなにか  25. 〈関係〉としてみられた自己・他者・世界  26. 〈身体〉に表出される〈関係〉  27. 作られた幻覚における〈関係〉(1)  28. 作られた幻覚における〈関係〉(2)  29. 作られた幻覚における〈関係〉(3)  30. 形式論的な〈関係〉  31. 〈うつ〉という関係(1)  32. 〈うつ〉という関係(2)  33. 〈うつ〉という関係(3)  34. 〈うつ〉関係の拡張(1)  35. 〈うつ〉関係の拡張(2)  36. 〈うつ〉関係の拡張(3)  37. 〈うつ〉関係の拡張(4)  38. 〈うつ〉関係の拡張(5)  39. 〈うつ〉関係の拡張(6)  40. 〈うつ〉関係の拡張(7)  41. 〈うつ〉関係の拡張(8)  42. 〈うつ〉関係の拡張(9) 了解論  43. 了解と時間性  44. 了解の原基  45. 視覚の時間性  46. 聴覚の時間性  47. 了解の初期条件(1)  48. 了解の初期条件(2)  49. 了解の初期条件(3)  50. 了解の水準(1)  51. 了解の水準(2)  52. 了解の水準(3)  53. 了解の水準(4)  54. 了解の水準(5)  55. 了解の空間化(1)  56. 了解の空間化(2)  57. 了解の様式(1)  58. 了解の様式(2)  59. 了解の様式(3)  60. 了解の様式(4)  61. 了解の様式(5)  62. 了解の様式(6)  63. 了解の諸相(1)  64. 了解の諸相(2)  65. 了解の諸相(3)  66. 了解の諸相(4)  67. 了解の諸相(5)  68. 了解の諸相(6)  69. 了解の諸相(7)  70. 了解の諸相(8)  71. 了解の諸相(9)  72. 了解の諸相(10)  73. 了解の諸相(11)  74. 了解の諸相(12)  75. 了解の諸相(13)  76. 了解の諸相(14)  77. 了解の諸相(15)  78. 了解の諸相(16)  79. 了解の諸相(17)  80. 了解の諸相(18)  81. 了解の諸相(19)  82. 了解の諸相(20)  83. 了解の変容(1)  84. 了解の変容(2)  85. 了解の変容(3)  86. 了解の変容(4)  87. 了解の変容(5)  88. 了解の変容(6)  89. 了解の変容(7)  90. 了解の変容(8)  91. 了解の変容(9)  92. 了解の変容(10)  93. 了解の変容(11)  94. 了解の変容(12)  95. 原了解以前(1)  96. 原了解以前(2)  97. 原了解以前(3)  98. 原了解以前(4)  99. 原了解以前(5)  100. 原了解以前(6)  101. 原了解以前(7)  102. 原了解以前(8)  103. 原了解以前(9)  104. 原了解以前(10)  105. 原了解以前(11)  106. 原了解以前(12)  107. 原了解以前(13)  108. 原了解以前(14)  109. 原了解以前(15)  110. 民族語の原了解(1)  111. 民族語の原了解(2)  112. 民族語の原了解(3)  113. 民族語の原了解(4)  114. 民族語の原了解(5)  115. 民族語の原了解(6) 編者注記  1. 収録にあたって  2. 引用・論究文献一覧  3. 初出一覧 あとがきにかえて:『心的現象論の刊行にあたって』 吉本隆明 〔吉本隆明インタビュー2007年3月6日より。聞き手、山本哲士。このインタビューを吉本さんは「あと がきにかえて」ということで、まとめなおし記載することを編集にまかされた。(全文インタビューは 『季刊IICHIKO』94号に掲載)。さらに、週刊読書人2007年6月15日号にて、本書刊行に関する高橋順一、 山本哲士によるインタビュー(2007年5月17日)が掲載されている。〕 注記等 ISBN978-4-434-11834-0 2007年に文化科学高等研究院(EHESC)出版局よ出版されたた20000円版と50000円版と同内容の廉価市販本(星雲社発売)
刊行形態 Audiovisual Material 著者 吉本隆明 著者 糸井重里 刊行年月 0807 標題 吉本隆明の声と言葉。:その講演を立ち聞きする74分 出版社 東京糸井重里事務所 出版地 東京 形式 CD&Book 区分 講演 見出し・語録 CD  29トラック 73分57秒 BOOK このCD&BOOKの成り立ちや性質のことを、まえがきがわりにお伝えしておきます。 糸井重里 吉本さんのこれまで。(年譜と写真) 吉本隆明さんと。(吉本・糸井対談と写真)  吉本さんの自己認識  ひとつの概念が全部を含んでいた時代  人間らしさはなにで決まるか  速度が統制するもの  答えられない質問 CD収録音源全紹介。(CD音源を文字にし糸井が解説) あとがき 吉本隆明 特典(おすすめ2講演の無料ダウンロード) 注記等 ISBN978-4-902516-19-7 監修:吉本隆明 編集構成:糸井重里
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 ほぼ日刊イトイ新聞 刊行年 0807 標題 芸術言語論―沈黙から芸術まで― 出版社 出版地 区分 講演パンフレット キーワード 芸術言語論 見出し・語録 本日お越しいただきましたみなさまへ。 「おれのやったことは、数十年で、たかが知れているけど」 吉本隆明さんのこれまで。 構成表 1.言語と沈黙 a言語の本体は樹木で、比喩すれば幹と根、そして枝に分れ、葉・花・実となったものがコミュニケーション のために用いられたときの言語である。 bコミュニケーションは広義の「交通(伝達移動)」 c表現とはなにか  自然と人間(分節言語)(身体活動)(思惟)との関係 2.精神と表現の型  森鴎外と「半日」  夏目漱石と「三四郎」  太宰治と「善蔵を思ふ」 3.言語の二分概念 a自己表出と指示表出 イ自己と自己の会話(独り言) ロ五感(眼、耳、触、方位、傾向性、五感のくせ)  自己の五感と物との相互作用。うち言葉に表出されないもの  (独認内語)  感嘆詞的表現(叫び)言語の幹と根に最も近いところで発せられた言語 b指示対象と自己の五感の語り(物語)の起伏 c現象学的な機能に対応するもの(微細化された言語対象のどの部分を採用するか)  (幻想的集団としての国家・共同体部分・幻想体・性の共同体としての家族、親族、単独幻想) 4.芸術の価値 a古典の価値 b時間をかけるほど芸術的表現は価値を増大するか。 c芸術の価値は「沈黙と沈黙のあいだの(幹と根)の間の交換価値である。  そのほかは枝、葉、花、実の問題。 5.日本語五十音図について   あいうえお   かきくけこ   さしすせそ   たちつてと   なにぬねの   はひふへほ   まみむめも   やいゆえよ   らりるれろ   わゐうゑを   ん  母音の特長  子音の特長  第3列音 最近の「ほぼ日刊イトイ新聞」の吉本隆明さんのコンテンツ(抜粋) 注記等 2008年7月19日(土)午後2時 昭和女子大学人見記念講堂
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0807 標題 ひとつの疾走 掲載誌(紙・書)名 安東次男全詩全句集 月報 出版社 思潮社 出版地 東京 掲載頁 18-21 区分 詩人論 キーワード 安東次男 見出し・語録 注記等 初出:『安東次男著作集』青土社、第4巻手帖I、1974年12月
刊行形態 Electronic Material 著者 吉本隆明 著者 糸井重里 刊行年月 0807 標題 吉本隆明のふたつの目。 出版社 東京糸井重里事務所 出版地 東京 形式 html 区分 対談 キーワード 見出し・語録 ほんとうの教養。 2008-07-07 距離を超えた時代。 2008-07-09 目を覚ましている時間。 2008-07-14 詩人の目。 2008-07-16 専門の目。 2008-07-18 美点と弱点。 2008-07-21 モーターボート。 2008-07-23 大切にしてきたもの。 2008-07-25 ほんとうの考えと嘘の考え。 2008-07-28 伝えようとはしないで。 2008-07-30 自分がわかる。 2008-08-01 新しい発見。 2008-08-04 注記等 「ほぼ日刊イトイ新聞」 http://www.1101.com/two_eyes/index.html
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 おいしく愉しく食べてこそ(20)カレーライス記 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 9 掲載頁 5 掲載年月日 2008.8.1 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 「日常的探検・冒険」論 掲載誌(紙・書)名 探検倶楽部AGAIN  巻 1 号 山と渓谷8月増刊号No.880 掲載頁 8-9 掲載年月日 2008.8.1 区分 エッセイ キーワード 探検/冒険 見出し・語録 注記等
刊行形態 Audiovisual Material 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 YOSHIMOTO TAKAAKI 吉本隆明 五十度の講演 出版社 東京糸井重里事務所 出版地 東京 形式 CD&Book 区分 講演 見出し・語録 バインダーA 【001】高村光太郎について──鴎外をめぐる人々 disc A01 01〜05 46:08 01 鴎外は美術学校時代の先生 10:13 02 高村光太郎はへそのまがった人 07:46 03 「立ちん坊」事件 08:21 04 鴎外の留学体験と『舞姫』 08:57 05 光太郎の留学体験と『珈琲店より』 10:51 disc A02 06〜10 44:22 06 光太郎の自然主義 08:07 07 『道程』──独特の自然思想にささえられた作品 10:09 08 一元的な人 08:49 09 『智恵子抄』をどう読むか 09:01 10 高村光太郎の想像を絶する問題 08:14 total 90:29 【002】実朝論 disc A03 01〜09 62:26 01 司会 00:16 02 文学にとって重要なこと 10:37 03 作品や言葉は死にたがらない 08:20 04 なぜ古典詩人論に固執するのか 06:34 05 戦争中に読んだ太宰治『右大臣実朝』 07:58 06 古典がよみがえった 09:11 07 かつての文学にはない古典の姿 05:55 08 実朝の人物像についてのいくらかの問題 08:47 09 乏しい政治的実績 04:45 disc A04 10〜15 68:58 10 鎌倉幕府と王権の不思議な関係 15:00 11 日本独特の政治的権力のあり方 09:11 12 感性の世界でも通用するパターン 08:58 13 死の運命を知らなかったとは考えられない 12:29 14 位階への執着 10:03 15 あばた面と渡宋のくわだて 13:14 disc A05 16〜22 67:03 16 実朝の公的な意味あい 05:57 17 深読みに耐える人 08:12 18 短歌とは何か 12:13 19 実朝の詩の基盤 08:36 20 『後拾遺集』の重要さ 11:45 21 藤原定家が教えたこと 10:27 22 文学は手仕事 09:50 disc A06 23〜28 72:06 23 現代詩とは異なる短歌の意味性 11:43 24 影響を受けた時代性 09:37 25 実朝の自然詠──自然を「事実」の次元としてとらえる 13:03 26 なんとなく過不足なくできたすぐれた作品 14:39 27 虚無にならない冷静さ 09:26 28 「事実」としての自分の心 13:36 disc A07 29〜32 28:28 29 古典は現代に評価を訴え続ける 05:52 30 暗殺前後の事情 09:51 31 息苦しい予感 05:35 32 見事な暗殺のされ方 07:08 total 299:01 【003】宗教としての天皇制 disc A08 01〜10 72:12 01 なぜ天皇制の問題を考えるのか 05:43 02 法的国家のつなぎ目がわからないということ 06:59 03 「天津罪」と「国津罪」 05:41 04 種族としての日本人の起源 05:57 05 天皇制の核心にある宗教性 07:01 06 天皇制の命運は宗教的タブーの問題 08:42 07 天皇制のふたつの軸──海来神信仰と祖先信仰 07:54 08 天皇制国家の構造 06:10 09 沖縄には天皇制をくつがえす理論的根拠がある 10:20 10 天皇制の課題と普遍的な課題 07:41 total 72:12 【004】宗教と自立 disc A09 01〜04 35:04 01 ユダヤ教の掟への鋭い拡張解釈 10:55 02 人間性への無限の対決=無限の脅迫 08:12 03 すぐれた思想の根底にあるのは単純なこと 08:29 04 イエスの「絶対的罵倒」 07:28 disc A10 05〜09 41:27 05 思想と党派性 08:57 06 「関係の絶対性」という基準 08:44 07 観念の世界の三つの次元 08:21 08 価値のある生き方とは何か 08:31 09 吉本隆明、その思想の核心 06:53 total 76:30 【005】南島論 disc A11 01〜08 69:56 01 司会 00:35 02 〈南島〉をどうとらえるか 10:33 03 ふたつの矛盾する見方 08:26 04 世界的同時性という視点 07:34 05 「時?空性の指向変容」という概念で〈南島〉をとらえる 11:53 06 家族とは何か 09:28 07 親族体系は家族と国家を媒介する 10:08 08 国家と共同体は同じとは限らない 11:17 disc A12 09〜15 69:03 09 親族は兄弟姉妹の関係を軸に展開する 07:35 10 姉妹がいない場合はどうなるのか──伊藤幹治さんの八重山群島の研究 11:01 11 親族組織から国家への展開の仕方 08:12 12 「グラフト国家」 13:24 13 宗教性のふたつの軸──祖霊信仰と来迎神信仰 08:29 14 ノロと聞得大君の継承儀礼 11:46 15 神とともに寝る──ノロ継承・御新下りと大嘗祭の共通性 08:34 disc A13 16〜23 70:47 16 残ったふたつの問題 10:29 17 司会 00:22 18 継承祭儀と農耕祭儀 09:54 19 〈南島〉の祭儀の本質 10:16 20 〈南島〉にある古形 06:54 21 〈南島〉は天皇制を相対化する根拠になる 08:21 22 天皇家の鎮魂際・八十嶋祭 11:08 23 諏訪神社・大祝の即位祭儀 13:19 disc A14 24〜31 72:12 24 なぜ天皇家は父系制なのか 09:22 25 純母系制から父系が相伴された母子相続へ 12:51 26 婚姻の居住性 08:10 27 〈南島〉の婚姻形態 08:25 28 レヴィ=ストロースの親族研究 11:13 29 クロス・カズン婚は普遍的ではない 05:56 30 ヒメ‐ヒコ制は擬制に過ぎない 07:02 31 神話をどう解釈するか 09:10 total 281:57 【006】鴎外と漱石 disc A15 01〜05 45:56 01 鴎外と漱石の千駄木のすまい 08:43 02 鴎外と漱石の関わり 06:47 03 共通点は「悪妻」 09:33 04 鴎外の『半日』 10:01 05 漱石の『道草』 10:50 disc A16 06〜10 37:13 06 『漱石の思ひ出』 07:49 07 鴎外のふたつの貌 05:48 08 関係性の3つの次元のあり方 08:07 09 高橋和己の奥さんは悪妻 06:13 10 高橋さんの脆弱さ 09:13 total 83:07 【007】太宰治と森鴎外──文芸雑話 disc A17 01〜08 68:43 01 「小説は書き出し」 05:55 02 オイレンベルグの『女の決闘』 11:05 03 太宰治のつくりかえた『女の決闘』 07:51 04 太宰治の理想の人間像 09:38 05 三角関係の解決の仕方 08:30 06 太宰治の女性観 06:21 07 20世紀の芸術は解体の芸術 07:48 08 トーマス・マンと並び称される作家だったオイレンベルグ 11:33 disc A18 09〜14 53:35 09 なぜ『女の決闘』には永続性がなかったのか 04:56 10 『女の決闘』と通俗性 09:57 11 書きかえた理由は文体のなかにある 07:55 12 太宰治『女の決闘』を解体する 08:13 13 鴎外の史伝小説のモチーフ 12:22 14 なぜ鴎外は『女の決闘』を訳したのか 10:10 total 122:16 【008】喩としての聖書 disc A19 01〜09 73:13 01 司会 01:53 02 思想書として読むということ 07:30 03 聖書のすぐれた洞察 09:36 04 聖書の思想のいちばん大切なこと 12:03 05 イエスも自分自身を信じきれなかった 08:53 06 人間の本質的な孤独とは何か 06:35 07 聖書のなかで信じられていること 11:27 08 奇跡を言葉の面から理解する 08:15 09 奇跡とは何か 06:57 disc A20 10〜18 57:44 10 謎々がわかることは信仰が篤いこと 10:34 11 マルコ伝にはなぜたとえ話を集めたところがあるのか 10:04 12 人間の言葉は「喩」から生まれた 07:36 13 司会 00:52 14 質疑応答1 06:09 15 質疑応答2 08:33 16 質疑応答3 04:20 17 質疑応答4 09:07 18 司会 00:25 total 130:55 【009】良寛詩の思想 disc A21 01〜08 68:18 01 司会 06:21 02 良寛の生涯 10:18 03 良寛が傾倒した道元の思想 08:07 04 仏教の眼目とは何か 10:01 05 自分をあきらめる 08:48 06 老荘思想の影響 09:24 07 道元禅、老荘の起源 07:17 08 〈アジア的〉という概念 08:00 disc A22 09〜18 68:50 09 アジアの隠遁思想 07:17 10 老子・荘子と孔子の思想の違い 08:38 11 長歌がいい 12:56 12 良寛のむずかしさ 06:57 13 良寛の新しさ 07:20 14 近代をつかもうとする「苦」の表現 08:04 15 良寛の本質的な問題 08:14 16 司会 00:52 17 質疑応答1 06:13 18 質疑応答2 02:16 total 137:07 【010】シモーヌ・ヴェーユの意味 disc A23 01〜08 69:56 01 司会 08:19 02 生涯の3つの時期 05:29 03 「薄汚い聖処女」──バタイユ『青空』に描かれたヴェーユ 10:21 04 まず、ドイツ問題にぶつかる 11:01 05 革命とは何か 08:46 06 あらゆる戦争はぜんぶだめだ 11:52 07 革命による解放は不可能 06:10 08 神と個と自由 07:54 disc A24 09〜17 68:01 09 工場体験の核心にある〈気づき〉 08:05 10 知識とは何か 08:20 11 工場体験の意味 09:33 12 民話にみられる人間の精神構造 10:56 13 自由は死のなかに存在する 05:46 14 死と労働──ヴェーユ思想の完成 06:25 15 ヴェーユの思想の終着点 06:07 16 司会 04:07 17 質疑応答 08:37 total 137:56 【011】〈アジア的〉ということ disc A25 01〜08 68:50 01 司会 05:51 02 〈アジア的〉という概念 10:26 03 〈自然〉を原理とするということ 09:17 04 ヘーゲルとマルクスのすごさ 09:10 05 農村共同体をどう考えるか 07:14 06 人類に普遍的な精神の遺跡 11:49 07 インドで行われた根柢的な破壊 05:50 08 揺れるマルクス 09:11 disc A26 09〜16 64:24 09 ロシアの村落共同体をどう考えたらいいか 12:05 10 〈アジア的〉の現在的意味 13:30 11 司会 00:23 12 質疑応答1 06:34 13 質疑応答2 16:58 14 司会 00:19 15 質疑応答3 13:20 16 司会 01:12 total 133:13 【012】「生きること」について disc A27 01〜06 46:46 01 「死」から「生」を理解する 07:21 02 仏教の根本にもある「生まれ変わり」の思想 07:55 03 前世を記憶する人たち 06:33 04 死者の世界と生者の世界はひとつだった 08:29 05 エンゲルス、ボーヴォワール、フーコーの考え 10:06 06 真っ正面から「死」に向き合う 06:20 disc A28 07〜10 33:39 07 古代から近代への橋の架け方 06:48 08 死に至る5つの段階──E.K.ロス『死ぬ瞬間』 11:09 09 「死に至る段階」は「生の段階」を象徴する 08:17 10 文学作品の根本にも5つの段階がある 07:23 total 80:26 【013】ドストエフスキーのアジア disc A29 01〜08 72:54 01 ドストエフスキーの「過剰な内面性」 11:36 02 内面の幼児性──『白痴』 11:52 03 内面の拡張──『罪と罰』の主題 07:07 04 『罪と罰』のクライマックス──逆行する内面の時間 08:39 05 作品の無類の白熱性 11:21 06 ロシアのアジア的古代性 08:45 07 アジア的古代性と日本 05:46 08 〈アジア的〉という真理 07:44 total 72:54 【014】ポーランド問題とは何か disc A30 01〜08 73:11 01 国家と社会の呼吸作用 12:06 02 呼吸作用にならない国有化産業や公営企業 05:35 03 「労働者ではない」という自己規定 09:55 04 「連帯」が突きつけた21項目の要求 12:26 05 要求の本質は何か 09:05 06 ワレサの構想 11:41 07 クーロンの構想 05:19 08 ビピフ、シュライフェルの構想 07:00 disc A31 09〜16 66:54 09 なぜ「連帯」には政治革命の構想がなかったのか 09:11 10 「連帯」最盛期の基本綱領に欠けていた構想力 10:46 11 資本主義と資本主義「国」 06:24 12 社会主義と社会主義「国」 14:12 13 質疑応答 1 10:12 14 質疑応答 2 03:57 15 質疑応答 3 11:40 16 司会 00:30 total 140:04 【015】『源氏物語』と現代──作者の無意識 disc A32 01〜08 64:46 01 司会 02:07 02 与謝野晶子訳がいい 09:20 03 具体的に訳本を比べる 08:40 04 微妙な心理の匂いをどう訳すか 10:37 05 与謝野晶子の自在な訳 12:33 06 心の動きをとらえる視線 05:27 07 千年前の作者の無意識 11:34 08 作者と作品のなかの語り手の分離 04:24 disc A33 09〜15 58:24 09 『源氏物語』を現代風に読む 10:51 10 内面描写の例──若菜の巻 07:16 11 紫の上の心の動きを描くマジック 09:44 12 宮廷世界と一夫多妻制 06:43 13 女性文化への転換期 09:05 14 よく涙を流す登場人物 05:09 15 自然を言葉の文法としてみる感性 09:33 total 123:09 【016】小林秀雄と古典 disc A34 01〜07 53:26 01 古典があざやかに浮かび上がる 07:11 02 『徒然草』への思い入れ 06:57 03 死へのこだわり 05:24 04 珍しい話への特別な視線 09:34 05 「モンテーニュの『随想録』に匹敵する」 08:21 06 『一言芳談抄』への関心 04:23 07 「疾く死なばや」──『一言芳談抄』の中心思想 11:33 disc A35 08〜13 53:11 08 小林秀雄の古典論の大きな要 12:51 09 ほんとうの『平家物語』の世界 08:31 10 木曽義仲へのシンパシー 09:55 11 伝統と自然──『平家物語』と『源氏物語』 10:44 12 司会 00:42 13 質疑応答 10:26 total 106:36 【017】親鸞の声について disc A36 01〜08 68:13 01 「自然の声」を聞くという考え方 09:41 02 「自然の声」を断ち切る 07:24 03 『歎異抄』の声 08:31 04 信仰と〈善悪〉は逆につながる 07:13 05 〈善悪〉を考えられる最後まで考えた 10:04 06 人間の〈善悪〉は一重底にはできていない 07:28 07 〈善悪〉(倫理問題)を最大限に広げる 07:09 08 信とは声にならない「声」 10:39 total 68:13 【018】経済の記述と立場──スミス・リカード・マルクス disc A37 01〜05 47:27 01 スミスの思考法 10:59 02 起源にまでさかのぼる考え方 12:51 03 「価値」とは何か 08:09 04 牧歌の豊かさ 08:14 05 〈歌〉の時代から〈散文物語〉の時代へ 07:12 disc A38 06〜09 37:59 06 正しい経済学的〈物語〉 05:37 07 「対立」の〈ドラマ〉 12:49 08 マルクスの息苦しさ 11:01 09 古典経済学の可能性 08:30 total 85:24 【019】古い日本語のむずかしさ disc A39 01〜08 63:47 01 なぜ古い日本語はむずかしいか 06:47 02 「ヤクモタツ イヅモヤヘガキ……」 10:20 03 「イナノメノ」と「シノノメノ」 06:46 04 「ウマコノガサイク」と「吉本の大工」 06:10 05 身近にもある古い日本語 08:31 06 「わがみ」と「わがめ」の違い 08:34 07 地域的な差に時間的な差が重なる 10:21 08 わかったこととわからないこと 06:15 total 63:47 【020】「現在」ということ disc A40 01〜09 67:10 01 司会 00:29 02 資本主義のはじまりをお伽噺にたとえると 12:04 03 成功失敗物語に関心が持てなくなった「現在」 09:02 04 「現在」の尻尾をつかむには 08:03 05 「現在」のいちばん表面にある層 08:08 06 タレントは「現在」の本質を体現している 09:38 07 どの層にも重心を置かないほうがいい 05:20 08 アジア的な層と超モダンな層 08:09 09 贋の倫理の問題 06:13 total 67:10 【021】心的現象論をめぐって disc A41 01〜7 54:30 01 司会 00:51 02 フォイエルバッハの身体論がいい 09:45 03 マルクスの考え 06:31 04 現象学とフロイトの身体論 10:00 05 身体とは何か 10:03 06 生理的な身体とイメージとしての身体 08:26 07 身障者問題という宿題 08:52 total 54:30 【022】「受け身」の精神病理について disc A42 01〜07 68:13 01 人間には誰にも「受け身」だった時期がある 10:53 02 「受け身」の病像と乳胎児期 12:05 03 乳胎児期と共同体の歴史 09:11 04 乳幼児期の母親との関係 08:01 05 幼児期と学童期 09:28 06 思春期とは何か 06:48 07 これからの社会の病像 11:45 disc A43 08〜12 68:29 08 質疑応答1 06:08 09 質疑応答2 13:12 10 質疑応答3 18:25 11 質疑応答4 23:03 12 質疑応答5 07:38 total 136:41 【023】イメージ論 disc A44 01〜07 53:05 01 司会 00:52 02 「ハイ・イメージ論」でやりたかったこと 06:04 03 究極映像という考え方 06:36 04 原始時代からあった究極映像 08:05 05 概念とイメージの関係 11:42 06 文学作品の入口と出口 10:56 07 文学は概念とイメージの無限反響によって生まれる 08:47 disc A45 08〜14 65:25 08 都市の普遍理論 12:00 09 都市はどのように展開していくか 07:37 10 世界視線とは何か 11:26 11 世界視線から浮かび上がる神話の風景 10:41 12 天然の自然が最良の自然ではない──人工都市の問題 10:37 13 これからは「脱」がおもしろい 12:30 14 司会 00:31 total 118:29 【024】柳田国男の周辺──共同幻想の時間と空間 disc A46 01〜09 72:31 01 司会 05:22 02 過去への眼を現在に向けた『明治大正史 世相篇』 10:14 03 色彩感覚の移り変わりによって歴史をとらえる 08:39 04 色のイメージ、音のイメージ、匂いのイメージ 11:07 05 柳田国男のイメージのつくり方 09:58 06 柳田国男の海のイメージ、風のイメージ 06:16 07 眼に見えない生活の地勢を重ねる 07:02 08 「海上の道」 05:13 09 神武東征伝説をどう考えていたか 08:36 disc A47 10〜17 70:20 10 南北のイメージはよくつくられていなかった 05:41 11 標高差のイメージの違い 09:22 12 柳田国男のイメージと現在の共同幻想 08:29 13 『遠野物語』にも出てくる高次映像 09:28 14 上から見るとわかること 08:18 15 180度違う都市のふたつの系列──下町と筑波の学園都市 12:32 16 大都市の共同幻想を展開させるふたつの場所 08:01 17 上からの視線の歴史的な段階 08:26 disc A48 18〜21 40:15 18 原始時代から人間がやってきたことを論理化する 08:29 19 司会 01:51 20 質疑応答 28:23 21 司会 01:30 total 183:04 【025】都市論II──日本人はどこから来たか disc A49 01〜06 37:26 01 司会 01:03 02 初源の都市と日本人の起源 06:04 03 都市の最初の住民は神さまだった 07:13 04 初源の都市の先住民と後から来た人 06:51 05 ウイルス考古学がしめしていること 06:02 06 海洋的な神話とウイルスの分布 10:11 disc A50 07〜11 38:40 07 日本人の起源のわからなさと日本語のわからなさ 09:56 08 歴史学や考古学が研究してきたこと 07:09 09 初源の都市はいつどこにつくられたのか 06:20 10 縄文時代には湖だった奈良盆地 07:00 11 鳥瞰する視線の歴史と未来 08:13 total 76:04 【026】農村の終焉 disc A51 01〜04 66:43 01 司会 28:48 02 農村問題の歴史的経緯 13:34 03 農家の経済 13:33 04 食生活の変化 10:48 disc A52 05?11 71:06 05 農業の生産構造の変化 14:44 06 農業とエコロジー 12:05 07 農家の生活は豊かなのか 07:28 08 都市と農村の対立 07:25 09 自由化はやってみなければわからない 11:37 10 対立は外からの素人論議 10:24 11 竹村健一・大前研一の農政改革論 07:21 disc A53 12〜19 73:25 12 農業革命の問題 09:30 13 自然史の必然性 10:49 14 エコロジストの主張は農村反動革命 14:08 15 対立にどう対処するか 09:33 16 国家を開くということ 11:56 17 司会 00:21 18 質疑応答 1 05:09 19 質疑応答 2 total 211:13 【027】日本経済を考える disc A54 01〜08 68:19 01 経済学は支配の学 04:27 02 円高ドル安問題の仕組み 09:49 03 大多数は景気がよくない 08:51 04 知ることが重要 07:10 05 農業問題とは何か 08:57 06 農業問題でほんとうに重要なこと 08:57 07 対立の根底にあるもの 08:04 08 一般大衆が持つべき思想 12:02 disc A55 09〜12 55:12 09 質疑応答1 19:36 10 質疑応答2 10:11 11 質疑応答3 24:26 12 質疑応答4 00:58 total 123:29 【028】親鸞の還相について disc A56 01〜08 64:27 01 司会 06:02 02 浄土へ「往く」こと、そこから「還る」こと 06:45 03 浄土とは何か 08:33 04 〈還相〉──「出の第五門」という考え方 07:17 05 「大慈悲」とは何か 10:33 06 比喩としての〈還相〉の課題 11:38 07 タバコ問題という社会現象を考える 05:12 08 「永遠の課題」としてのタバコ問題 08:21 disc A57 09〜14 57:05 09 知識の課題と〈還相〉の課題 09:42 10 高齢化社会の〈還相〉の課題 12:25 11 家族生活、社会生活における死の問題 08:55 12 人間における死の問題 04:22 13 人間は「自分の死」を体験できない 09:33 14 死を自在に往復する視線 12:06 total122:47 【029】異常の分散──母の物語 disc A58 01〜09 72:55 01 乳児期はなぜ不可解か 11:10 02 児童期の不可解さ 12:05 03 ルソーの場合 07:50 04 ルソーの児童期 06:48 05 ルソーの「越え方」 08:11 06 三島由紀夫さんの場合 06:17 07 三島さんの「越え方」 06:20 08 ジーンの場合 06:21 09 母の物語と異常の分散 07:49 disc A59 10〜19 74:22 10 夫婦の物語 04:12 11 乳児の物語 05:50 12 異常の分散の発端 06:32 13 「回避」という異常の分散 06:19 14 「常同」「作為」「妄想」「幻覚」 08:23 15 物語の物語 07:16 16 質疑応答 1 09:00 17 質疑応答 2 07:40 18 質疑応答 3 11:14 19 質疑応答 4 07:52 total 147:16 バインダーB 【030】高次産業社会の構図 disc B01 01〜05 50:04 01 資本主義社会の現在 09:31 02 現在を象徴するもの 14:29 03 第一次産業の問題 07:43 04 なぜ経済力と生活実感にギャップがあるのか 10:30 05 食うために働いているわけではないということ 07:50 disc B02 06〜10 52:46 06 第二次産業、第三次産業、第四次産業 10:27 07 第三次産業の本質 13:52 08 高次産業社会はいい社会か 08:53 09 「脱」という立場 11:37 10 意識を逆戻りさせても解決にならない 07:55 total 102:48 【031】渦巻ける漱石──『吾輩は猫である』『夢十夜』『それから』 disc B03 01〜07 69:45 01 司会 00:50 02 移動する耳と眼 08:08 03 会話のおもしろさ 10:13 04 混沌とした漱石 14:03 05 息苦しい批評 14:57 06 漱石の偉大さ 08:59 07 総合としての作品 12:31 disc B04 08〜15 68:53 08 類例のない作品──『倫敦塔』『幻影の盾』『カーライル博物館』 08:25 09 『猫』の背後にある作品群の重要さ 08:32 10 『夢十夜』は「宿命」の物語 07:38 11 わけのわからない作品──「第四夜」 07:06 12 とてもわかりにくい夢──「第五夜」「第六夜」 10:12 13 よくわかる夢──「第一夜」「第二夜」「第三夜」 11:42 14 気持ちのよくない夢──「第七夜」「第八夜」 07:20 15 民話・神話につながる夢──「第九夜」「第十夜」 07:56 disc B05 16〜22 68:34 16 「第十一夜」としての『三四郎』の夢 13:08 17 「宿命」と「反宿命」の物語 10:19 18 「青春物語」から「三角関係の物語」へ 09:49 19 「自然」と高等遊民 09:58 20 代助とは何か 06:19 21 明治の知識人の宿命 07:12 22 西欧と日本の三角関係 11:47 total 207:11 【032】都市論としての福岡 disc B06 1〜7 70:25 01 日本社会のイメージ 09:26 02 福岡とは何か 11:42 03 消費と生産は同じ 09:19 04 都市論と国家論は同じ 07:37 05 福岡は西欧型とアジア型とアフリカ型の混交 09:50 06 理想的な都市とは何か 10:12 disc B07 8〜15 69:51 07 どんな要因で都市は大きくなったり小さくなったりするのか 12:16 08 適正規模の都市と産業構造 10:53 09 都市とは何か 07:22 10 福岡社会がモデルになりうること 09:57 11 司会 01:34 12 質疑応答1 07:52 13 質疑応答2 14:38 14 質疑応答3 08:46 15 質疑応答4 08:45 disc B08 16〜21 46:45 16 質疑応答5 13:48 17 質疑応答6 06:50 18 質疑応答7 07:22 19 質疑応答8 07:32 20 質疑応答9 10:13 21 司会 00:58 total 186:59 【033】いまの社会とことば disc B09 01〜07 60:36 01 司会 04:31 02 流行語大賞を入り口に 14:29 03 流行現象と消費社会 07:56 04 老齢化社会になるにつれて老人は元気になる 06:31 05 女性の産む子どもの数が減っていること 10:08 06 日曜の夜をどう過ごすか 07:18 07 『ちびまる子ちゃん』とは何か 09:41 disc B10 08〜15 49:27 08 再現性の見事さ 05:24 09 「おやじギャル」が指ししめす現在──中尊寺ゆつこ『お嬢だん』 11:26 10 「欠如」をもとにする倫理観の終焉 07:45 11 言葉と社会の変わり方 06:50 12 司会 00:41 13 質疑応答1 02:43 14 質疑応答2 13:35 15 司会 00:58 total 110:01 【034】資質をめぐる漱石──『こころ』『道草』『明暗』 disc B11 01〜08 66:07 01 司会 00:42 02 漱石が固執したテーマ 12:17 03 生涯の罪の意識 06:19 04 心の動きの形而上学 06:11 05 漱石的な三角関係 08:02 06 漱石の資質──パラノイア 08:17 07 生涯のいちばん重要なテーマ 12:48 08 初めて自分を素材に 11:28 disc B12 09〜16 72:52 09 細君のヒステリー 09:20 10 立体的な私小説 12:09 11 滅多にない夫婦の物語 09:44 12 漱石の絵と書 06:41 13 「壁」を超えてしまうということ 07:10 14 小説らしい小説 06:47 15 宿命──偶然と必然のあいだ 07:53 16 作品のモチーフ 13:04 disc B13 17〜20 41:08 17 『明暗』のクライマックス13:49 18 匿名の読者からの批評 09:06 19 『明暗』の記述と主格 08:10 20 明暗を書きつげばどうなったか 10:02 total 180:06 【035】農業からみた現在 disc B14 01〜08 65:19 01 司会 06:46 02 国家の解体は危機ではない 09:57 03 八月クーデターの失敗 05:55 04 ソ連の農業実態 09:21 05 チホーノフの農業改革案 09:28 06 社会主義の三つの柱 07:18 07 半世紀前から進歩のないアメリカ 08:20 08 憲法九条は未来性をはらんだ理想の憲法 08:11 disc B15 09〜15 57:40 09 分析し尽くされた経済構造 08:16 10 バブル経済の問題 10:27 11 自由化問題の悲観的な観測 08:31 12 農業は必ずしも自然を相手にする産業ではない 06:19 13 コメの完全自給化なんて冗談じゃない 07:56 14 大規模経営化の弊害を乗り越えるには 10:16 15 未来の農業像 05:53 total 122:58 【036】像としての都市 disc B16 01〜07 55:33 01 消費社会──未知の部分 09:41 02 都市を4つに分けて考える 06:05 03 ビルの将来は都市の将来 07:55 04 贈与を主体に考えないと解決できない問題 06:44 05 平均的なビルと平均的な都市のあり方 13:09 06 理想の設計には他者=一般大衆が必要 06:30 07 人工都市の可能性と現実的な条件 05:25 disc B17 08〜17 73:41 08 後楽園遊園地のジェットコースター 05:18 09 一種の未来都市となっている長島温泉 08:43 10 港区・青山にある昆虫の触覚 06:57 11 浅草のうんこ 12:42 12 建築設計と言語のクレオール化(稚拙化) 09:00 13 理想の問題は先端的な問題と同じではない 04:36 14 司会 00:26 15 質疑応答1 07:20 16 質疑応答2 03:23 17 質疑応答3 15:11 total 129:12 【037】言葉以前の心について disc B18 01〜08 66:33 01 言葉以前の世界 05:18 02 三木成夫さんの理論──〈胎児の世界〉 08:55 03 心の世界はいくつもの層をなしている 07:24 04 家庭内暴力は日本の特産物 09:08 05 育児のふたつのかたち──日本とヨーロッパ 05:56 06 人間の身体器官は植物と同じものを持っている 08:19 07 性器の挿入と授乳の関係 10:59 08 何が心の動きのもとになっているのか 10:32 disc B19 09〜15 57:50 09 人間の心身にまつわる公理 10:31 10 言葉は人間の自然な行為を妨げて発生した 06:17 11 言葉を持つようになった要因 09:28 12 心の病気と身体器官 08:13 13 インディアの言語感──フォレスト・カーター『リトル・トリー』 09:50 14 未開・原始の心  05:58 15 心の世界がもたらす文化のパターン 07:31 total 124:22 【038】宮沢賢治 disc B20 01〜07 67:54 01 仏教的世界観を感覚的に置きかえる 13:51 02 「春」と「修羅」という主題 07:48 03 宮沢賢治の価値観──宗教と恋愛 13:02 04 「心象スケッチ」──独特の記号の使い方 07:42 05 意識の異なった段階を包括した世界の表現 08:45 06 妹の死と銀河鉄道──「青森挽歌」 06:56 07 科学者としての認識と信仰者の世界観 09:48 disc B21 08〜14 68:53 08 生活の影 14:08 09 生活自体が芸術という考え方 10:36 10 言葉の出所の違い自体が詩になる 08:55 11 宮沢賢治の生活の場所──「〔同心町の夜あけがた〕」 06:22 12 宮沢賢治の泣きどころ──「僚友」「〔あすこの田はねえ〕」 09:05 13 「第三芸術」 07:20 14 グスコーブドリの森の生活 12:25 disc B22 15〜20 51:28 15 「自然は変えられる」──ブドリとベンネンナーム技師の火山の手術 12:27 16 「超人になりたい」という願望 09:19 17 心の敏感さ 09:21 18 モチーフは仏教的倫理観 08:17 19 なぜ、たったひとつの真実の信仰はないのか 06:06 20 ほんとうの考えとうその考え 05:56 total 188:15 【039】青春としての漱石──『坊ちゃん』『虞美人草』『三四郎』 disc B23 01〜08 69:09 02 日本の悪童物語 08:09 03 漱石の母親像 12:42 04 なぜ漱石は松山へ行ったのか 09:29 05 漱石の親友像 09:59 06 漱石のパラノイア体験 09:40 07 松山行きの動機 13:36 08 ユーモア小説の悲劇性 05:04 disc B24 09〜16 71:18 09 難解な美文調と字句のむずかしさ 07:47 10 漱石の教養の孤独さ 13:10 11 講釈師的な地の文 05:16 12 漱石の小説のつくり方 07:45 13 『虞美人草』の重要なとりえ 10:22 14 文学の初源性 07:23 15 新しいタイプの女性と漱石の恋愛観 11:05 16 見事な心理描写 08:26 disc B25 17〜21 39:30 17 過去の世界と現在の世界 09:15 18 最後の青春小説 05:13 19 日本近代文明の象徴 08:45 20 小林秀雄と中原中也の三角関係 08:55 21 現在、第一級の作品はあるか 07:20 total 179:56 【040】不安な漱石──『門』『彼岸過迄』『行人』 disc B26 01〜09 67:48 01 司会 00:29 02 『門』はいちばん好きな作品 09:36 03 ひっそりとした生活 05:01 04 変化の要因 08:23 05 理想の日常生活 09:43 06 ためらうということ 07:57 07 漱石の無意識の核 13:22 08 偶然を重くみる 09:26 09 暗い漱石と国民作家漱石 03:47 disc B27 10〜17 70:54 10 魂の探偵小説 11:56 11 挿話──敬太郎の探偵趣味 13:26 12 動機の展開の仕方 08:22 13 須永の話 12:11 14 須永の性格 07:28 15 モチーフの強烈さ 06:06 16 漱石の作品のわかりにくいところ 06:41 17 漱石の男女観 04:42 disc B28 18〜24 58:56 18 二郎とお直の旅行 05:51 19 『行人』のアンチクライマックス 05:43 20 動機なき行い 05:25 21 漱石中期の大きな関心 07:24 22 なぜ漱石は三角関係を生涯の主題にしたのか 11:45 23 一郎の不安の根源 11:18 24 漱石の偉大さ 11:29 total 197:36 【041】現代に生きる親鸞 disc B29 01〜08 57:31 01 司会 03:41 02 親鸞の信仰の問題 05:26 03 他力のなかの他力とは──至心に信楽するということ 10:31 04 蓮如との人間洞察の違い 07:27 05 浄土はどこにあるか 05:35 06 蓮如は医者であり、親鸞は医者兼患者 10:24 07 たとえ善でも意識してやる行為はだめ──「聖道の慈悲」と「浄土の慈悲」 06:31 08 人間は誰でも〈悪〉をする可能性がある 07:53 disc B30 09〜13 43:38 09 怖い親鸞と立派な親鸞 11:00 10 きっぱりいいきるすごさ 09:31 11 司会 00:29 12 質疑応答 21:48 13 司会 00:49 total 101:08 【042】太宰治 disc B31 01〜08 71:07 01 司会 00:26 02 『お伽草子』はたいへんな傑作 05:46 03 瘤取り爺さんの気持ち 11:37 04 浦島太郎の古さ 10:25 05 モダーンな浦島太郎 08:59 06 戦争のほんとうの怖さ 13:34 07 人間の精神の可能性を描く 07:16 08 雀に恋するお爺さん 13:01 disc B32 09〜15 72:00 09 『お伽草子』のおおもとにあるもの 09:18 10 母親兼、おたけさん 09:24 11 母親から離して育てられるということ 11:44 12 社会の転換によりメジャー作家に 09:18 13 デカダンスと破滅──太宰治の戦後 11:04 14 「愛」という根本的なモチーフ 09:03 15 読者に「心づくしの料理をふるまう」ということ 12:07 disc B33 16〜20 54:42 16 おあつらえむき過ぎて照れくさい作品 11:11 17 マイナー、メジャーとは何か 11:13 18 一片の希望もない自伝 09:27 19 いい作品と思えなかった 10:07 20 やさしく書かれたきつい文学 12:41 total 197:47 【043】芥川龍之介 disc B34 01〜07 57:49 01 司会 00:23 02 『地獄変』の世界 07:14 03 『今昔物語』の重要さ 10:26 04 芥川の歴史小説の基本的な性格 09:14 05 『地獄変』のモチーフ 09:08 06 芥川は文明開化をどう考えていたか 11:47 07 漱石の世界との連続性 09:34 disc B35 08〜15 68:10 08 漱石山脈の二代目としての芥川 09:00 09 芥川の芸術家意識 10:00 10 あからさまになる病的な表現 10:44 11 芥川の資質があらわれた作品──『妖婆』 07:48 12 おしゃべりでは通じない世界 10:28 13 司会 00:31 14 病的な心の動きを拡散した『或阿呆の一生』 10:47 15 芥川の情緒の自然さ 08:49 disc B36 16〜19 37:45 16 凝縮された作品──『歯車』 12:37 17 芥川はなぜ若くして死んでしまったのか 08:34 18 着ている鎧が脱ぎにくかった 08:10 19 芥川の代表作といっていい作品──『玄鶴山房』 08:23 total 163:43 【044】生命について disc B37 01〜06 60:18 01 遺伝子と宇宙的な生体リズム 08:19 02 三木成夫さんの考え方 12:50 03 生命体としての人間の特徴 11:49 04 人間は植物と動物と人間からなる 07:00 05 環境問題とは何か 11:58 06 生と死の問題を拡張する 08:21 disc B38 07〜13 57:38 07 自然科学と宗教を対応させる考え方 06:35 08 無意識の世界 09:50 09 宮沢賢治もわからなかった──科学の認識と信仰の世界 06:38 10 臨死体験・二重人格 08:15 11 哲学者や宗教家はどう考えたか 07:57 12 親鸞の死のとらえ方 09:24 13 現在の生命論の課題 08:55 total 117:55 【045】ヘーゲルについて disc B39 01〜08 72:55 01 ヘーゲルを読むなら『エンチュクロペディア』がいい 12:02 02 法の言語と文学の言語 11:18 03 法は「一般意志」という考え方 05:30 04 法はほんとうに共同意志なのか──マルクスの批判 10:00 05 国家についての突きつめた考え 05:22 06 なぜ憲法九条について本質的に論じられることがないのか 08:52 07 「天皇は国民統合の象徴」といういい方 11:51 08 マルクス、ヘーゲルより法概念を拡張する 07:57 disc B40 09〜16 73:26 09 日本の法概念の利点と弱点 13:34 10 アフリカ的段階の痕跡が残っている日本の神話 07:12 11 日本固有ではないアフリカ的段階の風習 11:25 12 アフリカ的段階の少し先にあるアジア的段階 08:07 13 「段階」という考え方 05:26 14 日本とは何か 08:08 15 ヘーゲルのすごさ 07:01 16 本質へ向かう論理学 12:29 total 146:19 【046】フーコーについて disc B41 01〜07 69:48 01 全方位的な思想 08:08 02 ヘーゲル・マルクスの国家の考え方 07:10 03 アジア的な国家の考え方 08:51 04 国家と市民社会 09:18 05 国家ができる前、何があったか 11:33 06 宗教とは何か 11:42 07 知の考古学という方法 13:03 disc B42 08〜15 68:00 08 宗教と法の境界面 12:50 09 宗教を普遍的倫理という面で切る 06:13 10 考古学的な層と段階 09:20 11 「法的な規定」という切り口 09:01 12 天皇条項のあいまいさ 07:23 13 近代日本の原罪 07:42 14 自分の憲法案を持ったほうがいい 06:57 15 マルクス主義系統の枠外の人 08:30 total 137:46 【047】文学の戦後と現在──三島由紀夫から村上春樹、村上龍まで disc B43 01〜10 72:42 01 司会 00:57 02 近代文学の精髄をわきまえた人 07:11 03 ロマンチックでモダンな古典主義──『花ざかりの森』『岬にての物語』 08:04 04 古典的な共同体意識 12:23 05 生い立ちの物語──『仮面の告白』 05:34 06 無意識の形成は胎児期にさかのぼる 06:43 07 「輪廻」のようなことばかり考えてきた東洋の世界 07:35 08 浄土の規模の善と悪 09:27 09 幼児体験と同性愛的傾向 09:36 10 三島さんの立派な生き方 05:09 disc B44 11〜19 73:18 11 主題としての天皇制的イデオロギー──『憂国』『英霊の聲』 08:23 12 二・二六事件の衝撃的な手記 10:15 13 「文化的天皇」という概念 07:38 14 右翼性と左翼性の分かれ目にある照れくささ 09:37 15 日本の思想性の在りか 07:27 16 文学者と政治、文学と実行──三島さんと埴谷さんの座談会 05:31 17 『源氏物語』と『豊饒の海』 08:18 18 〈現在〉を象徴する龍、春樹 10:10 19 日本の純文学にはなかった村上春樹のスタイル 05:54 disc B45 20〜25 52:47 20 『風の歌を聴け』の鮮明な比喩 12:15 21 「家庭小説」ではなく「男女小説」 06:57 22 生活のなかでのリズムの発見 09:53 23 『羊をめぐる冒険』の試み 09:39 24 村上龍の強力な対象選択力 06:16 25 『料理小説集』の見事さ 07:44 total 198:46 【048】親鸞の造悪論 disc B46 01〜07 53:09 01 司会 00:32 02 教団もお寺もなくていい 12:01 03 親鸞と蓮如の人間洞察の違い 08:04 04 「慈悲」を抜かしたら宗教ではない 10:11 05 〈善悪〉の規模を拡大した親鸞と法然 05:48 06 オウム真理教のだめなところ 07:08 07 社会の〈善悪〉観に同化しなかった教祖たち 09:21 disc B47 08〜10 28:00 08 無関係な人を殺すということ 10:16 09 よみがえる親鸞の「造悪論」 06:18 10 入り方とやめ方の出入り口がついていない組織はだめ 11:24 total 81:07 【049】苦難を超える──『ヨブ記』をめぐって disc B48 01〜08 70:17 01 司会 02:59 02 「ヨブ記」のテーマ 12:34 03 「アジア」と同じ段階の自然観 08:08 04 「ヨブ記」の概略 12:36 05 「もうたくさん、いつまでも生きていたくない」 09:20 06 3人の友人とヨブとの問答 10:35 07 ヨブの言葉の深さ 07:54 08 ヨブの苦悩に答えない神 06:07 disc B49 09〜15 49:34 09 不可解なヨブの和解 08:39 10 「反復」という概念 06:15 11 キルケゴールの個人的体験 06:40 12 二律背反の彼方にある精神の領域──ヴェーユの考え 06:31 13 試練とは何か──キルケゴールの「試練学」 08:43 14 内村鑑三の偉大さ 06:06 15 ヨブ記の続編──神とヨブの和解の仕方を書き直す 06:37 total 119:50 【050】中原中也・立原道造──自然と恋愛 disc B50 01〜09 70:17 01 司会 00:25 02 絶対感情をもとに考える 08:48 03 宮沢賢治の恋愛感情 07:12 04 立原道造の恋愛感情 08:45 05 自然詩人であるということ 08:36 06 内臓感覚で自然を見る 07:18 07 あらゆる段階の自然感情の表現が開花した昭和初期 08:24 08 「コップに一ぱいの海がある」 10:42 09 「トタンがセンベイ食べて」 10:02 disc B51 10〜18 68:47 10 なぜ中也がおもしろいか 05:21 11 「サーカス」 07:12 12 宮沢賢治の影響 11:06 13 昭和の不朽の古典詩人 12:26 14 中也の本質は自然詩人 06:56 15 恋愛のふたつの極 05:46 16 三角関係という主題を身を持って演じた人 07:10 17 恋愛事件前とは違う自伝的自画像 05:38 18 自然を具象物としてうたわない詩人 07:08 disc B52 19〜26 71:39 19 「追憶」「忘却」に含まれる心理的なニュアンス 11:41 20 喪失からはじまる恋愛感情 04:53 21 現在は倫理の転換期 10:59 22 人間関係へのこだわりがあらわれた作品──「子どもの話」 07:52 23 倫理性が表現された未完の詩 08:21 24 生活を書くか抽象を書くか 09:39 25 現実の生活と自分の感性が離れていく詩の書き方 08:11 26 天才の道をどん詰まりまで行った人 10:00 total 210:42 【Bonus track -1】幻想としての国家 disc B53 01〜09 73:02 01 国家の起源とは何か 06:25 02 家族から村落共同体への展開の仕方 07:54 03 「対幻想」という観念 09:24 04 兄弟姉妹間の対なる幻想 06:13 05 アマテラスとスサノオがしめす古い共同体のかたち 08:02 06 共同幻想としての国家 05:54 07 天津罪[あまつつみ]と国津罪[くにつつみ] 11:54 08 共同幻想の発展の仕方 09:46 09 道徳はどこでどう発生するのか 07:28 disc B54 10〜13 32:15 10 法と宗教のあいだにある祓い清めという概念 05:16 11 権力の意志表現としての法への転化 10:23 12 近代国家・近代天皇制の問題 08:10 13 国家の本質をつかむには 08:25 total 105:16 【Bonus track -2】共同幻想論のゆくえ disc B55 01〜08 63:43 01 司会 01:53 02 商品と言葉には対応が付けられるという考え方 11:11 03 文学を生み出す言葉の実体を考える 11:17 04 貨幣とは何か 09:57 05 商品と言葉の流通形態 07:28 06 資本主義のマジックと言葉の世界の美 08:00 07 表現=「疎外」という考え方 07:33 08 文学の本質的な衝動は価値の自己増殖 06:20 disc B56 09〜13 46:42 09 ヘーゲルの巨大さ 08:58 10 エンゲルスとニーチェのヘーゲルへの反発 10:00 11 エンゲルスが考えたこと 11:20 12 ヘーゲルの意志論は活かすことができる 10:14 13 問題の所在は変わっていない 06:09 total 110:38 B57[DVD]MP3全音声データ(パソコン再生用) ブックレット「YOSHIMOTO TAKAAKI 吉本隆明 五十度の講演(吉本隆明全講演アーカイブより)」目次 まえがき 吉本隆明 吉本隆明の講演とその音源について 宮下和夫 講演とその時代背景 収録講演内容 ジャンル別索引 収録音源一覧 あとがきにかえて。蛇足も目方のうち。 糸井重里 [収載写真クレジット](別刷り) 注記等 ISBN978-4-902516-20-3 監修:吉本隆明 編集構成:吉本隆明講演アーカイブ製作委員会
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 各界著名人が選んだ私だけの「世界遺産」 掲載誌(紙・書)名 週刊文春  巻 50 号 31 掲載頁 147 掲載年月日 2008.8.7 区分 談話 キーワード 称名ホテル/称名小屋/柳田国男『鼠の浄土』 見出し・語録 吉本隆明×ねずみホテル 「大学二年生の時、他に遊ぶ場所もないので友人と登った立山で、麓から少し上がったところにある称名 ホテルに偶然泊まったんです。ホテルっていうのは名前だけで、実際は山小屋。風景はごく普通ですが、 宿をやっているご夫婦が印象深かった」 「それが、本当に人馴れしていて、僕らの膝の上に乗ってくるんですよ。びっくりしたんですけど、奥さ んが、『引っ込んでなさい』と言うと、奥に引っ込む。でもすぐにまた出てくる。夫婦がいつもは追い払 っていないことがすぐわかった。それがまさに、柳田国男の『鼠の浄土』の世界で、感動したんです。こ れは日本にしかない風俗だと思います。忘れがたい経験です。」 注記等 取材記事中の談話
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 マス・イメージ論(初出)・上 叢書名 吉本隆明資料集 77 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 マス・イメージ論 キーワード 共同幻想 見出し・語録 マス・イメージ論・上 〈マス・イメージ論1〉変成論(『海燕』1982年3月号) 〈マス・イメージ論2〉停滞論(『海燕』1982年4月号) 〈マス・イメージ論3〉推理論(『海燕』1982年5月号) 〈マス・イメージ論4〉世界論(『海燕』1982年6月号) 〈マス・イメージ論5〉差異論(『海燕』1982年7月号) 〈マス・イメージ論6〉縮合論(『海燕』1982年8月号) 日本を読むための25篇(『遊』1982年9月号[原題は「吉本隆明が選んだ日本を読むための25篇」]) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 越中文学館(41)吉本隆明「戦争の夏の日」:終戦と静かな海の記憶 掲載誌(紙・書)名 北日本新聞 出版地 富山 掲載頁 7 掲載年月日 2008.8.11 区分 談話 キーワード 終戦/魚津 見出し・語録 「世界がひっくり返ってしまったのに、波はいつも通り静かで水は温かい。その時に感じた『なぜ』とい う疑問を、解決することがその後のわたしの文学だったとも言える。生涯で一番印象深い日ですよ」 「あのころは砂地だった。随分たつから、もう変わってしまったでしょうねえ」 「あそこから、わたしの第二の青春が始まった」 注記等 記事中に収録された電話取材談話 エッセイ掲載紙面および書籍とポートレート写真有り
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0808 標題 「希望は戦争」絶望感が生んだ逆説:足音聞こえませんかー戦後63年のニッポン 中 掲載誌(紙・書)名 北海道新聞 出版地 札幌 掲載頁 掲載年月日 2008.8.14 区分 談話 キーワード 終戦/魚津 見出し・語録 「本当は戦争なんてしたくない。しかし、絶望感から、そんな発言をせざるを得ない。『逆説』ですよ。」 「貧困から東北の農村で娘が売られることもあり、国民に『現状を変えねば』との思いが確かにあった。 欧米の植民地支配からアジアを解放することも、『正義』だと私は信じていた。」 注記等 吉本氏の自宅でインタビューされた言葉が記事中に引用されている。 ポートレート写真(加藤哲朗撮影)有り
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 高橋順一(聞き手) 刊行年月 0808 標題 肯定と疎外:課題としての現在 掲載誌(紙・書)名 現代思想 巻 36 号 11 掲載頁 8-75 掲載年月日 2008.8.15 区分 インタビュー 見出し・語録 労働者・民主主義・丸山眞男/戦後革命と疎外/戦後革命と疎外/六十年安保/庶民的知識人/天皇制を どう捉えるか/ファシズム・花田清輝/憲法九条/柳田国男・折口信夫/七0年代の転換点/八0年代へ /ボードリヤール・毛沢東/機能主義/現在の課題
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 おいしく愉しく食べてこそ(21)じゃがいも好きの告白 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 10 掲載頁 3 掲載年月日 2008.9.1 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 浅尾大輔 刊行年月 0809 標題 「『無形の蓄積』が重要だということだけは、実感を交えて言える気がします」 掲載誌(紙・書)名 論座  号 160 掲載頁 34-40 掲載年月日 2008.9.1 区分 対談 見出し・語録 「俺もちょっと勘違いしているところがあったな」/無価値を追求することを、人間がやめることはあり 得ない
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 一九四五年八月十五日のこと:特集〈昭和 忘れえぬあの一瞬〉 掲載誌(紙・書)名 小説現代  巻 16 号 12 掲載頁 266-267 掲載年月日 2008.9.1 区分 エッセイ 見出し・語録 「これはわたしのためだけの戒めでいいのだが、おもな産業都市は爆撃で焼野原となり、食べ物は芋類と 小魚と豆の煮物しかなく、戦犯という名の処刑者と戦死者と負傷者、原爆死傷者などを残して敗戦し、降 伏した事実を、『耐エ難キヲ耐エ忍ビ難キヲ忍ビ以テ万世ノタメニ大平ヲ開カム』で済まし、どこにも敗 戦とも降伏とも述べずに済ました儒教的倫理をほとんど自己嫌悪した。わたしだけでもよい、この場所か ら脱出したいとせつに願った。わたしはこれについて私恨はほとんどない。だがこれから脱却できなけれ ばアジア的な段階の地域住民の誰もが永続的に駄目な気がする。ヘーゲルのように欧米的な段階がいいな どと夢にも思ったことはないのだが。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 白根直子(聞き手) 刊行年月 0809 標題 証言・永瀬清子 掲載誌(紙・書)名 現代詩手帖  巻 51 号 9 掲載頁 102-106 掲載年月日 2008.9.1 区分 講演 キーワード 永瀬清子 注記等 「本稿は、2008年1月29日、吉本氏自宅にてビデオ収録され、2月17日、赤磐市主催第12回朗読 会「永瀬清子の詩の世界〜私は地球』にて上映された講演を再構成したものです。」(編集部)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 男とはマザー・シップと見つけたり:あるいは存在を耐えるための軽さ 掲載誌(紙・書)名 ユリイカ  巻 40 号 10 掲載頁 105-121 掲載年月日 2008.9.1 区分 インタビュー キーワード 無頼派/太宰治/坂口安吾/織田作之助 見出し・語録 太宰のマザー・シップ/現代の無頼派の条件 注記等 8月1日、駒込・吉本邸にて収録。
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 [吉本隆明氏推薦] 掲載誌(紙・書)名 大江満雄論:転形期・思想詩人の肖像 出版社 大月書店 出版地 東京 掲載頁 帯、カバー見返し 区分 推薦文 キーワード 大江満雄 見出し・語録 日本の精神史にあらわれた、稀有な存在の全貌。[帯文] 「日本とアジア、国家と民族、科学と人間など、それらをどれひとつとして切り離すことなく考え続けた 大江満雄。このように戦中・戦後を生き抜いた日本人は他に見あたらない。「原体験」の痛みに根ざした 〈他者指向性〉、その熱度。自己の存在を賭けた〈言語復讐の詩学〉、そして転向。廃墟の中から掴み出 した〈対話思想〉、「全我」の生。特異な詩人の生涯を、初めて一望のもとにおく。」 注記等  帯文の「特異な詩人」となっているところが、カバーの見返しでは「日本の精神史にあらわれた稀有な 存在」となっている。(著作リスト作成者による註)  渋谷直人著『大江満雄論:転形期・思想詩人の肖像』の推薦文として掲載した「日本の精神史にあらわ れた、稀有な存在の全貌。[帯文]」は出版社で書かれたものでした。版元に照会された宿沢さんならび にお知らせいただいた松岡さんに感謝します。(2009.06.14)
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 マス・イメージ論(初出)・下 叢書名 吉本隆明資料集 78 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 マス・イメージ論 キーワード 共同幻想 見出し・語録 マス・イメージ論・下 〈マス・イメージ論7〉解体論(『海燕』1982年9月号) 〈マス・イメージ論8〉喩法論(『海燕』1982年10月号) 〈マス・イメージ論9〉詩語論(『海燕』1982年11月号) 〈マス・イメージ論10〉地勢論(『海燕』1982年12月号) 〈マス・イメージ論11〉画像論(『海燕』1983年1月号) 〈マス・イメージ論12〉語相論(『海燕』1983年2月号) 山本かずこ詩集『渡月橋まで』(いちご舎・1982年10月13日刊帯文) 高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』(高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』1982年10月27日刊推薦文) 言葉が失われた時代(『THE21』1985年10月号) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 死の答え 掲載誌(紙・書)名 おちおち死んではいられない:この国はどこへ行こうとしているのか 編集 毎日新聞夕刊編集部 出版社 毎日新聞社 出版地 東京 掲載頁 44-49 区分 インタビュー キーワード 死/書くこと/思想 注記等 初出『毎日新聞』夕刊2007.6.15取材・インタビュー:藤原章生
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0809 標題 自作を語る 第14回 「源氏物語論」 掲載誌(紙・書)名 SIGHT(「ロッキング・オン・ジャパン」10月増刊号、第22巻第15号通巻第339号) 巻 37 号 Autumn 掲載頁 160-173 掲載年月日 2008.9.30 区分 インタビュー キーワード 源氏物語 見出し・語録 現代小説としての『源氏物語』批評 注記等 インタビュー・撮影=渋谷陽一
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0810 標題 おいしく愉しく食べてこそ(22)月見だんご狩り 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 11 掲載頁 5 掲載年月日 2008.10.1 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0810 標題 大衆文化現考・天皇制について 叢書名 吉本隆明資料集 79 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 自己慰安から渇望まで(『抒情文芸』第25号1983年2月) 今、あなたにとってテレビとは(『太陽』1983年2月号) 大衆文化現考(共同通信配信1983年3月〜1985年3月) 季評・大衆文化(共同通信配信1985年5月〜1986年2月) 純文学の世界は‥‥‥お葬式(『博物誌』10号1983年4月) 天皇制について(『出版研究』第7号1967年3月) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0810 標題 本誌記者がナマで聞いた名言・失言・方言「大全集」:文化人編「戦後」を代表する「才人」の含蓄 ある言葉 掲載誌(紙・書)名 週刊文春  巻 50 号 42 掲載頁 52 掲載年月日 2008.10.30 区分 談話 キーワード 悩み 見出し・語録 「あのねー、悩むのはいいことなんですよ。マルクスの言葉じゃないけど、『人間は自分が解決できるこ としか悩まない』っていいますからね。適当なところで切り上げないで、もっと悩んだ方がいいですよ」 注記等 記事中の談話
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0811 標題 おいしく愉しく食べてこそ(23)恐怖の「おから寿司」 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 12 掲載頁 3 掲載年月日 2008.11.1 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0811 標題 詩人清岡卓行について 掲載誌(紙・書)名 現代詩手帖  巻 51 号 11 掲載頁 46-47 掲載年月日 2008.11.1 区分 詩人論 キーワード 清岡卓行
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0811 標題 ジョバンニの父とはなにか・未踏の作業 叢書名 吉本隆明資料集 80 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 キーワード 見出し・語録 田村隆一についての覚え書(『現代の詩人3 田村隆一』1983年6月刊 解説) ジョバンニの父とはなにか(『文学における父と子』1983年6月20日刊 所収)  作品/作者 わが賢治――悲劇の解読 聞き手 牧野立雄(『宮沢賢治』第3号 1983年7月20日発行)  宮沢賢治の不健康さ/人間以上のものへの衝動/イデーとしての「幼児性」/白熱した空虚/作品の中の影/  時代思潮の浴び方/賢治の精神構造の不可解さ/感受性の無限の拡大/賢治への接近と離反/宮沢賢治はまだ  未知数 個の想像力と世界への架橋(『82現代短歌シンポジウムin東京』1983年9月28日刊) 田原克拓『続・性格と心の世界』(田原克拓『続・性格と心の世界』性格教育センター・1984年1月20日刊) 未踏の作業(渡辺寛『流され王の居場所』1984年3月15日刊 解説) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0811 標題 「芸術言語論」への覚書 出版社 李白社 出版地 東京 区分 芸術言語論 キーワード 神話/歌謡/人生/情況 見出し・語録 第一部 神話と歌謡(未発表原稿)  神話伝承と古謡  歌集『おほうなはら』について  歌集『おほうなはら』について(ニ)  歌集『おほうなはら』について(三)  人生についての断層   僕が勉強をやめた理由   勉強よりも時間のテンポを合わせる   遊びを知っていた漱石、生涯遠慮していた鴎外   勉強ができない人も劣等感をもたなくていい   独学の田中角栄がもっていた見識とは   実生活で人の役に立つ「知」とは何か   枝葉ではなく幹を捉える   専門の勉強は就職してからすればいい   「俺は人を愛せない人間じゃないか」と思った   知識を養うと愛はどう変貌するか   愛情不足が引き起こす悲劇   愛されなくちゃ愛せない   女性が欧米化してゆく途中   異性に対して奥手になってしまう原因   男のすべての愛情の根源は友情にあるんじゃないか   「男性の本質はマザーシップだ」と太宰さんは言った   女の人は難しいとつくづく思う   夫婦が別れないために必要なこと   少子化問題は軍隊の問題   異性間と同性間では魅力の質が違う   意識のバランスがとれていると魅力的に感じる   ウマが合う人と合わない人は何が違うのか   人生の仕事って何だろうか   受身で生きることができたら上等 第二部 情況との対話(単行本未収録原稿)  詞人と詩人(「広告批評」2006年3月号)  清岡卓行を悼む(「群像」2006年8月号)  漱石の巨きさ(「文藝春秋」2006年12月臨時増刊号)  岡井隆の近業について〜『家常茶飯』を読む〜(「現代詩手帖」2007年6月号)  『死霊』の創作メモを読んで(「群像」2007年11月号)  小川国夫さんを悼む(「群像」2008年6月号)  垣間見えた鮮やかなロシアの大地(恵雅堂出版「内村剛介著作集」推薦の言葉)  深い共感が導き出した稀有な記録(恵雅堂出版『内村剛介ロングインタビュー』前書き)       *  家訓の重圧に耐えられるか(「文藝春秋」2005年3月号)  靖国論争にとらわれては日本は変わらない(「サンデー毎日」2006年9月3日号)  いじめ自殺 あえて親に問う(「文藝春秋」2007年1月号)  「二大政党制」で凡庸な政治家に九条改正されたらかなわない(「週刊現代」2008年6月7日号)  『蟹工船』と新貧困社会(「文藝春秋」2008年7月号)  長老猫の黒ちゃんへ(「うえの」2008年1月号)  大きい猫と小さい子供の話(「猫びより」2008年3月号) 編集後記(編集者・松崎之貞) 注記等 ISBN978-4-89451-904-6 発売 フォレスト出版
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0812 標題 おいしく愉しく食べてこそ(24)あごを動かす食べ物 掲載誌(紙・書)名 dancyu  巻 18 号 13 掲載頁 3 掲載年月日 2008.12.1 区分 エッセイ 見出し・語録 注記等 撮影/中島博美
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0812 標題 鶉屋書店の想い出 掲載誌(紙・書)名 ことのは 号 2 掲載頁 2-4 掲載年月日 2008.12.1 区分 エッセイ 見出し・語録 「それからは古本をさばくときは自分の著書や蔵本を第一義とすることと、よく注意することを意識す るようになった。でもこれは私の言葉であって、きれいごとの詭弁であるかもしれない。私の自著本も そこまで米櫃の資に役に立ってくれたらといつも願う。それはいつわりなしの本音だ。」 注記等 発行:ことのは書林 http://kotonoha-shorin.jp
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0812 標題 太宰の親密さにいかれちゃった。:思い出インタビュー 掲載誌(紙・書)名 東京人  巻 23 号 14 掲載頁 18-21 掲載年月日 2008.12.10 区分 インタビュー 見出し・語録 「学校は面白いか」そう聞かれました。/男の本質は“マザー・シップ”だよ。/太宰の“親密さ”に 引き込まれた。 注記等 吉村千彰・聞き手、文 中川道夫・写真
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0812 標題 柳田国男論(初出) 叢書名 吉本隆明資料集 81 編集 松岡祥男 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 柳田国男論 キーワード 柳田国男 見出し・語録 柳田国男論 1体液の論理 序にかえて(『國文学』1984年4月号) 2第 I 部 縦断する「白」 1海の流線の方位(『國文学』1984年7月号) 3第 I 部 縦断する「白」(続) 2「白」の神の担い手 3「白」という言葉をめぐって(『國文学』1984年8月号) 4第 II 部 動機・法社会・農 1動機の鏡(『國文学』1985年1月号) 5第 II 部 動機・法社会・農(続) 2動機の濃淡 3動機の根拠(『國文学』1985年2月号) 6第 II 部 動機・法社会・農(続々) 4舞台の意味 5農 i 農と国家(『國文学』1985年3月号) 7第 II 部 動機・法社会・農(続々々) ii 救治(I) iii 救治(II)(『國文学』1985年4月号) 8第 III 部 旅人・巡回・遊行 1旅人とはなにか(1) 2旅人とはなにか(2)(『國文学』1985年5月号) 9第 III 部 旅人・巡回・遊行(続) 3巡回と遊行(1)(『國文学』1985年6月号) 遠野物語の意味(柳田国男『遠野物語』新潮文庫・1992年5月25日刊) 編集ノート 注記等 装画 ハルノ宵子
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年 0812 標題 貧困と思想 出版社 青土社 出版地 東京 区分 インタビュー キーワード 情況/思想 見出し・語録 一 「蟹工船」と新貧困社会(『文藝春秋』2008年7月号) 戦後のはじまり(『現代思想』2007年12月臨時増刊号)聞き手 高橋順一 ニ 肯定と疎外――課題としての現在(『現代思想』2008年8月臨時増刊号)聞き手 高橋順一 三 男とは、マザー・シップと見つけたり――あるいは存在を耐えるための軽さ(『ユリイカ』2008年9月号) 難しくて易しい課題――関係とはなにか(語り下ろし、2008年11月13日収録)聞き手 高橋順一 後記  高橋順一 注記等 ISBN978-4-7917-6461-7 註の作成:高橋順一
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0812 標題 何をどう言っても安心な人 掲載誌(紙・書)名 鶴見俊輔:いつも新しい思想;KAWADE道の手帖 出版社 河出書房新社 出版地 東京 掲載頁 114-120 区分 インタビュー キーワード 鶴見俊輔 注記等 聞き手=大日方公男 2008年11月3日、吉本邸ににて
刊行形態 Electronic Material 著者 吉本隆明 著者 糸井重里 刊行年月 0812 標題 テレビと落とし穴と未来と。 出版社 東京糸井重里事務所 出版地 東京 形式 html 区分 対談 キーワード テレビジョン 見出し・語録 心残り。 2008-12-25 「観客のため」という要求。 2008-12-26 価値になりにくいもの。 2008-12-27 やりやすい、励みになる、飯の種になる。 2008-12-28 価値、無価値、反価値。 2008-12-29 文化はいいことだ、の落とし穴。 2008-12-30 高村光太郎のペンギン。 2008-12-31 注記等 「ほぼ日刊イトイ新聞」 http://www.1101.com/tvtrap/index.html

「吉本隆明2008年著作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp 2012.07.28