吉本隆明2004年著作リスト


*ページ内を検索する(Netscape Navigator4.0/4.0.6〜)


刊行形態 Magazine Article
著者 吉本隆明
著者 中沢新一
刊行年月 0401
標題 心と言葉、そのアルケオロジー
掲載誌(紙・書)名 群像
巻 59
号 1
掲載頁 224-243
掲載年月日 2004.1.1
区分 対談
キーワード 心/脳/言葉
見出し・語録 とてつもなく古い心の地層へ/「心そのもの」の探究/レーニンの破綻ぶり/サル、
ネアンデルタール、現生人類のあいだ/脳と心の分離/言葉の原点はどこにあるか/流動的知性へ
/「第三期の形而上学」成立への見直しは?
注記等 2003.10.14

刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0401 標題 普通に生きること 掲載誌(紙・書)名 智慧の実を食べよう。 編集 糸井重里 出版社 ぴあ 出版地 東京 掲載頁 43-81 区分 講演 キーワード 生き方/普通/価値/書くこと/文学/価値観/国家/偉大 見出し・語録 吉本隆明、四十歳のころ 「(アルバイトと原稿料の)両方の収入の額がちょうど同じくらいになったとき、どっちかに決め る以外にないということで考えて、書くほうに決めたわけです」 まず、価値のある生き方とは何か 「レーニンという人が、(マルクス)を指して世界最大の思想家であった弔辞の中で言っているん です。僕が決めた考え方からすると、一番価値が低い生き方を貫いた人だというふうになるわけで す。それでいいじゃないかと思ったわけです。それでそういうふうにしようと」 百点満点の価値のある生き方はない 「何かをひざにかけて、一日黙りこくって細工ものをしている、何かのデザインを描いたり、染織 物をしたりして、一日終わる――日常いつでもありふれたことなんですけど。そういうことで一日 を送っているような人がテレビなんかに出てくると、これは偉い人だよ、大したもんだよと思って、 おれもまねしたいもんだなと思うわけです」 「書くこと」は百点を目指すコミュニケーション 「しゃべることより書くことのほうが相手に通じるかもしれないという考え方を今でも僕は思って いるわけです」 文学は自己慰安を本質としている 「借金を支払うために自分は小説家になったんだと公然といっている文学者が出てきた。いわゆる 文学なるものが重大な転換期に遭遇しているとしか僕には思えないんです」 ゼロの価値観を主張するということ 「自分で自分を評価してゼロではないという人は、やはりゼロという人と真っ正直に正面からぶち あたって対立して、そして対立していることを公然と言ったほうがいいと思います」 現代は反対の価値観を所有する者と徹底的に対立していい時期 「価値観がゼロであろうが、百であろうがどちらでも、一人一人の個性に従って自分の本音を言っ たってだれからもとがめられる筋合いはない、というのが今の社会。それは別に遠慮することはな いと僕は思っています」 だれからも批判される筋合いはないという考え方 「だれか文句をいうやつがいたって、『そんなのはおまえなんかが言う筋合いじゃねえ、おまえな んかがおれにそういう批判的なことを言うだけの器じゃねえだろう』とでも言っておけばそれで済 んじゃいます。それは大いに言ったほうがいいんじゃないでしょうか」 国家とは何か――無意識のなかの日本国 「それはどちらかがいい悪いじゃなくて、これは世界の地域を二分しますと、大体そういうふうに 言えるので、どちらが悪いとかということはないのです」 “偉大”の向こうにあるもの 「“偉大な人たちの存在する領域の向こうにもっと偉大な無名の領域がある”シモーヌ・ヴェイユ は、偉大という意味を知っていたと思います」 注記等 「この本は、2003年の秋に東京国際フォーラムで行われたイベント『智慧の実を食べよう。』 という超長時間講演会の記録をもとにして編集されたものだ。」(糸井重里「前書きのかわりに」より)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0401 標題 漱石を論じていきながら、自分というものが解けていく。そういう感じはありましたね 掲載誌(紙・書)名 SIGHT(「ロッキング・オン・ジャパン」1月増刊号、第18巻第1号通巻 第255号) 巻 18 号 Winter 掲載頁 164-169 掲載年月日 2004.1.19 区分 インタビュー キーワード 夏目漱石/文体 見出し・語録 もうひとりのマン・オブ・ザ・イヤー/新しい文体の発明/「夏目漱石論」という名の 「吉本隆明論」 注記等 インタビュー・撮影=渋谷陽一
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0401 標題 「ならずもの国家」異論 出版社 光文社 出版地 東京 区分 情況論 キーワード 国民国家/宗教/共同体国家/イラクーアメリカ戦争/拉致問題/軍隊/不況 見出し・語録 「まえがき  アフガニスタン紛争時には当事国以外にはそれほど明確でなかったイラクーアメリカ戦争の真相が 少しずつ浮かび上がってきた。  国家と宗教が分離してその間に産業が介在している高度な国民国家と、共同体と宗教とが未分化の まま融合している後進的な共同体国家とが、宗教や文明を異にし、社会段階や利害を異にしているた め、この紛争は起こっていると言ってよい。さらにもう一歩、紛争は踏み込んだ段階でイラクーアメ リカ戦争に至った。つまり本来の対立の姿をわたしたちは視[み]ていることになる。また宗教と共同 体が未分化のまま直接に一体となった共同体国家と、宗教が民族国家として宗教発達史の最終の段階 にある国家との対立を基底としている姿だともいえよう。現在のまま沈静するかも知れないし、敗北 も反省もないまま長い持久戦に入るかもしれない。その行末はいまのところ判断をもたない。  それほど関係も利害もないのに、日本国は憲法を犯してまでもアメリカの対イラク攻撃に追従して、 人命と財力を提供しようとする危険な挙に出て世界の笑い者を演じようとしている。もちろん自民政 府が信ずる方針を定め、一般国民の同意を取りつけ、決意を固めた上でならばまだしも、現在のよう な保守政府だけで暴走し、ずるずるとアメリカのイラク占領に追従して、国民一般の同意がないまま 派兵すれば直ちに日本の都市・地方住民はいつでも死に晒される可能性があるのだから、絶対的に反 対するより方法がない。  わたしは日本の今日の公認の政治党派を全く信じていないが、情況の極限では自分で自分の考えを 信ずるほかないところまで追い詰められることもありうるのではないかと思っている。その意味では 自分で自分の考え方を信ずるほかないところまで道をつけようとする試みの一つとして、この情況論 議は書かれている。現在までの論議と同じように読者が嗤ったり、怒ったり、真面目になったり、悠 々としたりしながら読まれたらこの上もなく幸いだと思っている。わたしは現在のような難しい内と 外の局面を解析する気構えをまだまだ続けなければならないような気がしている。  文芸はもともと空[くう]の空[くう]を構築するもので、これにたずさわるものは無用の者と言うべ きだろうが、この無用はたくさんの実用と理論に支えられている。この事実を確かに認知するために は繰返して基層を明確にする作業がいると思う。すでに世界は途轍もない領域に踏み込むことを肯定 しつつあると言ってよい。他者としてそれを眺めると、それはとてもよく見える。わたしが欲しいの は、それを反射光として自分の内部に容れる方法を築きあげることだと思っている。  十一月十八日                                  吉本記」 1 「拉致」異論                    拉致と「人さらい」     植民地時代の怨恨     永遠の水掛け論     唯一の解決法     拉致問題はどこまで拡張できるか     地図の上でシミュレーションしてみる     アメリカの成熟した自由主義     ラジカルを強要しないしなやかな心を     謝罪について、自衛隊について  2 「金正日」異論                     金正日は未熟な生き神様     戦前の日本と金正日体制の類似     北朝鮮の核開発問題について     平和憲法は唯一の戦利品  3 「アメリカ」異論                    アメリカのやり方は通用しない     テロと石油と一党独裁     戦争になってもいままでどおり     「同盟」をわかっていない日本政府     北朝鮮の脅しにはめられている     戦争の契機とは何か     天皇制と徹底抗戦     国家より重い信仰     強固な神道の信者     抵抗と非暴力の間     「感化力」について  4 「石油問題」異論                          石油価格というモチーフ     経済地理学の時代     戦争の根拠となった「面白半分」と「何か」     「超越的な倫理・道徳」が介入してくる     新たな思考と欧州共同体     自由についての一挿話     アメリカの真意  5 「軍事力」異論                       軍隊は国家の必要条件ではない     みんなでこそこそ話す     保守化する日本     ローマ帝国以来の超大国     ヨーロッパの凋落     不況克服の手がかりをつかめ  6 「不況」異論          現在の不況の指標について     不況とイラク戦争の挟み撃ち     悪性デフレをかんがえる     石原内閣の可能性     不況脱出策、二つの着目点  7 「景況判断」異論                     就労人口の七割は中小企業     究極は年金と産休の問題     下からの視線     資本主義のいいところ     素晴らしい本二冊     個人消費の動向と生活実感     好・不況における企業と個人の落差     食い合う中小企業     労組は街頭募金をすべきだ  8 「国家と個人」異論               アメリカはすこしも変わっていない     ベネディクトとノーマンの日本研究     自衛隊は非戦条項を守らなくてはいけない     国家の原則とは何か     空はきのうも晴れていたけど今日も晴れている     田中眞紀子と緒方貞子     アメリカの日本占領の凄さ     国家は宗教の最終形態である 注記等 編集協力 松崎之貞 山口哲夫
刊行年月 0402 標題 詩学序説・続:初期象徴詩の問題 掲載誌(紙・書)名 現代詩手帖 巻 47 号 2 掲載頁 10-24 掲載年月日 2004.2.1 区分 詩論 キーワード 蒲原有明/薄田泣菫/三木露風/富永太郎
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 詩学叙説:七五調の喪失と日本近代詩の百年 掲載誌(紙・書)名 現代詩手帖 巻 47 号 2 掲載頁 26-39 掲載年月日 2004.2.1 区分 詩論 注記等 *本稿は「文學界」2001年2月号に初出掲載されたものだが、今回書き下ろされた「詩学序 説・続」と関連をもつため、「文學界」編集部の了解をえて再録させていただいた。同編集部と文藝 春秋の平尾隆弘氏に感謝申し上げる。(編集部)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 22 掲載頁 108-115 掲載年月日 1967.9.25 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 27 概念障害の時間的構造 28 規範障害の空間的構造 29 発語における時間と空間との相互転換 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 35」
刊行形態 Audiovisual Material 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 吉本隆明全講演ライブ集 第7巻 ヘーゲル、フーコー、その他 出版社 弓立社 出版地 東京 形式 CD 区分 講演 キーワード ヘーゲル/フーコー/生命/三木成夫 見出し・語録 CD−037 ヘーゲルについて I 72:57  ヘーゲルの考え方 (1)12:05  ヘーゲルの法哲学 (2)11:18  法と国家 (3)20:52  日本の憲法 (4)20:43  法概念の拡張 (5)7:57 CD-038 ヘーゲルについて II 73:23  法概念の拡張(続き) (1)13:35  ヘーゲルの歴史哲学 (2)26:45  段階という考え方 (3)20:37  ヘーゲルの論理学 (4)12:25 CD-039 フーコーについて I 69:59  全方位的な思想 (1)8:20  ヘーゲルとの接点 (2)16:01  国家と市民社会 (3)9:17  国家以前の法・宗教 (4)11:33  宗教とイデオロギー (5)11:42  知の考古学 (6)13:03 CD-040 フーコーについて II 68:02  知の考古学(続き) (1)12:52  宗教と普遍的倫理 (2)6:14  考古学的な層と段階 (3)18:21  近代日本の原罪 (4)22:02  マルクス主義系統の枠外の人 (5)8:32 CD-041 生命について I 66:56  遺伝子と宇宙的な生体リズム (1)8:20  三木成夫の生体論 (2)12:50  生命体としての人間の特徴 (3)11:49  人間は植物と動物と人間からなる (4)7:00  生命体の問題を押さえ切った人 (5)11:58  生と死をギリギリに追い詰める (6)8:20  宗教・自然科学・生命科学 (7)6:36 CD-042 生命について II 51:04  無意識の世界 (1)9:52  生命論における倫理 (2)6:38  倫理体験・二重人格 (3)8:15  哲学者・宗教家の考え (4)17:22  現在の生命論 (5)8:55 添付冊子「7 ヘーゲル、フーコー、その他」目次 ヘーゲルについて(原題・ヘーゲルの読み方)[池袋西武リブロ主催・吉本隆明と時代を読む 第5 回](講演年月日95.4.9 発表誌「ちくま」96.9〜11) フーコーについて(原題・フーコーの読み方)[池袋西武リブロ主催・吉本隆明と時代を読む 第6 回](講演年月日95.7.9 発表誌「ちくま」96.6〜8) 生命について[池袋西武リブロ主催・吉本隆明と時代を読む 第4回](講演年月日94.12.4) 吉本隆明と時代を読む・講演リスト 初めての聴講(寄稿) 元木のり子 間近かにみた吉本隆明(寄稿) 貞池洋一 決定的な事件(寄稿) 石川光男 [連載] 吉田純が撮った吉本隆明 吉本隆明さんの声 川崎 徹 表紙・口絵写真 自宅にて 1978.10.6 撮影 吉田純 注記等 ISBN4-8123-0698-1
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 人生とは何か 出版社 弓立社 出版地 東京 区分 講演・短文集 キーワード 人生/家族/思春期/恋愛/教育/老年/死 見出し・語録 I 生涯 苦しいから人間、悩むのは悪くないのが人生 悩みの原因をつきとめる/「幸福なる家族」はいない/吉本流人生の歩きかた 生き急ぐな。「大人の時間」がこれから始まる 「少し待てよ。のんびり考えてみたら」/「老い」に逆らって、負けてもまた逆らう II 家族 家族の問題とはどういうことか はじめに I 心の仕組みの図式 II 胎児・乳児のとき、何が起こるか (1)胎児の主な履歴 (2)胎児から乳児へ(出産)。何が起こるか。 (3)民族的な違いについて III 乳児とはどんなことか 母の物語 IV 自殺・登校拒否 (1)自殺 (2)登校拒否 合格点スレスレの父親史 「大学なんてこんなもん」とわからせるために行かせた/何年も前から、子どもにトクさせてもらっ てます/父親として、親父にはとてもかなわない/悪さに遊びゴコロがあるうちは責めてはいけない 「家」の履歴書 労働運動で退職すると祟りますね/敗戦をきっかけに自分の無知に気づく/七十半ばでも現役第一線 の批評家 III 少年・青年 ひきこもれ! 「少年A」を語る 高度な消費社会は家族崩壊の過渡期/親子が平穏無事でいることが大変になってきた/アメリカによ る消費の敗戦革命/親が覚悟を持てば子どもは自殺しない/援助交際は社会的問題ではありえない/ 「少年A」と呼ばれる少年について IV 壮年 恋愛について 1 直接接触を禁じた恋愛 2 恋愛の三つの段階 私と生涯学習 1 英知を養うことが大きな目的/生涯の概念 2 ヘーゲルとルソーの考え/教育の目的は何か V 老年 人生の作法 初孫を膝に抱いての感想/日々是、リハビリの繰り返し/老いをいつ自覚したか/諦めと肯定と自己 修正と/二度の臨死体験/最近、考えること。文明の行方/老人ホームの隣に保育所を VI 死 死を迎える心の準備なんて果たしてあるのか 老いることは死の軌道に入ること/生を小さく「刻む」――絶望からの脱出法1/死は自分のもので はない――絶望からの脱出法2/「あと一年の命」と宣告されても信じねえ/わたしにとっての理想 的な死/なぜ若いときは死を身近に感じるのか/米原潜・「えひめ丸」衝突事件の感想/なぜ生に執 着するのか/死の恐怖は生まれたときの恐怖の再現だ/「死ねば死にきり」がいちばんいい/いまの 社会は何も確定的なことが云えない 死を哲学する 死とは何か/親鸞の死の考え方 あとがき 注記等 初出誌 I 生涯 苦しいから人間、悩むのは悪くないのが人生  婦人公論 2000.6 生き急ぐな。「大人の時間」がこれから始まる  プレジデント 2003.5.19 II 家族 家族の問題とはどういうことか  六本木・交通安全センター 1991.2.17 合格点スレスレの父親史  婦人公論 2002.5.22  「家」の履歴書  週刊文春 2000.10.12 III 少年・青年 ひきこもれ!  週刊文春 2001.3.29 「少年A」を語る  宝石 1999.6 IV 壮年 恋愛について  東京日仏会館 1988.3.4 私と生涯学習  文京区女性センター 1993.10.3 V 老年 人生の作法  週刊新潮 2003.8.14/21 VI 死 死を迎える心の準備なんて果たしてあるのか  洋泉社『死の準備』 2001.7.21 死を哲学する  本郷青色申告会館 1990.11.11
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 加藤典洋(ききて) 著者 高橋源一郎(ききて) 著者 瀬尾育生(ききて) 刊行年月 0402 標題 詩と思想の60年:ロングインタビュー 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 2-23 掲載年月日 2004.2.28 区分 インタビュー 見出し・語録 論争の構え方/詩と思想の区別/詩と敗戦/皇国青年として/新しい詩のかたち/右 翼ラディカリズム/行動の原則/詩の方法/詩への希望 注記等 (撮影=清水啓二 2004.1.8)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 佃んべえ 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 24-25 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「小原流挿花」1966.2.1
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 戦争の夏の日 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 26-28 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「北日本新聞」1977.8.18
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 ある履歴 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 28-30 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「日本読書新聞」1960.8.15
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 たった一つの黄金風景 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 30-31 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「週刊就職情報」1985.12.9
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 姉の死 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 32-33 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「龍」1948.3.1
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 最後の偉大な帝王 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 33-37 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「TBS調査情報」1989.2
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 縮んだ街 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 37-39 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・舞台芸術学院本科26期「街と飛行船」パンフレット 1976.3
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 月島の思い出 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 39-41 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「うえの」1980.8
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0402 標題 「父の像」 掲載誌(紙・書)名 文藝別冊:吉本隆明;詩人思想家の新たな全貌(KAWADE夢ムック) 掲載頁 42-44 掲載年月日 2004.2.28 区分 エッセイ 注記等 初出・「うえの」1991.6
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0403 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 23 掲載頁 104-112 掲載年月日 1967.12.30 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 30 夢状態とはなにか 31 夢における受容と了解の変化 32 夢の意味 33 なぜ夢をみるか 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 36」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0403 標題 空閑地 掲載誌(紙・書)名 東京人 掲載頁 100 掲載年月日 2004.3.3 区分 エッセイ 注記等 「東京人」200号記念特集「東京からなくなったもの:消えた街角、思い出の風景」の「街の風景」のコラム。
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0404 標題 母型論〈新版〉 出版社 思潮社 出版地 東京 区分 ハイ・イメージ論 見出し・語録 序 母型論 連環論 大洋論 異常論 病気論 I 病気論 II 語母論 贈与論 定義論 I 定義論 II 起源論 脱音現象論 原了解論 解説 至上なものの複数性について 瀬尾育生 あとがき 新版「あとがき」 注記等 初出一覧 「母型論」から「語母論」まで『マリ・クレール』(中央公論社)1991年5月号〜11月号 「贈与論」から「起源論」まで『リテレール』(メタローグ)1号〜3号、5号 1992年6月〜93年6月 「脱音現象論」「原了解論」『試行』73号 1995年5月 新版の刊行にあたって、学習研究社(1995年10月刊)のご好意をいただいた。[巻末注記]
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 高橋源一郎(編) 著者 瀬尾育生(編) 著者 三浦雅士(編) 刊行年月 0404 標題 吉本隆明代表詩選 出版社 思潮社 出版地 東京 区分 詩集 見出し・語録 詩篇 「初期詩篇IV」(1946〜1950)より 青い帽子の詩 「日時計篇I」(1950)より 〈虫譜〉 泡立ち 〈光のうちとそとの歌〉 〈記憶が花のやうに充ちた夜の歌〉 〈降誕祭〉 「日時計篇II」(1951)より 〈視えない花びら〉 〈小さな街で在ったこと〉 「定本詩集I」(1946〜1952)より エリアンの手記と詩 I死者の時から(I) II死者の時から(II) III死者の時から(III) IV旅立ち V暗い風信 VIエリアンの詩(I) VIIエリアンの詩(II) VIIIエリアンの詩(III) IXイサベル・オト先生の風信と誡め Xミリカの風信 一九四九年冬 「〈手形〉詩篇」(1953〜1954)より 〈夜のつぎに破局がくる〉 〈死のむかふへ〉 『固有時との対話』(1952)より 固有時との対話(全) 『転位のための十篇』(1953)より 火の秋の物語 ちひさな群への挨拶 「定本詩集IV」(1953〜1957)より ぼくが罪を忘れないうちに 涙が涸れる 異数の世界へおりてゆく 恋唄 「定本詩集V」(1959〜1968)より 佃渡しで 告知する歌 「新詩集以後」(1970〜1994)より 〈農夫ミラーが云った〉 十七歳 わたしの本はすぐに終わる 「「野性時代」連作詩編(1975〜1984)より 「さよなら」の椅子 『記号の森の伝説歌』(1986)より 比喩歌 『言葉からの触手』(1989)より 思い違い 二極化 逃避 討議/討議のあとで 高橋源一郎 瀬尾育生 三浦雅士 「豊かさ」の重層性―――『吉本隆明全詩集』をめぐって 年譜 高橋忠義編 詩を中心とした吉本隆明略年譜 作品論(抄) 注記等 詩篇、討議、年譜の内容は「現代詩手帖2003/10:特集吉本隆明とはなにか」に収録されたものとほぼ等しい。
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0405 標題 情況への発言――幻想としての人間―― 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 24 掲載頁 2-15 掲載年月日 1968.4.30 区分 情況論 キーワード 心的現象 注記等 昭和42年11月12日・花園大学本館落成記念講演 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 37」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0405 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 24 掲載頁 103-111 掲載年月日 1968.4.30 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 34 夢の解釈 35 夢を覚えているとはなにか 36 夢の時間化度と空間化度の質 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 37」
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0405 標題 遺書 叢書(紙・書)名 ハルキ文庫 出版社 角川春樹事務所 出版地 東京 区分 思想 キーワード 死/国家/教育/家族/文学 見出し・語録 I 死について―1「死」をどうとらえるか 「ここだ」という場所が決められれば、「死」が決まる。 僕は「あちら側」には行かなかった。 「臨死体験」を、僕はこう考える。 「前世」と「来世」とはとらえ方が違うだけで同じ。 「前世の記憶」は幼児期・胎児期の記憶。 「前世」「来世」は人間にとって重要な問題ではない。 人間の死は「死ねば死にきり」でよい。 「死」は科学的に、まだまだ解明されていない。 II 死について―2「死」を定義できるか 「自分の死」については何もいえない。 親鸞の「死」のとらえ方が、僕は好きだ。 「向こう側」から見る方法を、僕は模索している。 社会にも政治にも「死後の世界」がある。 精神の課題は後戻りを徹底すればいい。 「肉体の死」を定義するのは難しい。 III 国家について 「天皇制」の起源は「日本国家」の起源ではない。 日本はいま、死にかけている。 「阪神大震災」と「地下鉄サリン事件」が「日本の死」に拍車をかけた。 「民族主義」にとらわれていることが問題だ。 「天皇制」は自然に残るところだけが残ればいい。 歴史観を組み直さなければ駄目だ。 憲法に、政府に対する国民の「リコール権」を規定すべきだ。 近代日本を動かしてきたのは「元勲層」という制度外の力だ。 官僚の「「贈賄」と「収賄」は近代主義では割り切れない。 九割の人ができる政治をやればよい。 もうすぐ、誰でも総理大臣になれる日がくる。 これからは、少なくともいまよりはいい社会になるのではないか。 IV 教育について 中途半端な教育がいちばんよくない。 授業のニセの厳格さが、僕はいやだった。 子供の無邪気な振る舞いが、時にカンにさわる。 教育に「理念」や「目標」が必要だと、単純にはいえない。 東大の先生と亜細亜大学の先生を四年間以上交替させればいい。 頭のよい学生は概して「センス」が悪い。 「いいこと」をいう奴は、みんな疑ったほうがいい。 V 家族について 「一緒に暮らしてもいいな」と思う相手は、一人だけは必ず現われる。 「はじまりそうになればいいね」という言葉を、生涯の終わりのときにいいたい。 「終わりのときがはじまり」なら、男女の関係は救済される。 男女の役割の区別がなくなり、同性愛がふえるだろう。 人口問題は「なるようになる」しかない。 VI 文学について いまの文学の問題は、村上春樹と村上龍を中心に見ていけばよい。 村上春樹の文体は「文学体」であり、村上龍の文体は「話体」である。 「政治と文学」の立場の批評家で、正確な批評をする人は一人もいない。 春樹、龍はどこへ行くのか。 中上健次は「知識」を殺す方法を知っていたのに、殺せなかった。 現代詩の主流を占めているのは吉増剛造、谷川俊太郎、田村隆一だ。 漱石の文体は散文の精髄を具現している。 「翻訳」されたからといって、「理解」されているわけではない。 VII わが回想―1「死」から「生」へ 十代の後半には、「二十歳以上は生きられない」と考えていた。 敗戦後三年間、生きた心地がしなかった。 僕らの世代には、「このままでは引っ込みがつかない」という思いが残っている。 僕の中には、天皇主義のときの深層がなくなってはいない。 「絶対感情」は、簡単に否定できない。 VIII わが回想―2「六0年安保」から「現在」まで 僕は「全学連主流派同伴知識人」の第二号といわれた。 六0安保を、日本の資本主義に異議を唱える最後のチャンスと判断した。 「岸政権が倒れるくらいのことで死ぬのはいやだ」と、僕は思っていた。 埴谷さんは岩波系に取り込まれていった。 七0年安保の頃、「日本資本主義は栄える一方だ」という情勢判断があった。 労働組合は市民に対するボランティア活動に撤すべきだ。 資本家は「資本」の、経営者は「企業体」の、文学者は「文学」の場所にいればいい。 おれの仕事はいいかもしれない、と思うようになった。 IX 最後に フィクションとしての遺書 単行本あとがき 注記等 注釈作成/大日方公男 「本書は、1998年1月に角川春樹事務所より単行本として刊行されました。」(巻末注記)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0406 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 25 掲載頁 109-117 掲載年月日 1968.8.10 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 37 一般夢の問題 38 一般夢の解釈 39 類型夢の問題 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 38」
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 郷右近厚 著者 斉藤清一 刊行年月 0406 標題 吉本隆明氏に米沢高等工業学校時代を聞く:同席・郷右近厚氏 掲載誌(紙・書)名 米沢時代の吉本隆明 出版社 梟社 出版地 東京 掲載頁 127-200 区分 インタビュー キーワード 米沢高等工業学校時代 見出し・語録 米沢工高進学の動機/佐藤誠教授とともに正気荘へ/米沢での生活/上杉神社への戦勝 祈願/進学返上願い・勤労奉仕・映画など/私家版詩集『草莽』/天皇及び天皇制について/「雨ニ モ負ケズ」について/宮沢賢治との同質性、異質性/宗教性について―親鸞・日蓮・宮沢賢治 注記等 発売=新泉社
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 著者 寺山修司 刊行年月 0406 標題 死生観と短歌 掲載誌(紙・書)名 思想への望郷 叢書名 講談社文芸文庫 編集 白石 征 出版社 講談社 出版地 東京 掲載頁 213-252 区分 対談 キーワード 短歌/死 見出し・語録 劇的な死について/前田夕暮の歌をめぐって/「死」を問うことこの意味/斎藤茂吉の歌をめぐって/ 短歌的リズムと感情移入/類感呪術としての短歌/吉野秀雄の歌をめぐって/前衛短歌の内実を問う/ 理念としての「死」の設定 注記等 初出 「短歌現代」1981.1  底本 『墓場まで何マイル?』2000.5 角川春樹事務所
刊行形態 Magazine Article 刊行形態 吉本隆明 刊行年月 0407 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 26 掲載頁 107-115 掲載年月日 1968.12.1 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 40 心象とはなにか 41 心象の位置づけ 42 心象における時間と空間 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 39」
刊行形態 Book 刊行形態 吉本隆明 刊行年月 0407 標題 漱石の巨きな旅 出版社 日本放送出版協会 出版地 東京 区分 作家論 キーワード 夏目漱石 見出し・語録 序章 二つの「旅」の意味 〈一部〉「英国留学」の旅 〈二部〉「満韓ところどころ」の旅 漱石年譜ノート あとがき 注記等 初出 序章――――――本書のための書下ろし。 一部、二部―――"Voyager abec Natsume Soseki" (La Quinzaine Litteraire-Louis Vuitton, 1997) [収録作品:「自転車日記」「倫敦塔」「カーライル博物館」「日記・書簡」「満韓ところどころ」 (仏語訳・Elisabeth Suetsugu/Olivier Jamet)]のために書下ろした序文の全文。日本語原文(「漱 石の巨きな旅」)は未発表。 別書名:Les grandes voyages de Soseki ISBN4140054573
刊行形態 Book Section 刊行形態 吉本隆明 刊行年月 0407 標題 本書に寄せて―三好十郎のこと― 掲載誌(紙・書)名 三好十郎傳:悲しい火だるま 出版社 五月書房 出版地 東京 区分 作家論 キーワード 三好十郎 注記等 2003年6月に日本放送出版協会から出版された「悲しい火だるま:評伝三好十郎」の改訂増補版 ISBN4-7727-0410-8 未見。
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0407 標題 「大衆の味方」媚びず美化せず 掲載誌(紙・書)名 朝日新聞(夕刊) 出版地 東京 掲載頁 11 掲載年月日 2004.7.24 区分 インタビュー キーワード ガン告知/偏屈さ/論争/大衆の原像/代表作 見出し・語録 「2月初め、虚血性大腸炎で入院したら、横行結腸にガンが見つかりました。告知し てもらったんです。どうせ延命したって大したことねえんだから、構いません、言ってくださいと。  えーっ、ショック?全然なかったです。だって、そりゃあ――いい年してねえ。8年前、伊豆の 海でおぼれてから、足腰が弱りまして、本も拡大鏡で字を追うのがやっと。徐々に覚悟はできてき ているわけで。病状を隠そうと医者が僕を残して別室に行ったときの方が、何だ、って。  手術はまあ、気分的にはせっぱ詰まってました。でも周りから、がんばってと励まされると、 「よせやい」となっちゃう。偏屈なんですよ。  長年いろんな人と論争してきたのも、要するに、この偏屈さのせいじゃないでしょうか。もとは おとなしいほうと思うんですけども、物事を比較対照するとなるとね。  いちばん思い出深いのは、50年代の、花田清輝さんとの論争かな。向こうは大将、こっちは一 兵卒くらいの立場だったけど、遠慮せず、罵倒しあった。華々しかったですねえ。  ただ中身は空疎、簡単なことでした。彼は忠実な共産党員で、芸術の流れが社会主義リアリズム にたどり着く、と主張していた。僕は、リアリズムに社会主義も資本主義もへちまもあるかと反論 した。当時僕は労組にかかわりつつ詩を書いていたんですが、逆に詩の言葉は現実から離れていっ て。自分が打ち込んできた方法を脱却することがいかに難しいか、痛感してましたから。  生まれてこのかた、東京の下町に暮らしてきました。「大衆の原像」ってあれ、格好よく言った けど、悪ガキ時代、隅田川で遊び駄菓子食った「下町の原像」なんですね。晩年の芥川が、むかし 慣れ親しんだ隅田川の水を懐かしんだのが、わかります。「魔力」なんですね。  大衆の味方と言われるけど、媚びでも、ましてや美化したつもりもありません。毛沢東じゃある まいし。政府や多数派の言うことなら聞く、とてつもなく馬鹿げたところと、一方で知識人なんか より、ある ではずっとしっかりした考え方を示すところと。両方が大衆なんですよ。  今度の選挙でも、おおむね適切な選択をしたといえるんじゃないでしょうか。自衛隊の多国籍軍 参加まで決めた小泉首相に、我慢の限界が来た。景気もよくなったのは大企業だけでしょう。僕の なじみのお豆腐屋さんも八百屋さんも、みーんなダメになった。ここで暮らしてると、すぐわかる ことなんです。とんでもない話ですよ。だまされちゃいけませんよ。  これ1冊読んだらこいつの仕事は間違いないよっていう代表作は、うーん、残念ながらまだです ねえ。  入院中、構想してたのは、中学生向けの社会科の教科書。国家や社会や、それに老齢になった自 分の問題も含めてね。広がる一方に見えたらしい自分のテーマを収縮させて、おれも終局点作ろう としてるのかな、と思います。無意識にね。」 注記等 インタビュー・藤生京子 [写真有り]東京・本駒込で=金井三喜雄撮影
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0408 標題 戦争と平和 出版社 文芸社 出版地 東京 区分 講演 キーワード 戦争/平和/国家/リコール権/トルストイ『戦争と平和』/自衛隊/生活主権/ボランティア 見出し・語録 戦争と平和 近代文学の宿命――横光利一について [付録] 吉本隆明の日常――愛と怒りと反逆  川端要壽 あとがき(川端要壽) 注記等 戦争と平和[「戦後五十周年」記念講演。1995年3月10日 於・東京都立化学工業高校講堂] 近代文学の宿命――横光利一について[全作家全国大会講演。1979年5月20日 於・新宿厚生年金会館] ISBN4-8355-8116-4
刊行形態 Audiovisual Material 著者 吉本隆明 刊行年月 0408 標題 吉本隆明全講演ライブ集〈ビデオ版〉2 わが月島 出版社 弓立社 出版地 東京 形式 VT(VHS) 区分 講演 キーワード 都市論 見出し・語録 わが月島(全84分) 添付冊子「わが月島」目次 一 発生の順序と根拠 i 埋立の順序 ii 埋立の根拠 二 初期月島とはなにか i 石川島造船所を発生地とする大小工場のネットワーク地帯 ii 東京の植民地的な工業地帯として発展した新開地 iii 貧困な母子地域 三 現在の月島プラン (1)東京フロンティア計画(都)とその批判 (2)「南関東大都市地域整備計画」(国土庁)    コメント (図と表) 図版1 昭和6年[晴海]埋立図 図版2 石川島・佃島とその対岸図 図版3 石川島造船所工場全景 明治三十年代 図版4 安藤広重 江戸名所之内・永代橋佃沖漁舟 図版5 森鴎外立案『東京方眼図』付図(部分)春陽堂 明治四十二年刊 [連載] 吉田純が撮った吉本隆明8 棄てられない書物たち 坂上遼 注記等 92.10.31「月島誕生100年記念講演」主催・月島図書館 ISBN4-8123-0699-X
刊行形態 Book Section 刊行形態 吉本隆明 刊行年月 0408 標題 清冽な色彩と繊細な線に守られた前衛画家 掲載誌(紙・書)名 大塚睦画集:Mutsumi OHTUKA, 1916-2002 編集 猪羽恵一 出版社 いのは画廊 出版地 東京 掲載頁 6-7 区分 画家論 キーワード 大塚睦 見出し・語録 大塚睦・その画業 「大塚睦の画業は混沌と汚濁の真っただなかにあって、まるで山深くの湖水のようにシュル・レアリ ズムの豊かなじぶんの根拠を失わなかった稀な前衛画家だった。わたしたちはその象徴を色彩の濁り のなさと線の繊細さに囲まれた抽象空間に見出せばよかったが、どこにも逃げる場所のない荒波のな か、その画業を守りつづけたものは、おそらく日本の抽象派の遭遇したはじめての体験だったと言へ よう。現在ことさら荒波を造り出そうとする世界風潮のなかで、大塚睦の画業は何を語りかけてくれ るのか。」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 著者 内村剛介 刊行年月 0409 標題 情況への発言――二つの書翰―― 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 27 掲載頁 2-11 掲載年月日 1969.3.25 区分 情況論 キーワード 大学紛争/東大全共闘/知識人 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 40」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0409 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 27 掲載頁 131-139 掲載年月日 1969.3.25 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 43 引き寄せの構造I 44 引き寄せの構造II 45 引き寄せの構造III 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 40」
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0409 標題 超恋愛論 出版社 大和書房 出版地 東京 区分 恋愛論 キーワード 恋愛/結婚生活/男/女/三角関係/結婚制度/恋愛小説 見出し・語録 はじめに ぼくが恋愛論の本を出すなんて、はじめてのことです。/ぼく自身の経験についても、この本のなか で少し触れています。/恋愛は心ときめく、楽しいものです。/時代が変わっても恋する気持ちその もの、恋愛の核の部分は変わらない。/どんなにすばらしい恋愛小説も、いままさに恋のさなかにあ る人の心を振り向かせる力はない。 第1章 「終わらない恋愛」は可能か いつでも逃げだせるように精神の距離をとっておくのが現代における恋愛/恋愛とは覚醒剤をのむよ うなものいままで寝ていた神経が起き上がっていきなり自分が活性化する/一夫一婦制は、人類の理 想であり誰も文句のつけようのない男女間系/細胞同士、遺伝子同士が呼び合うような感じが本来的 な恋愛の感覚/権力や経済力があるものが有利だなんていうのは恋愛におけるインチキ/明治の文学 者に見る恋愛を現実の生活に着地させることの難しさ/北村透谷や国木田独歩が目指した理想の恋愛 と結婚はことごとく挫折した/男女がともに自己実現しようとして女性の側が狂気に陥った光太郎・ 智恵子の結婚生活 第2章 男と女の足下にある泥沼 ほとんどすべての男の本音は明治時代と変わっていない/「飯の支度をどちらがするか」というよう な問題を抜きにして恋愛は語れない/現代の男女が立っている地面の下にも因習や伝統や家族制度と いった泥沼が隠れている/結婚生活の中で女性はどうしても固定した役割を演じさせられる/子ども が満一歳になるまでは子育ての主役は女性がやらざるを得ない/乳時期の子育てと家庭内暴力の間に は無視できない関係がある/子育てで損をするのは絶対に嫌だという女性は夫から財産を贈与しても らうしかない/女性の人生を束縛するもとになるのはまとまった時間を作れないこと/女性も「社交 性」だけではなく一人でひきこもってじっくりものを考えることが必要/生涯まっとうな形で添い遂 げるような恋愛は一代や二代では実現しない 第3章 三角関係という恋愛のかたち 浮気とも不倫ともちがう三角関係という非常に日本的な恋愛のかたち/精神的な絆で結ばれた親友同 士の一人の女性をめぐる関係を書き続けた夏目漱石/三者三様にぎりぎりのところに追い詰められ、 みんなが自滅するか一人が消え去るしかない/ひっそりと暮らす夫婦に過去からやってくる変化の兆 し――『門』の宗助・お米夫婦の場合/「言えないこと」が引き起こす葛藤と煩悶のドラマが現代も 読みつがれている理由/日本の知識人における「内向する倫理観」が西欧にはない独自の三角関係を 生み出した/三角関係は日本の近代における恋愛の「挫折の終わり」である/漱石の小説にひそんで いる日本ならではの同性愛的要素とは/三角関係の頂点にいる女性よりも二人の男性の精神的絆のほ うが強いという不思議な関係/すぐれた作家が生み出す作品には、本人も無意識のうちにその社会の 特質がはっきりあらわれる/親友同士だった小林秀雄と中原中也は作品の上ではなく実生活上で三角 関係を演じた 第4章 結婚制度のゆくえ 意味を認めていなかった婚姻届というものの意外な重さを実感したとき/法律はもともとはるか昔の 宗教に由来するもので国家もそこから生まれた/子どもが可愛くてたまらずなかなか子離れができな い母親にかぎって虐待に走ってしまう/家庭の中における子どもの地位が高くなればなるほど虐待は 逆に増加していく/マザコン男でなくても結婚生活におよぼす男の母親の影響は大きい/もともとの 日本の結婚の形態は男が女のもとに通う「入り婿婚」だった/江戸時代の結婚生活では女性の権利が 明治以降よりもよほど優遇されていた 第5章 恋愛を書くということ 恋愛を書くとはどういうことなのか書くに値する恋愛とは何なのか/少年のマゾヒスティックな快感 を描いたルソーの『告白』に見る文化史的意味/現代の小説家のほとんどはぎりぎりのところまで突 き詰めて恋愛を書くことを避けている/愛人の「その後」を書くことを避けて通った島尾敏雄の文学 は現実に負けたことになるのか/恋愛をとことん書くとはどういうことかモデルとなった人物の実人 生の悲劇に文学はどんな顔をして向き合うのか/事実を覆っている膜を最後の一枚まで取っ払うこと それが文学というものの難所である 注記等 ISBN4-479-39110-X
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0409 標題 自分だけの「あの味」を追い求めて:連載インタビュー「食は人なり、酒は人なり」第4回 掲載誌(紙・書)名 サントリークォータリー 号 76 掲載頁 138-148 掲載年月日 2004.9.10 区分 インタビュー キーワード 料理/食/食べ物 見出し・語録 カレーライス文化/幻の味/得体が知れねえのは、だめだな/まだまだ食いたい 「人はなぜ食うのかっていうことになっちゃうわけだけど、僕は食べ物っていうのは宗教起源だと思 っています。」 「母に対する情愛みたいなものや、地域の特色、貧富の違いとかから、自分の味が固定しちゃってい る。」 「固有の味っていうのがどっかで尾を引いていないと、どうも僕はイヤだな。」 注記等 インタビュアー 宇田川悟 撮影・佐藤謙吾
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0410 標題 自作を語る 第1回『固有時との対話』『転位のための十篇』 掲載誌(紙・書)名 SIGHT(「ロッキング・オン・ジャパン」10月増刊号、第18巻第13号 通通巻第267号) 巻 21 号 Autumn 掲載頁 148-153 掲載年月日 2004.10.4 区分 インタビュー キーワード 詩作/批評 見出し・語録 自分の中の詩的な欲求をどうやって活かすか。それは、今でも考える余地はあるぞって 思ってるんです 詩作の始まり/独自のスタイルへの到達 詩を書くことで現実と自分の内面を関わらせることをわりとすっきりと実現できた 詩人と批評家の葛藤 自分の中の詩人と批評家との葛藤は、僕には生活の問題だって思えるんです 現在の立場 注記等 インタビュー・撮影=渋谷陽一
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 情況への発言――書簡体での感想―― 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 28 掲載頁 2-6 掲載年月日 1969.8.25 区分 情況論 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 41」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 心的現象論 掲載誌(紙・書)名 試行(復刻版) 号 28 掲載頁 101-107 掲載年月日 1969.8.25 区分 幻想論 キーワード 心的現象 見出し・語録 46 引き寄せの構造IV 47 引き寄せの世界 注記等 カバー・タイトル:「吉本隆明資料集 41」
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 散歩者インタビュー:吉本隆明 掲載誌(紙・書)名 散歩の達人 巻 9 号 11 掲載頁 100-104 掲載年月日 2004.11.1 区分 インタビュー キーワード 銀座/中間芸術/下町/散歩 見出し・語録 メタアメリカ時代の街と芸術の問題点/芥川と堀辰雄と下町のヘンテコ特性/年を取る と散歩も「目標」が必要だ 注記等 通巻第104号 武田憲人(編集部)=聞き手 泉田道夫=撮影
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 『現代評論』の頃 掲載誌(紙・書)名 山口瞳の人生作法 叢書名 新潮文庫 出版社 新潮社 出版地 東京 掲載頁 209-211 区分 追悼文 キーワード 山口 瞳 注記等 初出 「サントリークォータリー」誌51号(1996年4月発行)の「山口瞳追悼特集」に掲載
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 一夫一婦制は人類の理想 差別のある社会では難しい:著者からのメッセージ 掲載誌(紙・書)名 Yomiuri Weekly 巻 63 号 48 掲載頁 86-87 掲載年月日 2004.11.14 区分 インタビュー キーワード 恋愛 見出し・語録 恋愛は細胞が呼び合う感覚を頼りに男女が結ばれ合うもの/理想の男女の共同生活か本 格的な戦いが始まるか 注記等 通巻第2945号 インタビュー・構成 高橋誠 撮影 中山博敬
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 恋愛に残る、明治の残滓:著者に聞く 掲載誌(紙・書)名 日経ビジネス 号 1267 掲載頁 83 掲載年月日 2004.11.15 区分 インタビュー キーワード 恋愛 見出し・語録 ――恋愛という、意外なテーマを選んだのはなぜですか。 「独立した自我を持ち得なかった日本の後進性を、漱石は三角関係という形に仮託して、描いたので す。」 ――漱石の頃と今とでは状況は大きくちがいます。今の若い人たちを見ていると、恋愛の後進性など は消え去ったかに思えます。 「余計なことは言わず、男に従う。漱石の頃に描かれた女性の理想像は、厳然と生きているのではな いですか。その意味で、恋愛に関して日本は後進国でしょう。特に、恋愛を扱った文学において、日 本と西欧とではいまだに大きな差があります。」 ――日本は恋愛を扱う文学でそんなに遅れていますか。 「人生における幸福とは、そして不幸とは何なのでしょうか。それに答えるのが文学ではないですか。 ギリギリの状況を避けて、それが書けないのだとしたら、日本の文学は現実に負けていることになる。 わずか薄皮1枚、それを破る小説が日本から出てくることを、期待したいのです。」 注記等 聞き手は安倍俊廣
刊行形態 Book Section 著者 吉本隆明 刊行年月 0411 標題 中原中也について 掲載誌(紙・書)名 新編中原中也全集 別巻 月報 出版社 角川書店 出版地 東京 掲載頁 1-3 区分 詩人論 キーワード 中原中也 見出し・語録 「心ある詩人は誰もがいかに詩と詩人は生きのびることができるかを考えるものだとおもう。なぜな ら詩はかならずこの現在のような発達した文明社会の通念と、どこかで激突するにちがいないからだ。 しかしこの種の方法はかならず長期の延命に耐えず失敗するのはどうしてか。詩人は詩を作るが、詩 もまた詩人を作ることを知らないままだからだ。かれは詩を作るうちに、詩以外のすべてのものに適 合できないものに独りでに自分を変えてしまう。このことは残念ながら青春の詩人には気付かれない。 気づいたときにはもうおそい。」 注記等 ISBN4-04-574006-6
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0412 標題 私の書斎空間:雑音だけでなく、雑用なんかも入ってくる。それが昔から慣れ親しんだ僕の書斎 の形なんだ。 掲載誌(紙・書)名 男の隠れ家 巻 8 号 12 掲載頁 18-21 掲載年月日 2004.12.1 区分 インタビュー キーワード 書斎 見出し・語録 毎日の仕事を支える3灯の明かりと拡大読書器/行動範囲が狭まっても失われない創作 意欲 「書斎とは?」[写真] 「書斎とは 生活の雰囲気・雑音・雑声の面白さが 出入する空間の自由を集約している場のこと  だと思う。              吉本 隆明」 注記等 文◎相庭泰志 撮影◎多賀谷敏雄
刊行形態 Newspaper Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0412 標題 吉本隆明さんが語る作家・島尾敏雄:関係性への齟齬抱える 掲載誌(紙・書)名 琉球新報 出版地 那覇 掲載頁 掲載年月日 2004.12.7 区分 インタビュー キーワード 島尾敏雄 見出し・語録 “難しい潔くない道” 有名な修羅場/夫人の影響/宿命的資質 注記等 「文人往来」取材記事(共同通信社編集委員 小山鉄郎)
刊行形態 Magazine Article 著者 吉本隆明 刊行年月 0412 標題 漱石の巨きさ:特別談話 私の漱石 掲載誌(紙・書)名 文芸春秋 12月臨時増刊号 巻 82 号 16 掲載頁 50-53 掲載年月日 2004.12.15 区分 談話 キーワード 夏目漱石 見出し・語録 『門』がいちばん好き/なぜ、三角関係か/乃木の気持ちはわかる/小林秀雄の場合/ 空海と漱石/漱石・鴎外と柳田・折口 注記等 特別版:夏目漱石と明治日本
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 著者 糸井重里[聞き手] 刊行年月 0412 標題 悪人正機 叢書名 新潮文庫 出版社 新潮社 出版地 東京 区分 インタビュー キーワード 人生相談 見出し・語録 ほんとのことを言う人との時間―まえがき 糸井重里 「生きる」ってなんだ?  「泥棒して食ったっていいんだぜ」と言われたことがある  たどりついたのは、「死」は自分に属さないという考え方  頭だけじゃダメ。手を使わなきゃ何もできない  鈍刀のほうが、実はよく切れるんだぜ  今の時代、「これがいい」という生き方なんてない 「友だち」ってなんだ?  「人助け」なんて誰もできないって親鸞はいっている  ケンカはしたほうがいい  自分の記憶の中にのみ、友だち関係は残るんだ  「純粋ごっこ」の時期を除けば、この世は全部ひとりひとり  結局、人生というのは孤独との闘いなんだ 「挫折」ってなんだ?  終戦の日、捉えどころのない挫折感を味わった  六十年安保の時も、実は、もみ合いながら醒めていた  挫折なんて、しようと思ったってできないんだ 「殺意」ってなんだ?  「殺意」は今の社会の象徴的な感情かもしれない  専門家の言う「正常」の範囲は、もう現実には通用しない  「殺意」は、持つだけなら異常でもないし、法的にも問題なし 「仕事」ってなんだ?  なんで仕事ってするんだろう  働くのがいいなんて、それはウソだよ  さしあたり自分の機能を高めていくのが問題だ  仕事がほんとうにイヤになったらどうする 「物書き」ってなんだ?  僕が詩を書き始めたのは、自己慰安からだった  日本語の極限まで行っちゃうのが、プロの詩人だ  とんかく、あんまり焦らないほうがいいぜ 「理想の上司」ってなんだ?  仕事ができて、自由な雰囲気をつくってくれる人だろうな  上司以上に大切なのは、実は「建物」なんだ  いいリーダーにはなれないけど、いい親になら・・・・・・ 「正義」ってなんだ?  善悪の基準はどこにある?  アメリカの正義は主観的なおせっかいだ  そんなに「正義」はすばらしいか 「国際化」ってなんだ?  都会には慣れておいたほうがいい  欧米から学ぶものは、もう何もない  フランスの国際化は、今スゴイところまで行っている  近代国家を超えるときは、過去も超えなきゃいけない 「宗教」ってなんだ?  オウムは排除すべきか  実は唯物論より宗教のほうに、はるかに興味がある  「信じること」と「科学的に明瞭なこと」をつなげたい 「戦争」ってなんだ?  戦争の現実は、イメージとは全然違う  これからの日本に、果たして革命は起こるか  現在は日本の「第二の敗戦」だと思っている 「日本国憲法」ってなんだ?  どの国と比べても、日本の憲法は圧倒的にいい  核戦争が起こったら、という考え方がダメ!  これから日本がとるべき積極的な国防とは? 「教育」ってなんだ?  大学に行くのは、失恋の経験に似ている  今、中学と大学が危ない!  知識も、細部のところでずいぶん余計なことをしている 「家族」ってなんだ?  円満な家族なんて、そんなものはねえんだよ  家族の数だけ、実験は繰り返される  子どものために、一年だけは我慢せえ!  浮浪者的「自由」への憧れは、誰にもある 「素質」ってなんだ?  素質が問題になるのは、一丁前になってから  才能や、素質がじゃまになるってこともある  自分の領域を知るって難しい  モテる、モテないは距離の問題なんだ 「名前」ってなんだ?  そもそも「名前」ってのは、いったいなんなんだ  名前には、人間をおかしくさせる何かがある  有名になりたい気持ちは、宝くじを買うときの気持ちと同じ 「性」ってなんだ?  性にかんする表現の見方?よくわかりません  性的な表現への制約は、「昔返り」に対する危機感から?  性の規制は、賛成、反対のレベルでは考えようがない  ゲイは「純粋ごっこ」のひとつのカタチだと思う 「スポーツ」ってなんだ?  野球は、選手の心理状態を見るのがおもしろい  典型的なスポーツマンは、ちょっと苦手だな 「旅」ってなんだ?  「役に立たない旅」でいいじゃないか  無人島に持っていく一冊は「国歌大観」」 「ユーモア」ってなんだ?  ユーモア?僕自身にとっては必要ないな  「ユーモア」は、生きる力そのものに関わっている  「ユーモア」ってのは、小さい頃からの修練によるのかも 「テレビ」ってなんだ?  テレビを見るのは、たださみしいから  テレビにでないのは、なぜ? 「ネット社会」ってなんだ?  メディアの発達と人間の精神の発達は、無関係だ  マルチメディアの基本にあるのは、「利益」と「損害」だ  重要なのは、人間の魂に関わることだけ 「情報」ってなんだ  「酸素」と「水素」を見つければ、「水」ができる  目の当たりにしたほうが、見誤ることもある 「言葉」ってなんだ?  「J文学」はパートの文学、時間給でやってる感じ  日本語のリズムと使われ方が、今、変わりつつある  方言と外国語の違いは、地続きだと思ってる  言葉の成立には、全然根拠がないんだ 「声」ってなんだ?  綾戸智絵の声には、とにかくびっくりした  折口信夫は、『源氏物語』に「声」を感じた 「文化」ってなんだ?  違う要素がうまくくっついているのが、「おしゃれ」かな  これからの文化を支えるのは、第三次産業的な「週刊誌」だ 「株」ってなんだ?  株は、社会における一種の呼吸作用だ  本気でやらなきゃ、やっぱり儲かんねえぞ 「お金」ってなんだ?  借金も財産と思えなければ、お金のチャンピオンにはなれない  お金に感じる「得体の知れなさ」ってなんだろう 病院からもどってきて  リハビリ訓練は、バカバカしいからしたくない  意識的であるうちは、だめだ  大まじめは、だめです  自然体で続けるということ  自己評価より下のことを  「逸らさない」という魅力  病院は、監獄と変わらないじゃないか  管理されているものの利益を第一とする  正直に、つまらないことを、言う  わかったってどうってことない話は、もう結構  数百万年前から数十万年前までのあいだ  中でもって、中がわかるということ あとがき 吉本隆明 注記等 本書は2001年6月、朝日出版社より刊行された単行本に、新たに最終章を語りおろしたものです。 ISBN4-10-128922-0
刊行形態 Book 著者 吉本隆明 刊行年月 0412 標題 文学者の戦争責任 叢書名 吉本隆明資料集 42 出版社 猫々堂 出版地 高知 区分 戦争責任論 見出し・語録 まえがき―文学者の戦争責任― 高村光太郎ノート―戦争期について― 前世代の詩人たち 「民主義文学」批判 戦後詩人論 編集ノート(松岡祥男) 注記 装画 ハルノ宵子 「『文学者の戦争責任』は、1956年9月20日淡路書房から、吉本隆明・武井昭夫の両氏の共著として刊行 されています。判型は新書判で、本文頁数は48頁です。前半が吉本隆明氏、後半が武井昭夫氏となってい ます。本資料集の性格からして、武井昭夫氏の部分は全面カットしました。」(編集ノート)
刊行形態 Audiovisual Material 著者 吉本隆明 刊行年月 0412 標題 吉本隆明全講演ライブ集 第8巻 宮沢賢治 出版社 弓立社 出版地 東京 形式 CD 区分 講演 キーワード 宮沢賢治 見出し・語録 CD−043 宮沢賢治 I 66:54   (イントロ) (1)2:39  1『春と修羅』第一集 (2)11:03   主題 (3)7:41   「心象スケッチ」という考え方 (4)12:48   方法ー独特な記号の使い方 (5)16:12   宗教と科学的認識 (6)16:28 CD-044 宮沢賢治 II 55:27  2『春と修羅』第ニ集 (1)13:51   生活自体が芸術 (2)19:12  3『春と修羅』第三集 (3)15:10   「第三芸術」 (4)7:12 CD-045 宮沢賢治 III 62:41  4童話ー『グスコーブドリの伝記』 (1)3:11   伝記的事実 (2)21:14   自然は変えられる/超人になりたい (3)9:09  5『銀河鉄道の夜』ー死後の世界をへめぐる (4)9:10   モティーフー仏教的な倫理観 (5)8:07   なぜ、たった一つの真実の信仰はないのか (6)5:58   本当の考えとうその考え (7)5:49 CD-046 宮沢賢治を語る I 62:56  (イントロ) (1)2:39   賢治の科学/自然観 (2)10:45   輪廻転生観 (3)3:03   最良のエコロジーの考え方 (4)12:14   賢治の文学と宗教 (5)2:00   『銀河鉄道の夜』ー現世と来世 (6)13:10   『銀河鉄道の夜』ー現実と幻想 (7)10:53   生者の夢と死者の見るもの (8)8:10 CD-047 宮沢賢治を語る II 68:48   『マリブロンと少女』ー芸術と宗教の一致点 (1)5:50   芸術と宗教の違い (2)8:44   本当の考えとうその考え (3)10:46   『黒ぶどう』ー倫理の中性点 (4)8:05   『虎十公園林』『四叉の百合』 (5)8:24   宗教の中和の仕方ーヴェーユとの類似点 (6)9:44  宮沢賢治の幼児性と大人性 I   詩を書くということ (7)17:12 CD-048 宮沢賢治の幼児性と大人性 II 69:56   賢治の詩の気にかかること (1)7:08   賢治の童話作品 (2)17:42   言葉の位相の差異 (3)4:58   表現・自己疎外・同一性 (4)11:15   精神性と身体性 (5)2:11   ヘーゲルとハイデガー (6)4:39   成長=否定の否定性 (7)8:47   賢治の反復性 (8)13:13 添付冊子「8 宮沢賢治」目次 宮沢賢治ー『春と修羅』『グスコーブドリの伝記』『銀河鉄道の夜』について(1992.7.29日本近 代文学館主催「夏の文学教室/昭和の文学・作家と作品」。於・有楽町よみうりホール。『愛する 作家たち』(1994.12.25コスモの本刊)) 宮沢賢治を語る(1990.2.10朝日カルチャーセンター主催。コニカ生涯学習セミナー協賛。於・津 田ホール) 宮沢賢治の幼児性と大人性(1983.10.26無限アカデミー現代詩講座。原題「エリアンの詩とうた」 於・明治神宮外苑絵画館) 〈歌〉は作曲・ギター・うた 与南ユキオ。音声が割れていて良くないので一曲のみ収録しました。 [連載] 吉田純が撮った吉本隆明 音声のリアリティ 笠原芳光 吉本隆明全講演ライブ集の現状報告、そして予約購読のお願い 全巻予定 吉本隆明の宮沢賢治関係講演一覧 表紙写真 本駒込の自宅を出るところ 1986.11.4 口絵写真 本駒込の自宅で 1986.11.4       紀伊国屋ホールにて 1986.11.23   撮影 吉田純 注記等 ISBN4-8123-0700-7

「吉本隆明2004年著作リスト」/kyoshi@tym.fitweb.or.jp 2005.01.19 改訂:2005.10.30