十字路で立ち話(あるいはワッツニュー)

最終更新日:2011/01/04

食の渡し(10.12.31)

朝方から降り出した雪の勢いに
合わせたみたいにやり残していた
煤払いを済ませ火燵を出してみたり。

越してきてすぐ家族が五人になり
四十年近く高屋敷に棲みついて
はじめて二人きりの年暮れを迎え。

秋口あたりからふだんの食事など
PCで聴き慣れた音楽をUSB対応の
装置で聴き直したみたいな味わいに。

ここ十年あまり家族がまさかの病や
老いの難事に向き合い続けたりして
飯が喉を通らなくなるような事態も。

ヨメの手料理を酒と一緒に流し込む
なんてことでしか持ちこたえられず
心ゆくまま味わう食生活にほど遠く。

路面の外食など掃除がしっかりした
眺めのお店選びが間違いなかろうが
料理人の家族安定までは見定め難い。

手抜き(10.12.28)

雪の積もりはじめともなるといつも
せり出した屋根雪が小屋根に落ちて
2階の部屋まで響いてきてびっくり。

降雪地に住み慣れてきたせいなのか
積もり始めて引き締まった肌触りが
雪融けの度に弛んだりする息遣いに。

この一年の心身の疲れを揉みほぐす
ほどよい緊張と弛緩で全身が愉しい
冬の過ごしかたをお手本にしながら。

お正月の準備をしない暮れだからか
煤払いそのほか年末に済ませる事も
やってもやらなくてもどうでもいい。

夜中に吹雪いたりして録画設定が
キャンセルされてBSテレビ番組を
録り逃がしたりするのも冬の定番。

映画やスポーツやドキュメンタリーで
番組視聴はどんどん片寄ってきていても
冬場になると全天候型のBS受信を願う。

遺品(10.12.24)

すっかり葉を落とした枝振りを
際立たせるように霙まじりの雨が
忙しく走らせる冬の下塗り刷毛に。

残り僅かなお袋の遺品のひとつを
ヨメが着込んで家事をしていたり
暖房器やラジオは居間で使い回し。

叔父さんも亡くなった実家から
送られてきた野菜そのほかなど
これまでとはちょっと味が違う。

いったんもつれたらほどけない
ヨメと姑の仲はなりゆきまかせ
とにかく双方が孤立しないこと。

三世代に渡って家を営み続けて
労苦の果ての長寿が思いがけず
祖父と母に和解をもたらしたか。

小川糸『つるかめ助産院』から
受胎から誕生にまつわる介助の
響きが介護にまで届けられよう。

失せもの捜し(10.12.21)

電話嫌いなのに必要に迫られてピッチを
持ってたりするもんだからたまに行方を
探さなきゃならなくなったりするはめに。

一度だけ近所の店舗で見つかった以外は
ピッチの番号を呼び出しながらうろうろ
どこかで着信音が鳴っていないか家捜し。

そんなときドアホンが鳴ったりしても
固定電話の子機を耳にあて対応すると
勧誘訪問者は黙っていてもひきさがる。

とくに女性の場合の撃退にもってこい
電話中でもないのに子機を手に持った
姿をちらっと見せるだけで充分だろう。

ヴァージョンアップしたiPadになると
置き忘れたりした時の追跡ができるが
まだ試すような機会に恵まれていない。

半年あまりで読んだ電子書籍なんて
僅か数冊で読みたい本が探し出せない
タブレット端末はWebを意識させない。


ご意見・感想:kyoshi@tym.fitweb.or.jp

「高屋敷の十字路」に戻る