十字路で立ち話(あるいはワッツニュー)

最終更新日:2009/07/03

それぞれのルート66(09.06.30)

週末のスポ少で鼻血を流す子らがいたり
先週までの真夏日続きからいつも通りの
北陸の梅雨の普段着に着替えた山々の眺め。

夏山の到来を告げるように残雪の少ない
谷筋が雲間に見え隠れしたかとおもうと
どんよりした雲間の向うへ遠ざかったり。

娘から贈られたフラワー・アレンジメントの
色合いがかっての山歩きで眺めた花々を偲ばせ
雲海の上ヘ抜けて辿った稜線の眺めへと誘われ。

夏山が青春のルート66だったのはほんの暫く
下山すれば踏み迷うばかり人生の方向音痴に
ナット・キング・コールが大人っぽく聴こえ。

仕事を辞めてから聴くボブ・ディラン3枚目の
新譜を毎日のように流しながら人生の伴侶とは
ブルースのことなどとあらためて思い知らされ。

スポ少OB&OGあがりのコーチが男女5名も
先週の土曜の午後の体育館をはやめに後にし
ヨメと出かけたら樹齢60年の畑の白ワインが。

日々の居心地(09.06.26)

借家から新築へ使い回した後は1階から2階へ
部屋をたらい回しで使い込んだエアコンを取り
替えたら梅雨時の書斎の片付けや掃除が快適に。

田舎暮らしから引っ越してきた白黒テレビに
負けず劣らず40年以上持ちこたえたみたいに
サイクリング車も30年を超えて頑張っていて
GPSナビを取付けまだどれくらい走れようか。

家屋やオーディオアンプのように修繕していない
古いドイツ製のターンテーブルもしっかり回るし
お供のイギリス製アームも滑らかにLPを再生する。

家庭生活用具だけじゃなくそれらを使う家族も
手入れとメンテナンスさえしっかりしていれば
大崩れすることなくなんとか持ちこたえられそう。

父親による幼児虐待を背負わされた生き難さか
「スリラー25周年記念アルバム」発売から数ヶ月
後を追ったみたいなマイケル・ジャクソンの急死。

知人からもらった野菜をヨメが料理してくれ
とりわけ短冊に切ったズッキーニの塩揉みや
胡麻和えなどに初物をいただくようなおいしさ。

邪魔しないで(09.06.23)

いよいよ梅雨も本格的になってきた夜来の雷雨で
テレビアンテナがショートし番組途中で水をさされ
画面の指示で仕方なく見たマニュアルのわかりにくさ。

低気圧がのさばると肩が疼いたり体調もどうやら
乗り手が馬の走りを妨げないようなレース展開で
季節と歩調を合わせ日々をくぐり抜けにくくなる。

デイ・サービスのお迎えの車に車椅子のお袋を
乗り込ませていて大粒の雨が降ってきたとたん
乗り合わせたご老人たちが手を叩いて唄いだし。

スポ少バドミントンにいた頃に緩急打ち分けが
できなかった子が中学ではじめた陸上部をやめて
バド部活で打てばきつすぎる握力が邪魔になり。

スムーズにラケットを振り抜かせなくしている
グリップや肘の抜きや身体の動かし方そのほか
覚えてしまった癖をどうやったら脱げるだろう。

コンピュータ目録の演習での操作画面みたいに
その場面で必要のないお邪魔虫コマンドがあれば
うっかり押してしまって間違える落とし穴になる。

花数え(09.06.19)

二羽の郭公が謀をめぐらしていそうな
明け方のさえずりが聞こえてきたりする
安堵を邪魔するような雉の声がうるさい。

物心ついてから年代ごとに心ならずも
避けられなかった仲違いを繰り返した
誰彼に再会しても和解できるかどうか。

そんなに熱心なファンではなかったのに
E.クラプトンととS.ウィンウッドが再会し
M.S.G.で演奏したライブDVDの聴き心地。

ブルースに目覚めロンドンで出会った
二人の天才少年を別れさせたのが音楽
であったとしたら再会させたのも音楽。

還暦を過ぎた同窓会から洩れ聞こえる
孫か患いかそれでなかったら自慢話の
類いにわざわざ足を運ぶ暇があったら。

晴れ間にあたりを自転車でぶらぶらし
ファインダーを覗けば夾竹桃が枝一杯
狂ったような静けさで花を数えていた。


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