十字路で立ち話(あるいはワッツニュー)

最終更新日:2006/01/03

耳よりジュークボックス(05.12.30)

PHSをこの夏に取り換えたら通話音質が
ずいぶん良くなったような気がしたんだけど
パソコンのサウンドだけは相変わらずみたい。

大量CDデータの取り込みだけじゃなく歌詞や
ジャケット画像の取り込みなど音楽ツールの
進化にPCサウンドをどう追いつかせるか。

iPodで一変したような音の感触をPCでも
なんてことがお試し版プラグイン・ソフトで
あっさりできてしまうなんて知らなかった。

音質がイマイチだった初期のCDだけじゃなく
古い音源を復刻した演奏なども生き生き響き
音量を絞り込んでも褪せることなく粒立ちがいい。

お粗末だったのはサウンド絡みのハードとソフト
そのいずれなのか見極めもつけようがないくらい
どこかで寝違えてたみたいなPCサウンドライフも一新!

メンテナンスしながら30年以上使い込んだ
リスニングルームのオーディオシステムも
それなりに使い続けたいのだがこの頃ノイズが。

暮れの大掃除も億劫に(05.12.27)

冬場の有馬記念の第4コーナをまわった伸びも
出走前からワクワクこの上ない競馬の大舞台で
ディープインパクトはこれまでと違ったみたい。

好き勝手なことを言いふらす予想屋気取りが
走り回っているうちにうやむやになっちゃう
事の次第を足止めしたような暖冬予想はずれ。

フィギュアスケートのコンピュータ採点システムでも
導入プログラムにチェック機能がなかっただけでなく
テクニカルコントローラー役もチェックしてなかった。

屋根雪で押し潰されたり雪下ろしや除雪に加え
なんと鉄橋を渡り終えたJR特急が吹雪で転げ落ち
犠牲者が出たりこの冬はどうなっちゃったんだろう。

寒さを前倒しした寒波による12月の豪雪対策も
さることながら小泉内閣の狂牛病肉対応も怪しそう
張りぼてマンション疑惑の総元締めは暴かれるのか。

除雪疲れの大晦日は紅白や格闘技などの裏番組に
“耐震偽装マンション”の証人喚問の第2幕でもあれば
凍った雪のジントニック片手に年忘れなんてことも。

ものぐさな達成感(05.12.23)

「こんなに降っても授業はやってんのね」
いつもの倍くらいかかってバスに揺られ
講師控室に入ったところで聞こえた言葉。

夕食が喉を通らずコリャ明日はダメみたいに
寝込んでも水分補給を忘れず解熱しないで
暖めた下着を一晩に何回か取り換えだけだが。

休講を避け一夜で風邪を抜き出てきた耳に
「いつもより欠席が多かったようですよ」
午前の授業を済ませた方との会話が続いた。

第2波の寒波来襲で物流も滞りがちなのに
待ち受けた午後の教室はいつも通りの出席で
なかには風邪をおして出てきたような顔も。

モノクロに沈む見慣れた市内の眺めも
明かりが灯りはじめた夕暮れの携帯に
家から「お風呂に入る元気残っている?」

買えばすぐにでも新品が手に入るのにぐずぐず
書斎の飾り物みたいに使い込んだヒーターや
白黒テレビが今日も動いて拍手でもしようか。

雪景色のBGM(05.12.20)

おんぼろ田舎家に住んでいた三八豪雪時は
屋根雪を積もったら下ろし積もったら下ろしで
あの頃から腰痛持ちになってしまった気がする。

ここんとこ庭先のちょっとした朝晩の除雪続き
長年養ってきた腰痛にまだひびかないのも
あれこれ読んで続けてきた骨盤体操のおかげ?

腰痛持ちのバドミントン仲間が試したら
効き目はよくわからないけど骨盤が緩めば
安眠でき寝起きの腰部にしこりが残らなくなる。

時おりラジオから流れるスガシカオに
聞き耳を立ててきただけじゃおさまらず
いつのまにかCDを買って聴くようなことも。

星をかき消す冬空のむこうへ雪を放り投げ
雪でぬれた靴を乾かすみたいに赤提灯へ
なんてことからすっかり縁も切れたようで。

風呂やトイレなど使うたびに掃除そのほか
なかなかできそうにないこともなさそうで
ありきたりのやり方なのに汚れは残らない。

ひと足早い冬に(05.12.16)

真っ白でピカピカの日和にシーズン開き
通い慣れた県営スキー場も今会計年度限り
年越し前だというのにもう冬本番みたい。

融雪装置もフル稼働で除雪の労も省けていいが
セラミック舗装の交差点で車がスリップするように
履き慣れたセラミック底のブーツでも路面の凍結が怖い。

購入したマンションそのものが危なっかしかったり
トラブらずに動いてあたりまえのシステムがコケたり
足下があやふやで薄ら寒くなるようなニュースが喧しい。

TCSを請け負っているF社のやり方が見えたりすると
図書館システムのお守りをしていた頃が思い出されたり
つい学生を前に仕様書絡みの話しに力が入ってしまった。

悪質リフォーム業者が必要な定義要件もいいかげん
必要な工数をないがしろにしほうだいで絞り取った
あのやり方にマンション建設業界も無縁じゃなかった。

いい加減な儲け話にひっかかったりつかんだら
インチキまがい物件だったなんてことはどこにでも
滑ったりコケても立ち直れるよう冬場を乗りきるしかない。

泣いた後は(05.12.13)

柄に似合わずメソメソみたいで
涙目のヨメの手元のカバーを見なくとも
あぁ!あれかとなっとくの一冊。

ネットで書評を見かけ即取り寄せ
読了棚に突っ込んでおいたのを
手になんかするからそんなことに。

手のほどこしようのない現実に
身につまされていてもいなくても
とにかく泣かされてしまうことに。

フィリップ・クローデルという人の手になる
『リンさんの小さな子』(みすず書房)は
ページをめくった指から目へと泉が湧き出すようだ。

“リンさん”と“サン・ディウ”を見舞った事故に
遭遇した“バルクさん”三者の関わりのこれからが
どうなるのか二人であれこれ言葉を交わしただけ。

しなやかさをどこかに置き忘れたように
関節がガタついたり痛くなったりする季節でも
まだカサカサに乾ききっていない徴はどこに。

自在な落とし所(05.12.09)

衰えゆく筋力を頼まず
とにかく故障することなく
パフォーマンスを良くする
というよりどうにか毎日の
立ち居振る舞いを保つだけ。

そんなお袋が助っ人付きとは言え
日帰り(JR)京都の旅から無事に
帰るのを待ちながら「志の輔落語」や
トワイライトエクスプレスの車内が
たっぷり眺められる映画をテレビで。

年末になると行きたい中島みゆき「夜会」も
LDやテレビ録画で楽しんできただけだが
先週(12/1)の地元県民会館でのホットな
「志の輔落語」に行けなかったのを埋め合わせる
みたいに「志の輔らくごinParco」'04を堪能。

翻訳家と公務員と職人の噺三題でぐいぐい
頭と口と身体を冴えたやり方で抱き合わせた
昔話と地域住民と彫物の世界に引き込まれてしまった。

落語の古典と新作を自在に行き来させたみたいに
面白かった「タイガー&ドラゴン」にはじまり
志の輔師匠の語り口に行き着いたみたいなわが家の落語路線。

  • 国立情報学研究所(NII)が『書誌ユーティリティ課題検討プロジェクト最終報告』を公開 http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/ncat_info_kadaiPT.html
  • Prints & Photographs Online Catalog(The Library of Congress) http://lcweb2.loc.gov/pp/pphome.html
  • 岡山県立記録資料館 http://archives.pref.okayama.jp/
  • Song of America [pdf, Real Player, Windows Media Player](The Library of Congress has bringing a number of Americaユs musical archives to its website through the メI Hear America Singingモ project, and this addition to their existing work is most welcome. The Song of America website is designed to serve as a companion piece to an ongoing 11-city concert tour which features the baritone Thomas Hampson performing a number of American songs.) http://lcweb2.loc.gov/cocoon/ihas/html/songofamerica/songofamerica.html
  • 書籍とネットの微妙な関係:日本人のアタマを救え―書籍検索でネットに“知の信頼性”を(ITmedia ニュース) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0512/02/news047.html
  • 「Yahoo!カテゴリ」がリニューアル、履歴機能や専用トップページなどを追加(INTERNET Watch) http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/12/06/10109.html
  • PODZINGER(Podzinger unleashes the content within audio. To find the podcast you want, don’t just search for it ... ZING IT!) http://www.podzinger.com/
  • Blinx http://www.blinkx.com/overview.php
  • Technorati(Search 22.2 million blogs for the latest on:) http://www.technorati.com/
  • しのすけコム:落語家立川志の輔 公式ウェブサイト http://www.shinosuke.com/
  • Celebrity Caricatures http://blog.outer-court.com/caricatures/
  • 国立国会図書館資料デジタル化の手引き http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitalguide.html
  • 意味とスイング(05.12.06)

    点と線をつなぐみたいに読み聴きしてきた
    村上春樹とビル・フリゼールそれぞれの新作を
    手にしたバランスがなんとも身体にたまらない。

    『東京奇譚集』を読みながら「East/West」を聴いているのか
    「East/West」を聴きながら『東京奇譚集』を読んでいるのか
    分からなくなるような“ながら”体感はかってなかった今年の収穫!?

    読み聴きする者のいま・ここに響きあうというか
    作(演奏)者それぞれの立ち方の呼吸が文体や演奏を息づかせ
    感受した現在を吹き切るみたいなとらえどころのなさがいい。

    中には「日々移動する腎臓のかたちをした石」が
    どのページもつまんない演奏に終始してしまったり
    また聴いてる途中で「Blues For Los Angeles」の
    退屈な短編のページを閉じたくなるようなところも。

    ほかはどれも読みやすく聴きやすいようでときとして
    不可解に錯綜するあやうさの縁へ誘い込むような切り口から
    確かな語り口で現在の寓話や世代のギャップや日米関係まで。

    40年余りも図書館仕事で飯を食ったりしてきた
    おこぼれみたいなところで気ままに読んだり聴いたり
    やってきた師走の冷え込みを駆け抜ける意味とスイング。

    揺れた田舎住まい(05.12.02)

    耐震偽装が発覚したマンションやホテルの
    居ても立ってもいられないような居住性に
    過ぎし田舎住まいの揺れ具合がよみがえる。

    砂利道のカーブの外側に面した平屋の一戸建て
    大型トラックやボンネットバスが通るたび揺れ
    ブルドーザーの地響きを地震と間違えたことも。

    やがて舗装によって小さくなった車両通過時の
    揺れにとってかわったみたいに向こう三軒両隣に
    車が飛び込んでびっくりしたりするような事態も。

    そのうち身過ぎ世過ぎの勢いで家を建てる
    なんて運びの中で市外の車道から引っ込んだ
    迷路みたいな静かで眺めのいい田んぼを買った。

    ぼちぼち周りの田んぼも宅地にとってかわり
    北アルプス連峰の眺めも端っこだけになったが
    変わらぬ静けさだけがどこか田舎住まいに通じる。

    自然災害への備えが粉飾された居住性から
    いつ何時襲うかもしれない揺れやひび割れを
    先取りした仮住まい心地があらわになった。

    子育ての主役は?(05.11.29)

    灰色の流れる雲を割って陽射しがのぞいたり
    不意に雨足が屋根をたたいたり冬場に向かう
    季節のワイパーがせっせと北陸の窓を磨きはじめ。

    庭木の剪定や雪吊りの集金に訪れた庭師が
    畑から朝採れ野菜を持ってきれくれたり
    大根の葉っぱを美味しく食べる無意識に安らぐ。

    なんてことも孫らがやってきたとたんに
    すっ飛んでしまうのも週一ぐらいだと賑やかな
    暮らしの愛嬌ある一コマとして悪くはないのだが。

    有無を言わさぬ子育てに追いまくられる毎日だと
    家庭でゆったり母の無意識が呼吸できるような
    持続した時間なんてどこにも見いだせなさそう。

    部屋に引きこもったみたいにレコードはよそうか
    生まれた娘にもの心がつきはじめる前後のことだが
    ヨメと話し合ったわけでもないのに聴かなかった。

    授かった子をかまっていられる喜びのどこかで
    なんとはなしにとりわけ母親にとってそして父親も
    どれだけ一人の時間を長く持てるかに苛立つことも。

    帰り道へのひと時(05.11.25)

    ここ3年いつも混みあうキャンパス乗り入れの
    帰りのバスで席を譲られたことなどなかったのに
    乗り合わせた併設高校の女生徒に“どうぞ”だなんて。

    どこかで誰もがいつかは出会う風景の一つ
    いつのまにか“じいちゃん”にも慣れたように
    あたりまえのように“どうも”と頷く座り心地。

    ありふれたその日の一コマをヨメと話すうち
    3時間半も引き込まれるようにして見たのが
    ボブ・ディランのドキュメンタリー映画(ビデオ録画)。

    インタビューに応える形でナレーターを演じた
    本人の現在の姿が40年あまり歳月を経た歌と
    演奏によっていま・ここに彫り起こされたみたいに見え。

    元恋人や共演者の語り口や姿もそうだけど
    誰もがいい歳のとり方をしているというか
    出来上がっていなくてどこかへ帰る途中みたい。

    見つからない答えを探すみたいにiTunesに入っていた
    ディランの曲をシャッフルしながらオンラインで取り込んだ
    歌詞を読み返したりなんてことをしている午後のひととき。

    やっぱり紙で読みたい(05.11.22)

    吉本隆明著作リストにWeb版新聞に載った
    食について著者が語った取材記事書誌をアップしたら
    紙版もいりませんかと問い合わせメールがありがたい。

    誰にも頼めないけどできたら読みたいのが
    昨秋にネットで廃業の噂を知った某出版社が
    4年前に出した吉本著作に挟み込みの近刊案内本。

    四六判上製・352頁・予価2800円のボリュームで
    [目次から]の第1章から第5章までの見出しが
    情況への発言/共振する個人、社会、国家/メディアと
    文学/「情報にとって、美とはなにか」/僕の方法について。

    1997年開設のWeb版「吉本隆明の世界:オフィシャルページ」も
    更新が手薄で2001年で止まっていたようだからひょっとしたら
    某出版社がサイト立ち上げにかかわったあと傾きはじめたのだろうか。

    待望の公式サイトがいつの間にか読めなくなったりしても
    アメリカでInternet Archiveが保存してくれていたりするから
    URLさえ覚えておけばいつでもアクセスして読み出せていいのだが。

    文学や音楽を図像や映像にするとどうなるかみたいな豊富を語った
    「ホームページを開くにあたって」を読み返し幻の著作にそそられたが
    あの近刊予告で期待を抱かせたまま立ち消えになった原稿はどこへ!!

    留守に新酒が(05.11.18)

    送料無料のお手軽ワインセットに手をだし
    抜くあとから外れっぱなしのむなしさだが
    美味しくないのに酔ったりするのが悔しい。

    今週半ばのテレビの二ユースは黒田夫妻の結婚式と
    ダブったみたいなブッシュ大統領来日報道でもちきり
    天皇制も日米関係も沖縄からの眺めはどうなんだろう。

    祝賀ムードもいいが日米同盟「中間報告」で米軍の
    手足みたいな自衛隊や沖縄の米軍基地を見直す
    動きがどうなっているのかよく見えてこない。

    日米政府が合意した沖縄駐留海兵隊の削減も
    7000人のうち6000人がグアムに移動するだけ
    その移転整備に必要なカネが日本負担ってホント?

    アメリカの国益を優先した特別協定で縛られた
    日本犬の鼻面から五千億円が差し出されるなんて
    忠犬ハチ公もあっち向いてしまうふざけた話だ。

    火星も薄らぐ満月の晩(11/16)に運動に出かけた帰り
    玄関先に置いてあった紙袋を持ったら贈り主が分かった
    ボージョレ・ヌーボーの立ち上がりとフィニッシュのよさ!

    愉しみ方も小まめに(05.11.15)

    へたってきたのか書き込み不良でよたよた
    どうしようもない使い心地だったメインPCも
    何度目かの消去インストールで立ち直ったみたい。

    ネットも繋がり面白ネタを提供してくれている
    某MLで見かけた検索ゲームに反応したのが、

    ルール                   
         1.ひらがな2文字で、Yahoo!検索する。(例:ぬぺ)
          2.ヒット数が少ない方が勝ち。(ぬぺ、だと1460件)

    ぴぜ で検索した結果 1〜10件目 / 約96件
    となって百件を下回ったところで一息ついたら
    づぱ で検索した結果 1〜10件目 / 約39件
    をたたき出した投稿があってあっさり抜かれた。

    あとからやり直したらビミョーにヒット件数が多くなる
    ネット検索もいつもはどうかして見つけだすこと狙い
    たまには見つからなさを競ってみただけのことだが。

    身近な子どもらは目先の面白いことのみ追いかけ
    愚痴や小言ばかりで目の前を見失う老いも目につく
    そんな間で行ったり来たり相づち打って日も暮れよう。

    ネットで本のつまみ食い(05.11.11)

    ネットでCDやライブ音源をちょい聴きできて
    あたりまえみたいになっていることがこのほど
    本でもできるようになってちょっと面白い。

    誰それが何事かについてどのように言ったり
    書いたりしているかちょっと知りたいときなど
    図書館をパスして手軽に読めたりするとはまりそう。

    左翼の活動屋から文献探索屋に横滑りしただけの
    驕りたかぶったとしか言い様のない文学研究など
    何ほどのものでもないと批判された男の反応の仕方。

    ちょっと気になっていた論争の経緯などがあっても
    見落としていた片方がどう応戦したかが調べられたり
    オンライン書店の立ち読みで思いがけないつまみ食い。

    「なか見!」が毒にも薬にもならない味加減だったとしても
    ひとつの「作品」がページ単位の「断片」に解体されたら
    それぞれ1冊の本の形を崩した「情報」になるネットの味わい。

    オンラインミュージックサイトの出現によって
    レコードとしてのアルバムの顔が薄らいだように
    本もそのカバーや手触りを放棄しはじめたようだ。

    休日の雲行き(05.11.08)

    参加したのは少なかったなかったが
    今年の町内や校下の行事はほとんど
    判で押したみたいに雨模様がつきまとう。

    秋のスポ少バドミントン恒例の
    バーベキューの日曜(11/6)は
    昼前から雨になり突風のおまけまで。

    今年は遊園地もある動物園内だったが
    天気の崩れないうちにヨメと動物めぐり
    歩けば日曜母子家庭みたいな組み合わせや
    東南アジアの若者グループが目立つほか
    動物たちも拍子抜けするくらいおっとり
    紅葉の眺望もイマイチで観覧車はやめた。

    あっけないくらいがらんとした駐車場や
    ブラックバス退治のために水を抜かれた
    池を渡る橋の場違いな眺めに拍子抜け。

    とっておきの日曜祭日に何かをする
    なんてことからずいぶん遠ざかって
    休日の肌触りや平日の眺めも違ったものに。

    消し込み不良で“虎ブル”?(05.11.04)

    休日に地元イレブンがJ1イレブンに
    挑む天皇杯4回戦目当てのサイクリングも
    雨模様でテレビ観戦に切り替えということで
    放映前にOSのアップデート済ませようとしたら
    PCがまたもや書き込みエラーでおかしな動きに。

    先月末にハードディスクを消去して再インストールを
    済ませたばかりだったのにおかしなゴミでも残って
    悪さをするのかインストールがコケてどうしようもない。

    ディスク診断も途中で止まったりやる気まで
    ハングアップしそうな“ジレッTiger”にはまって
    時間がかかるゼロ書き込み消去を試してみたり。

    恐竜の折り紙ひとつひとつ出来具合を
    見せ手話しかけるマー君の相手もしたりで
    一息ついた頃には試合中継が終わっていた。

    ようやくチビちゃん兄妹と一緒にくつろげた
    夕食後のテレビタイムのアニマル・ムービーで見た
    これ以上飼いならしようのない虎の演技みたいに
    PCを手なずけるなんてことはとてもできそうにない。

    いい奴悪い奴そして(05.11.01)

    夕食後のテレビ映画でマカロニ・ウエスタンに飽食
    なんてこともなく見入ってしまう素晴らしさは
    亡くなった祖父さんにもらったっ骨董品みたいだ。

    艶っぽい画面にいいも悪いも目鼻立ちくっきりした
    主人公を40年の歳月を経てみずみずしく際立たせる
    カメラワークと編集の妙を昔は見過ごしていたみたい。

    一夜明けてどこかに置き忘れていた秋日和が
    思いがけず掘り出されたみたいなお天気マークを
    貼り付けたいようなCDを交互に聴きまくっている。

    かってジャズLPを聴きあさっていた頃どれだけ
    どうでもいい“歴史的名盤”や“海賊版”の中味に騙されたか
    なんてことがどうでもいいくらいの聴き応えがたまらない。

    “用心棒”シリーズ3部作の主人公が一人から三人へ
    いい奴に悪い奴が加わり三番目がどうでもよくなかったら
    とんでもない奴ってのがあるから下手に見切りをつけたら損だ。

    「ピッカー」が売買していたアセテート盤から掘り起こされた
    "Dizzy Gillespie-Charlie Parker: Town Hall. New York City. June 22.1945"(Uptown Records 27.51)
    そしてアメリカの議会図書館が保存していた録音テープから
    "Thelonious Monk Quartet with John Coltrane - At Carnegie Hall, November 29, 1957"(BLUE NOTE 946-3-35173-2)
    この2枚のCDを手にした往年のジャズファンの耳はただ事ではすまない。

    なんだかなぁ〜な経過(05.10.28)

    昨日今日とようやくいい天気になってきたが
    今年の紅葉はまったく赤茶けてダメな感想が
    伝わってきて山手へのサイクリングも期待薄。

    週一の仕事帰り近所の寿司屋でヨメと待ち合わせ
    とっておきの味覚を心ゆくまでたのしませてもらい
    どうしようもなかった夏場の不調から抜け出せたようだ。

    示し合わせたみたいに不調をかこっていた
    娘もおふくろを外食に連れ出してくれたり
    父親に及んだ厄も過ぎてもう大丈夫だよなんて。

    そんなことで血のつながりを見せつけられ
    いったいどんな感想を漏らせばいいのやら
    いいもわるいもとにかく通り抜けるしかない。

    “どうションボリ”とまで書かれた阪神タイガースの
    負けっぷりだが今年の日本シリーズは本当のところ
    プレーオフ第2ステージロッテ対ソフトバンク戦がすべて。

    レギュラーシーズンを勝ち抜けきった姿が
    往年の“ダメ虎”から抜けきれていない戦いぶりで
    セ・パの野球のレベルの差があれほどだったとは。

    第2の季節感(05.10.25)

    遅れた紅葉を取り戻そうとするかのように
    北アルプスが薄い雪化粧をはじめ朝晩の冷え込みに
    この秋は小春日和をどこかに置き忘れてはいないか。

    ロッテ対阪神タイガースによる日本シリーズ第1戦を
    7回コールドゲームにしてしまった濃霧のように
    風のない千葉マリンスタジアムの季節感に戸惑ったり。

    最初のCDを聴いてからとどまることのない出来栄え
    無敗の3歳馬が3000メートルを一着で駆け抜けたみたいに
    3枚目の上原ひろみピアノトリオ「スパイラル」が響いたり。

    いつの間にやら恐竜オタクみたいな物言いをしたりする
    マー君と一緒に“恐竜の木”を実際に眺めたりしたら
    いったいどんな感想を漏らすことになるだろうか。

    BSE(牛海綿状脳症)疑惑に揺らぐ米国産牛肉の
    輸入再開にからむ政治的な思惑と科学的な安全性が
    胃袋の中ではまったく相容れないのも内臓の風景のひとつ。

    体内に取り込まれた第2の自然みたいな
    臓器にたとえば季節のようなものがあったら
    身体感覚はどのように彩りを変えているのだろうか。

    恋の値段はいくら?(05.10.21)

    どんな素晴らしい恋愛小説も現実の
    恋愛の前では色あせてしまうように
    ジャズ新譜CDもライブには勝てない。

    山中千尋ニューヨーク・トリオの新作アルバム曲を
    メインにした快演が教育文化会館の空調施設の
    アスベスト除去工事の残渣など一掃してしまったかな。

    ドラマーが新作吹き込みメンバーと違っていたが
    シンバルワークが素晴らしく人間国宝みたいなでっかい
    ベーシストと若いピアニストによるこれぞジャズの2時間。

    どこかステージの照明も落とし気味だったりして
    40年前の市内の閉店後のジャズ喫茶で聴いたりした
    ローカルミュージシャンらの深夜の熱い一時が甦った。

    レコードの一つ一つをでき上がった作品のように聴く
    そんな姿勢をおまけだらけのCDに突き崩されてしまい
    iPodみたいな携帯音楽プレーヤーが新たなミュージックライフを!

    「クレオパトラの夢」に「学生時代」が挟まるような第2部で
    ピアノが「ラブ・フォー・セール」をやろうよといったら
    ベースが「ハウ・マッチ」と応えた響きに背中を押される心地よさ。

    やってみないとわからない(05.10.18)

    この夏のアルペンスタジアムで西武・松坂投手に
    5-1で抑えられたロッテ打線とはすっかり違っていたが
    第1ステージを完勝した勢いで第2ステージも競り勝った。

    長打力のあるソフトバンク相手に2〜3点が
    分かれ目となるゲーム展開でもつれるようなら
    4.5ゲーム差をひっくりかえすようなことになるかも。

    ヨメ相手にそんな無駄口を叩きながら夕食後は
    BSデジタルテレビ中継が無いときは手直しした
    パソコンでブロードバンド中継を追いかけたり。

    中日ドラゴンズ落合監督のプレーオフ不要論に
    首肯く反面あのような試合展開を見たりすると
    予想外の面白さをプレーオフに求める身勝手さも。

    レギュラーシーズンが五分の闘いだっただけに
    ベンチで悔し涙にくれるチームメイトの肩に
    触れる松葉杖の城島捕手の姿が際だって見えた。

    手にした機会を何処まで愉しんで試合に臨めたか
    リーグ制覇初心者と経験者の違いが明暗を分けたが
    阪神タイガースが受けて立つ日本シリーズが見もの。

    内と外を隔てる場所(05.10.14)

    午前のコーヒーを飲みながらテレビで観た映画は
    母親とその不倫相手を殺したために収容された
    施設を退院して25年ぶりに故郷へ戻った男の後日談。

    行き場もなく母親と二人暮らしの少年に声をかけられ
    いつしか彼の母をとりまく男たちとの関わりができたり
    誰も知らない水辺の“秘密の場所”を分かち合うまでに。

    中上健次の「一番はじめの出来事」が人知れず出会う
    地方の隔絶した場所の在りかを探り当ててくれていたが
    今の子どもらはどこでどんな場所を探し当てて育つのか。

    家族として生まれた個を絆に自分だけの個と社会的な個へ
    どのように身体が投げ出されていったかが痣のように隠され
    失敗したとしか言いようのない母との出会いが刻印されてしまう。

    考えたあげくに研ぎ澄ました鉈を少年の母の恋人である
    男の頭めがけ2度ばかり叩きつけた刃先はどのように
    世間を擦って3度目の刃となって自分に跳ね返ってきたか。

    再び戻った塀の内側から外の感想はとにかく広かった
    としか言いようのないくらい何もかも遠ざかってしまい
    第2の殺人を決意させた“秘密の場所”も閉じてしまっている。

    不揃いの日々(05.10.11)

    泊まりがけでやってきた孫らの相手をしたり
    ぱっとしない天気の3連休が過ぎるのを
    待っていたみたいなさわやかな朝空が眩しい。

    とっくに毎日が休みの過ごし方に慣れたのに
    休日めがけて“日曜大工仕事”みたいなことを
    はじめてしまったりする癖から抜けきれない。

    散歩日和じゃなかったものだからポケモンや
    ムーミンのビデオを一緒に見たりしていたが
    やがてPCのメンテをはじめた書斎も子らの遊び場に。

    数日前に転んで顔面制動したミーちゃんの
    擦り傷で化粧したような顔を眺めたりしながら
    上書きインストールをやってみたがどうにもならず。

    誰でも転んだときの受け身が大切なようにPCも
    こけたときのバックアップが習慣化していないと
    ダメージを最小限に食い止められないようなことに。

    めぐってきた娘の結婚記念日に居合わせたみたいに
    ヨメが料理を並べたりとっておきのワインをあけたり
    口裏や足並みを合わせたりしないその日暮らしがいいのだ。

    うろ覚えの歌詞を探すように(05.10.07)

    ホームページを編集したり送信したり閲覧したり
    使い慣れたモノが立ち上がらずおかしな具合で
    その他はしっかり動いているだけに様子を見るだけ。

    たまりかね診てもらっても器質要因が無いというか
    どこにも異常が見つからないのに身体生理の不具合から
    抜けきれない使い手に似てきたなんてことはあり得ないのに。

    主作業PCと家庭内LANで繋いだポンコツPCに
    たまたま似たような作業環境が維持してあったりして
    なんとか後期の授業や演習のWeb教材準備に間に合った。

    この3年司書過程履修生が増えているようだけど
    板書代わりにディスプレイで見せたりしていると
    何でもかんでもネットで参照したいなんて注文も。

    ディレクトリ型検索サイト「Yahoo! JAPAN」もいよいよ
    検索結果がGoogle同様のロボット検索優先に切り替わったが
    欲しいトラブルシューティング情報はまだ見つからない。

    近所のカラオケおばさんがうろ覚えの歌詞の一部を
    そのまま検索フィールドに打ち込んで見つけたページを
    印刷して歌いだすように調べものが捗ればいいのだが。

    生と死に見守られ(05.10.04)

    庭木の剪定ついでに草まで
    むしってもらってすっきり爽やか
    晴れ上がった週明けめがけ
    オンライン注文して待っていた
    CDやマンガ本が届いても
    読み聴きするのは後回しに。

    そんな自転車散策日和だったのに
    ふらり立ち寄ったケーキ屋があいにく
    月曜定休日だなんて思いもしなかった。

    3週間ほど前にメールをもらったりした
    そう遠くない高専図書館の司書を訪ねたら
    母親を亡くして出勤したばかりだなんて。

    医薬大図書館時代の二人の共通の知り合い
    退職して尺八で大成したKさんが先月の
    コンサートで漏らした“不幸”はさぞつらいだろう。

    あれこれ思いめぐらしても堪えようのないことで
    社会に出たての息子を失ったばかりだったとか
    時代の病による死としかいいようのない悔しさも。

    星くずの置きどころ(05.09.30)

    “宿敵巨人の前で”2年ぶり5回目の優勝を
    飾ったタイガース岡田監督が語ったように
    好敵手によって育てられるのも世の習いだから
    よけい紛い物を投影したり再生して面白がったり。

    雑誌の附録でピンホール式のプラネタリウムを
    組み立てた集中感が投影によって解き放たれたが
    ちょっとした作業で満天の星空がわが家に現れるなんて。

    寝室やトイレや階段に風呂そのほか
    真っ暗にしたリスニングルームだと
    天井や壁やスピーカーのサランネットが輝き
    鳴らすレコードも星の彼方から響いてきて
    オーディオ機器の明かりが宇宙船のようだ。

    そこから先はどこかで無くしてしまった
    幼少時の秘密の場所を探すみたいに読み
    書きの世界に慰めを求めるしかないのだが。

    まんべんなく広がった視界からの刺激というか
    とらえようのない触覚のあてどなさが遠ざかる
    あたりで星空の投影と音楽の再生が交わったかな。

    ガンバレ「Web図書館」!(05.09.27)

    アメリカそしてヨーロッパに遅れていた
    オンライン・ミュージック・ストアが
    ようやくこの夏に日本でも開店の運びに。

    LPジャケットみたいな手触りがない
    CDともまだおさらばできなくて残念だが
    まだ参入レーベルが少ないからしょうがない。

    といっても追っかけたいライブ・バンドの
    公演がアメリカのインターネット・アーカイブで
    毎月欠かさず聴けたりするからまだいいかな。

    とにかく音楽だけじゃなく1990年代半ばから存在した
    HTMLファイルも保存されていてここ数年続けている
    Web教材のリンク切れなどの参照に役立つことこの上ない。

    2006年度からjpドメインをすべてを対象に
    インターネットのウェブページを随時収集し時系列的に
    保存公開する国立国会図書館の事業も当てが外れたみたい。

    セカンドドメインレベルをgo、lg、ac、edに絞りこみ
    orついても公共機関ウェブページに限定だなんて誰の意見やら
    これじゃ持続している紙媒体を対象とした納本制度にも及ばない。

    ジャズ喫茶“ヨーク”のカウンターで(05.09.23)

    暑さも一段落ということで二人で
    市内をサイクリングしたりすると
    久しく訪ねていなかった人の訃報に。

    高校卒業時に担任が世話してくれたのに
    金沢の会計事務所の仕事も二ヶ月で放りだし
    富山の大学図書館に職を得てほどなくジャズ喫茶通い。

    リアルタイムで1960年代のジャズレコードを
    聴き漁った“ニューポート”で働いていた奥井さんが
    ほどなく金沢の旧大和の並びで“ヨーク”のマスターに。

    偶に自転車を止めたレコードマーケットの店内で
    ふとジャズ雑誌のページをめくっていたヨメが
    「亡き夫の遺志を継いだ」ジャズ・バーの記事を。

    売薬から転身した富山時代はビートルズなんかも
    金沢に足を運ぶことがなくなった今でもいつもの
    飄々とした物腰でジャズを鳴らしているとばかり。

    1970年代のとある午後に訪れた時だったか
    カウンターにあずけた肘に力強いリズムが心地よく
    見ればマスターと談笑する山下洋輔さんの指が踊っていた。

    「敬老」の肌触り(05.09.20)

    朝方に見事なうろこ雲を眺められるようになっても
    恒例になったマー君やミーちゃんの保育所の運動会が暑かったり
    小ホールの平均年齢が50歳を超えるような知人の尺八コンサートに
    出かければ東の空に秋を告げる月が静かに浮かんでいたり。

    出会った時の立ち話が愉快だった近所の高齢者が
    一人二人と思い出の人になってしまった今となっては
    田舎住まいの洟垂れ小僧の頃に聞いた村の年配者の
    満州やシベリアの話しの細部も薄れかけてしまっている。

    「五人に一人」が高齢者人口にということだそうだが
    中でも戦争体験を語れる人が数少なくなってきてしまい
    未体験世代との交流なんて覚束ないこの頃じゃないのか。

    いつの間にやらわが家のお袋が近所では最高齢で
    60年間は戦場からほど遠い暮らしを保てた一方で
    いよいよその身体性が剥き出しになるばかりだが。

    海と陸との二本立て作業の日焼けを輝かせ
    珠洲から三男坊の孫の運動会に馳せ参じた
    ご両親に小泉をどう思うか聞かれたりしたが
    ますます〈戦争〉の露出に無知な頼れない男の
    政治系列では孫どものこれからがどうなることやら。

    本屋の立ち姿(05.09.16)

    こんな品揃えの本屋があったなんて
    一度足を踏み入れてからというもの
    出張や観光の折に立ち寄っていたのに。

    今じゃサイトを覗いたりメールで注文できたり
    さりげなく富山市の書店事情を尋ねられたり‥‥‥

    |富山市の書店事情はいかがですか?

    いさかかくたびれかけている市内の目抜き通り、
    総曲輪(“そうがわ”と呼びます)〜中央通りの西から、
    清明堂書店(1階から3階までの各フロアで、雑誌、書籍、
    専門書、学習参考書、漫画を扱っている)、瀬川書店
    (オーナが経営していた映画館は潰れたが本屋は残った)、
    中田書店(明治16年に茶の木屋中田書店として創業、
    昭和63年7月に本店を郊外の掛尾に新築移転、本店別
    館として専門書館やコミック専門店「Comic-Labo(コミ
    ック・ラボ)」も出店する傍ら、books中田・チェーン店
    を展開中)が御三家だったところへ、

    高岡市の老舗だった文苑堂書店や、昭和52年創業の
    明文堂書店が郊外型のチェーン店を出店してきている、
    といったところが大ざっぱな見取り図でしょうか。

    明文堂書店富山経堂店で県内シェアの1割、3大チェーン店の
    明文堂書店,中田書店,文苑堂書店でたぶん9割近くを
    売り上げていると噂されるくらいですから、市内の老舗の
    清明堂書店あたりはさぞ苦戦を強いられていることでしょう。

    |紀伊國屋とかジュンク堂はなかったような気がしますが、

    影も形もありませんが、平成の大合併で富山市の人口も
    10万近く増え、40万人を超えたくらいで、
    とても受入られる読書人口ではないような気がします。

    なにせ、図書館の普及率は日本1でも、本が売れない県としても
    日本1を誇ったこともあったような土地柄ですから。

    たとえば、田んぼが見えるところで、広い駐車場を備えた
    2階建ての中体育館みたいな見栄えの本屋が、
    一定金額以上を買えば、カフェコーナーで寛げるような売り方をやってて、
    積雪期とか、車が自由でない読者層にどのような売り込みを考えているのでしょう?

    |吉本さんのふつうの本は売ってますか?

    発売日を見計らって、books中田掛尾本店や明文堂経堂店に
    出かけたりしても、あったりなかったり、補充や常備は
    ほとんどないといったような状態です。

    昭和51年に富山医薬大内売店を開いた中田書店は専門書の
    売り方のコツを覚えたようで、市内から郊外に移転した
    本店で医学、建築、コンピュータなどの専門書なども揃え、
    一時期ですが、吉本本の品揃えが充実していた時期もあっ
    たりしましたが、聞けば当時の店長の趣向だったようです。

    富山大学の図書館に勤めていた頃は、もっぱら生協の書籍部で
    吉本さんの本を買っていましたが、今はどのような品揃えに
    なっているのか、覗いたこともないような状態で、この頃は
    オンラインショッピングに頼っているような有り様です。

    地元の事情も調べずに、とりあえずの独断と偏見を綴って
    しまいましたが、ご笑覧いただければ嬉しく思います。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

    大きい小さいはともかく金太郎飴の切口みたいな
    品揃えから遠く離れた立ち姿の本屋さんもあるのだ。

    ぶり返した残暑の陰で(05.09.13)

    数日前の涼しさはどこへいったやら
    第44回衆院選後のざわつきの底も
    抜け落ちてしまえば何が待っているのか。

    夏風邪で熱を出したミーちゃんの子守に
    自転車で出かけるヨメと入れ違いに杖と
    手押し車のお袋が郵便局からのお帰り。

    ひと夏のサイクリングで一度は予期せぬ雨に
    ずぶ濡れなんてことももうないだろうとペダルを
    漕いだ週末の午後は家まであと少しのところでやられた。

    専門的なところからこじんまりした図書館に
    転勤になった方から利用勧誘メールが届いたり
    これから図書館の駐輪場もコースに加えようか。

    市内を走れば再開発ビル工事の一方で
    “シャッター銀座”というほどでもないが
    抵当がいっぱい張り付いたような空きビルが。

    立地に恵まれた物件など地元が買い取って
    リタイア目前の団塊の世代が技能を発揮できる
    SOHO空間に転用なんてことも夢見たくなる。

    「猫々堂主人」の詩魂(05.09.10)

    9・11以後のアメリカ・ブッシュ侵略路線を
    たしなめなられずついてくだけの小泉外交から
    懸案の諸改革どころか党内の争いを議会の外へ
    持ち出し視聴率頼みのワイドショウ内政まで。

    時おり選挙カーの声も舞い込む窓の外高く
    ゆったり舞う二羽の鳶を双眼鏡で覗けば
    井戸の底から見上げるような時の流れが。

    昭和の終焉から湾岸戦争とバブル崩壊に曝され
    円高で荒れた戦後50年の節目では阪神大震災と
    オウム・地下鉄サリン事件が深く刻みこまれた。

    ブッシュの世界戦略における錯誤の
    ツケも小泉内閣の傘下じゃ避けられないが
    原油価格の上昇による物価の値上がりに
    年金生活者の家計は苦しくなるばかり。

    松岡祥男著『猫々堂主人:情況の最前線へ』(ボーダーインク)を手に
    「全部、小泉が悪い!」そのほかを読み直せば
    日々の鬱憤からから日本の政治や社会情況の先端まで
    1989年の夏から今年の夏まで歩き通した希有の感性が
    語りかける「なんでもありの開かれた」ところへ。

    読み切り〈雑誌〉のように(05.09.06)

    夏休みも終わりお母さん方のイライラも
    一段落というところだろうが学期再開を
    感じさせる集団登・下校の騒がしさは何処へ。

    今年の夏は雷様が多かったようだが
    数日と待たない降雨にも恵まれたようで
    一度も水撒きをしないまま庭に秋風が。

    届いた17年度後期時間割表を見たら
    前期同様で週半ばの午後に2コマ続き
    休憩なしでも半日出勤で良しとしなきゃ。

    あれこれ下調べしたことなど授業用ノートや
    Web教材やプリントや時にはスライドなども
    編集するのに手いっぱいになってしまったまま
    ホワイトボード代わりにディスプレイに映したり
    “教えること”に近づくというより遠のくばかり。

    学生が手に取って見聞きしてくれるかどうか
    とにかく15回で打ち切られる継続雑誌を
    毎号どうやって読み切れるような紙面として
    教室で展開して見せられるかっていうこと。

    夏の終わりの“煙り待ち”(05.09.02)

    久しぶり夏休みで訪ねてきた知人と
    四方山話の午後を過ごしたりしても
    やっぱり小泉“仮面”が悪いなんて話しに。

    ともに〈戦後〉を生きたとは思えないほど
    ひたすら60年の総過程を骨抜きにしておいて
    とても“憲法改正”も“有事”もあったもんじゃない。

    何もかもなし崩しに戦前みたいな“軍国主義”に
    まるで“大日本帝国に”引き戻すようなことばかり
    目くらましの“郵政選挙”だなんて踊りたい奴は踊れ。

    アメリカのブッシュだけでおさまらず
    アジアの隣国にもおべっかをつかいながら
    国連常任理事国の“仮面”までかぶりたがったり。

    還暦を迎えた戦後日本人にしか示せない
    物言いや態度一つ持ち合わせることなく
    口を開けば他人事みたいな物言いにゲンナリ。

    4年前に自民党をぶっ壊すと言っておいて
    庶民の生活を奈落へと導く道筋を仕上げ
    後は野となれ山となれでも暮らしは止められない。

    どうしようもない“おまけ”(05.08.30)

    夏休み最後のスポ少バドミントンの土曜は
    出席が回復し子どもたちの顔に日焼けが目立ち
    昨春から新加入の若手コーチは腰痛でお休み。

    彼女はスポ少バド卒業後もクラブ活動で続け
    社会人になってコーチとなって現れたのだが
    体罰どころか大きな声一つ出さず子供らに接する。

    少年野球その外スポーツクラブだと日常茶飯事みたい
    子どもらを怒鳴ったり小突き回して憂さ晴らすだけ
    そんなコーチが子どもらの親だったりするんだから。

    “夏の甲子園を二連覇”した高校が地元に帰って
    部員に対する部長の暴力行為の“おまけ”騒ぎだが
    何回殴っただの報告がどうしただのの事後処理だけ。

    現状ではもしレギュラーになれなかった部員などが
    高野連の体質を逆手にとって野球部を”不祥事”に曝す
    なんてことから関係者の誰もが免れようがないんじゃない。

    今日もどこかの運動場や体育館で罵詈雑言を浴びせられ
    子どもや部員が悪あがきするどうしようもない有り様は
    コーチや監督そして親の“悪さ”が乗り移った姿でしかない。

    電脳雑居ビル内で探し物(05.08.26)

    なにはともあれまずインターネットで調べてみる
    なんてことになってきているのに自作Webページの
    何処に何があったかがあやふやなんてことになりがち。

    そこでサーチ・エンジンのサイト内検索サービスを
    使えるようにスクリプトをトップページに埋め込んだが
    プロバイダ内に数あるWebページを特定した調べ方は?

    わかっているひとにはな〜んだそんなことだが
    このほどやっと気がついたやり方といっても
    検索語に続いてファイル名を空白で区切るだけ。

    検索語に“taka”を組み合わせると自作Webページに
    絞込んで調べられ“-taka”(マイナス記号をつける)だと
    自作Webページ以外を調べられるのがGoogleのやり方。

    なんで今まで気がつかなかったんだろうと思ったくらい
    あれこれ試してみるとこれは使えるといった手応えで
    見事なくらいに何処に何があるかが探せて嬉しくなった。

    地べたのわが家じゃ古い探し物がまず出てこないのに
    ネット上のサイトだとピンポイントで探し物ができて
    手当たり次第に軽〜い操作感で言葉を放り込んで遊んだり。

    暑さ寒さに躓く(05.08.23)

    どちらかといえばいつもはなんとなく手に
    しないようなものを見聞きしたくなるのも
    夏休み気分の味わいのひとつかもしれない。

    読み直したりあれこれ見逃していたものなど
    オンラインショッピングで補うみたいに
    外の暑さもそっちのけで読みふけったり。

    夜まだ暑い体育館に出かけた時など
    基本練習に続けて数ゲーム身体を
    動かした後に体調が悪くなったことも。

    冷暖房が乏しいというより無縁だった
    田舎暮らしの頃は暑さ寒さにもに慣れていたようで
    夏場や冬場の運動で体調に異変なんてなかったのに。

    ゲレンデの寒さに一気に飛び出したり
    しないようにこころがけていたはずなのに
    滑っていられないようになったりしたことも。

    だんだん強い酒が呑めなくなってきたように
    うっかり10度近い温度差をものともせず
    運動を愉しむなんてことはもうできそうにない。

    ちょっと気になった木(05.08.19)

    庭の小枝を震わせたりしていた鴬や
    不意に姿を見せて驚かせる雉も姿を消し
    双眼鏡を覗けば毛虫が食い荒らす葉っぱが。

    家の内と外を隔てる庭の大敵は台風だけじゃない
    5月に退治したはずの毛虫がまたもや食い荒らす
    庭木に殺虫剤を撒き巣作りした枝を切り離さないと。

    何処にでもいて同じように見える毛虫もさまざま
    刺す刺さないは繁殖した木の種類でわかっていても
    刺されて痛い毛虫がいた木は切り倒したくなったり。

    雨上がりの小高い雑木林の墓地に出かけたら
    墓参りを遮らんばかりの倒木にどうしたものか
    ヨメと二人なんとかしようにも手のつけようもなし。

    おそらく去年の台風で倒れたのだろうが
    もう少しで墓石に当たっていたらどんなことに
    あの地域から引っ越し三十数年そのままにしておこう。

    やぶ蚊を追い払いながら掃除とお参りを済ませ
    まるで生死の境界を区切るように倒れた木を迂回し
    根の浅い太さと長さを確かめながら帰ってきた。

    頼りのホットライン(05.08.16)

    ここんとこ嫁いだ娘が救急車のお世話になりがち
    自分も数カ月前に救急病院で処置を受けたばかり
    いつなんどき身体や意識が変なことになりそうに
    なった時こそ必要な手だてを持ち合わせていないと。

    モバイル通信に使っていたPHSも今年度いっぱい
    使えなくなるから娘夫婦が使っている会社のものに
    変更して通話代を安上がりにと目論んでみたところ。

    OSのマイナーバージョンアップでそれまで
    つながっていたPHSでデータ通信ができなくなる
    不整合対応にひっかかったみたいなドジを踏むなんて
    ネットのトラブルはネットで調べれば何とかなりそう。

    あいにくの雨で雑木林のてっぺんにある
    墓参りも先延ばしで部屋にこもったみたいに
    新調したばかりのPHSを携帯PCに接続し
    OSの最新バージョンで通信できない不具合を
    なんとか解消したりするうちに15日も過ぎた。

    週ごとバージョンアップするみたいに“舌”好調の
    ミーちゃんに抱っこだけじゃなくおんぶもねだられ
    降りたり上ったりする夏の階段の首筋の暑さも忘れる
    怪談噺といえば背負った子が地蔵に化けた重さだろうか。

    喉元の忘れ物(05.08.12)

    点けっ放しのテレビから甲子園のサイレンが
    悲鳴のように聞こえた夏バテの寝床の辛さも
    過ぎれば身体の毒素を吐き出した抜け殻の心地。

    今回の中能登ドライブは“過呼吸”帰りの娘一家に誘われ
    “ニモ”や“ドリー”や“エイ先生”との再会に声を上げる
    孫らとイルカのショウまで見た“のとじま”はお初だった。

    海といえば首を伸ばした恐竜の喉仏みたいな和倉の
    温泉宿から呑み込めそうに近い能登島の眺めが
    幼年の能登半島の旅の起点みたいで懐かしかった。

    山といえば近かった北アルプスから中央アルプスまで
    ほぼ10年腰痛による中断までいろんな上り下りも
    忘れられない夏の額縁に収まってしまっているが。

    もう駄目かというようなときに過るのはなぜか
    いつも忘れ勝ちな親子の関わりにからむように
    曇り空の中から落ちてくるボールの掴み損ない。

    この夏の読み物みたいに引っかかって忘れられない
    リリー・フランキーの『東京タワー:オカンとボクと、時々、オトン』が
    そんな忘れ物の在りかの一つを鮮やかに見せてくれた。

    解散風の夏(05.08.09)

    なけなしの退職金が出るまで餞別で食いつなぎ
    それから預貯金を食いつぶしながら年金支給の風を
    待つみたいなその日暮らしも家族が元気で生きてこそ。

    家でおとなしくしていても体調が潰れそうで
    昨日は朝から食事だけはなんとか摂るようにして
    寝そべって眺める夏の甲子園1回戦三日目のテレビ中継が
    大会屈指の快速左腕投手の強さと脆さを映し出したり
    郵政民営化関連法案の参院本会議否決テロップを流したり。

    その後に吹いた夜風はもう「郵政解散」と呼ばれたようだけど
    小泉構造改革とはいったいなんだったのかますます分からず
    なにやらいたるところ綻び穴ぼこだらけでこのままだと
    日本はますます破綻の口が大きくなるなるばかりじゃなく
    国民生活のいま・ここを争点にしないところに民意も集まらない。

    気になる「年金生活も板についた」なんて書き込みが
    ウィルス騙り迷惑メールによる閉鎖からようやく再開した
    図書館職員長研MLで読めたがそんな先行きもどうなることか。

    同じく体調不良の娘からPHS乗り換え案内メールや電話があったり
    あれこれ切れ切れの涼風を集めたみたいに呼吸ももとに戻ったようだ。

    ほどよい選択(05.08.05)

    孫は“来て良し帰って良し”だなんて子育ての
    きつい仕込みも疲れる後片づけも知らん顔で
    ただひたすらおいしいところだけをつまみ食い。

    仕事帰りにチョット一杯なんてことじゃなく
    サイクリング帰りに立ち寄って喉を潤したり
    たまに居合わせた客人との会話が弾んだことも。

    去年だったかヨメが十周年パーティに顔を出したり
    二人とも馴染んでいた居酒屋のママから電話があって
    “おばあちゃん”に専業のためお店の営業が先月限りに。

    また一つと言うよりとっておきの憩いの場が消え行く
    無念を切り分けるみたいに近所の魚屋で刺し身を作ってもらい
    その足で閉店前の暖簾を潜れば初顔の馴染み客との会話も最後に。

    居心地の良かった飲み屋を持つまでの来歴はともかく
    めでたく結婚して相方の商売を手伝っている娘に赤ん坊が
    生まれたのを契機になされた選択以上のものがあるだろうか。

    業績を上げたり失敗したり仕事も終ってしまえば
    それっきりになってしまいやり残しなどどこにもないのに
    子を産み育てた苦労も薄らいだりする頃に孫の世話をやける幸せ。

    8月の万華鏡(05.08.02)

    こともなく過ぎゆく日々と
    めぐりくる忘れられない日々とに
    はさまれた8月1日は神通川の花火。

    もちろん土手から見上げたことや
    勤めていた新館の屋上から眺めたり
    橋の上から川面に映えた瞬間まで。

    近所の畦道を散歩しても見える高さ
    わが家の2階からもよく見えるのに
    缶ビール片手に屋根に上ったことも。

    遠くから眺めた富山空襲のことは
    もう誰とも話すこともなくなったが
    手のひらをあてて象の耳にすれば
    音だけは申し分なく聴こえてくる。

    双眼鏡じゃ宇宙飛行士が作業中の
    スペースシャトルを探せなくても
    遠く小さな花火が目の前で満開に。

    夏を振りかぶって(05.07.29)

    今週はサッカーファンの夏のフェスティバルみたいに
    あれこれ来日クラブチームとJリーグ所属チームとの
    親善試合が目白押しでテレビ放映も見きれないくらいくらい。

    これまで足を運んだことのある陸上や体操競技や
    ラグビーや相撲や剣道やバドミントンなどなど
    観戦する位置で面白さもずいぶん違ったものに。

    つまんない場所から見たり聴いたりするくらいなら
    テレビ中継(録画)の方がいろんな角度から愉しめる
    ということになりそうだが野球となるとそうでもなさそう。

    かっては高校や社会人からプロまで炎天下の県営球場で
    今じゃナイトゲームとなると市営のアルペンスタジアムで
    数少ない1軍や2軍のゲームにビックリしたりガッカリしたり。

    貧乏席から金持席まで何処で観戦しようと
    その場に見合った面白さが約束されていそう
    面白いヤジともなるとテレビじゃ絶対聞けない。

    一昨日の夕方に買い物から帰ったヨメに誘い出され
    前期末採点作業を放り出し球場に出かけるのも久しぶり
    バックネット裏から見たロッテ対西武戦が納涼の極みに。

    ぐうたらに構えて(05.07.26)

    短かった梅雨も明けた夏休み最初の土曜(7/23)の午後の体育館は
    参加もまばらなスポ少バドミントンの子どもたちものんびり
    帰ってシャワーを浴び夕涼みは近所の寿司屋で冷えた白ワインなど。

    「郵政民営化法案」で揺れる参院でひと足先に可決、成立した
    「文字・活字文化振興法」で国民の「読書離れ、活字離れ」や
    「国語力の低下」に歯止めをだなんてどんな感想が浮かぶか。

    識字率と非読書率が先進国でともにトップだとしても
    ことさら図書館を引き合いになんか出さなくてもいいだろう
    おそらく読んだり書いたりすることは手慰みからしかやってこない。

    寝転がって読んだ岡本かの子『金魚撩乱』ではエロスをめぐり
    女と肩ひじ張って半生を潰す男が夏の風物の向こう側へ起き上がり
    とりあえず「愉しむ」ことのずっとずっと遠くには「創る」ことも。

    怒らせたり落してみたりことほど肩は体幹を操る
    立ち居振る舞いだけじゃなく対峙する物事を躱したり
    腰に劣らずどのような動きを導き出すことになるのか。

    身体を取り巻く現実との隙間に引きこもったみたいに
    撫で肩で身体を引き上げ引き落とせるようになれば
    こころも荷を下ろしたみたいに腰痛も肩凝りも失せないかな。

    見とどけた面白さ!(05.07.22)

    夏休みで混まないうちにと久しぶりに映画館へ
    行き帰りの郊外サイクリングで聞こえてきた蝉の
    鳴き声に急かされたみたいに就活で休む学生もいたり、

    資格など取ったっておそらくほとんど就職口探しに
    役立たないだろうに司書科目の数コマを3期に渡って
    同年度の選択学生と接すると司書塾みたいな錯覚を覚えるが、

    冷房の効率も良くなかった前期を締め括る教室で
    今後に役立つ見込みも乏しいオンライン目録作業の
    演習課題を仕上げる学生の姿はもうすっかり夏の装い。

    過ぎし夏にスターウオーズに出逢ってから随分になるのに
    朝一上映の冷房過剰も気にならなかったエピソード3で見事に
    銀河宇宙を舞台にしたスペース・オペラの善悪ジグソーがピッタリ、

    はまった快感は地べたを這いずり回るような暮らしじゃ
    めったに味わえないだろうからレーザーディスクを
    引っ張り出し全編を見直したら新しい面白さも見つかりそう。

    知らなかった夫婦50割引とかシルバー割引なども使える
    歳になってかって子どもと一緒に楽しんだシリーズ映画など
    夫婦で見とどけたりできるなんてこれぞ完結のひとコマみたい。

    まずジャブから(05.07.19)

    昨日の猛暑が嘘みたいな梅雨明け前の
    空模様を払拭するくらい昨夜のテレビで観た
    WBCスーパーフライ級タイトルマッチが鮮やか。

    立ち上がりは川嶋チャンプのジャブが
    先に当ったように見えたのだが
    アウトボクシングの基本に立ち帰った
    徳山挑戦者がまずジャブで攻守のリズムを掴み
    鍛えたフットワークと巧みなクリンチで相手を崩し
    鋭いワンツーでラバーマッチ(決着戦)を制した。

    8連続王座防衛の過去の実績など当てにならない
    リングに最高のモチベーションで鍛え上げて登り
    どう際立たせたかまるでお手本のようなファイト!

    ただ一度の負けのダメージがボクシングほど大きい
    例がほかにあるかどうかよく知らないのだがそこで
    返り咲くなんてよほど楽屋裏で鍛えたに違いない。

    通り過ぎた臨場感が戻ったぐらいじゃ駄目で
    生まれ変わったみたいにその場でジャブを
    打ち続けられるかどうかでその先が開けてくる。

    アースダイビング(05.07.15)

    半年ばかり前にIT企業による放送株の
    買収が衆目を集めてたが夏場近くなって
    民放テレビ局のブロードバンド配信が
    取り沙汰されはじめる一方で質量ともに膨大な
    コンテンツを抱えるNHKはどんな対応を?

    千を超える国内の図書館の蔵書が調べられる
    オンライン目録システムがあるなんて知らなかった
    学生さんもCD-ROMでオンライン共同分担目録作業を
    シミュレートしたシステムを使えば図書や雑誌の
    目録データーの編集ができるようになってしまう。

    インターネットのサーチエンジンで探せば
    図書館のOPACを飛び越えたみたいにして
    欧米の主要図書館のコレクションのページ内容が
    覗けたりしてしまうようなことも目の当たりにできたり。

    郵便番号や住所から緯度経度を探し当てて
    ご当地の衛星写真画像を移動させズームしたり
    国内地図情報と組み合わさった検索システムで
    ローカルな地上探索をしながらマップとサテライトの
    切り替えがスカイダイビングみたいで面白いが
    さらに縄文期の地層図もマッピングされると
    それこそアースダイビングも楽しめることに。

    濡れ場を探して(05.07.12)

    夜中だったのか明け方だったのかとにかく
    物凄い雨足に目が覚めびっくりしたんだが
    雨降って地固まるような梅雨時ならいいのに。

    鳥たちの影も形も鳴き声も失せたかと思うと
    いつの間にか虫たちが屋内に入り込んできたり
    快速列車みたいに逃げるムカデをどうにか退治した。

    買ったことは無いけど忘れずやって来る
    さおだけ屋の声もしばし聞こえてこないから
    『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を読んだり。

    会計学を身近にする語り口のベストセラーの
    巻末あたりに全国さおだけ屋の統計があったら
    もう完璧というような出来栄えじゃなかろうか。

    窓を開け雨上がりの匂いや霧が晴れる肌触りが
    部屋を通り抜けていく静けさの向こうに蝉の声も
    隠れていそうな曇り空でトンボが測量を繰り返す。

    この手応えの無さは(05.07.08)

    梅雨入りが遅かったからシーズンの中休みもないのか
    出がけのバス待ちで物凄い雨に不意打ちされたりしたが
    新調したノートPC携帯用カバンの防水テストになったかな。

    居合わせた見知らぬ若い女が濡れるのもかまわずバス停近くの
    車庫にひとり避難し見上げた大屋根の下の窓の廂にこうもり傘が
    二つじゃなかった二羽のカラスがじっと雨宿りをしていたり。

    ザアザア降りの乗り換えバス停向かいの城趾の
    石垣の縁にもあっち向きこっち向き改修された白壁に
    黒く浮かび上がるシルエットの群れが雨を避けるように。

    とてもじゃないけどこの眺めの遥か彼方のアフターファイブで
    城趾公園の野外ステージに向かって“反戦青年”印の気勢を上げ
    ヘルメットとタオルで顔を隠して街頭に繰出していたなんて。

    カード目録作業からコンピュータ目録作業にとって変わられ
    いつのまにか分類した図書の冊数も作成したカードの枚数も
    図書整理作業の達成感など失われてしまった事だけが確か。

    防ぎようもままならぬうちにいろんな社会的な事柄が
    身体のすぐそばまで押し寄せてくるようになってしまって
    どこでどう休んだり疲れを抜くかの節目も分からぬままに。

    届かない触覚の眺め(05.07.05)

    1月の打ち上げニュースの時はさほどでもなかったが
    いざ衝突となるとSF映画みたいにわくわくしてきて
    ネットで「ディープ・インパクト」画像を眺めることに。

    探査機本体が彗星から約88万kmに近づいたとこで衝突体が
    切り離されたということだけど半年の時空の旅を費やして
    どんな45億年の地球の歴史が探りだされることになるんだろう。

    放送大学で受講してみたり宇宙への関心が途切れないのは
    以前山歩きをしていた頃に泊まった白馬のペンションで
    天体望遠鏡で覗いた夜空の眺めにハッとしてからだろうか。

    地上の衛星画像サービスに力を入れはじめた検索サイトで
    日本各地や近隣諸国をあれこれ空からの眺めに退屈しないし
    縄文期の地図で東京を散策した本から新たな都市の手触りが見え。

    どうにもこうにもインストールできなかったドライバーが更新され
    ようやく動くようになって敬愛する著者の校正ゲラが劣化しないよう
    スキャンした画像で思索の手の跡を眺めるひと時も持てるように。

    とても手が届かないような時空が眺められるわりにちっぽけで
    チャチというかとにかくコンパクトな道具がもたらす落差が面白くて
    ネットワークPCのほかは古びた双眼鏡と天体図鑑ぐらいしか手元にない。

    控えて待つのも(05.07.01)

    予報じゃ傘マーク続きの毎日なのに
    所用で出歩くたびに傘要らずな日和で
    俺って晴れ男だったんだろうか!?

    昨日も昼前に出かける頃に雨が上がって
    市内を流れる川の濁流が山沿いの豪雨を
    物語るような盛り上がりを見せ踊っていた。

    授業の途中に高校のPTAの見学があったけど
    その時やっていたコンピュータ目録の演習なんて
    受験生の父兄にとってチンプンカンプンのはず。

    それより付属している図書館などを見てもらって
    進学の品定めの手がかりにしてもらったほうが
    とりあえず学術情報環境の整備拡充に結びつくだろう。

    そんな現役図書館員だった頃の思いつきなんか
    もうどうでもいいんだけどいつも真っ先に勤め先の
    鍵を開けるように通勤していた開館前のひと時があった。

    早めに教室に入って学生さんを待ったりしていて
    終って帰ったバス停に待ち受けたヨメがいたりするから
    自転車カゴに教材ノートPCカバンを放り込み身体も軽い。


    ご意見・感想:kyoshi@tym.fitweb.or.jp

    「高屋敷の十字路」に戻る