十字路で立ち話(あるいはワッツニュー)


ブラック奇譚(26.05.15・金)

春にラジオ
番組時間が
変更になり

土曜の朝に
楽しんでた
落語番組が

お昼の時間
帯に変更を
知ったのに

気づいたら
聴き忘れる
この頃だが

アフリカの
民話集など
探し出して

読み直せば
奇想天外な
話の面白さ

残雪山肌(26.05.12・火)

色濃くなる
葉裏の緑を
透かし見て

例年と違う
連休明けの
雪解け人形

夏日の様な
路線バスの
窓外の眺め

日替わりの
体調をなだ
め運んだが

辿り着いた
玄関で一息
暑さ疲れか

見分け難い
老いと衰え
ないまぜに

連休徒然(26.05.08・金)

読み忘れた
本を読んで
初読みたい

録画済みの
映画を観て
終わり頃に

なんとなく
以前に観た
気づきあり

同じ落語を
何度となく
愉しんだり

似たような
作業で回す
HP更新など

庭の雑草が
伸びる様に
連休も過ぎ

老い風まかせ(26.05.05・火)

五月の庭に
好不調など
どこ吹く風

老いながら
習慣化した
日々のあれ

これなどに
思いつきも
挟み込んだ

日々の流れ
で不都合も
洗い流せば

何事なりと
不寛容にも
おちいらず

今日一日の
身体感覚を
旅するだけ

レンズ越し(26.05.01・金)

久しぶりに
充電済みの
電池セット

曇りがちな
日差しの庭
接写モード

名も知らぬ
雑草の花が
細かく揺れ

なんとなく
重く感じる
カメラ振れ

しゃがめば
膝の古傷が
思い出され

このごろは
気をつける
薬の副作用

旅する香り(26.04.28・火)

食事どきに
グラス一杯
か二杯かな

飲む量など
たかが知れ
ているのに

買い置きが
乏しくなる
棚の寂しさ

旅行などに
出かけよう
のない老体

開栓すれば
土地柄なり
の香りと味

一瓶ごとに
一期一会の
旅する国々

暮春の風に(26.04.24・金)

萌え出ずる
新緑に鶯の
さえずりが

老体ならの
違和感こそ
今日の運気

山稜越した
ご来光から
夕日の海へ

日々新しい
デフォルト
の老い心地

自分なりの
身体で掬う
老い手解き

世界は常に
動いている
律動だから

余韻合掌(26.04.21・火)

先取りされ
た暖かさの
四月も半ば

石屋さんの
改葬に伴う
写真が届き

聞きおよぶ
ことのない
ご先祖の姿

あらためて
御霊に触れ
たようにも

納骨をした
新しい墓に
おさめられ

余韻が一つ
に纏まった
声なき響き

あさんぽ(26.04.17・金)

朝は寒いが
日中暖かく
山を降りた

ウグイスの
さえずりが
界隈に響き

朝の散歩で
冬疲れした
老体を緩め

と言っても
ゴミ出しの
ついでだが

下駄履きは
素足にはま
だはやくて

寒さ厭わず
咲き競った
雑草の花々

永訣の春に(26.04.14・火)

桜が咲いて
ウグイスも
さえずれど

小雨模様の
雑木山頂で
改葬のお経

半世紀越し
年に一度は
お参りした

墓地と別れ
家から近い
市営墓地で

妻の納骨を
お迎えした
快晴の翌日

在りし日の
自転車並走
用水の奔流

路上花筏(26.04.10・金)

春霞が匂う
路地に舞う
散り急ぐ花

お正月以来
三ヶ月ぶり
娘夫妻来訪

無精者ゆえ
料理などで
もてなせず

なんとなく
買って帰る
刺身盛合せ

定年退職を
きっかけの
都会暮らし

子育てには
向いてない
人口密集地

匂う春に(26.04.07・火)

花に先駆け
ホタルイカ
の初物など

晴れあがる
山脈を背に
松川縁の桜

眺めあげる
人も疎らな
昼下がりに

数年ぶりに
デジカメを
もてあそび

トラブルで
写真を全て
消し去った

iMacで読み
込みながら
午後の一時

体調伺い(26.04.03・金)

WBC戦の後
は選抜高校
野球にプロ

野球の開幕
に花を添え
る開花宣言

調子悪くて
当たり前の
木の芽どき

日替わりの
体調変化に
馴染ませる

肩甲骨から
骨盤までの
骨格の動き

元気が響く
遠方からの
電話の声も

幹と枝葉(26.03.31・火)

体の節々に
老化の兆し
日も暮れて

下駄履きで
庭を歩けば
老いの足音

休眠期から
覚めやらぬ
樹々の悶え

身体に訊く
転ばぬ先の
立居振舞い

骨盤に届く
刀のように
手指を重ね

バランスが
整ってくる
老いと老化

花信風に(26.03.27・金)

黄色い花が
咲き始めた
肌寒い路地

風あたりを
避けながら
買い物往復

何にするか
迷いがちな
食後の果物

値下がりの
洋酒2本を
買い溜めし

身体に訊く
くだり坂を
味わう酒量

お出かけ用
定期更新の
年度末かな

老い重力(26.03.24・火)

経年劣化も
ひときわの
木の芽どき

担ぎ上げる
物などなく
身軽なこと

この上ない
はずなのに
へたり込み

力が抜ける
というより
纏わりつく

老いの体に
荷重を覚え
疲れやすく

晩年の母や
祖父の老い
思い返せば

早春模様(26.03.20・金)

訪れた庭師
朝早くから
雪吊り外し

春の気配が
ひと足早く
漂うような

日差し浴び
ペダル漕ぐ
買物日和に

冬を越した
というより
抜け出せた

体を傾けて
路地角より
曲がり抜け

降り立って
歩む姿勢の
駐輪場の影

幼老繋ぎ(26.03.17・火)

年をとって
読みかえす
漫画や童話

幼児性から
老人性へと
循環してる

アニメやら
SF物語など
も繰り返し

観たりして
身体を巡る
心や魂の姿

幼老性から
起ち上った
表現世界に

老いてから
呼応してる
輪廻の感覚

正常値とは(26.03.13・金)

総合病院で
半年ごとの
検査通院や

月に一度の
掛かり付け
医者通いが

暮しの中の
一部みたい
になっても

異常に高い
診察直前の
血圧測定値

自宅測定は
普通の値を
示すのだが

病院通いに
馴染めない
のだろうか

梅に雪が(26.03.10・火)

バッサリと
枝を伐られ
花もまばら

桜を伐れば
バカになり
梅を伐らぬ

バカもいる
なんて誰が
言ったのか

地上波では
観られない
WBCだが

娘夫婦から
届いた速達
を開封して

コード番号
打ち込めば
PC観戦可能

からだトことば(26.03.06・金)

AIをなどで
言葉に触る
一人暮らし

会話もなく
見聞きする
日常だけど

ラジオやら
テレビほか
PCなども

世間に開く
窓のような
役割を担い

言葉以上に
身体使いが
きわだって

姿勢も変る
骨の動きに
気づきあり

あの手この手(26.03.03・火)

新規メール
サーバーに
繋がらない

老iMacの
メールなど
あきらめて

新しいMac
のメールに
一本化しろ

AIの指示に
従わないで
エラー表示

を無視して
アカウント
設定を強行

なんと動い
て送受信が
可能になり

逃げる2月(26.02.27・金)

文字が細く
読みづらい
文庫本離れ

吹き出しの
細かい字の
漫画本から

アニメへと
横滑りした
テレビ画面

繰り返して
見るたびに
面白いのが

鬼滅の刃や
映像研には
手を出すな

邦画以外は
外国モノの
大きな字幕

寒暖乱れて(26.02.24・火)

寒暖差など
体調に聴く
二月も半ば

残量なども
のぞき見る
灯油タンク

いつの間に
痩せ細った
屋根の落雪

Aiの助けで
再生できた
老iMac越し

眩しすぎる
窓を隔てて
輝く山並み

落語を聴き
軽やかなり
キーボード

躍動と安らぎ(26.02.20・金 )

ありふれた
術後の日常
の延長だが

何事もなく
過ぎる毎日
の心地良さ

我が身など
対象化する
ことできず

感覚化なら
だれにでも
できるはず

自分の言葉
で考え始め
る身体こそ

何ものにも
かえがたい
固有感覚に

近況など(26.02.17・火)

井戸枯れは
水道に切り
替えられて

何台目かも
わからない
老iMacでは

こんなにも
むずかしい
リカバリー

日に少しの
試行錯誤を
繰り返して

使い慣れた
操作環境が
復元できた

娘や甥から
電話があり
近況を語る

根比べ(26.02.13・金)

手づくりの
HPの更新に
使い続けた

老iMacだが
ソフトなど
が動かない

サポートに
電話よりも
チャッピー

に相談して
あれこれと
試しながら

休戦状態で
定期更新は
亡妻のPCに

かろうじて
残っていた
作業環境で

積もる雪に(26.02.11・水)

井戸水から
融雪散水が
できなくて

残念ながら
かたづけた
融雪ホース

一夜明けて
降り積もる
玄関先から

道路までの
除雪作業に
思い返せば

融雪できた
井戸水なら
ではの恩恵

雪捨て場の
庭の樹木に
夏の散水も

井戸枯れ?(26.02.06・金)

くしゃみ水
になったり
ときたまに

水切れなど
おかしげな
井戸の調子

去年の夏に
取り替えた
ポンプだが

井戸が枯れ
かかったの
かも知れず

井戸の底の
管の様子が
どうなのか

確かめよう
もないから
水道使用に

立春に(26.02.03・火)

退院直後の
数ヶ月間は
ゴミ当番や

年末の夜警
当番なども
免除扱いで

術後の体に
重たすぎた
給灯油ほか

身の回りの
ことなどが
当たり前に

できる迄の
遅々とした
身体回復が

気づかせる
心身一如の
バランス感

初心の響き(26.01.30・金)

年を食えば
聴く音楽も
あれこれと

定まらずに
つまみ食い
するように

間口を広げ
好みなども
聴き次第で

あってない
ようになり
がちなのに

思いがけず
ジャズCD
貰い受けて

聴き始めた
頃の響きが
あざやかに

冬ごもり(26.01.27・火)

週はじめは
自転車での
買い物など

週末の雪で
外出できず
有り合わせ

食材などを
いただいて
家ごもりに

降り積もる
重さに耐え
雪吊りの庭

家の中まで
明るさ増す
寒気の気配

雪かきして
肩もほぐれ
寒暖の合間

身支度(26.01.23・金)

居座っても
居付かない
立ち座りに

拇指を重ね
握った手指
肘を抜けて

体幹の下に
膕を覗けば
踵から足先

手刀で斬り
開いた肌の
裂け目から

振り返って
喝を入れる
敵対幻想像

生まれるを
稽古できず
死ぬことも

冬眠散策(26.01.20・火)

寒冷日避け
暖かい日に
出歩いたり

雪が解けた
草地を歩く
足裏が弾み

遥か向こう
木立を抜け
鳥の鳴き声

一つとして
同じような
真っ直ぐを

見かけない
木々が眠る
立ち姿から

遠ざかって
目覚ましい
立ち歩きが

老い手習い(26.01.16・金)

歳を重ねて
起きるのと
同じように

術後ならの
体を起こす
大変さだが

若年の頃は
気づかない
ことだらけ

老いてから
こそ知らさ
れることを

手探りして
試すように
やってみる

ちょっとの
起伏しから
ひとり立ち

しゃがみ立ち(26.01.13・火)

寒く晴れた
ゲレンデが
遠くに去り

滑ることの
身体記憶も
消え去って

疲れにくく
愉快になる
歩き方など

老体ならの
上虚下実に
乗り換えて

しゃがんで
立ち上がる
下肢の輪郭

腰を浮かせ
椅子を跨ぎ
いかほどに

雪解け雫(26.01.09・金)

正月の買い
物の行きと
帰りの屋並

注連飾りの
玄関が少い
松の内から

B級映画並
軍事誘拐は
中南米侵略

殺人事件や
地震発生は
国内報道で

ほんの少し
晴れ渡った
午後の隙間

庇の雪解け
が滴る音の
冷たい響き

寝正月(26.01.06・火)

年末年始の
御馳走様で
くたびれて

ごろり横に
実業団やら
大学の駅伝

中継を聞き
寒い正月の
身体の養生

寝ていても
手や足など
関節は動き

骨組みから
波動共鳴へ
体術の稽古

季節を巡り
身体を養う
布団の中で

右肩から(26.01.02・金)

タクシーが
娘夫婦乗せ
雪降る庭先

よく食べて
よく呑んだ
年末年始に

ひもトレを
娘の身体に
たすき掛け

差し出した
両手に体重
を乗せられ

崩されたり
揺らいだり
しない身体

どうなって
いるのかも
わからない


ご意見・感想:keikichi111i@mac.com

「高屋敷の十字路」に戻る