[作成当時そのままで、URLそのほか未更新のWeb教材です]

インターネットによる図書館関連情報の探し方


目     次

1.はじめるまえに
2.ネットワーク上のエチケット
3.さまざまな図書館のOPACを使って図書や雑誌の所蔵情報を探す
4.インターネットで調べる
4.1.サーチエンジンの種類とその使い方
4.1.1.サーチエンジンの二つのタイプ
4.1.2.サーチエンジンの検索演算子(Boolean)
4.1.3.サーチエンジンと知っておきたい便利技
4.1.4.インターネット・リソースの識別
4.2.図書館関連情報サイトを利用する
4.2.1.本について調べる
4.2.2.雑誌について調べる
4.2.3.新聞記事について調べる
4.2.4.特許について調べる
4.2.5.学会情報について調べる
4.2.6.その他の情報について調べる

  1. はじめるまえに

     富山大学附属図書館の本館南1階のマルチメディアコーナーや、各階のOPACコーナーに備え付けの利用者用端末を使ってインターネット上の情報探索ができます。それ以外に館内では、利用者が持ち込んだ携帯パソコンを使って、DHCP(本館南各階閲覧室北側及び工学専門図書室)や無線LAN(本館閲覧室)接続で、インターネット上の図書館関連情報を検索するサービスも利用できます。この場合、DHCP接続利用者はあらかじめIP接続用LANカードをご用意いただくことになりますが、無線LAN接続利用者はWindows版専用カードを図書館の受付カンウンターで借りることができます。
    インターネットとは何か?
    世界の国々や地域に分散しているネットワーク上のコンピュータを相互に結ぶ地球全体のネットワーク。それぞれのネットワーク間での国境の無い相互接続を可能にし、資源を分かちあい、情報のやりとりを促す人々の共同体を形成している。
    インターネットを何に使うか?
    通信をする:考え方や知識の交換
    情報を探す:ファイルへのアクセス、データベースの引用、電子図書や雑誌、研究報告、会議録などの情報資源の検索
    サービス:強力なコンピュータ機能を生かした、オンライン・ショッピング、ホテル予約その他商用サービス
    インターネットですぐに使えるツールは?
    電子通信にはもっぱら電子メール(E-mail)を使う:1人対1人の通信のほか、1人対多数の電子会議や、登録を済ませた参加者が特定の話題について意見を交わすメーリング・リスト、そしてさまざまな話題をカバーする記事を読んだりまた投稿したりできるニュースグループがあります。 インターネットですぐに使えるとてもな簡単なツールの代表選手で、ほとんどのインターネット・ユーザーが電子メールを出発点にしているといってもいいくらいです。
    ftp(file transfer protocol):エフ・テー・ピーはネットワーク上のコンピュータ間でファイルを転送するのに使います。あらかじめ利用者IDやパスワードの登録が必要なものと、公開FTPサイトあるいはアーカイブ(anonymous ftpと呼ばれる)から欲しいファイルを探して取ってこられるようになっているものがあります。
    telnet:テルネットを使えばネットワーク上の遠く離れた他のコンピュータに接続(リモート・ログイン)してそれらの資源を利用できます。いったん接続しテルネットのセッションに入れば、まるで接続先のマシンそのものの前に座っているかのようにスーパーコンピュータやデータベースや図書館の目録が使えます。接続サイトの仕様に従い、通常は利用者IDやパスワードの登録が必要です。
    インターネット資源にアクセスするための主なツールは?
    Gopher:ゴーファーを使うとメニュー操作でインターネット上の資源にアクセスできます。1991年にミネソタ大学で開発されたもので、1994年にWorld Wide Webにその地位を奪われるまで現存するインターネット資源として情報を公開したりまたそれへのアクセスしたりするのに最もポピュラーなツールでした。世界各地の多くの大学や組織でゴーファー形式の情報サービスが維持されています。 ゴーファー検索ツールにVeronica(http://www.ou.edu/research/electron/internet/veronica.htm )があります。
    Archie(アーチー):カナダのMcGill大学で開発されたシステムで、Anonymous FTPサイトに保管されているファイルのリストを収集し、データベース化することによって、目的とするファイル名からそのありかを見つける手がかりを与えてくれる。

     Oldenburg Archie Gateway(http://www.physik.uni-oldenburg.de/Docs/net-serv/archie-gate.html)

    WAIS (Wide Area Information Servers):ネット ワーク上に分散して存在するデータベースに対してキーワードによる検索機能などを用いて情報の検索・入手を行うシステムとして開発された。とくにテキストデータの場合は、文書全体から単語を切り出してインデックスを作成できるため、全文検索が可能になっている。

     Nordic WAIS/World Wide Web Project(http://www.lub.lu.se/autoclass.html)

    WWW(World Wide Web):W3あるいはWebとも呼ばれ、インターネット上の資源を世界中から集め、画面にメニューページとしてとりまとめて表示します。関連するインターネット資源を相互にリンクしたり、非関連の資源相互間を容易に行き来できるようにCERNで開発されました。とても柔軟性があって、Gopher、Ftp、Telnet、Waisおよび他のWWWサイトを含めいろんなタイプのインターネット・サイトへのアクセスが可能です。URL(Uniform Resource Locator)とハイパーテキスト機能によってリンクが参照されると(使っているブラウザ・ソフトウエアに依存しますが)色が変わったり太字になったりします。WWWのクライアントにはMosaic(モザイク)やNetscape(ネットスケープ)ほかInternet Explorer、Cello、Lynx、iCabなどいろんなブラウザが使われています。 WWW検索ツールにW3 Search Engines(http://cuiwww.unige.ch/meta-index.html)があります。

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  2. ネットワーク上のエチケット

    インターネット上に公開されている内外の図書館その他の機関のOPACやデータベースをはじめ様々な情報資源の利用に際し、おたがいに心しておきたいことがあります。

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  3. さまざまな図書館のOPACを使って図書や雑誌の所蔵情報を探す

     インターネット上に公開されている図書館のOPAC(オーパック;Online Public Access Catalog)のネットワーク・アドレスを知っていれば、telnetコマンドによって容易に目録にアクセス可能です。地域・機関が限定される図書や雑誌の所蔵調査、特定の分野の資料や特殊コレクション調査、よその図書館を訪れる際の事前調査(利用案内・貸出状況ほか)などに役立てることもできます。

     OPACへのアクセス手続や目録の調べ方は、それぞれの図書館のシステムによって異なっています。アクセス先の違いによって様々なログイン名を要求されたり、使っている端末の種類を入力させられたりする事があります。あらかじめ日本国内OPACサービスリスト(http://ss.cc.affrc.go.jp/ric/opac/opaclist.html)でサービス利用時間帯とあわせて確認しておきましょう。

     日本のOPACを使う場合、漢字コードを正しく設定しないと、漢字やかなが画面にきちんと表示されず読めないことがあります。注意してください。

     海外のOPACを利用する場合はMy Favorite OPACs(実践女子大学図書館)(http://www.jissen.ac.jp/library/frame/favcat.htm)を参照しましょう。

     いずれのOPACでもログイン後の端末操作法については利用するシステムのサービスメニュー画面やオンラインヘルプにしたがいます。検索後はシステムの指示に従いログアウトしてください。

     では、WWWクライアントをお使いの方は富山大学附属図書館の富山大学附属図書館蔵書検索(http://opac.lib.toyama-u.ac.jp/)をお試しください。
     iモード対応の携帯電話をお使いの方は、携帯電話のキャリアごとに以下のURLにアクセスしてOPACの利用が可能です。

    iモード
    http://www.lib.toyama-u.ac.jp/i/
    J-SKYWEB
    http://www.lib.toyama-u.ac.jp/j/
    Ezweb
    http://www.lib.toyama-u.ac.jp/ez/

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  4. インターネットで調べる

    4.1.サーチエンジンの種類とその使い方

     誰でも、日常、時刻表や電話帳のページをめくったり、いろんな辞書や事典や図鑑を目的に合わせて利用しています。同様に、インターネットを利用して物事を調べるにあたっても、このような情報を得る際の適切な情報源を使い分けなければなりません。

     その世界を膨張させてとどまることを知らないインターネットによって、本や雑誌についての情報はもちろん、新聞記事や特許情報をはじめ政府刊行物情報などのほか、各種の会議情報やデータそのほかさまざまな図書館関連情報が次々と公開されるようになってきています。インターネットを利用して調べられるそのような情報源のサイトやページを与えられた検索語によってリストアップしてくれるのがサーチエンジンというサイトです。

     必要な情報が載っているサイトやページをサーチエンジンで探し出す手順は、

    1. 検索語を入力する
    2. データベースを検索する
    3. 適合サイト(ページ)を出力する
    4. 検索結果リストから適切なサイト(ページ)へ移動する

     ということで、いたって簡単なようですが、利用するサーチエンジンの使い方を正確につかんでおかないと、期待する結果を得ることが難しいともいえましょう。

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    4.1.1.サーチエンジンの二つのタイプ

     サーチエンジン種類には大まかに分けて、ディレクトリ型とロボット型があります。

    サイト検索をするディレクトリ型(登録型)サーチエンジン
     Webサイトを大、中、小項目と枝分かれするように分類し、多数のディレクトリ(カテゴリ)に分けて登録している巨大なリンク集をサービスするサイトです。代表的なサイトに「YAHOO! Japan」があります。
    ページ検索をするロボット型(全文検索型)サーチエンジン
     ロボットと呼ばれる特殊なプログラムがインターネット上を巡回し、Webページのテキスト情報を収集してデータベース化する全文検索型のサーチエンジンです。代表的なサイトに「goo」があります。

     World Wide Webで蓄積されつつある様々な情報の世界を、とてつもなく巨大な一冊の百科事典に例えるならば、ディレクトリ型(登録型)サーチエンジンは「目次」の役割に、ロボット型(全文検索型)サーチエンジンは「索引」の役割に相当します。
     このように、ディレクトリ型とロボット型ではサーチエンジンの機能の本質的な部分が全く異なっていますから、必要に応じて使い分けることが適切な情報検索の入り口です。

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    4.1.2.サーチエンジンの検索演算子(Boolean)

     ほとんどのサーチエンジンは、「and, or, not」といった検索演算子(Boolean)と呼ばれる記号を用いた検索に対応しています。各演算子による検索の意味は、次の三つです。

    • AND検索:ANDの両側のキーワードを含む
    • OR検索:ORの両側のキーワードのいずれか一方(または両方)を含む
    • NOT検索:NOTの後ろにくるキーワードを含まない

     おまけに、「()」(かっこ)を使って演算の優先順位を指定することもあります。これは、検索演算子(Boolean)では、OR検索よりもAND検索の方が演算の優先順位が高い仕組みになっているため、OR検索を優先させたい場合に必要になります。

     各サーチエンジンによって用いられる検索演算子(Boolean)の記号は多少違いますが、ここでAND検索の演算子を「and」、OR検索の演算子を「or」、NOT検索の演算子を「not」とし、キーワードをA, B, Cとして検索図式を示せば、

    ■A and B
    AでありかつBでもある領域を指定する 例)情報 and 教育
    ■A or B
    AまたはBである領域を指定する 例)アメリカ or 米国
    ■A not B
    AではあるがBではない領域を指定する 例)求人 not 学生
    ■(A or B) and C
    AまたはBであり、かつCでもある領域を指定する 例)(検索 or 探索) and 情報
    ■A and B not C
    AかつBであり、なおかつCではない領域を指定する 例)フランス and ワイン not ロゼ
    ■A not (B or C)
    BでもCでもなく、かつAの領域を指定する 例)登山 not (剣 or 立山)

     この場合の演算子の使い方の基本は、

    1. and, or, not, ()はすべて半角文字とし、
    2. &, +, -などの記号もすべて半角とする。
    3. またキーワードA, B, Cと演算子の間も半角スペースとします。
    4. ただし、()とキーワードとの間はスペースはあけないと覚えておきましょう。
    5. 演算子の優先順位は()→and, not→orの順となる。
    6. and, or, notは大文字、小文字どちらでもかまわないが、infoseek, exciteは大文字しか使えない。

     となり、以上の基本的な検索式のパターンを使って検索するわけですが、実際にはかなり複雑な式になったりしそうな場合は、できるだけ簡潔でわかりやすい検索式にまとめるように工夫します。
     なお、各サーチエンジンがサポートするそれぞれの検索演算子の種類には違いがあり、リニューアルによってサポート内容が変わったり、記号が変更になることもあります。使用する前に各サーチエンジンの「ヘルプ」で確認することをおすすめします。

     サイト検索をするディレクトリ型(登録型)サーチエンジンのほとんどは検索演算子をサポートしていませんが、ページ検索をするロボット型(全文検索型)サーチエンジンはそれぞれが検索演算子をサポートしています。(参考:http://www.shikencho.com/book/saikyo/ 関 裕司著「インターネット 最強の検索術」発行:(株)リブロス 発売:(株)星雲社)

     ディレクトリ型サーチエンジンがサポートする検索演算子例
    サーチエンジン(ディレクトリ型)名 AND検索 OR検索 NOT検索 () その他 半角スペース
    Yahoo! Japan * + #    

     ロボット型サーチエンジンがサポートする検索演算子例
    サーチエンジン(ロボット型)名 AND検索 OR検索 NOT検索 () その他 半角スペース
    Alta Vista(日本語対応)アドバンスドサーチ and, or or, | and not, ! anchor:, applet:, domain:, image:, link:, text:, title:, url:
    excite AND, + OR AND NOT, - " "
    フレッシュアイ AND, and, & OR, or, | ~ " "
    goo AND, and, & OR, or NOT, not   
    google (サポート無し) (サポート無し) - (サポート無し) +, " " (サポート無し)
    INFONAVIGATOR HAYATE AND, and Or, or NOT, not ANC=, TITLE=, URL=, FTP=
    infoseek AND, + (サポート無し) - (サポート無し) title:, url:, site:, link:
    LYCOS AND, and OR, or NOT, not  

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    4.1.3.サーチエンジンと知っておきたい便利技

    検索式をたててみよう。
     とかくヒット件数が多くなりがちなロボット型サーチエンジンで検索する場合は、複数のキーワードを、それぞれがサポートしている検索演算子を使って組み合わせ、ヒット件数を絞り込むような検索をおすすめします。
    検索結果のリンクは別ページで開こう。
     サーチエンジンの検索結果がリストで表示されたら、リンクのページは別ページで開くようにすれば、貴重な検索結果リストを見失うようなことはありません。
    ヒットしたサイトそのものの内部を検索してください。
     多くのサイトが内部のサーチ・エンジンにより、そのWebページのコレクション全 体の記事を調べる機能を提供しています。例えば「Labyrinth: A World Wide Web Server for Medieval Studies」 ( http://www.georgetown.edu/labyrinth/labyrinth-home.html)では、中世の 宗教情 報のリソースのリンクを一つ一つたどらないで、そのリソース全体を特定の主題 で検 索することもできます。
    有用なサイトのURLの後ろの部分を切り落とします。
     例えば、あなたが見いだした有益なページのURLから当該ページを表す部分をカッ トしてたどれば、そのサイトのメインページに到達できます。
    URLを変えてみましょう。
     http://をgopher://あるいはftp://に変えてみましょう。そうすればそのサ イトにおいてテキストファイルあるいはソフトウェアが見つかるかもしれません。
    あなたの探索結果を保存してください。
     もし見つけたアドレスが"cgi-bin"を含んでいるなら、それをあなたのブックマ ークに加えておいて今後の利用に役立てましょう。
    多言語に対応
     AltaVistaやGoogleといったサーチエンジンは多言語に対応していて、アジアの日本語・中国語(簡体/繁体)・韓国語やヨーロッパの多くの言語を検索対象にできます。
    ブラウザの検索機能も使おう
     検索結果リストからたどったリンクページが巨大なページで指定したキーワードがわかりにくい場合は、ブラウザの検索機能を使ってサーチエンジンで使用したキーワードを入力してページ内検索をすれば、キーワードのある部分が反転表示されます。

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    4.1.4.インターネット・リソースの識別と引用

    URLを見てどんなタイプの組織がサイトを運営しているか判断します。
     米国の代表的な組織分類は、
    ・comは商用サイトです。
    ・eduはアカデミックなサイトです。
    ・govは政府機関サイトです。
    ・orgは通常非営利組織です。
    ・netはネットワークで結ばれたサービスプロバイダです。
    ・milは軍のサイトです。
     日本の場合の組織分類は、
    ・coは企業サイトです。
    ・acは教育機関サイトです。
    ・adはネットワーク管理組織サイトです。
    ・goは政府機関サイトです。
    ・orはその他の機関サイトです。
    ・neはネットワークサービス業者サイトです(1996年11月より)。
     アメリカ合衆国以外のサイトのURLにはカントリー・コード(日本はjp)が含ま れます。URL、メール、メッセージなどでどこの国かなと思ったときに参照してくだ さい。詳細は「主な国と地域のカントリーコード」
    http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/country-code.html)をご覧ください。URLフォーマットについては「Uniform Resource Locators」(http://www.w3.org/Addressing/URL/)があります。
    URLによって誰がそのサイトを作成したか(あるいは少なくとも誰がそれをポ
    ストしたか)判断します。
    ・~nameは通常誰かの名前、あるいはその名前の一部です。
    ・それらの部分的な名前(rbeard)や組織(bucknell.edu)を手がかりに、「WhoWhere?」(http://www.whowhere.com/)を使って補足事項を調べることもできます。
    URLが表示するページについて以下の判定をしてみてください。
    ・著者がリストアップされていますか?
    ・著者の資格は何ですか?
    ・偏向していたりあるいは商用本位ではありませんか?
    ・そのページが意図する対象は誰ですか?
    ・その情報は新しいですか?
    ・他のリソースへのリファレンス、引用、あるいはリンクが含まれていますか?
    インターネット・リソースの引用について
    ・もしわかれば、著者の名前をリストアップしてください。
    ・そのページのタイトルをリストアップしてください。
    ・そのURLをリストアップしてください。
    ・あなたがそのページを訪れた日付(Webページがしばしばその作成・更新日付を表記していないので、これがその情報がどれぐらい新しいかを示す手がかりになる)を示してください。
    ・もっと詳細な引用案内については、電子的な資料の引用のためのオンライン・スタイルガイドを参照してください。The Columbia Guide to Online Style(http://www.columbia.edu/cu/cup/cgos/idx_basic.html

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    4.2.図書館関連情報サイトを利用する

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    4.2.1.について調べる

     図書館にあるOPAC検索システムで本学の図書館にある図書や雑誌の所蔵情報を調べることができるということがわかりました。そのほかインターネット上には他大学の図書館のOPACによるそれぞれの所蔵情報のほか、市場に流通している書籍の検索、古書の検索、そして本のフルテキストの閲覧サービスなどが利用できます。

    《所蔵情報を調べる》

    ◎NACSIS Webcat(http://webcat.nii.ac.jp/)
    国立情報学研究所の総合目録データベース。全国の大学図書館等が所蔵する図書・雑誌の総合目録データベース。書籍データとその書籍を所蔵する図書館等の情報を調べることができる。
    ○富山県立図書館の図書検索(http://www1.tkc.pref.toyama.jp/lib2/libken.html)
    県立図書館所蔵の一般図書、児童書、郷土資料及び県内5市町2大学所蔵の一般図書(1990年以降刊行分)の検索ができます。
    ○国立国会図書館WEB-OPAC(http://webopac2.ndl.go.jp/)
    国立国会図書館が所蔵する和図書データ(1948年以降受入分のみ・約200万件)、および洋図書データ(1986年以降受入分のみ・約20万件)を検索することができます。
    ○全国の公共図書館等の蔵書検索(http://www.inh.co.jp/~yuichiro/opac.html)
    全国の公共図書館のOPAC検索のためのリンク集。

    《流通図書情報を調べる》

    ◎TRC新刊書籍検索(http://www.trc.co.jp/trc-japa/search/trc_www.htm)
    1980年1月以降に出版された日本の新刊書籍約84万点を検索できます。データが毎週金曜日に更新されるので、新しい本の情報を調べるのに向いています。図書データだけでなく表紙の画像と数行の内容紹介や著者紹介もあったりしてとても便利です。
    ◎オンラインブックストア bk1(http://www.bk1.co.jp/)
    書籍の検索や発注に加えて、ジャンル別のコラムや書評なども読める趣向になっているサイトです。
    ◎丸善Internet Shopping(http://www.maruzen.co.jp/)
    このサイトで利用できる「和書を探す」は収録点数が多く、新刊書のデータ更新も早いようです。
    ◎紀伊国屋BookWeb(http://bookweb.kinokuniya.co.jp/)
    国内和書のデーターベース検索コーナーが利用できますが、表示件数に制限があります。
    ○日本書籍出版協会Books.or.jp(http://www.books.or.jp/)
    最新の新刊情報は検索できないが、現在入手可能な書籍約60万冊を検索対象としたデータベースです。タイトル、著者名、発行年などの他、読者対象や発行形態の指定もできます。書籍の流通情報としては最新のものが欠けているという前提でしか利用できません。

    《その他の図書情報を調べる》

    ○優良辞典・六法目録(http://www.jitenkyokai.gr.jp/)
    あらゆる分野の辞書・辞典の新刊情報や検索をすることができます。
    ○YF Computer Bookshelf(http://www.yfcbookshelf.com/)
    古田島氏によるコンピュータ関連書籍に関するサイトです。
    ○インターネット古書店案内(http://www.murasakishikibu.co.jp/oldbook/)
    全国の古書店のデータ(約35万点)から検索が可能で、海外の古書店のリンク集もあります。

    《洋図書情報を調べる》

    ◎Library of Congress Online Catalog(http://catalog.loc.gov/)
    米国議会図書館Library of Congress(LC)が1898年以降にが収集した資料約1,200万及び著者・件名典拠ファイル490万件が検索可能です。
    ○BLPC(http://blpc.bl.uk/)
    英国図書館の広範囲な資料を収録した目録ですが、検索対象期間は西暦1215年頃から現在までで、平日の現地時間4:00-24:00しか検索できず、全ファイルの横断検索はできません。
    ◎Amazon.com(http://www.amazon.com/exec/obidos/ats-query-page/002-0439227-3210051)
    新刊洋図書や、オーディオブック、DVD、コンピュータ・ゲームなど、あわせて300万点を検索できるオンライン書店目録です。

    《文学作品や法律の全文情報を調べる》

    ○青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
    著作者の死後50年以上を経て著作権が消滅した作品と、著作権者が公開に同意した作品を収録しています。
    ○電子化された日本語テキスト(http://jcmac5.jc.meisei-u.ac.jp/etext-i.htm)
    電子化されている日本の古典や文学作品を総合的にリスト化しています。(明星大学柴田雅生氏作成)
    ○日本文学関係テキストファイル等(http://www.konan-wu.ac.jp/~kikuchi/linkd.html)
    電子化されている日本文学関係テキストファイル等の作品別・五十音順リストです。(甲南大学菊池真一氏作成)
    ○Alex Catalogue of Electronic texts(http://www.infomotions.com/alex/)
    電子化された英米文学と西洋哲学のテキスト情報を、著者名、書名、およびファイル名で調べられます。
    ○Project Gutenberg(http://promo.net/pg/)
    1971にMichael Hartによって始まったプロジェクトで、聖書をはじめシェイクスピアや英米文学の古典など1,500点におよぶ電子テキストライブラリーです。
    ○愛大六法(http://roppou.aichi-u.ac.jp/)
    法律全文を対象とした検索機能をもった、法律の全文を収録したサイトへのリンク集です。

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    4.2.2.雑誌について調べる

      日本の雑誌について包括的な情報をサービスしているサイトはありません。さしあたって本学図書館のCD−ROM版「雑誌記事索引」をお使いください。外国の雑誌についてはかなりの情報をインターネットで調べることができます。分野によっては1960年代からの文献情報を得られるでしょう。

    《雑誌所蔵情報を調べる》

    ◎NACSIS Webcat(http://webcat.nii.ac.jp/)
     国立情報学研究所(NII)の総合目録データベース。600を超える大学図書館の和洋あわせて21万点を収録しており、雑誌の所蔵情報の検索に最も役に立ちます。

    《雑誌書誌情報を調べる》

    ○雑誌記事索引採録誌一覧(http://www.ndl.go.jp/library/magazine_index.html)
     国立国会図書館の1984年1月受け入れ分以降『雑誌記事索引』に採録されている雑誌の一覧です(現在「約9,000誌)。1ヶ月毎に更新されます。
    ◎PubList.com(http://www.publist.com/)
     世界の150,000の雑誌のデータベースを検索できます。

    《雑誌目次情報を調べる》

    ○日本国内の雑誌目次情報一覧(http://www.lb.nagasaki-u.ac.jp/journals/journal-j.html)
     国内の140余りの学術雑誌へのリンク集です。(長崎大学附属図書館作成)
    ○臨床医学和雑誌 特集記事データベース(http://www.sunmedia.co.jp/e-port/tokusyu/)
     臨床系国内医学雑誌専門の特集記事データベースです。毎月約500誌の特集に含まれる、約2,000以上の論文が登録されています。データは雑誌発行後約1ケ月半程度で収録されます。データの入れ換えは通常毎月5日頃おこなわれ、インターネット上では最新の1カ月分の検索が可能です。検索項目は特集名、論文名、雑誌名です。雑誌名は今月の検索データに含まれる雑誌を、メニューから選択できるようになっています。

    《雑誌文献情報を調べる》

    ◎UNCOVER(http://uncweb.carl.org/)WWW版
     Uncover(アンカバー)は、CARL (Colorado Alliance of Research Libraries:米国コロラド州の大規模図書館が参加する協会)が提供する学術雑誌の目次速報データベースと原報提供サービスを合わせたシステムで、UnCover社のサービスによりインター ネットを介して無料で利用することができます。(原報提供は有料。)コロラド州の図書館を中心とした20館以上の参加図書館で購入している雑誌約1万8千タイトルから文献情報を収録しており、多方面の分野をカバーしています。レコード数は880万件以上で、毎日4千件以上のレコードが追加されます。
     収録範囲は主に1988年秋以降なので最近の文献しか検索できませんが、データ量の面では非常に充実しているといえます。また、収録分野は科学技術および医学が5割強、社会科学系が4割、人文系が1割弱といわれています。
    ◎UNCOVER(telnet://database.carl.org)Telnet版
    UnCover(telnet版)データベースへの接続およびその終了
     最初に利用者が使っている端末のタイプを尋ねるプロンプトが出ますが、“VT100”の表示番号を入力してリターンキーを押します。続いてデータベースの選択メニューが表示されます。ここで、1のUnCoverを選びますので、“1”を入力して下さい。あとはとにかく画面表示にしたがいプロンプトが出るたびリターンキーを何回か押し、初期画面で“ENTER COMMAND (? FOR HELP) >>”となったらいよいよ検索開始です。
     入力文字の間違いを訂正する場合は、“バックスペース”あるいは“デリート”いずれかのキーを使ってみてください。
     検索を止めたいとき、データベースから抜けたいときはいつでも“//EXIT”と入力してください。
    UnCover(telnet版)検索の2つの流れ
     ひとつは、著者名やキーワードから検索して文献情報を表示する方法です。 キーワードとは、論文名、要約、掲載雑誌名に含まれる単語による検索で、特定の テーマの論文を探す場合に使います。
     もうひとつは、雑誌名からの検索で、データベースに収録されている巻号の一覧が 表示されます。その中から見たいものを選ぶと、その号の目次が表示され、さらにその中から見たい論文の詳細表示を呼び出すこともできます。
    UnCover(telnet版)の基本的な使い方
     メニュー方式で画面が指示する、N>“著者名”、W>“タイトル中の単語(キー ワード)”、B>“雑誌名”検索のいずれかを使います。
    著者名検索
     “N”を入力し、プロンプトに続いて探したい著者名を入力します。どんな順序 でも良いとはいえ、ラストネームとすくなくともファーストネームのイニシャルぐらい は含めたほうがいいでしょう。システムは入力した検索語を自動的にトランケーション した結果を表示するので、いくつかの著者の表示形一覧から該当する著者名の表示番号 をカンマで区切って入力し、適合する著者を表示させます。誰かが書いた文献ではなく、 誰かについて書かれた文献を探す場合は次に示す単語(キーワード)検索をお使いくだ さい。
    単語(キーワード)検索
     “W”を入力し、プロンプトに続いて検索に使いたい単語(キーワード)を好みの 順序で入力します。指定したすべての単語(キーワード)をタイトルおよびサブタイト ル中や、目次頁にある要約あるいは抄録中に含む論文が見つかります。入力した単語 (キーワード)はシステムによって自動的にトランケーションされます。入力した検索 語を先詰めしたいくつかの表示形一覧から、探し求める検索語の表示番号をカンマで区切って入力し、該当文献を表示させます。
    雑誌名検索
     “B”を入力し、プロンプトに続いて探したい雑誌名を入力します。システムは自動的にトランケーションして、入力した検索語で始まる雑誌名をすべて表示します。見たい雑誌名の表示番号を入力すると、その書誌事項が表示されます。
     そこで、“E”を入力すると当該雑誌の巻号が最新号から順に画面表示されます。目次内容を表示させるには、見たい巻号の表示番号を入力します。論文著者名とタイトルが一覧できます。一覧表示から見たい論文の表示番号を入力するとその詳細が表示されます。
    UnCover(telnet版)のクイック・サーチ
     コマンドを用いる素早い検索方法で、メニューが使えなくても大丈夫です。著者名な らびに単語(キーワード)検索に加えて、著者名/単語(キーワード)、共著者名、そ して雑誌名検索ができます。ブール演算子“and”、“or”、“but not” を使った複合検索も可能です。(検索例についてはSABIO(University of Arizona Library Information System)の[uncover.txt]4/06/93を参考にさせていただきました。)
    クイック・サーチの基本形

     検索はすべて2本のスラッシュにコマンド1文字をくっつけた形で始まる

    //w chaos
    “chaos”の綴りで始まる単語をタイトル中に含む論文を見つける。
    //n isaac asimov
    “Isaac Asimov”の論文を見つける。
    //t new scientist
    “new scientist”誌の目次を見つける。
    著者名/単語(キーワード)検索

     著者名とキーワードを組み合わせて一度に検索する

    //n stephen hawking/time
    “Stephen Hawking”のタイトル中に“time”という単語を含む論文を見つける。
    共著者名検索

     2名あるいはそれ以上の著者名を一度に検索する

    //j {Robin Polt} and {Lajos Szabo}
    “Robin Polt”と“Lajos Szabo”との共著論文を見つける。
    複合検索―検索語の組み合わせあるいは検索演算子(Boolean)検索

     “and”、“or”、あるいは“but not”を使い検索語を組み合わせることができます。

     演算子のない検索語の組み合わせは“and”検索になります。

    //w cat mouse
    catとmouseの双方を含む文献を見つける。
    //w speech development children
    speech、development、そしてchildrenの三語すべてを含む論文を見つける。
    “or”演算子による組み合わせで同意語による検索を展開する。
    //w feline or cat
    felineあるいはcatいずれかを含む文献を見つける。
    “and”と“or”演算子を一緒に使うにはカッコを用います。カッコの中の検索語がまっさきに組み 合わせられます。
    //w (cactus or succulents) but not arizona
    Arizona以外の、cactusあるいはsucculentsに関する論文を見つける。
    //w (global warming) or (greenhouse effect)
    globalとwarmingか、あるいはgreenhouseとeffectいずれかを含む論文を見つける。
    //n (James or Jim) and Brady
    著者のどちらかの名前で書かれた論文を見つけます。
    ◎Search ERIC Database(http://ericir.syr.edu/Eric/)
     1966年から2001年3月まで(2001年4月現在)のアメリカ合衆国の教育関係の文献を調べることができます。
    ◎PubMed(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/)
     米国国立医学図書館(National Library of Medicine:NLM)の国立バイオテクノロジーインインフォメーションセンター(NCBI)が1997年6月から開始した生命科学・医学分野の代表的文献データベース「Medline」のWWW版です。1966年以降の約一千百万件のデータを調べることができます。日本語のマニュアルが必要な場合は伊藤勝氏作成のマニュアル(http://www.sunmedia.co.jp/PM_man/pmcontents.html)を参照してください。

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    4.2.3.新聞記事について調べる

     わずかですが新聞記事の一部をWWWで読むことができます。

    《新聞記事情報を調べる》

    ○佐賀新聞記事データベース(http://www.saga-s.co.jp/)
     1994年以降の佐賀新聞の掲載記事のうち、外電を除いたものの検索サービスですが、通信社による配信記事を含むので佐賀県に限定されないニュース記事検索にとても便利です。
    ○毎日新聞ニュースセレクション(http://www.mainichi.co.jp/news/selection/index.html)
     毎日新聞掲載の1997年8月以後の記事を検索し、全文を読むことができます。

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    4.2.4.特許について調べる

     海外に比べて国内の特許情報の公開はまだまだ遅れています。

    《特許情報を調べる》

    ◎The Intellectual Property Network(IPN) (http://www.delphion.com/)
     米国特許商標庁(USPTO)から発表された、1971年1月5日から現在までに成立した特許の情報などが検索できます。
    ○特許庁特許電子図書館(http://www.ipdl.jpo-miti.go.jp/homepg.ipdl)
     特許庁が保有する特許情報のデータベースと、検索用システムが利用できるサイト。特許・実用、意匠、商標、外国文献、審判、経過情報、文献蓄積など分野での個々の項目についての検索が可能。

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    4.2.5.学会情報について調べる

     すべてを網羅しているとはいえませんが、内外の各種学会のホームページを参照できるようになってきています。

    ◎学協会情報発信サービス(http://wwwsoc.nii.ac.jp/index.html)
     学術情報センターのサーバーにホームページを持つ学会および独自にホームページを持つ約250学会へのリンク集です。
    ◎Scholarly Societies Project(http://www.lib.uwaterloo.ca/society/overview.html)
     カナダのウォータールー大学が作成している2,163学会(2001年4月27日現在)へのリンク集です。

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    4.2.6.その他の情報について調べる

     従来の図書館サービスから眺めるとインターネットは情報の“コンビニエンスストア”みたいなものです。これまで敷居の高かった情報にあっさりアクセスできるようになりつつあります。とんでもないゴミ情報の山にとてつもなく貴重な情報が隠れていたりします。海外出張の前には必ずインターネットで調べてから出かけることにしているよという先生がいらっしゃいました。予約が出来たり、地図が検索できたり、チョットした調べものができたり。インターネットは手軽な情報探索の窓口として使い続けられるでしょう。図書館のホームページの「外部ネットワーク情報資源案内」サービスでとても網羅できないというのが情報源としてのインターネットの現状です。探せばいろんな情報源が見つかるでしょう。でも便利なサイトのURLをいちいちメモったり、ブックマークしても後でわからなくなってしまいがちです。そんな場合のお役立ちページもあります。

    ○インターネットと情報検索:きになるWEB(http://www.shikencho.com/)
     情報検索と教育に関するお役立ち情報を利用できます。(関裕司氏作成)
    ○便利ページ:何度も使える便利な実用ページ(http://www.linksyu.com/)
     インターネットで調べたい、探したい、何かを知りたい、ときに有用なページを 選んであります。(長妻和志氏作成)
    ○情 報 探 索 デ ス ク(http://www.fitweb.or.jp/~taka/resdesk.html)
     インターネットを利用して図書館関連情報を調べるのに役立ちそうな情報サービスをしているサイトのいくつかを表にしてにとりまとめてあります。

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  「インターネットによる図書館関連情報の探し方」2001.4.27 改訂/情報サービス係/llu@lib.toyama-u.ac.jp