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宇宙もコスモスって呼ぶのはなぜ?




 花のコスモス(秋桜)がヨーロッパへ伝わったのは18世紀ころだそうです。たぶん、その花を見て「美しい」とか「可憐な」というようなイメージから、コスモスと称されるようになったのだと思います。
 さて、以下は「宇宙」に関しての百科事典からの引用です。花のコスモスと宇宙のコスモス、似ても似つかぬような感じですが、その調和、秩序、装飾...とかのイメージはどこかに共通点があるのかもしれません。

◆「世界の秩序」

 欧米語で宇宙に相当する基本理念は「コスモス」であるが、この語はギリシア語のkosmosに由来する。
 元来「整頓」「装飾」「秩序」を意味する言葉で、女性が服飾や化粧で装いを凝らした状態や、軍隊や社会の規律や秩序を表現するために使われたが、後に自然界の秩序立った様相を示すのに転用され、ついには「世界の秩序」あるいは秩序の貫徹した「世界」そのものを意味する語へと変貌を遂げていった。

◆ピタゴラスの思想

 コスモスという語を「秩序ある世界」ととらえたのはピタゴラスの思想であったといわれる。
 数学的な原理を物事の本質とした彼は、立体図形の中で最も完全なのが球であるという審美的な理由によって、世界と地球とに球形性を付与しただけでなく、恒星天と7惑星がそれぞれ固有の回転運動によって地球のまわりを回りながら、その速度に対応する楽音を発し、それらの音が全体としてたえなるハーモニー(調和)を構成するとみなしたからである。

◆宇宙論の発展

 観測天文学の新しい成果を取りこみながら、このピタゴラス的なコスモスの思想をさらに一歩おし進めたのがプラトンである。天界を神的な存在としたプラトンは、天界にふさわしい唯一の運動は一様な円運動であり、惑星の順行、逆行、留等のみかけの不規則性をこの一様円運動から逸脱せずにいに説明するかという問題を提起した。
 エウドクソスとカリッポスが考案した幾何学的な同心天球説はこの問題提起に対する一つのみごとな解答であった。その後アリストテレスは同心天球説に依存しながら、階層構造的に秩序づけられたコスモスとしての宇宙論を完成させた。そしてアリストテレスの宇宙論は、古代末期にプトレマイオスの練りあげた離心円・周転円の天文学によって部分的に修正を受けながらも、その後2000年近くもの間、ローマ、アラビア、ヨーロッパへと受け継がれながら、つねに支配的な地位を確保することになる。
 これが解体を始める契機となったのは、16世紀中葉にコペルニクスが提唱した地動説であるが、世界像が価値的な観点から完全に脱却するのは、デカルトの出現を待たねばならなかった。ケプラーはむろんのこと、ガリレイの世界像にもまだ伝統的なコスモスとしての世界の残滓(ざんし)がかなり残されていたのである。

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●Cosmos

1.(秩序のある調和のとれた体系と考えられた)宇宙
 →(universe) ←→(chaos)

2.(観念・経験などの)秩序と調和のある完全体系、統一的組織
 →(complete,harmonious system)

3.秩序(order),調和(harmony)

4.コスモス:熱帯アメリカ原産のキク科コスモス属Cosmos草の総称

5.(c-)コスモス:軌道にのせられたソ連の人工衛星の名


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