施設見学

 

七月十六日梅雨末期の土砂降りの雨の中、私たち視覚障害者二十数名は施設見学に出かけました。

初めは高岡市立美術館に到着、地下一階のハイビジヨンホールで学芸員の館内案内等の説明を受け二階常設の展示室で金属工芸、造形等展示物を鑑賞、一部手に触れてもいい作品はその造形を肌で直に鑑賞させて頂ました。一階に三室あるという企画室は次回の準備中とかで見られず市民ギャラリーも日曜日なので見る事が出来ず残念な事でした。

三年間通いなれた学びやの跡がすっかり様変わりして立派な施設になっているのに一種の感慨をぼおえながら次なる新湊に四月に開苑した知的障害者の為の施設、いみず苑へ行きました。

地域交流室で女性の苑長から重複障害者も含めて相互扶助の精神で苑生は仲良く生活しているお話をうかがった後施設内を説明して頂き、その素晴らしく行き届いているのに一同感嘆の声をあげながらいみず苑を後にしました。海王丸パークのレストランでメニューの中から各自好みの品を選んで昼食を済ませた後最後の訪問地富山県中央植物園に着きました。

ここでは満開のくちなしの強い香りに迎えられ山桃、ばら等の香りに親しみ折りから雨も晴れ上がりその広い園内をゆっくり散策する事が出来ました。

来春の歩行訓練は手弁当で是非ここへの声も出るほどでした。

昨年の万葉歴史館そして今年の様々な施設見学を企画実行して下さった役員に感謝しながら帰途につきました。

1995年7月

 

 

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