69才

 

ついに60代の最後の年を迎えた。60代は変化の多い年代になった。第三の人生の始まりでもあった。

最初にパソコンと出会い、夫との別れがあった。これは人様が悲しまれるほど、私にとっては辛いものではなかった。私の最後の大きな役目、夫を見送ると言うことを未だ少し元気な気持ちが残っている間に出来たことをあり難いと思っている。

少しでも視力の残っている間に見送ることが出来たのだが正直な気持ちは、ほっとしたと言うことだろうか。これを言うと冷たい人だと評する人もあるが、私の立場になれば分かってくれる人もあるだろう。

そこから私の第三の人生が始まった。生まれて初めての一人暮らしである。考え方によっては、総ての時間を自分だけに自由に使えると言うことはまことに贅沢なことである。

自由は自分の気持ちを抑えると言うことをしなくなるので、わがままに流されやすくなる。これは自戒しているが、気のつかない内に身に付いてきているのではと思う

次に迎える七十代には厳しい現実が待ち受けているかも知れない。人間一寸先は闇と言われるから覚悟はしておかなければならないと思う。今、未だ一人で暮らせる幸せに感謝しながら新しいことにも挑戦できることが嬉しい。

ブログということも始めてみると結構楽しい。ホームページにリンクをするのはどうかと危ぶんだが、リンクを張ったおかげで、見てくれる人も多くなったのはやはり嬉しい。書いた以上は読んで欲しいと思うのが本音である。

朝目覚めると今日は何について書こうかなと考えるのも、私の呆け防止に役立つのではないだろうかと自画自賛している。ブログで老婦の独り言としたタイトルがイメージと合わないと、キツク言ってくれる人もあるが、どう表現すればいいのか分からない。関心を持って、読んで下さる人には本当に感謝である。

 

2005年2月

 

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