真冬の北海道

再び真冬の北海道へ

 

今年は心配した節分寒波の訪れも無くて、穏やかな富山空港を出発できたのでした。

飛行機は予定より1分早く出発したと機内アナウンスで機長が述べたが、到着した羽田は猛烈な突風が吹いていて驚いた。乗り換えゲートへの案内をしてくれる全日空の女性職員は昨日、北海道は大荒れで30便が欠航となって千歳空港で多くの人が夜を過ごしたと教えてくれるのだった。私の乗る予定の飛行機も目下、天候調査中で出航できるかどうかの検討中とのこと。

話しながら千歳行きのゲートに着くと今回参加のツア仲間の一人がいち早く私を認めて皆のいる座席に案内をしてくれるのでした。集まっている皆さんはあまり心配をしている様子もなく、顔見知りの面々が久しぶりの挨拶を交わしたり賑やかなことでした。私もすぐにその仲間に加わって多くの仲間とご挨拶を交わすことが出来たのだった。

予定より30分くらいの遅れで飛行機は無事に出航が出来、正午近く千歳空港に到着。出迎えのバスで昼食場所の日航ホテルへ直行。北海道初日の食事を摂ったのだった。

食事後、支笏湖氷濤祭り会場へバスを走らせながら、今回の旅を案内してくれるバスガイドの名調子の案内にいろいろと知識を深めることが出来た。北海道では「別」という名のつく場所が多いが、これはアイヌ語で「流れ」川を意味するのだとは今回初めて仕入れた知識だった。

支笏湖は日本で田沢湖についで深い湖で、洞爺湖と並んで、凍結をしない湖だという。湖水に流れがあるので凍らないのだとか。いろいろと退屈させないように話してくれるガイドは「エゾ鹿が増えて困っているので、皆さんお土産に一頭かついで帰って欲しい」などと笑わせてくれるのでした。

氷涛祭りの会場で始めて雪を踏んだ。何日もかけて作った氷のものを触ったり、昇ったり。飲食物を販売している場所で甘酒を飲んだのがとても美味しく、その後の雪祭り会場で何度も飲むことになったのでした。(笑)

支笏湖から札幌に戻り、その夜の宿泊地、定山渓温泉の宿に到着。ここは和風の宿で板場の長になる人は日本でも有数の名人だとか、美味しい凝った和風食を摂ることが出来たのでした。

朝は食事前に足湯ではなくて手湯のある所まで散歩など楽しみ。朝食もバイキングではなく、個別のお膳で落ち着いていただけたのだった。

朝食後、札幌の雪祭り会場へ。

私は大通り公園というのは、どんな字を当てるのか知らなかったのだが、今回初めてなるほど大通りが公園になっていることで納得したのだった。作られた雪像に新雪が溜まっているのを風圧で吹き飛ばし、像をすっきりと見せる作業にいそしむ人達もいて、その吹き飛ぶ雪を感じたり見上げるような大きな像などを青空の下で存分に満喫したのでした。雪像も新聞社などが作った物は大きくて立派。飲食コーナーは韓国からの出店もあって大賑わい。流石、札幌の雪祭りは大掛かりだなと関心させられた。

雪祭りを楽しんだ後バスは旭川へ向かうことになり、途中の砂川でジンギスカンの昼食。このジンギスカンには、おうどんやお餅まで焼けて美味しかった。

旭山動物園の近く、雪の村でのスノーモービル体験についてはブログに書いたので省略。モービルに曳かせたスノーラフティという三人乗りの乗り物に一回だけ乗って、旭川市内の冬祭りを散策。規模はぐっと小さかった。

そこから層雲峡へ向かい、ホテルに入る前に氷瀑祭り会場を探索。2ヶ月もかけて凍らせたと言うかまくらや神社、チャペルなどの中へも入ってみる。お賽銭を氷にくっつけておいてある所などもあって、時折ファーッと吹いてくる風の冷たさは縮み上がるくらいだった。暗くなり始めていてライトアップがされているのも美しいらしい。ホテルの大浴場からも、このライトアップされた氷瀑会場の全景が見下ろせるのも美しいとの事だった。

三日目になるこの日は層雲峡を出発後、紋別に向かったのだが、先ずアイスパビリオンでー40℃を体験。終わった後、熱いきのこ汁をご馳走になった。この辺りはきのこが多く採れるのか、お土産の売り場にはきのこを詰め合わせたセットがあって、持ち帰りたいくらいだった。

士別市にある綿羊牧場でいろんな綿羊に出会い、餌を手で与えるということも体験した、それにしても、ザラザラした舌で手を舐められ生暖かさとそのざらつきにちょっと気持ちが悪かった。

次いで名寄市に立ち寄り、昼食は蕎麦とステーキ丼を食したが、とてもそんなに入るものではなくて、ステーキ丼は上の具だけ頂戴してご飯はパスした。

午後は下川町にあるスキーのジャンプ台を見学。ジャンプ用のスキー板等を触らせてもらった。裏の溝は三列あって、かなり重い板だった。

紋別へは割りと早く到着。折りよく流氷が紋別に初到着の日になったとかで、バスガイドは皆さんの心がけが良いからなどと、お世辞も忘れず、蓮の花のような流氷が到着していると言う。しかし、一晩明けたらもう沖の方へ少し風で流されているようだった。

翌朝、紋別港からガリンコ号で流氷の浮かぶ所まで追いかけ、流氷を割る音などを体験。Uターンし、オホーツクとっかりセンターでゴマフアザラシとの触れ合い。以前来た時よりも随分アザラシには芸が仕込まれて、名前もつき、女性飼育係の命令に応えるのが愛らしかった。勿論触らせてもらった。

ここから紋別流氷祭り会場へ。氷の造形物や屋台のお店などを回った。

その後、紋別空港へ向かって帰途についた。

今度の旅は、73回目の誕生日を迎えた朝の旅立ちだった。総勢33名のツア仲間は多くの顔見知りであり、話も弾み、「今日が私の誕生日よ」と言うと、それはお祝いをしなきゃねなどと楽しい日になったのだった。

雪も昔、踏んだことのある感触で、キュッキュと鳴る。しかしガイドの説明によると温暖化のせいか、昔、沢山降った場所には少なく、少なかった場所に降雪が多いと言う現象もあるのだという。

元気に真冬の北海道に旅できたことを感謝しなければならないなと思うのでした。

2009年2月

 

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