秋は雨とともに

泣いてばかりなんていられない
もう秋は終わりにしよう
一雨ごとに悲しみを深めていたら
涙の底に私が映らなくなってしまう
もうその滴に憂いを湛えはしない
私の気持ちはにじまない

泣きそうに満ちてきた悲哀は喉に留めて
もう私は涙をこぼしはしない
満ちては引く悲しみは海と同じ
月に揺らされ潮が満ちても
風に吹かれ たたずみはしない
私は崩れ落ちる足跡ではない

やがて冬なれば
結晶に閉じ込めた私の弱さが
あなたの手の中で
崩れながら花ひらく

2000.11.20


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