それから

そいつは飢えていて
ぼくは足りていた

ぼくは余った分を
しかし精一杯の愛情をもって
そいつに注いだ

それに応えるかのように
そいつは貪り
やがて満ちた

ぼくらは別れた

だけどぼくの愛は
行き場をなくし
ぼくは途方にくれて

やがてぼくも飢えていた

2000.10.25


言葉たちへ