音の誕生日 〜補聴器に捧ぐ〜

娘は音を感じない
耳で聴くことができない子です
愛おしいあの子と触れることでしか
交わることができない
神様 私の嘆きは贅沢でしょうか

今日はあの子が初めて音を感じた日です
振動は彼女を貫き びっくりして泣いていました

あの子の感じただろう震えそして泣き声
さざ波は涙まで溶かして
私の心に 耳の奥底に
いまもその余韻は柔らかく響いています

私と愛するわが子と
辺りを充たす光と音と
嬉しくて 嬉しくて
繋がっている温もりを
こんなに近くに感じるなんて
あなたがまだお腹にいた頃を
ふと思い出したのです

♪ Happy birthday to you ♪

2000.09.01


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