心をあずけると

電車に揺られて家路の途中
電源の関係で車内の灯が落ちた
風が透きとおるように
窓から夕暮れがやってきて
人々の息づかいまでも近くに感じられる
ほどけたのは無意識の緊張

街の灯では眩しくて
夜の深さに気づけない

私はこれまでに
共に歩んだ友や愛すべき人と
どれだけすれ違ってきたろうか

私の生き方では気づけない
心の距離 無意識の緊張

例えば木陰にはいつも風の通り路があると
僕らはいつのころから忘れていたのだか

2000.08.02


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