How to nature aquarium.
(現在のシステムを例にとって・・・)

私の現在行っているシステム淡水・海水共に基本的考え方は長期管理です。
少なくとも一度セットすれば1年間以上は維持出来るようなシステム。
ネイチャーアクアリウムというとどうしても淡水をイメージすると思うのですが
僕は海水においても自然界の再現を目指せたらと考えています。
そういった意味では淡水・海水共に自然界を長期的に再現するのが
真のネイチャーアクアリウムと考えます。

濾過システム(水質を含め)

ネイチャーアクアリウムは限られた環境(水槽内)で水質を維持する必要があります。自然界では降ってきた雨が土や砂を通り川に流れたり地下水として流れたりします。その間にも自然的に浄化しています。それらの水が海に流れ、蒸発をして雲からまた雨として地上に降り注ぐわけです。というぐあいに自然界では常に水が流動していますが、水槽内ではそうは行きません。そのため人工的に不純物を濾過するシステムを構築しないといけません。

ここでは濾過の種類と濾過材の種類・濾過方法について触れてみます。

1.物理的・化学的濾過
物理的濾過とは目の細かい物に水槽の水を通すことによって不純物を濾過する方法です。役割は目に見える程度の大きな不純物を濾過するためです。
化学的濾過は化学反応等の化学の力を利用する濾過方法で、有名な物に活性炭があります。活性炭は目に見えない穴が多数開いていて、ここに目に見えない不純物をくっつける働きをします。よってある程度で濾過の性能は落ちてきます。しかしながら後で説明する生物的濾過へ変化していく性質ももっているため重宝されています。あと、化学的濾過には目に見えない様な物質をくっつけて大きくして物理的濾過に引っかかるようにする化学品も発売されています。僕は緊急用として使用(めったに使用しませんが・・・)します。

2.生物的濾過
不純物を生物(バクテリア等)によって分解してもらう濾過方法です。これは水槽を維持していくためには最も重要な事です。水槽の管理のうまい・へたはこれで決まるといっても過言ではありません。水槽内の生物からの排泄物からアンモニア(NH4)が生まれ、これが水槽内に蓄積します。このアンモニアは生物にとって有毒となるためこれを分解しないとダメです。これを分解するために生物的濾過を機能させます。するとバクテリア達はこのアンモニアは亜硝酸(NO2)と変化させ、さらに硝酸(NO3)に変化させます。この硝酸は比較的無毒ですので水槽内の水質を維持することが出来ます。後は水換えでたまった硝酸を取り除けばOKです。

3.濾過材
上記の濾過を行うための濾過材を紹介してみます。水槽を立ち上げた時はまだバクテリアが住んでいませんので生物的濾過は不可能です。その間は化学的濾過で乗り切ります。これには上記に紹介させてもらった活性炭が良いでしょう。安価ですし、のちのちの生物的濾過のためのバクテリアが住む住みかにも変化していきます。水槽を新規で立ち上げてから1ヶ月ぐらいは化学的濾過が必要でしょう。そこからは生物的濾過が主役となります。そのためにバクテリアが沢山住んでくれる場所を用意する必要があります。条件は水が良く通り酸素が供給される場所です。また効率よくバクテリアを住ますために表面積が高い物を選ぶ必要性があります。種類は各社から様々発売されていますが、簡単に言うと凹凸が多いタイプが良いでしょう。よって上記に説明した活性炭は良い住みかとなるわけです。僕の場合は初めの一ヶ月は生物的濾過材:化学的濾過材(活性炭)の割合は2:1ぐらいです。これで2ヶ月は様子を見ます。最終的には活性炭を少しづつ減らしながら生物的濾過材を増やしていきます。3ヶ月もたったら完璧な生物的濾過が出来上がっています。後、最初に述べた物理的濾過は初めから使用します。濾過剤等が貯まっている所に入る入り口(吸い込み口)にフィルターを設置することにより濾過材の目詰まりを防ぎます。そういった意味でも水の流れる順番で言えば、物理的濾過-生物的濾過-化学的濾過の順番が良いと思います。生物的濾過と化学的濾過は順序が逆でも良いと思いますが、のちのち物理的濾過-生物的濾過のみにするのに管理しやすければ良いと思いますよ。

僕は淡水ならバイオリオという商品がお勧めです。海水なら主はライブロックになるでしょうね。ここでライブロックについて少し記載させていただきますと・・・・

ライブロックを近くの熱帯魚屋さんでみてもなんか本当に生きているブロックには見えなかった。でネット等で調べていると沖縄産を直に頼むと良いらしい事が判明。実際に頼んで見ると見るからに生きているブロックなことが解る。きっとこのブロック内で一つの生体系が出来ているのかな?と思える程。ライブロックからはさまざまな生き物が出てきた。有害なヒトデやウニやカニ等々は事前に取り払うことをお勧めします。

後、海水ならではの濾過方法としてプロテインスキマーがありますよね。淡水では出来なくても海水だからできるみたいです。簡単に言うと細かい気泡を用いて有機物を取り除く器具で、海水では必需品と思いますよ。

4.外部フィルターの種類
これらの濾過材を入れる入れ物ですが、大きく分けて外部式と上部式があります。上部式は簡便ですが限られた中(水槽)では設置出来る量も限りがあります。また水景を考えるとあまり見栄えが良くないのでネイチャーアクアリウムには使用しないことが多いです。外部式には水槽の上に置くタイプとそうでないタイプがあります。一長一短です。水槽の上に置く上部式は限られたスペースで楽しむのには最適ですがこれも容量が限られてしまいます。さらに水草にとって重要な光をあてるスペースを少なくしてしまったり、水草の育成にとって重要な二酸化炭素を逃がすことにもなります。(上部式は外気と触れる場所があるためです)そういった意味でもネイチャーアクアリウムに最適な外部フィルターは別に容量を持ったタイプと考えています。

5.海水の場合(ベルリンシステムを含めた解説)
今までは淡水を話ししてきましたが、海水の場合は大きく考え方をかえる必要があります。というのも海水の場合はプロテインスキマーという武器を手にする事ができるからです。この装置は海水じゃないと使えません。簡単に説明しちゃうと微細な泡の力で海水の中に溶け込んでいる不純物だけを浮かび上がらせて取り除く事ができる装置です。この装置は優秀でかなり微細な不純物まで除去出来ます。当然、排泄物(アンモニア)等も除去する事ができます。という事は………生物的濾過が優位に進むとプロテインスキマーが不純物を除去する前に亜硝酸等に変わってしまいます。この亜硝酸や硝酸はプロテインスキマーでは取り除く事が出来ません。よってプロテインスキマーは対応水槽容量よりも余裕のあるハイパワーをお勧めします。それじゃ、生物的濾過を補う装置は必要でないのか?というとそうではないです。海水の場合は外部・上部式フィルターという方法やライブロックという物を入れる方法とがあります。外部・上部式フィルターは上記しましたので理解出来るかと思いますが、ライブロックは新しい用語ですよね。このライブロックはサンゴが死んだ後の固まりという事です。岩みたいなもんです。このライブロックが優秀で自然界では重要な働きをしていると言われています。サンゴは小さな隙間がたくさんあるため、その死骸であるライブロックも沢山の隙間があるわけで、その中に様々な生物が住んでいます。当然、バクテリアも住んでいますが、それ以外も様々ですね。シャコ・カニ・ウニ・サンゴなどなどです。このライブロックを水槽内に入れる事で生物的濾過を行うという事です。

ちなみにベルリンシステムというのは簡単に言えば生物的濾過をライブロックに頼っているシステムで、外部フィルターを用いず、有機物はプロテインスキマーで取り除くシステムの事です。自然の海の生態系を小さな水槽の中で再現するのに最もよく活用されています。バランスのとれた健康的な生態系では、魚などの高等動物から無脊椎動物、原生動物、バクテリアなどのより下等な動物の新陳代謝活動を通して全体の生態系の中で形を変え、循環していきます。ベルリンシステムではこの生態系の窒素循環を利用し、生物濾過を行っています。魚や無脊椎動物から排泄されたアンモニアなどの有機養分は、ライブロックの表面やライブサンドの表層に住むバクテリアによって分解されます。残った硝酸塩はライブロックの内部や、ライブサンドの下層の嫌気層に住むバクテリアによって窒素ガスに還元され、空気中に放出されます。この硝化バクテリア、反硝化バクテリアのバランスがとれ、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、窒素ガスのサイクルがうまく循環している水槽内では、アンモニアも亜硝酸も硝酸塩もほとんど検出されません。自然界の海と同じで、水槽内のあらゆる生物にとっていい状態と言えます。でもやっぱり外部フィルターがないと不安という方もいらっしゃるかと思います。特に淡水を長年していた方はそうだと思います。ちなみに僕もそうでした。でも良く考えてみて下さい。こらら人工的な濾過方こそ自然の窒素循環のバランスを崩しメンテナンスをより複雑にしているのです。外部フィルターは化バクテリアが大量に繁殖しやすい反面、反硝化バクテリアを繁殖させることが出来ないという基本的な欠点があります。 これらの濾過装置を用いたシステムでは、水槽内のアンモニアは大量の硝化バクテリアによってあっと言う間に亜硝酸、硝酸塩に分解されますが、反硝化バクテリアの量が決定的に足りないため、発生した硝酸塩を還元することが出来ず、またどんな器具を使ってもこれを取り除くことが出来ないため、水槽内は硝酸塩でいっぱいになり、結局は危険なレベルにまで達してしまいます。そこで月1回の水換えで硝酸塩を取り除くしかないのです。また、アンモニアが分解される際にはリン酸が発生しますが、これは珊瑚にとって非常に有害であるだけでなく、苔の栄養分となるため、大量の硝化バクテリアによって急速に分解作用が起こると、硝酸塩だけでなくリン酸も大量に発生し、結果水槽は苔の大発生に悩まされることになるのです。 これに対してベルリンシステムでは、濾過装置が無いおかげで餌や糞などは長時間分解されずにプロテインスキマーで取り除ける大きい分子のまま水槽内を滞留し、その間にほとんどスキマーで取り除かれてしまうため、後に続く硝酸塩もリン酸もほとんど発生しません。プロテインスキマーで取りきれなかった少量のアンモニアはライブロックに棲む生物や硝化バクテリアによって硝酸塩に分解され、反硝化バクテリアによって還元され、ほぼ完全に近いサイクルが完結します。結果水槽内には長期に渡ってアンモニア、亜硝酸、硝酸塩とも検出されないため、水換えがほとんど必要ないのです。

そのためにもライブロックは重要な物となってきます。ライブロックは単なる岩ではなく、生きているブロックです。中には多数の生態が生きており、そういった生物が沢山住んでいるブロックこそ真のライブロックと言えます。専門のアクアリウム店でも「粗悪なライブロック」が良く売られているのを目にします。明らかに新鮮さがない。新鮮かどうかの区別は良質なライブロックを見て臭うという経験を積む事によって判別可能となります。ダメなライブロックは臭ったら独特の臭い匂いがします。残念ながらそういったライブロックを入手してしまった場合はキュアリングという方法をお勧めします。水槽とは別に適温を保った海水を用意し、その中に臭うライブロックを入れて強力なエアレーションをして下さい。それをする事によって死骸等々を取り除く様にしましょう。
しかしながら良質なライブロックは少なくなってきています。
理由は「ライブロックの乱獲」です。そのため自然界の海の生態バランスが崩れてきているとも言われています。現在は自然界のライブロックは捕獲を禁止されているのではないでしょうか?でも実際は天然のライブロックも多数で回っています。また、業者によっては人工的にサンゴの死骸のようなブロックを作成し、しばらく海に沈めておいて人工的なライブロックを作っている事もあります。
ちなみに私は「
沖縄水族館」「CPファーム」という所から空輸してもらっています。この両者は入手方法は違いますが、良質であるのは保証出来ます。粗悪なライブロックは別名「デスブロック」と呼んでいまして、最悪です。なぜならライブロックに住んでいた生態が死んだ死骸が貯まっているブロックとなるわけで、そういったブロックを水槽に入れた瞬間に水槽内は恐ろしい事となります。

そのライブロックの組み立てで注意する点は二点。
1、ライブロックとライブロックは隙間を空けながら組み立てる
2、岩の上下を間違わなく組み立てる。
光のあたる上の部分は色々な海藻類(下の影部分にも少しは生える)が多く特に茶色い色の海藻が生えるのは光の当たる上の部分で間違いありません。
以上とライブロックの上に置くサンゴの事考えながら組み立てて下さい。