How to nature aquarium.
(現在のシステムを例にとって・・・)

私の現在行っているシステム淡水・海水共に基本的考え方は長期管理です。
少なくとも一度セットすれば1年間以上は維持出来るようなシステム。
ネイチャーアクアリウムというとどうしても淡水をイメージすると思うのですが
僕は海水においても自然界の再現を目指せたらと考えています。
そういった意味では淡水・海水共に自然界を長期的に再現するのが
真のネイチャーアクアリウムと考えます。

底床システム(淡水)

この世界では底砂の部分を低床と呼んでいます。なんだ〜〜〜、砂のことかって思われる方もおられると思いますが、ネイチャーアクアリウムの世界では大変重要な所です。なぜならば水草の根を生やす大切な場所だからです。さらに水質にも影響を与える大きな要因になるからです。大抵ネイチャーアクアリウムで失敗するときは水か低床に問題があるといわれています。
基本的考え方は自然界にあるものと同じです。自然界では水の中の土砂には多数の有機物が含まれていまが、同時に多数の微生物も住んでいます。その微生物が有機物を分解して水中に溶け出すこともあれば、水草の根や葉から吸収されることもあるわけです。こういった自然界のサークルをネイチャーアクアリウムに取り込む必要性があります。
よってネイチャーアクアリウムの低床の世界にも有機物等の栄養分の元となる物と微生物は欠かすことができません。しかしながら限られた空間(水槽)でその自然界を忠実に再現することは難しいです。まず、自然界は絶えず水が入れ替わっているということです。さらに有機物の自然界には豊富であるが急激な変化はなく緩やかである。

それでは水槽内での低床にはどうしたら良いのでしょうか?考えなくてはならないことは1.砂の種類 2.栄養分 3.微生物 4.水の循環 の4つです。これらを順に僕のシステムと照らしながら紹介したいと思います。

1.砂の種類
自然界では大抵、泥のような物が多いです。が観賞用には最悪。ではどういった砂が良いかというと、水質に悪影響を与えない砂です。有名な所では大磯砂などです。専門店にはネイチャーアクアリウム用の砂が色々な種類あるので、自分が目指す水景にあった砂を選びましょう。私は現在流行のソイル系の砂(泥を固めた様な物?)ではなく、ADAのブライトサンドを使用しています。これでたいがいの水草は飼育できますが、一部の水草(トニナsp等)はやっぱりソイル系が強いと思います。ただソイル系は長期管理にはむかないでしょう。というのも数ヶ月で泥状になってくるので水草を植え替えたりすることは無理でしょうね。短期的に綺麗な水景を作るにはソイル系が良いと思いますよ。

2.栄養分
栄養分には水直接に与える物のありますが、ここでは低床用の栄養分について考えてみます。これも色々な種類がありますが考えるべきことは効果を発揮するまでの時間ではないでしょうか?簡単にいうと速攻性の高い物とゆっくり効いてくる物ということです。速効性があるものはすぐに栄養分として働きますがその分、長期間効果を発揮するこては難しいようです。私は緊急処置には速効性の高い物。基本的にはゆっくり効いてくる物です。DENNERLEのデポニットという商品を使っています。これは本当に長期管理にはもってこいです。中身は分解速度の異なるピートが数種類入っていて、このピートが低床内で育った微生物によって分解され、水草に吸収可能な栄養素となるわけです。よって効果の発現は遅く(2ヶ月程度)で、また緩やかに供給出来るようになっているので、水質の悪化にも繋がりにくいです。水草の植え替えが少ない水槽では4-5年は有効みたいですが、僕は2年程度です。また初期の立ち上がりを助ける為に速攻性の高い錠剤の栄養分を初期段階に少な目にあたえることをしています。

3.微生物
自然的にも発生してきますが、今はこの微生物が売っていますのでそれをセット時に使用しています。ADAのバクター100は100種類以上のバクテリアを休止状態にしている物みたいです。またバクテリアの栄養素となるADAのクリアスーパーも同時に低床の栄養素を入れた部分に規定量よりかは少な目で入れています。長期に管理したければ入れすぎないようにするのがコツです。

4.水の循環
これは結構忘れさられていることが多いです。確かに低床フィルター等を使っていれば低床内の水は循環されますが、このフィルターはネイチャーアクアリウムをする上ではあまり良くない。(理由は濾過システムにて紹介しますのでここでは省略させてもらいます)となるとどうしても低床内の水の循環が悪くなる。水の循環が悪くなると何がおこるのか?上記の微生物が育つ上で必要な酸素を取り込めなくなる。よって微生物が育たなくなる。(嫌気性バクテリアは増えますが・・・)そうなると水草の栄養分は届かない、さらに水中の有機物の分解もしなくなる。よって低床内の水質が悪化する。水草の根等が育たなくなり水草の活動が弱まる。さらに藻の増殖がおこり水草をさらにダメにする。水草の活動が弱まると栄養分を吸収しなくなるので水質が悪化するといったぐわいに連鎖反応を起こしていきます。さらに長期管理していると低床下部の硬化や目詰まりを起こしてしまいます。その結果、水草の飼育に影響を与えるばかりではなく、水そのものの悪化にもつながっていきます。そのために低床の水の循環を少しでも得るために、ADAのグロースプレートをいれております。これは低床全体を暖める鉄板みたいな物です。底床の温度を28度にセットし、水温は25度にセットすることにより、夏場以外は先に底床のサーモが働くため、暖かい水が底床内で生まれます。暖かい水は上へ上がる性質を持っているため、それを利用して低床内部の水の循環をさせております。

底床システム(海水)

この世界では上記の様に水草を飼うわけではないので、基本的にはシンプルです。サンゴ砂やライブサンド等をひくわけですが、ライブサンゴの場合は生物的濾過を目的としますが、一般的には観賞のためが主ではないでしょうか?ただし、私が現在しているベルリンシステムの場合は底床は重要な要素の一つとなります。通常は5cm〜10cmはひかないとダメでしょう。底床に嫌気層を設ける事により嫌気バクテリアを繁殖させるためです。後、底床はライブサンドがお勧めです。できれば質の良い物を入手したいところです。新鮮なライブサンドはサンドの中にいろいろな生物が住んでいて、理想的な底床を作りあげる事になるからです。