世界遺産「熊野古道」の旅('19.4)

世界遺産記念碑
平成31年4月5日(金)
世界遺産「熊野古道」、平成最後の山の旅になる。
早朝6時半、観光バスの乗車地に赴く。参加者22名、皆さん楽しみにしていたようで予定より早く出発できた。天気周りは3日間とも快晴が予報されている。
北陸自動車道、阪和自動車道を通って白浜の千畳敷に着いたのが14時30分。白浜を散策するなどして、今日の宿、湯快リゾート「白浜彩朝楽」に入る。初めての湯快リゾートだが、思ったより快適だ。明日に備えてゆっくり湯につかる。

滝尻王子に山行の安全を祈願
4月6日(土)
予定通り8時に宿を出て、中辺路ルートの出発地、滝尻王子に着く。
準備体操をし、滝尻王子の宮に山行の無事を祈願して9時出発。
ここからの急登はいつもの登山と変わらない。剱山経塚跡あたりからようやくなだらかな道になる。途中胎内くぐりではリュックを担いだままでは難しく、身一つでも厳しそうだったのであきらめた。10時、飯盛山(めしもりやま)の展望台で一休み。
滝尻王子を起点に500mごとに番号道標が建てられており、今日の目標は26番の近露王子までの約13Km。

熊野古道中で最古の社殿と言われている高原熊野神社に着く。ここで初めてスタンプ押印に気づいたので、スタート地点の滝尻王子と途中の不寝王子が抜けてしまった。
ここには集落があり高原霧の里休憩所がある。山の景色が一望だ。
飯盛山展望台にて 高原熊野神社の森

十丈王子で昼食を予定していたが予定より遅れていたので一つ手前の大門王子で昼食とする。十丈王子には広場があり、トイレも完備している。歩いていると外国の方々が多いのに驚く。韓国、中国はもとより、インド、スエーデン、カナダなど、さすが世界遺産。

牛馬童子の像
14時30分、上多和茶屋跡に着く。ここが今日の最高地点で688m。林道交差点を経て大坂本王子に着いたのが15時30分。西国観音霊場中興の祖「花山法皇」の旅姿を模したといわれる「牛馬童子像」を見学して近露王子に着いたのが16時30分となった。予定していた時間より1時間遅れである。ストレッチをして川湯温泉「山水館みどりや」に着いたのが17時過ぎとなった。
今日の山行で足腰に相当の疲労を覚えた。早速風呂につかるが、ここは混浴の露店風呂がある。男性はタオル一本だが、女性は露店風呂用の服が備えられている。私は気恥ずかしくて早々に引き上げてきた。

伏拝王子の桜
4月7日(日)
本来ならば、近露王子から発心門王子までの17.8Kmも歩くべきだが、そのためにはもう一泊必要なため、今回はその間を省略し、宿から発心門王子まで送ってもらい熊野本宮大社までの7.7Kmを歩くことになる。

発心門王子を出たのが8時20分。昨日のこともあり予定を少しだが前倒しして歩き始めた。今日の道標は62番から75番まで。水呑王子までは舗装された道を歩く。
伏拝王子から大斎原(おおゆのはら)の旧社地の大鳥居が見えるということで双眼鏡を覗くも、あいにくの黄砂のためか確認できなかった。ここは和泉式部が熊野詣の折ここから大斎原を伏し拝んだと伝えられている。

三軒茶屋跡には九鬼ヶ口関所跡がある。熊野に入る参詣者あらためをし、通行税を取っていたとのこと。
道標74番の手前に「ちょっとより道展望台」があり、大斎原の大鳥居が見えた。もう残り1Km余り。
下っていくと団地の中に入っていく。そこを抜けると祓殿王子があり、熊野本宮大社裏鳥居をくぐる。

「ちょっとより道」から見た大鳥居
本宮大社の拝殿に入り参拝を済ませる。神殿内では、次のように参拝すべきとのことでした。
@証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神(素戔嗚尊)
A中御前(結宮・第二殿) 速玉大神
B西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
C東御前(若宮・第四殿) 天照大神
D満山社         結ひの神(八百萬の神)
大鳥居を抜けたところで昼食をとる。13時近くになっていた。やはりコースタイムより1時間近く遅れている。
待っていてくれたバスに乗車して、伊勢路、東海北陸自動車道経由で帰路に着いた。
熊野本宮拝殿 拝殿入口前にて