越後富士「妙高山」(2,454m)'16.7.23

笹ヶ峰登山口にて
集合場所のバスターミナルに着くと、数人のメンバーが既に来ていた。
5時に出発し、途中魚津ICで2人拾い、登山口の笹ヶ峰に向かう。
7時50分頃笹ヶ峰に着いたが、駐車場はすでに満車状況。
今回の山行も雨の心配はなさそうだ。準備を整え、8時20分出発。
よく整備された木道はブナ林の中を延々と続く。
黒沢には整備された橋がかかり、一服するとともに、妙高登山における最後の飲み水の補給場所でもある。
十二曲がりを乗り越えて富士見平分岐点に到着したのが12時15分。
ここまで約4時間はかかりすぎ、コースタイムは2時間45分だ。
本来、高谷池ヒュッテ経由で黒沢池ヒュッテのつもりだったが、直接黒沢池ヒュッテに行くことになった。
黒沢池ヒュッテには1時間、13時15分に到着。今日はここでの一泊。八角形ドーム型の個性的山小屋だ。
担いでいたビールを開けてひとまず乾杯。
ところが数人、高谷池ヒュッテまでピストンしてくると言う。私も初めての山だし、これは是非参加をと手を挙げてしまった。
デイバッグに雨具等を詰め込んで出かけたが、ビールの影響で息が上がる上がる。
両ヒュッテを繋ぐルートの最高峰茶臼山(2,171m)で離脱を申し出たが却下されてしまい、何とかペースを落としてもらい往復して来た。
往復2時間、黒沢池、高谷池の両湿原を堪能できた。

ハクサンフウロ ミヤマキリンソウ クルマユリ

ヨツバシオガマ 黒沢湿原とワタスゲ 黒沢池ヒュッテ

我々は新館に止まらせていただいたが、どうも床が少し傾いている。
私は頭が上だったので良いが、頭を下にした人などはさぞ寝苦しかったのではないだろうか。
ただ前日から少しのどが痛いなど風邪気味だったのが、この固いせんべい布団の中で悪化しないか心配だ。

高谷池 三角屋根の高谷池ヒュッテ キヌガサソウ

黒沢池ヒュッテにて
二日目は黒沢池ヒュッテを6時に出発。
大倉乗越を越えて長助池分岐手前の水場に7時過ぎ到着休憩。
この先が急登であり、水の補給も重要。
金曜日に梅雨明けし、夏休みにも入り、登山客が非常に増えている。
1時間半で登るべきところが、倍の時間がかかり、10時頃妙高山北峰(2,445.8m)に到達。
途中下山してくる人からは、素晴らしい眺めだったとの声が聞かれたが、残念ながら360度雲に包まれている。
記念の集合写真を撮り、妙高大神のある南峰(2,454m)で大休止。私はここで昼食にした。
小屋で作ってもらった弁当の包みを開くと、赤飯と五目釜飯のボイルされたレトルト食品。

山小屋提供のお弁当
こんなの初めてだ。昔はおにぎりだったが、こちらの方が合理的か。
下山は南峰からで30分程歩くと鎖場がある。
この日は、野尻湖・妙高山の間でトレイルランが行われるなどルートが非常に混雑しており、鎖場においてもだいぶ待たされた。
そこで、今回初めて準備してきたスリングとカラビナを使って、簡易ハーネスを作り鎖場を降りてみた。
なるほど安心感がある。これは我々高齢者の必需品だな。
天狗平に着いたのがお昼時となった。
最後の腹ごしらえを終わり、麻平、称名、光明滝を眺め、燕温泉に到着したのは14時を回っていた。
称名、光明滝あたりの下からの山道は、舗装されており却って疲れが増す。
耳に虫も飛び込み、風呂上がりの冷房が却って風邪を悪化させ、家に着いたら即寝込んでしまった。

山頂手前の奇岩「マーライオン?」 妙高山北峰にて クサリ場

ヤマハハコ ミヤマシャジン 称名滝、光明滝