竹田城跡の旅('14.09.14)

雲海に浮かぶ竹田城跡
親戚の法要に出かけたついでに、ここ数年大人気の竹田城跡を見学してきた。
日本のマチュピチ、天空の城とも評され、雲海に浮かぶ古城の姿が印象的である。
天守台の標高で、353.7mだが、秋から冬にかけての良く晴れた早朝に、朝霧が発生し但馬地方の風物詩となっている。
天気周りはまさに最適であり、明日の早朝が期待できると早めに床に就き、早朝5時過ぎに出かけた。
竹田城跡は8時オープンであり、雲海に包まれた景色を眺めるためには、円山川を挟んだ対岸の朝来山(756m)に登らなければならない。
朝来山の中腹にある立雲峡の駐車場まで行こうとしたが、すでに満車とのことで、下の駐車場に止めて歩くことになった。
前夜あるいは3時ごろからカメラマンなどが場所を確保しているらしい。
少し明るくなってきたが、空は雲で覆われている。
下から20分歩き、第一展望台を目指したが、第2展望台途中の樹木の開けた場所で朝霧が晴れてくるのを待った。
空は青空が見えてきているものの、どこに城があるのかわからない。
カメラマンが望遠を向けている方角を眺めていると、一瞬であったが小さな小山が見えた。
まだ薄暗いので、はっきりしなかったが、日差しが当たれば良い風景になるのだろう。
朝霧の動きが早くなってきた。時々日差しも出てくる。今日は良いものが見れそうだ。
かなりの人出があり、千人ぐらいの人がこの山に登っているようだ。
雲海の中、陽ざしに輝く竹田城跡の姿は、ほんの一瞬のシャッターチャンスであったが、数枚撮ることができた。
暗い中からホテルを抜け出し、いつもは山歩きを嫌う家内も、この幻想的風景には感動しきりであった。
朝霧の雲海 雲海が下がってきて

竹田城入口
その後ホテルで朝食をとり、あらためて竹田城跡に登った。
この3連休は、全国から観光客が集まり、地元の関係者は、朝の3時頃から交通整理に駆り出されているらしい。
お城に近い駐車場はすでに満車状態であり、竹田駅近くの駐車場へ誘導されたが、結局それが正解であったようだ。
シャトルバスが、最も近いところまで運んでくれ、行き帰りがとてもスムーズで最小限の歩きで済むことになった。

竹田城跡そのものは、全国どこにでもあるような山城だが、これだけ石垣が整備された山城は少ないのではないだろうか。
石垣は、戦国時代の末期に整備されたらしい。
朝霧も晴れて、四方の景色が良く見える。まさに街道の要衝だったのだろう。

午後は生野銀山なども見学して、夕刻を迎える前に高速に乗ったのだが、舞鶴若狭自動車道の開通のおかげで思ったより早く帰宅できた。