四国(伊予松山)の旅('12.11.1〜4)

早朝富山を出発し、途中関西での人身事故の影響で、予定より1時間遅れで夕刻松山に着く。
観光施設の多くが閉館間近の時間であったが、「坂の上の雲ミュージアム」だけは閉館時間が遅いので何とか観覧することができた。
三角形を描くスロープで展示室がつながった独特の建築は、安藤忠雄の設計とか。

翌日はレンタカーを借り、内子の伝建群、大洲の臥龍園、そして佐田岬などを巡り、松山に戻る。
内子・上芳我邸中庭にて 内子・本上芳我邸鏝絵 内子座
内子は、木蝋生産で財をなした本芳我邸、上芳我邸など鏝絵で飾られた旧家が並ぶ街並みが美しく、大正5年に建てられたという内子座もとても味わい深い。
お隣の大洲では、時間があればゆっくりと街中を散策したかったのだが、今回は臥龍園と大洲城に立ち寄った。
臥龍園は、肱川流域随一の景勝地「臥龍淵」に臨む3000坪の山荘で、数奇を凝らした庵は見逃せない。
この地に庭園を造ったのは、藤堂高虎の重臣、渡辺勘兵衛だそうだが、建物は明治の貿易商河内寅次郎が10年かけて築いたとのこと。
臥龍院は桂離宮を参考にした数寄屋造り、知止庵は本来お風呂だったそうだが茶室に改造されている。
不老庵は、臥竜淵を足下に見る崖の上に舞台造りで建てられている。足下を見るのが怖いくらいだ。
庭園もとても気に入った。

佐田岬 佐田岬は遠い。伊予灘と宇和海を両サイドに見ながら、全長50Kmの日本一細長い半島をドライブした。
灯台まで駐車場から20分も歩くのでパスしたが、駐車場からみた九州や船の行き来を見て満足。
全国一周中のおじさんとワンコにも出会う。
時間的に無理とも思ったが、宇和島まで足をのばし、宇和島城と大村益次郎住居跡を車窓から眺め、街の雰囲気だけ味わって松山に戻った。

3日目は、しまなみ海道に向かい、来島海峡大橋、伯方・大島大橋、大三島橋を渡って、多々羅しまなみ公園から日本一の斜帳橋といわれる優美な多々羅大橋を眺める。
大山祇神社では樹齢2500年ともいわれる楠の大木に驚かされた。
大島に戻り、村上水軍博物館を見学した後、その前の漁港でおいしいお造り定食をいただく。そこから出港する潮流体験の船に乗り、能島村上水軍の城跡能島をめぐり、潮流の聞きしに勝る激流に驚かされる。
船折瀬戸では海中の岩場に潮がぶつかり、海が盛り上がって来る感じである。
多々羅大橋を背に 能島の潮流体験 激流のようだ

今夜の会合も近付いており、今治城は手短に見学し、途中のタオル美術館も適当にしたかったのだが、奥さんがショッピングにはまってしまった。
しかし、何とか予定の時刻までに間に合い、レンタカーを返却して道後温泉の宿に入ることができた。

仲間とは3年ぶりの再会である。
最終日は、松山城だけを見学して、一路富山へ戻った。
天守閣を背に 本丸乾櫓 天守閣から