秋田大曲花火観覧('12.08.24〜26)

 ”大曲の花火は日本一”とは聞いていたが見たことがない。
 一度は見てみたいと思っていたので、地元旅行会社の広告を見て飛びついた。天気回りは良さそう。

フェリーで秋田へ
 小松を午後5時に出た観光バスは、各地で客を乗せ、新潟港に10時半に着く。
 夜中の11時半出港の新日本海フェリーで秋田港に向かう。
 久々の船旅だ。真夜中で景色を楽しむことはできないが、ビールを片手に、デッキでの夜風にあたり涼むつもりだったが、湿気でべたべたになり、大浴場に入ってからベッドに入る。
 穏やかな海でまあまあよく眠れたほうだろうか。目覚めると秋田港の沖合だ。
北緯40度線の石柱  6時近くに着岸して貸切バスに乗り込む。
 朝食は男鹿半島、北緯40度線上の入道崎灯台のレストラン。ふくらぎの刺身がおいしかった。

角館の武家屋敷
 10時過ぎ、角館に入る。佐竹藩の支藩としての町だが、江戸時代の武家屋敷が保存されており、藤沢修平作品の映画ロケ地としてもよく使われているらしい。
 緑豊かな町で、深い木立に覆われた武家屋敷の板塀越しに、枝垂れ桜が歩道を遮るように覆いかぶさっている。
 この武家屋敷町が印象的で、2時間余り過ごしたのだが、もっと時間がほしかった。春の桜満開の季節に改めて来たいものだ。


 中でも青柳家は、武家屋敷の代表的施設で、コースが整備されているが、観光に偏りすぎているのが少し気になったところ。

大曲花火競技会
 大曲の市街地に入ったとたんに渋滞に巻き込まれた。2時に花火会場近くの指定駐車場に到着したが、指定時間内に入らないと道路封鎖で入れないらしい。
 花火の開始まで、まだ時間があるので、産業展示館の催しや、駐車場近くの物産展会場で花火セミナーを聞いて時間を過ごす。花火鑑定士によるこのセミナーはお勧めで、事前に聞いておくことで、花火の見方が変わった。
 明治43年から始まって、昨年100年を迎えたとのこと。伝統ある花火大会だ。

5時からの昼花火で競技会が始まった。
 参加団体は28社。昼花火は、今はこの大曲でしか見られないとのこと。煙竜、煙菊での競技で、青空の中に煙とその色でどう表現するかが勝負だ。
 私も初めてお目にかかったが、戦国時代などでは、これが戦場での様々な合図になっていたのではないかと想像をめぐらす。
 6時50分から夜花火が始まる。参加団体は昼と同じ28社。競技は、10号割物花火と創造花火の2部構成でなっている。
 その合間には、スポンサーによる提供花火などもある。競技花火も勝負がかかっておりそれぞれ思考が凝らされているが、提供花火は圧巻だ。
大曲の花火は日本一とは聞いていたが、どれだけの花火が打ち上げられているのだろう。聞きしに勝る花火大会である。

 9万人の町に、76万人の来場者とのこと。
 遠くの駐車場にバスを止め、会場まで1時間かけて歩いてくる団体もある。
 会場に遠い駐車場は規制が早く解除になるが、私たち会場に近い駐車場は、規制で12時まで動けない。
 12時に駐車場を出ても、トイレ休憩で最初にバスを止めることができたのは、秋田自動車道から東北自動車道に入ってしばらくした前沢SAで2時半過ぎであった。
 途中のPAやSAはいっぱいで乗り入れもできなかった。
 古川のホテルに着いたのが午前4時であった。11時まで仮眠をとり、体を休めて、富山に帰ったのが夜の7時過ぎ。
 疲れたが、大変満足な旅であった。

リング 大輪1 大輪3