坂のまちアートinやつお2010('10.10.10)

今年で15回を数える恒例のイベントが始まった。

越中八尾風の盆「おわらおどり」で有名な坂のまち富山市八尾で、その伝統的な町屋、情緒ある町並みそのものが、そのまま展示会場となるアート展が開催された。

10月9日から11日の3日間だが、多くの見学者で賑わっていた。
初日は、あいにくの雨であったが、結構の人が来ていたらしい。

作家たちに特別な統一テーマなどはないらしい。
作家それぞれのテーマと、まち空間、町並み空間との融合を企図しているのだろうか。
42箇所のアートスペースに42人の作家が、彫刻、絵画、書などいろんなジャンルの作品を展示している。
おわらの胡弓の生演奏や、絵手紙体験などもあり、一日をたっぷり楽しめる。

木彫人形 生花デザイン

富山市では、これまで八尾の伝統建造物、町並みの保存に力を入れてきたことから、かなり整備されてきたように思われる。
さらに、アート空間を創造することにより、生活者、来街者、作家との出あいと、新たな創造が始まることを期待している。

古民家の吹き抜け天井 コンパクトに造形された庭園

私は、2日目の晴れた午後に訪れたが、その人込みに驚いた。
石畳の町並み 町中に入ると、偶然にも知り合いのT印刷の会長に出会う。
最近になって八尾の町中の空き家を取得し、おわらやイベント時に時々奥さんと八尾で過ごしていらっしゃる。

今回も八尾の別宅を、知り合いの書家の展示に貸しているのだそうだ。
T会長も写真家として著名であり、会長の作品も見せていただきながら、少しの時間休ませてもらってから、町中散策に出かけた。
途中で、「胡弓の演奏が始まるから寄っていかれま。」という声がかかる。
またある家での作品を眺めて外に出てくると、八尾出身の職員から声がかかり、彼の自宅と聞いてまた驚いた。

そろそろ展示会場の閉館も近づいたので、すべてを鑑賞できなかったが、爽やかな秋風に心を洗われたような心持で家路に着いた。