富士山周遊の旅('10.04.29〜05.01)

初日(4月29日)
寒暖差の激しい天候不順な日々が続いたが、この大型連休は全国的に良いお天気となりそうだ。
現政権のマニュフェストでは高速料金を無料化するとしたものの、6月からは値上げとなり、この連休は大変な混雑が予想される。 私も庶民感覚派なので、連休前半の3日間を使って、河口湖周辺へと足を伸ばすこととした。連休後半は遠出を避け日帰り中心に考えている。

さて、「越中で立山、加賀では白山。駿河の富士山、三国一だよ。…」と越中八尾おわら風の盆で謡われるように、今回の旅では、その三国一の富士山を愛でてきた。

河口湖越しに見た逆さ富士

8:30 自宅を出発。午後には回復予報だが、朝から冷たい小雨が降っている。安房トンネル付近では、路肩に朝方降ったと思われる雪が残っていた。外気温は6℃。11時頃、松本市内に入ったころには雨も上がり、長野自動車道から中央自動車道を走る。
一宮御坂ICで一般道に降り、御坂トンネルを抜けると富士山が目の前に迫ってきた。家内は木々の間に見える青空に同化した富士山にしばらく気づかなかったほどである。
世界最大規模のオルガン

13:20 チェックインにはまだ早いので、河口湖大橋の袂にある「河口湖オルゴールの森」に立ち寄る。入館料1,300円は高いのではないかと思ったが、出てきたときには大満足で、天候にも恵まれたので金額以上の評価だ。30分毎にどこかのオルゴールが演奏され、展示品の鑑賞や庭園、富士山、河口湖等の景色を眺めているとあっという間に時が過ぎていく。

オルゴールの森から見た富士山

エントランスホールに設置された世界最大規模の自動ダンスオルガンの音響は迫力そのもの。庭園に出ると河口湖の先に、雲ひとつない快晴の中、真っ白な雪を頂いた富士山がとても美しい。風が強く湖面が波立っており、山頂からは、雲だろうが雪が吹き飛ばされているかのように見える。からくり人形と噴水ショー、オルゴールミュージアムでは自動演奏器と弦楽四重奏の生演奏も聴くことができた。

今回の宿泊は、リーズナブルな料金設定で、外国人など団体客が多い富の湖ホテル。夕食もバイキングということで、温泉旅館的な接遇は最初から期待していない。しかし部屋からの河口湖を前にしての富士山は最高のご馳走であった。

二日目(4月30日)
夜半に目覚めると満月の下に富士山を眺めることができた。6時頃から起きて富士山が刻々と変化していく姿を眺める。風呂場からの富士山も良い。昨日の風が止んで、湖面はさざ波程度になる。時にはそのさざ波も凪いで逆さ富士がきれいに見ることができた。 朝の逆さ富士

8:30 ホテルを出発。ホテルの勧めもあり、富士スバルラインを使って富士五合目に向かう。標高が上がるに従い気温がどんどん下がっていく。
5号目に着いたときには2℃にまで下がっていた。手袋がほしいほどで、日陰に当たる通路の一部は凍りついていた。 中国観光客は雪の中で大騒ぎだ。

5合目から見た南アルプスの山並み

少し下ったところに奥庭自然公園がある。樹林の中を散策し樹海や富士山を眺めたが、富士山はあまりにも近すぎて、面白みがない。富士山はやはり富士五湖周辺から眺めるのが一番だ。

午後1時過ぎに「なるさわ道の駅」に入り昼食を摂った。この日は平日であるものの、道の駅は大混雑で、大型連休に突入していることを感じさせる。富士本栖湖リゾートの富士芝桜まつりを観る。残念ながらまだ3分咲きとのことであり、満足いくものではなかったが、富士山の美しさに免じておこう。
朝霧高原を抜けて白糸の滝を見学。

富士山と芝桜

15:30 白糸の滝を出発。甲府の武田神社を見学して帰宅を考えていたが、途中でビジネスホテルが取れたので、甲府でもう一泊して帰ることとした。ホテルに着いたのが17:30だから、武田神社の見学は最初から無理だったようで、一泊が正解。

夕食を居酒屋でとも思い、舞鶴城公園を散策した後、駅前に向かい「甲州ほうとう」の看板に釣られて店に入る。
ビールに日本酒を頂いた後、甲州の郷土料理「ほうとう」をはじめていただいた。なかなかおいしい料理である。

三日目(5月1日)
8:00 ホテル出発。笛吹川フルーツ公園を経由して恵林寺に行く。
恵林寺は武田信玄の菩提寺であり、信長に火攻めされた快川和尚の「心頭滅却すれば火も自ずと涼し」の一句が有名だ。信玄の墓に、その後の藩主柳沢吉保夫妻の墓が並ぶ。庭園は、国指定の名勝で心休まる庭園だ。

もう一度甲府市内に戻り、武田神社に行く。ここが武田家三代の館、躑躅ヶ崎館跡である。戦国時代は戦のときに籠もる山城が多かったが、ここはまさに平城である。館と呼ばれているが、予想以上に大きな城だ。甲州が外から攻められることなく、政の中心として発展してきたことからの姿だろう。

甲府市内からの富士山は、5〜6合目以上が見えるのみで裾野が見えない分さびしい姿だ。甲府郊外にある国立公園昇仙峡でロープウェイに乗り、山頂に向かった。ここからは裾野も見えるし甲府の街も望められる。またこのあたりは紅葉の時期にはすばらしいだろうなと思われる。ぜひその時期にもう一度来てみたいものだ。

恵林寺三門 恵林寺庭園 武田神社鳥居