当会の機関誌「JANOLUS」は1967年10月に創刊し現在108号を数えます。
1999年には富山湾での後鰓類研究50周年を記念しJANOLUS100号を刊行しました。

その100号への投稿から抜粋し機関誌の紹介に替えさせていただきます。

   (前略)・・・・・・
 「JANOLUS」を発刊する気運を創刊号の序は適切に表現している。

 『先達とともに生物クラブ員の心をひとつにした大事業、“富山湾産後鰓類図譜”を刊行し終え、そしてそのエネルギーの大きなうねりを次の研究に継続したい欲求が高まってきた。今後は、後鰓類をはじめ、いろいろな生物の調査、研究に加え、自由な意見発表の場として、「JANOLUS」が育っていくことを期待している。調査や観察の結果が、科学的に正確であろうがなかろうが、気にすることなく、発言する場が「JANOLUS」である。それが、生物クラブスピリットであり、古里の自然保護の基である。』

 これが32年前の「JANOLUS」創刊号の序の一遍である。本誌を「JANOLUS」と命名した理由は、イタリアの神“JANUS”が語源で頭の前後に二つの顔を持つ事で始めと終わりを司る守護神と言われている。始めと終わりは永遠に続く輪廻ととらえることもできるし、事の広がりを醒めた目で見る冷徹な心を感じさせる。




 創刊号の表紙の中心にJANUS神が、こじんまり(3p×3p)と描かれて本誌を刊行した喜びと共に、「JANOLUS」が大きく成長する期待感が込められている。

 ガリ版刷りで全て手作りでスタ−トした「JANOLUS」が、刊を重ねるごとに、生物分野だけではない研究の広がり、文学誌かと思える程の詩歌、随筆、旅行記などが盛り込まれ、内容は随分広く、重いものがある。会員の方達も生物クラブOBとは関係なしに広がりがあり、本誌の内容を一層豊かにしている。
・・・・・・・(後略。)


JANOLUS100号(1999):荒井哲夫記「JANOLUSを想う」より

 
    
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