雪囲い

雪の多い、この地方では、屋根から下ろした雪がたまってくると、1階のガラスが割れたり 雨戸や外壁が壊れたりする。これを防ぐために雪囲いをします。
最近でこそ暖冬で降雪量も少なくなりましたが、昔は、積雪が、平年でも3m以上と多かったため、村では雪囲いを軒下まで高くして保護する家がほとんどでした。

10数年前までは、雪囲いは、裏骨を丸太材と竹で下組みして、その上に簾(村では、「ス」という)と称した。茅で編み上げたものによって作られていましたが、今では、塩化ビニール製?のトタン板に取って代わり、簾の雪囲いは全く見られなくなりました。

それでなくとも、日射しの少ない北陸の冬。雪囲いをすると、家の中は日が入らなくなるので一層暗くなってしまいます。

村の冬は長い。雪囲いと軒下までとどく雪に、すっぽりと埋もれて、春が来るのを、じっと待ちます。




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