(指圧の心、母ごころ…) ずっと以前に、このフレーズをよく耳にしました。 何だか変なおじさんだな…と思ってました。 今、自分がこの、(指圧)を業としているとは …!
指圧とは
一般的に、その施術方法としては、親指や手のひらで患者のツボに圧刺激を加え、血行を促し、身体を柔らかくして、反射及び矯正を目的として良好な保健効果を期待する施術です。
これにより、人体の疲労物質がグリコーゲンに転化し、全身の細胞が活性化するといわれています。
指圧は、自然治癒力を高め、病気の予防や治療に効果をあげ、健康な身体づくりに役立つ自然な治療法です。
身体の具合が悪かったり、痛かったりという病的状態になると、皮膚表面に圧痛反応というものが現われます。
それがいわゆる(ツボ)の場所で、押すと痛かったり、心地よい感じがします。
しかし、これは、ただ反応が現われていると言うだけではなく、(ツボ)へ刺激を与えると、その痛みが和らいだり、苦しみが消えて病状が治ってきます。
この「ツボ」は全身に点在しており、内臓や血管、神経や筋肉などと機能的に連絡しています。
健康とは、全身を支配している全ての神経が正常に働き、また血液が滞りなく全身を流れている状態をいいます。
したがって、慢性病や再発を繰り返す症状の場合では単なる血行不良ではなく他に根本的な原因があると考えられた方が良いでしょう。
中国で発達した東洋医学は、実に古く3000年以上も前からのものと推定されています。
それこそ、昔の人は何の知識も持っていたわけではなく、痛みのある場所に自然に手が当って、そこを押して痛みを和らげたのでしょう。
このような経験の積み重ねにより現代の東洋医学に発展してきたのです。
そのツボと身体の機能や臓器との連絡を知るようになって、どんな病気には、どこを刺激すればよいかということを系統的にまとめ、現在の経穴として定められました。
経絡とは、ツボを結ぶ線で、12の正経と8つの(奇脈)があり、その中を気と血が滞ることなく運行していれば人間は病にかからないとするのが東洋医学の考え方です。
百会:(ひゃくえ)…頭の頂点で少しくぼみを感じる所
亜門:(あもん)…後頭部のぼんのくぼ
風池:(ふうち)…耳の中心の後ろの髪の生え際
完骨:(かんこつ)…髪の生え際を後ろから指先で押し上げ、指の止まる所
頷厭:(がんえん)…コメカミといわれる所で口を開閉すると動くところ
肩井:(けんせい)…両肩の中央部で乳頭の線上
脊柱側点:(せきちゅうそくてん)…頚からお尻までの背骨の両側。
合谷:(ごうこく)… 手のこう側で、親指と人差し指が交わる所
腎兪:(じんゆ)…第2・第3腰椎間の外方約3センチ
志室:(ししつ)…第2・第3腰椎間の外方約6センチ
足の三里:(あしさんり)…足の脛の前上部で膝の(おさら)に手の親指をかけて中指の先があたる所
湧泉:(ゆうせん)… 足裏のくぼみの真ん中。