道普請

村普請とも言い、春彼岸や秋彼岸の頃など年に4回あり、一戸から一人ずつ出て、村内の道路や水路 ため池などの保全修理 草刈りや除草などを共同で行う勤労奉仕の年中行事のことである。
「ゆざらい」:

春先に行う。稲作には多量の水が必要だ。それぞれの地域毎に池から田圃までの水路の点検や補修管理を行う。

冬の間に崩れた箇所を直したり、水路に給った草や葉っぱ、泥や石などを取り除いて水が流れやすくするものである。



「ゆがり」:

田植えが一段落した6月頃に行う。この頃になると水路や農道などの草がのびてくる。

水路の土手の草刈りや除草などを中心に行う。



「みちがり」:

うら盆に行う。秋の収穫 取り入れを控え、その準備をする。

村内の道路や農道などの整備や草刈りなどを中心に行う。



「ゆざらい」:

11月頃に行う。雪が振る前に水路に溜まった枯れ草や泥などを取り除き、池から田圃までの水路を整備して来春に備える。

学生の頃、親の代わりに1・2度道普請に出た事がある。砥石を使ってのカマ研ぎ方なども村人から教えてもらった記憶もあるが、今ではすっかり忘れてしまった。

普段は入ることの無い村の奥の溜池や水路が、目新しい新鮮な風景に移ったのを覚えている。

もどる

ホームへ。