人は誰にでも、(癖)というものがあるようだ。話をする時に、つい、ポケットに手を突っ込む人。階段の上り下りに、つい、数を数える人。嘘をつく時に左の眉が上がる人!…
私にもあった。今まで気付かなかったのだが、どうやら、椅子などに腰掛けると直ぐに腕組みをしてしまう。
そうそう、お相撲さんが取り組みの(控え)で待つ時の例のポーズである。
彼らは目を閉じてじっと瞑想にふけっているようだが、私の場合は、別に精神統一をしている訳でもないし、考え事をしている訳でもない。かと言って、偉ぶっている訳でもないんだ。
ただ、ぼーっとしているに過ぎない!
先日、腕組みをしている自分に、はたと気付き、腕組みを解いてみたが、どうにも手のやり場がない。
間が保てないというか、手の置き場がなくて指をモチャモチャさせていた。
結局、両手は落ち着くべきところに落ち着いたのだった。
私にとっての(腕組み)は、どうやら最もリラックスできる癒しのポーズのようである。