携帯マナー

ピリリリーーー、 ピリリリーーー、携帯電話の着信音が響くと、条件反射のごとく、周囲は一斉に動き出す。上着の内ポケットを探す人、バッグの中を覗く人…

あの金属音は以外と方向性が定まらず、所在を特定しにくい音のようです。

最近では、老若男女を問わず、ほとんどの人が携帯を所持していると言って良いほどでしょう。 その一方で、公衆のマナーを守れない人もずいぶん目立ちます。

電車やバス、レストランやコンサートホールなどで着信音が鳴り響くと、持ち主の人格を少し疑いたくなります。

いつでも、どこでも使える携帯電話は、受ける側と呼び出す側との双方にマナーが求められるのではないでしょうか。

受ける側では、公衆の場などでは、ブルブルと振動するマナーモードへの切り替えが必要でしょうし、呼び出す側は、(今、話しても大丈夫?)と尋ねるくらいの気配りが必要でしょう。

電車の中や、歩きながらでも大声で電話をしている人を時々見かけます。

私などは、近くでいきなり(あー もしもし)などと聞こえると、うかつにも、(はい 何でしょう)と返事をしてしまった後で

(あー 携帯電話…)と気付いてバツの悪い思いをすることもあります。

正に、文明の利器と言える、この携帯電話。それ故に、利用する側の人間性も見えるようです。

ちなみに、私は未だ、この文明の利器を持っていません。でも、息子の帰宅が遅い時などは、ついつい、無遠慮に呼び出してしまいます。


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