笹津山~大乗悟山~カンナ尾山



 

所在地富山市細入
天湖森 アプローチ富山市楡原の天湖森
登山口標高245m 最低標高215m
標   高676m
標高差単純461m
沿面距離10Km(GPSデータより)
登山日2018年2月9日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム 天湖森駐車場(2時間10分)笹津山<休憩10分>(50分)大乗悟山(50分)カンナ尾山(1時間)桐谷峠<途中ランチタイム50分>(1時間30分)駐車場
歩行5時間20分+休憩1時間=合計6時間20分



勘違いでカンナ尾山の横を通過してしまい迷いまくる


車のロックが心配で1回駐車場まで戻った


御前山から見た鳥瞰図

 久しぶりの晴マーク。連日の除雪で疲れているが山に向かう。チャンスはそんなに多くない。
 今冬に目指している山のひとつ、笹津山~御鷹山の縦走に挑んだ。
 距離も標高差もそれほど大きくはない。朝は急がなかった。8時半に家を出る。だが、これが失敗。
 時間切れで御鷹山に登れなくなってしまった。


天湖森入り口の横に駐車場がある

天湖森の駐車場を借りて車を駐める

 天湖森の駐車場を借りて車を駐める。駐車場に車が2台駐まっていた。天湖森の関係者か?それとも登山者か?
 駐車場から車道を少し降るのだが凍っていて怖い。本日最大の核心部だった。

 200mほど戻ったところから岩稲(楽今日館のある集落)への林道に入る。(駐車場からは40mほど標高を下げる)途中で車をロックしていなかった事に気づく。核心部の往復で20分ほどのタイム・ロス(往復800m)を強いられた。


駐車場から200mほど戻って脇道(北側)に入る

道路の分岐で左に入る(除雪してない)

 最終的に駐車場を出発したのは9時20分だった。ちょっと時間が心配になってくる。
 岩稲と笹津との分岐で左の笹津への道に入る。こちらは工事関係者の車が数台停まっていて先は除雪されていなかった。


しばらくは笹津への林道を行く

 地図を見ながら笹津山の取り付きを探す。送電線が林道と交差したところから少し(100mほど)行ったところで斜面に取り付く。
 気持ちはいつのまにか戦闘モードに切り替わっていた。


今日は笹津山から猿倉山をながめる

かすかに御前山の先の反射板が見えた

 雪の爆弾(枝から落ちてくる雪のかたまり)が怖いが、杉林の中は雪面が堅いので歩きやすい。頭上に注意しながら杉林を登る。


雪面にはきれいなトレースを残しましょう


猿倉山~御前山の上に立山連峰が連なって見えた


帰って地図で確かめたら一番急な所を登っていた

 登るにつれ尾根が細くなってきて最後は壁になってしまった。過去にもここを通ったような記憶がある。あのときは右から巻いたか?左からだったか? 思い出せない。日が当たっていて明るい左側から巻いた。
 帰ってからカシミールにGPSのトレースを引いてみたら一番急な所を登っていた。


急登を登り切る

その先でいったん降る

 登り切ってみると枝に古びた赤布が巻いてあった。こんな所へ来る人が他にもいるらしい。と思いつつ、ふと前に来たときにあったような気がしてきた。巻いたのは案外自分だったのかもしれない。


僧ヶ岳、越中駒ヶ岳、大明神山、毛勝山、釜谷山、猫又山 左下は風の塔

 登り切ったあと、いったん降りとなる。少しだけだが、なんとなく悔しい。その後なだらかな雑木林が続き伊、杉林を登り切ったところで林道に出る。


いったんなだらかな雑木林になり

杉林を登り切ると林道にぶつかる

 林道を横切った後、広くてなだらかな杉林を100mほど行くと一番高いと思われるところに出る。三角点があるはずだが雪の下で見えない。
 時間は11時20分。先は長い。簡単にコーヒーでパン流し込んで先を急ぐ。


最後は広い杉林がつづき


その杉林の西端に笹津山の頂上がある

笹津山と大乗悟山の間のコルを林道が横切っている

 笹津山を降りきったコルには林道が走っている。それを横切って大乗悟山に向かう。ここに大乗悟山への北登山口があるはずだが分からない。
 大きな鉄塔のまわりは工事の影響なのか木がない。灌木さえ生えていない。真っ白な斜面だ。


大きな鉄塔の横を通って大乗悟山へ

東西に長い笹津山を振り返る

 雑木林の中を行く。尾根筋に登山道が走っているようで歩きやすい。登っていくと大きな松の木が何本か生えたピークに出る。大乗悟山と間違えそうになるが本物はその先だ。


大乗悟山への北登山道のようだ

大乗悟山手前の小ピーク

 大乗悟山は刈開けた丸い頂上を持った山である。頂上に出てみるとワカンの跡があった。足跡からみると2人組のようだ。
 南側から登って来て、引き返している。彼ら(彼女ら?)に罪はないが、神聖な山を汚されたような気分になる。山は皆のものだが、ちょっとがっかりしてしまう。


大乗悟山の頂上よりのぞむ立山連峰と小佐波御前山

 気を取り直し、トレースをたどる。カンナ尾山まではなだらかなアップダウンが続くだけだ。
 629mピークの手前でトレース主に追いつく。40代前後の男女の2人組だった。先頭を替わり、629mピーク、その先のピークまで行く。

 ここで大失敗する。地図も見ずにカンナ尾山と勘違いしてしまった。(2人はここで戻ったようで二度と会わなかった)
 そして、その次のピークをカンナ尾山とは思わずに左から巻いてしまう。それもぐるっと。


中央に見える白い山が御鷹山か?

林道のようなものがいくつも走っていて迷った

 峠は目の前だと思っていたのにカンナ尾山を回り込んで逆方向へ向かっていた。地図に載っていない林道が出てくる。杉林の中で視界が効かない。斜面が入り組んでいて方向感覚が狂う。
 後からついてきている(と思っていた)2人に迷惑はかけられない。ちょっとしたパニック状態だった。地形が読めず、最後は磁石だけを頼りにして峠に降りた。


カンナ尾山を回り込んでしまい迷いまくる

 時間は2時半。カンナ尾山から峠までの降り600mに1時間もかけてしまった。30分もあれば抜けられるところだったのに...
 御鷹山まで往復800mで標高差は60m。ここでの時間と体力のロスで気持ちが折れてしまった。昼食もとっていない。御鷹山を断念する。


2時40分、遅い昼食をとる

雪が付いて重い(ライトニングじゃなくヘビーイング)

 峠は風が強いので少し林道を降ったところで昼食をとる。簡単にスコップでテーブルを作り、モツ煮込みうどんを作る。
 今日はスノー・シューズが重い。ぬいでみると雪がびっしりついている。雪質かもしれない。とってもとってもすぐにくっつく。


日がかたむいてくる 御鷹山に行かなくてよかった

 林道の途中で2人組の足跡が横から降りてきていた。ここから往復したらしい。こちら側に大乗悟山の南登山口があるので、冬もこちらから登る人が多いのかもしれない。

 帰ってから調べると、北日本新聞社から2014年8月に出版された「富山の百山」に大乗悟山が載っていた。それに北登山口と南登山口のことが書いてあった。知らなかった。


雪に埋もれたカーブミラー

妖怪のモニュメントかと思ったら山水の取水口だった

 重いスノー・シューズを引きずりながら割山集落を通り抜け、天湖森の駐車場まで戻る。時間は16時40分。御鷹山まで行っていたら昼食は抜きだったかもしれない。
 朝のロスタイムとカンナ尾山での迷走がなかったら行けたかもしれないが結果論。残念。


人の住まなくなった割山集落の家

相続人が分からなくなった家も多いらしい

 カンナ尾山と御鷹山はリベンジだ。ちょっとしたすきま時間があった時に来てみよう。
 天湖森から林道をたどり横からカンナ尾山へ。そして桐谷峠へ降って御鷹山を往復する。その後、林道を戻れば4時間ぐらいの半日コースで済む。


天湖森から楡原へと降る 遠くに漆山岳と右側に洞山

 夕日が迫るような頃に車にたどり着くと何故か達成感を感じる。「やった」感がわいてくる。
 この浮遊感のような、言葉に出来ない幸福感を感じるために山に登っているような気もする。大好きなひとときである。