ある事件1999/7/31


このレガシィももう5歳。
所々消耗してきました。とくに、足周り。ショックにつきましては、
もう、当時のレガシィの乗りゴゴチではないですね。
足周りの交換を考えました。

とかなんとか言いながらも、ぶっちゃけた話。シャコタン(私語)にしてえんだよ。
タイヤハウスの隙間がでけえんだよ。(泣)

前々からしたかったのですが車高が落ちた場合の機能性や快適性を考えると、
純正の足周りが一番バランスがとれているとの事で取りかかりませんでした。

しかし、とうとう我慢の限界がきました。
気がついたらサスペンションを買っていました。
右手にはスプリングコンプレッサーが。
何を思ったのか、自分でサス交換するつもりだったらしいです。
サスペンション交換はHPでもよく取り上げられているし、雑誌でも見ます。
「んー。なんとかなるやろ?」
なんて、「 気分は スッキリ ローダウン (季語無し)」
になっていました。

作業は7月31日昼1時頃から。
当時富山では最高気温更新中です。
アホでほど暑いです。
暑いと言うよりは、熱い。軽く脱水症状気味でした。
だって座っていて立ちくらみしてましたからね。

まず、油圧ジャッキで前輪二つを持ち上げます。んで、タイヤを外しショックを眺めます。
「・・・・・ホントにできるのかな?」
ウッスラと不安が。←やっとかよ
ブレーキホースとショックに取り付けられている部分をカットします。
カットする方法の他にブレーキホースを根本から外す方法もあるのですが、
エア抜きしなくちゃいけないのでやめました。
金ノコでゴリゴリ削ります。
ブレーキホースを削らないように気を付けましょう。あと指もね。←自分

次はストラットを止めているボルト2本です。
見るからに固そうなボルト。
「うぉぉぉぉ!」
緩みません。
「ダッッシャァァァ!!」
猪木口調でも緩みません。
早くも挫折です。
しばらく呆然としていました。汗も涙も出尽くしました。(一部嘘)
そんな頃、友人蓋山が来ました。
「できた?(ニヤリ)」←皮肉タップリ
「できないね、やっぱり君がいないとこの仕事は無理だ。
 君の力が必要だ。力を貸してくれ!」←ノセました
「ふっ。このオレ様に任せておけ」←ノセられてます

「ダッッシャァァァ!!」
「ウリイイィィィィ!!」

なんとイノキとディオの夢のタッグが?

緩みません。(死)

もう一度チャレンジ!

「ダアアアアァァァァァァッァアッ・・・シャァァァ!!」
「無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄ァ!」

大のオトナが真っ昼間からナニ大声あげてるんだ?アホか?
イノキとディオの夢のタッグもショックのボルトには勝てませんでした。
半ばあきらめて日陰で休憩してると、重要なアイテムを忘れていることに気づきました。
そう、その名は「鉄パイプ」
あのハガー氏も絶賛するビッグウエポンを忘れていました。
「もう鉄パイプ無しの生活は考えられないね。」←アメリカンな口調で
ソッコーで友人蓋山のエボUに乗り込みカーマーホームセンターに向かいました。
「いくらくらいスルのかなぁ?」
普段、鉄パイプなど買ったことがないので相場がわかりません。

「260円です。」

安っ!マジで?

原価的に高いのか安いのかわかりませんが、
260円の安さにつられて長い物と短い物を2本買ってしまいました。←2本もいりません
作業再開。
早速ボルトにメガネレンチを固定し鉄パイプで延長して回すと、バキバキ言いながらアッサリと緩みました。
鉄パイプ恐るべし。
その調子でアッパーマウントを固定しているナットを外し、ショックを取り出します。
これでやっとショック取り外しの行程を完了。時間にして1時間半。
ヤベぇ急がないと。←まだまだヤル気
次にショックをバラしてサスペンションを交換します。
スプリングコンプレッサーでサスを縮めます。
二本のコンプレッサーで交互に均等に縮めるのが理想的なのですがなかなかうまくいきません。
ぎゃーぎゃーわめきながらやっとこさ縮ませるのに要した時間30分。
次の行程アッパーマウントを外しサスの交換をします。
どこかのHPに、
「!!注意!!この作業は慎重にやらないとアッパーマウントにアッパーカットをくらいます(笑)」
とありました。
それを思い出し軽くニヤけながら作業しました。←注意してません
これがいけなかった。油断しまくりでした。
アッパーを止めているボルトを緩めようとしたその時。

「ヌルゥッ!」

思いっきりナメました。←でもこんな音はしません
その時、なぜか頭の中には大山マスタツ先生が牛の角を手刀で折るシーンがよぎりました。←謎
いくら頑張ってもクルクル空回りするばかり。
「・・・・・」←やる気消失
「減るもんじゃないからいいぢゃん」
と友人蓋山に妙な慰めを受けました。

完全にあきらめてダベっていたのですが、ふと考えるとここは家から5km離れた駐車場。車の足はバラバラ。
「帰れねえじゃん」
ウッスラ夕焼けです。
周りには街灯がありません。
「もうすぐここ真っ暗じゃん」
「日没まであと30分です。」
友人蓋山にプレッシャーをかけられます。
「うおぉぉヤベえぇえ!」
5時間ほどかかってやったことを30分で戻すのか?
まるで夏休み明け3日前の小学生の気分。←算数のドリル真っ白

まずは縮んだサスを元に戻します。
2本のコンプレッサーを交互に均等に緩めてる時間はありません。
「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!」
確かに緩むのは早かったのですが当然失敗しました。
アッパーにサスがしっかりはまっていません。グラグラや。
「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!」
イジけている暇もなく、また縮めてまた緩める。また縮めてまた緩める。
何度かやってるうちに見事にはまりました。さすがオレ。←マグレ
あとは車体に組み込むだけ。
最後の力を振り絞り、ストラット下部のボルト2本をしめる。
「ヘッッタアァァーイ!」←ある剣道部のかけ声
アッパーの3つのナットを締めます。
「よっしゃぁ、完成!終了!メシ!」
その組み込んだばかりの足周りででファミレスヘ。
「ゴトン、ガコ!ゴトン、ガコ!ゴトン、ガコ!」
ショックから死ぬほど異音がしてます。
「うるせーぞ。このヘボショック。黙ってろ!」
思えば大変危険な行動でした。
走行中ショック外れたらさぞえらいことになっていたでしょう。増締めしたら治りました。
どうやらしっかり締めていなかったようです。
非常に頭にキテいたので、マグロごはんとハンバーグを食ってやりました。←太ります

今回の事件でたくさんの事を学びました。
1.やっぱり鉄パイプ
2.CRCはアホほど吹きかけよう
3.工具はやっぱりいい物を←安物はナメやすいです
4.熱い日は作業を控えましょう←油圧ジャッキの車輪がコンクリにメリ込んでました←コンクリがやこくなるほどの暑さ

この時点で自分でのサス交換は諦めました。
結局お店にサス交換してもらおうかと考えましたが、なんとなく負け犬気分になります。
どうしよう。
まてよ。
ショックを外すことは出来たわけだから、フルキットのダンパー買えばいいじゃん。
自分で出来るじゃん。よっしゃ、車高調だ。
てな具合で車高調を購入する決意をするのであった。

「まってろよ、車高調!」

つづく