カムバック税金

プロローグ
 新居に引っ越してから、初めてのお正月を過ぎ。いつもはそんなに気にしていなかった確定申告ですが、ズバリ今年は是非行かねばならないでしょう。(マルオくん調ですな)なぜなら、住宅取得の特別控除を受けるため、取得した初年度は必ず確定申告する必要があるためです。

 ま、ついでに株式の配当や医療費控除もあるので、いっしょにやってしまいましょうってんで、初めて自分で申告書を記入してみることにしました。(今までは奥さんにおまかせだったの)
ミサワや銀行から確定申告書の記入説明会の案内が来ましたが、昨年申告にいった後輩が「自分1人で充分書けますよー」って言われたので、独学でチャレンジしてみることにしました。

さて、どうなることやら(笑)
2003年2月5日
 まず、情報収集から。幸いにして、懇意にしてもらっているミサワオーナーの先輩
『藤井家の家作り(http://fujiifw.hp.infoseek.co.jp/myhome)』
へさっそくアクセス。ここのホームページは本当に良く出来ていて、実は「ふでぞうのお家を作ろう」はここからレイアウト等をけっこう参考にさせてもらいました。そこで今回も、ここから税金の情報を仕入れさせていただき、だいたいの知識を吸収。

その結果、事前に必要なものは下記のとおりでした。
必要書類 入手先 備考
源泉徴収票 勤め先 ふでぞうの会社は、会社のなかで各人に配布
借入金の年末残高証明書 借入先金融機関から郵送 ふでぞうは借入先は1つですが、複数ある場合はすべてが対象だそうです
住民票 市役所 当日入手予定
登記簿謄本 法務局 当日入手予定(ふでぞうは土地と建物両方の登記簿謄本が必要)
売買契約書・工事請負契約書の写し 手元の契約書 ふでそうはたくさん追加工事があった(ていうか、あのようなミサワの進め方なら出ないわけがない)ので、別に追加の工事契約書もあります。これを加算するのもOKとのこと。

あと、この他に、配当金控除をするため、「配当金支払明細書」(会社の従業員持株会からの配当なので、やはり会社から来ます)、それに医療費控除用の病院の領収書です。

次はいつ申告に行くかです。
青色申告が始まると込み合いそうなので、それ以前で仕事の都合を勘案して、2月10日にお休みをいただいき、その日の午前中に市役所→法務局→税務署の順に回ることにしました。すると逆算して申告書を2月8日の午後に作成しなければならないことになりました。(2月9日は地区の行事で一日ダメなんです)奥さんにその旨を告げ、協力を依頼。つまり、子供をパソコンへ近づけないようにしてもらうことですな。

提出する書類は、国税庁のホームページ(http://www.nta.go.jp)から入力して、カラープリンタで出力したものであれば提出可能とのこと。さーてがんばるぞー。

2003年2月8日
 さっそく国税庁のホームページへ。そこのトピックスに『所得税の確定申告書作成コーナー』が輝いていました。(笑)そこをクリックして、展開されたページの一番上に『平成14年度分所得税の確定申告書作成コーナー』がありました。ここからいよいよスタートです。さらにクリックしました。

画面 内容 アクション
所得税の確定申告書作成コーナー 利用上の注意等 「次へ」ボタンを押す
利用環境等について 「様式等の選択」ボタンを押す
利用環境等はOSやブラウザについて書いてあります。ふでぞうのOSは98SE、ブラウザはIE6なので大丈夫でしたが、昔のデスクトップなので画面は800×600で使用しています。
『このコーナーは1024×768ピクセル以上の画面で表示できるよう作成しています。これより小さい画面サイズではレイアウトが崩れる場合があります。 』とありましたが、印刷物は関係ないと思ったので画面は多少見づらくてもいいやと思い、そのまま進むことにしました。

様式選択メニュー 申請書の様式を選択 「申告書A作成」ボタンを押す
普通は『定型(給与還付)』を選択すればいいのでしょうが、ふでぞうは先述のとおり、給与所得のほかに配当所得があります。この配当所得は分離課税で配当金の20%が所得税として徴収されています。配当額が5万円未満なので、総合課税として確定申告したほうが有利なことから、今回の確定申告で合算するので「申告書A作成」となります。

本人該当事項入力A 生年月日を入力 生年月日をドロップダウンから選択して「次へ」ボタンを押す
申告書A作成(メニュー画面) 申告書Aの必要項目を入力 給与〜住宅借入金特別控除までボタンでそれぞれ選択して入力
ここで画面に申告書Aが現れてきました。いよいよ本題に突入って感じです。それぞれの項目については下記のとおり入力しました。

ア:給与 源泉徴収票とそっくりなレイアウトの画面。
支払金額 源泉徴収票の金額
源泉徴収税額 源泉徴収額の欄が2つあるが、未納付所得税がない限り、下段のみ入力。
住宅借入金等特別控除額 ブランク(誤って0円を入力すると後で住宅借入金等特別控除の入力できなくなりますので注意)
支払者の名称 お給料をもらっている会社名(第二表の「所得の内訳」に印字されます)
入力したら「入力終了」のボタンを押すと、申告書A作成のメニュー画面に戻ります。そこから次の項目ボタンを選択します。
エ:配当 『1.配当所得等の金額』へ配当金支払明細書から転記します。
支払者の名称 会社の従業員持株会の名称
収入金額 配当金額の合計
源泉徴収税額 源泉徴収税額の合計
6:社会保険料控除
社会保険料の種類 『源泉徴収票のとおり』と入力
支払保険料 源泉徴収票の社会保険料等の金額
8:生命保険料控除 『1.源泉徴収票に記載されている金額』へ源泉徴収票から転記します。
生命保険料の控除額 源泉徴収票の生命保険料の控除額
個人年金保険料の金額 源泉徴収票の個人年金保険料の金額
9:損害保険料控除 『1.源泉徴収票に記載されている金額』へ源泉徴収票から転記します。
損害保険料の控除額 源泉徴収票の損害保険料の控除額
長期損害保険料の金額 源泉徴収票の長期損害保険料の金額
12:配偶者控除
13:配偶者特別控除
配偶者の氏名 奥さんの名前を入力
配偶者の生年月日 奥さんの生年月日をドロップダウンで選択
配偶者の給与等の収入金額 奥さんのH14年の源泉徴収票の支払金額
で「入力完了」をすると、自動的に配偶者控除と配偶者特別控除が計算されます。
14:扶養控除 税法上の扶養親族の氏名、続柄、生年月日を入力。また、扶養親族が同居老親等に該当する場合には「老親」にチェックを入れます。
16:6から15までの計 何も修正がなければ源泉徴収票の所得控除の額の合計額と一致するはずです。
18:医療費控除 医療費の合計と保険金等で補てんがあった場合の金額を入力します。ただし、医療費については医療費の明細書という袋があり、そこに記載して領収書を袋の中に入れなければなりません。ただし、自分でExcel等で同様の表さえ作成すれば、その袋の明細書でなくてもいいみたいです
24:住宅借入金(取得)等特別控除 さて今回のメインイベントです。
処理選択 ラジオボタンになっています。新築なので『家屋を新築した場合又は新築家屋を購入した場合』を選択して、「次へ」ボタンを押します
共通要件チェック (すべてに当てはまらなければ、この控除を受けることはできません。)というコメントのとおりこの特別控除を受ける場合の用件を満たしているかセルフチェックします。今度はチェックBOXです。すべてチェックして「次へ」ボタンを押します
適用除外要件チェック (いずれかに当てはまると、この控除は受けられません。)という先程とは逆のチェックの仕方です。(凝ってますねえ)関係ないので、何もチェックせずに「次へ」ボタンを押します。
ここまできて、やっと本題の入力画面になります。なんかもったいつけているような気がしてならないのですが。。。
居住開始年月日 例のごとくドロップダウンで日付を選択
家屋の取得対価の額 工事請負契約書の金額の合計
総床面積 登記簿謄本に記載されている建物の床面積
うち居住用部分の床面積 『事業用等に使用している部分を除いた面積』ということなので、上記総床面積と同じに値を入力
土地の取得対価の額 土地の売買契約書に記載されている金額を記入したけど、それでよかったのかしら?
土地等の総面積 登記簿謄本に記載されている土地の面積
うち居住用部分の面積 『事業用等に使用している部分を除いた面積』ということなので、上記土地面積と同じに値を入力
住宅借入金等の年末残高 『(3) 住宅及び土地等に係るもの』に金融機関から送られてきた残高証明書の年末残高を入力
控除証明書の要否 翌年からは年末調整でこの控除を受けたいので、「要する」にチェック
以上で入力したら確認をして、「入力終了」のボタンを押します。

申告書Aの画面に戻り、「次へ」のボタンを押すと、もう一度申告書Aの表示画面が出力されます。入力のもれがないか確認をしてさらに「次へ」のボタンを押します。
すると、自分の氏名や住所、電話番号、および還付される税金の受取先銀行名や口座番号等を入力して、「入力終了」ボタンを押します。

申告書の印刷 印刷する申告書を選択 印刷しない申告書のチェックをはずす

ふでぞうはよくわからなかったので、とりあえず全てチェックをつけたままで、「プリンタの設定方法」を押しました。そうするとしばらくして別ウインドウが2つ生成され、1つはプリンタの設定方法の注意書き、もう1つはおそらくファイル転送用のダミーかなんかでしょうか、何も表示されないウインドウです。そしてまもなく「ファイルのダウンロード」のメッセージボックスが表示されます。ここでは「開く」を選択します。

するとダウンロードが一時ファイルにされ完了と同時に「ファイルを開くアプリケーションの選択」が表示されます。ここではアクロバットリーダーを選択してOKを押すと、アクロバットのアプリケーションが起動して、見事に申告書を表示してくれました。

あとはA4用紙で印刷するだけです。はみ出したりしては困るので印刷するときには「用紙サイズに合わせる」にチェックを入れたほうが無難です。

さて、なんとか印刷が出来あがって、あとは2月10日の申告を待つだけです。

2003年2月10日
 天気は上々。確定申告日和です。(笑)
家を10:00に出発。まずは市役所へ住民票です。実は前から住基ネットを使用したことがなかったのでいい機会だと思ったのですが。ないんです、カードが。どうやら引越しの際にどこかへ行ってしまったようです。しかたなく従来とおり申請書に判子をポンと行いましたが、3分もしないうちに発行されました。

で、次は法務局です。新入社員の頃、仕事で行ったっきりなので、本当に久々です。
さっそく窓口へ。申請用紙が数種類ありますが、どれも似たようなものばかり。うーんと思っていると後ろから自分の名を呼ぶ女性の声。「え?」と振り向くと、前に住んでいたときの地域の人で、上の子供の同級生のお母さんでした。当然、ふでぞうが引っ越したことも知っているわけで、今日何しに法務局に来ているかもお見通しの彼女は「3番の申請書ですよー」と教えてくれました。

なんかはずかしくて頭をかきながら「す、すみません。」といって申請書を書き、手数料2000円(土地、建物それぞれ1000円)を支払って印紙を購入しました。申請する窓口は隣にあり、そこへ手渡すとやはり3分くらいで名前を呼ばれ、登記簿謄本を受け取りました。

さていよいよ、税務署です。入ると職員らしき方々が数人と、申請にきた人々が10人程度いました。職員の方にパソコンであらかじめ入力して、申請書を書いてきた旨を伝えたところ、申告書を1つにまとめてクリップで留めて提出箱へ投函してくださいと言われました。また、住宅借入金特別控除に添付する住民票や謄本はすべて申請書のウラにのりで貼ってくださいとのこと。ふーん、つまり申請だけして審査はあとなのね。何か不備な点があったら、後から呼び出したり電話したり、きっと再提出なんか平気で言うんだろうなー。かなり拍子抜けをしてしまいましたが、気を取り直し、申請書のウラに一生懸命貼りました。(せめて申告書のウラにのりしろくらい作ろう)

さて、平成14年度を仕上げたら、昨年申告できなかった平成13年度の申告です。こちらは株式配当を加えてやるだけなのですが、これは事前に申告書を作成してなかったため、税務署に置いてあるATMのようなタッチ式の申告書作成システムを使って行うことになりました。これが使いづらいったらありゃしない。

操作の方向性はパソコンでの申請書作成と同じ感じなのですが、操作性がとにかくわるい。原因はキーボードをなくし、ATMと同じようなタッチパネルにしたため、数字を入力するにしても、1項目づつ確定ボタンを押さなければならない等、わかりづらいものでした。試行錯誤を繰り返していきながら、ようやく印刷までこぎつけるも、名前や住所は手書きで書かねばならず、結局終了するまでに30分もかかってしまいました。

しかし、なんとか目標の午前中には無事終了し全て申告して、税務署を後にしたのでした。早くこいこい、還付金♪
2003年2月26日
 税務署からハガキがきました。タイトルは「国税還付金振込通知書」
14年度分の還付金として申請したとおりの金額が還付されることになりました。やったー。これでレンガの第2期工事の資金ができた(^o^)
 振込は4・5日後とのこと。うふふ。
でも、13年度の分はどうなったのだろう。。。?

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