| 空からの落下物 |
空は空虚な空間である。水蒸気として空気中に拡散している雲や空を飛ぶ鳥、物体としての航空機はたくさん存在するが、恒常的に空中にとどまっているわけではない。結局は全て地上で生成したものが、空中に舞い上がったに過ぎない。わたしは子供の頃、空虚な空から水が降ってくるという現象を疑問に思った。雲を見て、なぜあの物体は空から落ちてこないのか首をかしげた。今考えるとくだらない疑問に頭を悩ませてたなあと思われるが、当時のわたしは空中に浮かぶシンボルや空から落ちてくる物質に幻想的で神秘的な何かを感じ取っていたのだ。
しかしながら、わたしは今でもその感覚を忘れていない。なぜなら、空から降るのは水だけではなく、魚やカエル、カメやカニ、石や氷解などなど…本来なら絶対空中に舞い上がらないような生物・無生物が、毎年のごとく世界中に降り注いでいるからだ!このような奇妙な現象に一般の関心を引きつけたのは、超常現象研究の第一人者、チャールズフォートだった。フォートはこうした奇怪な現象を空からの落下物(FAlls-FROm-The-SKIES)にちなんで、「ファフロッキーズ(Fafrotskies)」と命名し、世界中に記録されたおびただしい数の事例を収集した。わたしも彼に対する敬意から、以下この名称を使用していきたいと思う。
先述したようにファフロッキーズ現象は時代や場所を問わず、日常茶飯事といっていいほど頻繁に起こっている。証拠の量は桁はずれであり、その実在を否定することは事実上不可能となっている。伝説や伝承を含めれば、ファフロッキーズ現象は、はるか紀元前の時代にさかのぼるという。例えば、旧約聖書には天から降った「マナ」についての記述がある。マナはシナイ砂漠に降ったとされる伝説上の食べ物で、エジプトを脱出中のイスラエル人の糧になったとされる。しかし、信頼を得るに足る歴史的な記録としては西暦77年のプリニウスの『博物誌』が最初であろう。同書は、動物が空から降るという考えを一蹴し、豪雨のあと地面から「湧き出た」ものだと断定している。これではどちらが合理的な考えか判断しかねるだろう。
◆多岐にわたる事例
ファフロッキーズ現象において天から降ってくるものは実に多種多様である。ここでは具体的にどんなものが降ってくるのかを紹介しよう。
≪魚の雨≫
この現象の中ではカエルと並んで最も多くの報告がある。1989年、オーストラリアのクィーズランド州ローズウッドでは千匹に達するイワシが降った。最近の事例としては1997年2月に、サウスオーストリア北部のウェルボーンヒルズ家畜牧場に降った小魚の例が挙げられる。それは体長5センチほどのイサキ科の魚で、まだピンピンと跳ねまわっており、それをカラスの群れがついばんでいたという。
≪カエルの雨≫
有名どころでは1922年9月にフランスのシャロン=シュル=ソーヌで起こった例が挙げられる。この事例では、なんとカエルの雨が二日間も降り続いた。その他、1979年7月にイギリスのベドフォードシャーにおいて、ビダ・マクウィリアム婦人の自宅の庭にカエルが豪雨とともに降ってきた事例や、同じく1979年の6月にギリシアのコモティーニでおびただしいカエルが降り、累々と道路を埋めた結果、交通を麻痺させた事例などがよく知られている。
≪氷の雨≫
1980年4月、イギリスのハンプシャーで「ヒュー」という落下音とともに、バケツ大の氷塊がエドワード・フォックスさん宅を直撃した。氷塊は寝室の天井を突き破って床に転がっていたという。1996年3月には、イギリスのシェフィールド近郊の町エクシレスフィールドに巨大な氷塊が落下し、通勤途中の人々の度肝を抜いた。氷解は重さ約2キロで「たまねぎ」か「しずく」のような形状をしていた(大気との摩擦の結果だろうか?もしそうなら宇宙から降り注いだ可能性もある)。氷が落ちてくる事例も結構多く、昔のインディアンの記録では、象大の氷塊が降ってきたというものさえある。
≪石の雨≫
天から降り注いだ石の雨が敵の軍勢を撃ち滅ぼしたという伝説は多いが、この奇妙な落下物は現在でも多数報告されている。1922年3月、アメリカのカリフォルニア州チコという町の一角に石の雨が数ヶ月にわたって降った。大学の調査チームも駆けつけたが、結局石がどこからどのように降ってくるのか判明しなかった。似たような現象は日本の宮崎県でも起きており、ある薬局が半年ほど小石の集中攻撃を受けた。この事例でも原因はわからなかった。
◆ファフロッキーズ現象の原因は何か?
物体が落下するには、その前に一度上昇しなければならない。そこで、「どのように」ということが問題となる。ファフロッキーズ現象に関して科学的に提出された説としては、竜巻説があげられる。たしかに、竜巻が物体を巻き上げて、別の場所に降ろすことはあり得るし、よくある魚の落下事件にしても、水上竜巻で説明のつくものもある。強力な水上竜巻なら小さな池の水を空にすることだってあるのだ。
実際、この仮説で納得できる事例も起きている。1889年、オランダでは池の中で竜巻が発生し、そのまま渦巻きながら上昇して、すっかり地上を離れた。そして、雲となってからやがて爆発し、水や魚や池のゴミ屑を付近一帯にぶちまけた。1989年にオーストラリアに降ったイワシの雨も、最終的にはブリスベーンの竜巻に行き着く。この水上竜巻は浅瀬から魚を吸い上げ、いったん大気圏に巻き上げた後、80キロも離れたローズウッドの町に降らせたのである。
■竜巻説の問題点
しかし竜巻説にしても、すべての事例に妥当な解決を与えてくれるものではない。この説で問題なのは、それが一部の事例には当てはまっても、残りの事例については未解決な謎が数多く残ってしまうという点である。陸上や水上の竜巻は道筋にあるものをことごとく吸い上げるのに、ファフロッキーズ現象ではこれといったほかの事物の残骸が降ることはめったにない。生物が降る場合などは、ほとんど例外なしに、ただ一種しか関係していないのだ。
重力がおのずと同じ大きさのものを振るい分ける、と見る向きもある。しかし、それなら同じ大きさで種の違う生物が一匹ぐらいは混じっていてもいいはずだが、そのような事例は皆無に等しい。また、空気力学的な細部を異にする一種以上の生物が含まれる事例も説明できない。例えば、1890年に起こったファフロッキーズ現象では、もっぱらカエルとマンボウが降ってきた。他にもいろいろな問題がある。
竜巻に巻き上げられたものが何十・何百キロと離れた場所に降ってくることは確かにある。しかし、それでもやはり限界はある。1939年9月にグアムに降った怪雨は、どう説明するのか?ほとんどヨーロッパにしか生息していない淡水魚のテンチが降ったのだ。生物の生息環境が暴風や水上竜巻の起きない地域である場合はどうか?サウスキャロライナ州の高地の広い平野で、生まれたてのアリゲーターが8匹、晴れ渡った空からドタンドタンと落ちるのを、医者が目撃した事例はどうか?
また、降ってくる生物の状態が個々の事例によってあまりにも異なる場合がある。魚の場合、たいていピチピチと生きたまま降ってくる。しかし、1947年10月にルイジアナ州に降った魚は、コチコチに冷凍されていた。1830年にインドに降ったものは傷だらけで腐りかけていた。このときは、急降下する魚が鳥の群れのように上空で目撃されている。1918年8月にはイギリスでも、サンダーランド周辺にミイラ化したウナギが10分間も降り続いた。もちろん、竜巻説を用いてこれらの事例に合理的な説明をつけることは不可能である。
■氷塊落下現象
一方で、科学的な説明が可能な落下物も存在する。氷塊落下事件がそれだ。当初はたいがい通過中の飛行機のせいにされた。機体についた氷の板が剥げ落ちたり、トイレの内容物が(汚い!)誤って投棄されたりしたのが原因であるという。しかし事件当日、その地域を飛行機が通過していたという事例はほとんどないし、飛行機が発明される以前の数多くの氷塊落下事件にしても説明することができなかった。しかし現在では、地球の大気圏を突き破って宇宙から落ちてきた「彗星」であるとする説が有力になってきている。NASAの報告によると、毎日数千個にも達する氷の塊が、この地球に降り注いでいるという。
もちろん、そのほとんどは大気圏との摩擦熱により水蒸気になってしまうが、中には蒸発しきれずにそのまま地表に激突する氷塊もあることだろう。石が降ってくるという現象は、その性質上、ファフロッキーズ現象というよりもポルターガイスト現象に属する。その詳細は当該項目を参照してほしい。ここで問題とすべきは生物が降ってくる現象である。科学的異常現象の分類専門化ウィリアム・コーリスの観察によれば、怪雨の中には、発生にある種のパターンが見られるものがあるという。大気圏上層や大気圏外空間を起点とする物体が、物理学や空気力学の法則に則って大気圏下層を移動する際に描く、比較的楕円軌道に一致するというのだ。このデータが真実を言い当てているものならば、これら謎の落下物の発生源は通常では考えられない高空に位置することになる。
◆大気プラズマと亜空間
ファフロッキーズ現象の謎を解き明かすにおいて避けて通れない自然現象が存在する。それが「大気プラズマ」である!物質には四つの状態がある。エネルギーの低い順に固体、液体、気体となるが、つづく第四の状態こそがプラズマなのだ。プラズマとは原子核と電子がバラバラになった状態で、通常まぶしい光を発する。さらに、プラズマは規模や密度の違いによって、その性質を多様に変化させる。数千度にも達する発熱をともない真赤に光り輝くこともあれば、密度が希薄ゆえに霧か雲がかかっているようにしか認知されず、温度も人間の体温とほとんど変わらぬ状態に変異することもある。また、段階を経るに従って地上や生物に及ぼす影響もさまざまに変化し、ミステリーサークルを形成したり、人体自然発火現象を引き起こしたりする。
そして、ある特殊な周波数をもつプラズマともなると、はるかに奇怪で通常では考えられない現象を引き起こす。プラズマ自体が一種の亜空間を作り出すのだ。磁界が交差したプラズマ現象地帯は、プラズマ・トンネルによって亜空間と直結しており、偶然にそこに居合わせた物体や生体を地上から取り去ってしまう。プラズマ・トンネルにおける運動はすべてが直進であり、地上における縦横の概念は存在しない。その意味でプラズマ・トンネルにはある種の流れがあり、直進的に天空に延びている場合もあれば、大陸を横断する形で斜めに延びているものもある。ただし、プラズマが構成する亜空間に入るには、その物体もまたプラズマに包まれていなければならない。
自然界がプラズマ・トンネルを作り出す場合、太陽風と地球の地磁気が大きな役割を担っている。プラズマは電磁波を発生するが、反対に電磁気によって制御することができる。地球の磁場は外核にあり、自転による流体金属の回転によって電磁気を発生し、それが地磁気を生み出す。南極部から放出された磁力線の束は、放射状に地球を包みこみ、やがて北極部に収束されて、地球の核付近で交差する。それがまた巨大なプラズマを生み出し、より強力な磁場を生む。すなわち、北極側と南極側には、地球内部のプラズマ領域に直結する巨大なプラズマ・トンネルが口を開いていることになるのだ。実際、オーロラはプラズマ現象の一種である。磁力線の電気的性質によって、太陽風が巻き付き、それが束ねられる極地付近で発光現象が展開するのである。
しかし、プラズマ・トンネルが開くのは極地付近には限らない。太陽黒点の異常活動が強力な太陽風を発生させ、それが地球の電離層を励起させることで偶発的なプラズマ空域を作り出すことがあるのだ。するとどうなるか?電離層がない両極と同じ現象が引き起こされるのである。太陽風は筒状に攪乱されたプラズマ空域を通過し、地球の地磁気を巻き込みながら地上にまで達する。そこに小規模なプラズマ・トンネルが出来あがるのである。 ただし、自然界で偶発的に生まれたプラズマ・トンネルは地球内部のプラズマ領域に直結しないことが多く、プラズマの流れはさまざまに変化する。そしてある条件が備わったとき、プラズマ・トンネルは包み込んだ生物をトンネルの起点である大気圏上層部にまで飛翔させるのである。
◆ファフロッキーズ現象の正体は自然界のラプチャー(空中携挙)だ!
大気上層部と地上を繋ぐ亜空間トンネル――それがファフロッキーズ現象の正体である。プラズマ・トンネルを介しての物体移動はほとんど瞬間的であるため、世界のどこかで魚やカエルの群れが神隠しにあったとしても、それに気付く人はまずいないだろう。ファフロッキーズ現象で引き上げられた生物は、電離層の修復によるプラズマ世界の消滅とともに、地上に落下してくる。ただし、磁力線の交差が瞬間的なものであった場合、電離層に到達する以前に地上に落ちてくることも考えられる。実際、落下してきた生物は生きていることが多く、それほど高空には上げられなかったと推測される。逆に、コチコチに冷凍されていた魚などは、かなりの上層まで引き上げられたことになる。
ただし、取り去られた生物がすべて地上に落下してくるとは限らない。むしろそのまま亜空間世界に閉じ込められる場合の方が多いだろう。亜空間世界の時間経過は我々が生きている世界のそれとは必ずしも一致していないため、地上から取り去られた生物がそのまま亜空間世界に閉じ込められ、数10年後に偶発的に開いたプラズマ・トンネルを通過して地上に落下してきたが、なお生きていたということもあり得る。逆に、干からびた魚が降ってきたり、亜空間内部で風化してしまうこともあるだろう。ファフロッキーズ現象が特定の種に限られているのは、降りかかってきたプラズマの波長がその種に内在しているプラズマの波長と偶然にも一致していたからである。
生物に内在するプラズマとは、すべての生命の本質である“霊”である。すなわち、霊体はプラズマで構成されているのだ。プラズマと同様、霊にもさまざまな段階があり、霊の波長も生物の種類によってさまざまに異なる。ファフロッキーズ現象の対象は魚類や両生類が大半で、まれに爬虫類が降ってくることもあるが、人間をはじめとした哺乳類が対象となる事例は皆無である。もちろん、人間も一人一人に霊=プラズマが備わっているが、自然界が作り出すプラズマとはなかなか波長が一致しないようである。もっとも、特殊な条件が備わった場合、プラズマは人間さえも天空へと飛翔させる。それがラプチャー、――すなわち空中携挙である。
◆末の日に起こるラプチャー
ラプチャーとはファンダメタリストの造語で、世界が終わる直前に選ばれた人間たちが空中へと引き上げられ、地上の災禍から救われるという思想である。聖書が伝えるところによると、人類は末の日に天から降り注ぐ業火によって滅亡し、この世界は終わりを告げるという。もっとも、空中携挙は滅びの日に限らず、過去にも何度か起こったとされている。例えば、旧約聖書の預言者エリヤは死を経験せず、炎の馬車に乗って天に引き上げられたという。
彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐に中を天に上って行った。(王下2:11)
これはまさしくファフロッキーズ現象に他ならない。エリヤとエリシャを包んだ嵐とは、プラズマが凄まじく飛び交う有様であり、天から降った炎が二人の間を分けたのである。プラズマのエネルギーは目に見えるほど強い段階だったが、エリヤの栄光=霊の輝きはそれに耐え抜いた。エリシャはエリヤの霊を受け継いだとあり、彼はこの嵐を境として高い霊性を身に宿したという。このときのプラズマ・トンネルは並みの規模ではなかったため、天空を飛翔したエリヤは次元を超えて、そのまま太陽(太陽風の発生源)にまで召されたとされる。
そして、同じことは末の日にも起こる。太陽に起こる凄まじい磁場拡大は地球の磁力線をカオス状態に交差させ、地球全土がプラズマの炎に焼かれてしまうのである――。当時の世界は、その水によって洪水に押し流されて滅んでしまいました。しかし、現在の天と地とは、火で滅ぼされるために、同じ御言葉によって取っておかれ、不信心な者たちが裁かれて滅ぼされる日まで、そのままにしておかれるのです。(ニペテ3:6−7)
しかし、高い霊性を内に宿した人々は、瞬間的に取り去られ、天空へと引き上げられる。あるいは天から降るプラズマと波長が一致するプラズマが、人々を守るように町全体を包みこみ、地面ごと空中高く浮遊させる。ある場合は、全世界の人々が見守る中、二人の人間が天に上っていく光景が展開する。またあるときは、特定の人だけが瞬間的に目の前から消え失せたように見える。
そのとき、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。(マタ24:40)
すると、キリストに結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、それから、わたしたち生き残っている者が、空中で主と出会うために、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられます。(一テサ4:17)
二人は、天から大きな声があって、『ここに上って来い』と言うのを聞いた。そして雲に乗って天に上った。彼らの敵もそれを見た。(黙11:12)
ただし、引き上げられるのは人間だけ――それも太陽の輝きと呼ばれる高い霊性を宿している人々に限る。聖書に証しされているように、人、獣、鳥の霊は種によってそれぞれ異なり、また、太陽、月、星に分けられる三段階の霊的な位階があるからだ。
どの肉も同じ肉だというわけではなく、人間の肉、鳥の肉、魚の肉と、それぞれ違います。また、天上の体と地上の体があります。しかし、天上の体の輝きと地上の体の輝きとは異なっています。太陽の輝き、月の輝き、星の輝きがあって、それぞれ違いますし、星と星との間の輝きにも違いがあります。(一コリ15:39−41)
人間には三段階の霊の輝きがあり、特定の輝きを有する人だけが救われる。しかし、人間は生まれながらにして定まった輝きを宿しているわけではない。むしろ、地上での善良な行いが霊の輝きを増していくのである。その時がいつくるのかは分からない。預言者やキリストでさえも知らない。霊の父のみが知っている。ただ、聖書にはその日は盗人のようにやってくるとある。ゆえに、知恵ある者は常に目を覚ましている。裸の恥をさらさないように……
◆◆◆◆◆
| Related Matters | ミステリーサークルの正体 | |
| Related Matters | 天空を飛翔する町エノク | |
| Related Matters | 不死の聖徒たち | |
| Related Matters | 失われた10支族:後編 | |
| Related Matters | 球電光の正体 | |
| Related Matters | バミューダとトライアングルの謎 |
◆◆◆◆◆